あらすじ
身許引受人の町工場で働きながら、大学に通いはじめた町田。知り合った学生たちの起業を手伝うことにもなり、他人と過ごす時間が彼の心を少しずつ解きほぐしていく。だが、忌まわしい過去は、彼を易々と手離しはしなかった。ふたたび町田に接近する室井の真意とは……!? 吉川英治文学新人賞作家が描く、エンタテインメントの醍醐味を存分に詰め込んだ圧倒的傑作!
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Posted by ブクログ
楽しめました。どうなるのーってどんどん、読み進めていきました。闇の世界。本当にあるのー?逃れられない、闇の世界が。あるよね。きっと、似たようなことが。妄想も膨らませながら。自分はフツーに、特に大きなトラブルもなく、過ごせて良かったと、感謝しました。ストーリーは、面白かった。同じ作家の本を続けて、読みたいと思います。
Posted by ブクログ
面白かったです。
感想書いてみてわかったけど、これは為井(兄)の物語。為井頑張れ・・・!
本当の意味での僕らの敵は町田です。(ネタバレではない)
・振り込め詐欺と少年院から始まり、物語がどの方向に行くのか、結末はどこなのか。飽きずに楽しめた。
・お前もやっぱりスパイか!って感じで裏切り者大活躍活劇。
・町田モテすぎ・・・・頭良すぎ・・・ギルティ・・・!!
・素人が謎解きのために危ない橋渡るのは定番なのかな。ふつうリスク見合わんだろうということまで手を出すんだよなぁ。
・悪いやつを最後成敗せずほったらかしにしたのは感情的すぎないか。冷静に考えて極悪人だろ。警察突き出せよ。ジャスティスはいない。
・町田が最後に人の心を取り戻してハッピーエンド・・・町田最強すぎるだろ!ずるい。弟に負けて女に騙されて逃げられて会社まで追われた為井を見習え!
気になったこと
・健康被害は結局事実だったのか?作為っぽいんだけど。遅々として原因究明が進まなかった点が不可解だった。為井だけで孤軍奮闘してたから?にしてもなぁ。
・革新的製品出すの簡単すぎるだろ。これも町田の才能か・・・クソッ
・前原のカーちゃん元気になったんだろうか
・ん?あれ?なんで雨宮はねーちゃんひき〇したんだ?語られてなくない?
以下ネタバレ含むあらすじ。自分思い出し用
戸籍のないまま育った町田宏、室井とかいう「IQ高いやつが至高」教の悪いやつに認められて→振り込め詐欺やる→真の仲間に入りたくば親友のミノルを殺してみろ→いやだ。なにぃ!ギャー→少年院
室井<知的障害のあるミノルに似たやつ少年院に送り込んで宏クンを懐柔作戦始めるよ!どこの少年院に送られるか分からないから、とりあえず10人くらい知的障害装って事件起こさせて少年院送り込むよ!→雨宮クン当選おめでとう!
室井<宏クン脱走させてよ
→雨宮<えええ・・・
→宏<脱走したい?雨宮は仕方ないなぁ
→雨宮<(ちょろい)
→トラック~磯貝<ドンっ あああ
→失敗
宏大学行って、為井その他大勢と出会いTSN設立。すごい!画期的発明!→業績好調で200人規模の会社に!
昌子→会社大事な時期だけどアメリカ留学してもっと学ぶわ!:は?
昌子→結婚とかよりも今は会社が大事な時期だからね!:は?(為井)
昌子→ごめんねバイバイいなくなるわ:は?(為井)
世間→製品で健康被害が!なんで放置してたんだ!:聞いてないんだけど(為井)
タメイドラッグ引き継いだおめーの弟のワンマンぶりがひどい。女に騙されてるぜ:は?(為井)
TSN創業の地兼町田の身元引受人の工場燃える、為井(弟)と女がひき殺される→町田「旅に出るわ」:は?(為井)
室井(本名木崎)>
全部俺がやったもんねー。昌子も仲間だしー。ミノルもうちで預かってるもんねー悔しければ俺とクイズで勝負だ!
宏>ばーか、大体わかってたもんね。だから次の会社を磯貝と作ってるぜ!義手の会社だ。俺たちの次の船!
室井>ぐぬぬ・・・!
宏>でも引き分けだな。なぜなら俺たちはお互い想ってくれている人たちに気づけなかったから・・・っふ→MA・CHI・DAーーーーーーー!!!!!!
楓>お、私町田ゲット大勝利ENDじゃん。それに引き換え為井・・・(哀)
ミノル>ヒロシちゃんおにぎり下手だね
Posted by ブクログ
すごく面白かったです!ホントによかった!!
文章が苦手なのでこの感動をうまく説明するのが難しいのですが、文庫の後書きに北上次郎氏が解説を書いておられますが、「振り込め詐欺の話から始まるのでそういう犯罪集団の話かと思うとそうはならず…」からのところが本当に激しく同感で、話がどこまでもどこまでも違うところに良い意味でズレていくのです!
この先がどうなるのか、どうなるのかと気になって、一気読みとはまさにこの事!!
そして最後がいいんですよね…
大好きな薬丸岳作品の中のベスト1になりました!!
Posted by ブクログ
非常に満足度の高い作品でした。
読後も良い気持ちで引きずる終わり方で個人的にはとても好きな作品。
IQ160以上という頭脳がある少年だからこその苦労と波乱の人生、
かたわら同じギフテッドの持ち主であり似た境遇の裏社会の謎の室井。
2人の関係性で巻き込まれていく周囲の人間模様、登場人物のキャラも色濃く、
飽きが来ないストーリー展開。
同じ孤独な天才児としてまったく真逆の人生観になっていく様がとても面白かった。
他人からの愛情を受け入れるか受け入れないかは、自分次第。
その大事さに気付くかも。
いかに人間は1人では何も出来ないのかと思わされた素敵なものでした。
最初はただただ、アウトローなサスペンスのようなミステリーのようなハラハラドキドキだけかと思いきや、
終盤での終わらせ方に、一気に好きになりました。
Posted by ブクログ
最近読んだ中で1番面白かった!!
朝の電車、お昼休みの公演、帰りの電車がわたしの小説タイムですが、今回は帰宅後のソファも小説タイムになるほど引き込まれた。
みんな、幸せになってほしい。
続きがあればいいのになぁ。
Posted by ブクログ
下巻に!
さてさて、どうなるか…
出だしが、振込み詐欺から始まって、何か180度変わって来てるような…
「神の子」か…
何か、IQだけで決められてもな。
確かに、IQ高くて、頭の回転が速い方がええのは確かやけど。
(あっ!IQです。クズアベンジャーズの隊長ではないです!www)
でも、それだけで、何でも上手くいくか?って訳やないのも確かやと思う。
そう思ってない木崎さんが、町田くんを潰そうと動くんやけど…
木崎さんも、ある意味かわいそうではあるんやけど、やり方がエグい。ホンマに情け容赦ないねんな(−_−;)
別に、町田くんに、ストーカーみたいに付き纏わんと自分の好きな事して生きたらええのに…
町田くんも成長してるから、危機を察知する能力は相変わらずやし、更に、ハングリー精神やないけど、一度やなく、何度でも立ち上がる。
その力を生み出すのは、
「仲間」!!!!!
うわっ!
何か、ええ感じに終わってるやん!
あと、「蒼色の大地」読んだら、文庫は制覇!
仲間、友達は、大切にしよ!
昨日、高校の友達から、飲み会の誘いあったから、行ってこ!(^_^)v
「そうだ。あんたからすれば取るに足らないちっぽけな船だ。壊そうと思えば簡単に壊せる。
だけど、あんたが壊せばまた次の船を作るだけだ。それに付き合ってくれる仲間がいるかぎり人生に完敗することはない」
Posted by ブクログ
下巻もテンポよく進み、イッキ読み。
下巻は、主人公の出番が減り、周辺の人たちの活躍がメイン。
訳アリの面々が、公務員を退職したり、火事が起きたり、行方不明、そして会社の経営危機など、重苦しくなるはずだが、
深く踏み込まず、タッチがとにかく軽い・・・そこが良い。
とても面白い作品でした。大々満足。
Posted by ブクログ
この本、めっちゃ良かったですよ!
私はかなり好きです!
よりによって、年度末の期末決算中にこの長編を読んでしまったことに若干後悔しました。
もっと気合い入れて短期間で読みたかったです。
この物語の良さは、前半戦読んでも読者を何処に導いてくれるのか全く想像出来ないこと。
想像出来るようなお話ではなくて、帯に書いてあった通り、予測不可能なところ。
家庭に問題があり、戸籍を持たず、小中学校に通えなかった町田が殺人事件を起こし少年院に入る。彼のIQは161以上だった。
少年院での出来事、そして、出所してからの人生。
彼が幼少期を共にした知的障害のある少年。
彼に絡む少年院時代の友人や謎の組織。
大学に入ってからの友人。
真相を知ろうとする少年院の元教官と、出所後にお世話になる工場の娘。
あらゆる登場人物が絶妙に絡んでいく。
かなりのボリュームと、飽きさせない展開。
1日読む時間が取れずに、翌日に読んでも物語に没頭させる面白さ。
薬丸さんの作品、やっぱり良いですね!
前半戦に力入れ過ぎてなのか?
後半のクライマックスが短く感じてしまいました(^◇^;)
クライマックス部分を、同じボリュームでもう一冊追加して読みたかったです。
そして、町田さんを取り巻くみなさんのこれからも、もっともっと知りたくなりました(*´꒳`*)
でもでも、やっぱり長編はいいです(*´∇`*)
お腹いっぱいになりました♪
↓ちょっとネタバレかも?
町田さんが最後に買っていたミステリ小説は何だったのかな?私も読んでみたいです♪
Posted by ブクログ
下巻も上巻同様あっという間に読み終わった。町田が徐々に周囲の人に色々な感情を持ち始め、最後は気持ちの良いハッピーエンド。
大切なもののために奔走する登場人物たちもとても良かった。
Posted by ブクログ
ストーリーの展開にハラハラしつつ、それぞれ辛く苦しい背景をもつ登場人物が、裏切りや絶望を味わいながらも成長していく様に感動した!なんといっても町田の不器用ながら真のやさしさがあらわれるところには、その都度胸が熱くなった。最後の町田の言葉が彼の成長を証明してる。とても清々しい気持ちで読み終えた。
Posted by ブクログ
「最後が微妙」との感想も多く見かけたので少し構えていましたが、私は普通に良かったです!
上巻で散りばめられていたエピソードがすべて繋がっていく展開に、なるほど…と納得。
ずっと「楓ちゃん危ないよー!」とハラハラしながら読んでいましたが、
最後に博司が”人間らしさ”を取り戻していく姿に、ほっとしました。
室井の話しをもうちょっと深掘りしてほしかったかなぁ。
Posted by ブクログ
(下)の読み始めは、どんどん話が広がっていって、どこに向かうのだ?っと心配になりましたが、少しずつ全てが繋がっていき、なるほどなるほど、とても良かった。少し長すぎた感はあったけど、敵がどれほど怖い相手なのかを伝えるために必要だったのかなぁ。
Posted by ブクログ
おもしろかった。
エンタメ超大作。
これは映像化したらおもしろいだろうなぁ。
ただし丁寧に登場人物も設定も変更不可で。
となると、映画の大作はだいたい3時間前後だから…無理だね。
2クール以上か、season4?5??それ以上???でドラマ?
てことは民放は(コケた時のダメージを考えると)なかなか厳しそう。
NHKか、制作委員会スタイルのテレ東か、WOWOWかNetflix?アマプラ??
ストーリーとしては、ムロイの生い立ちや人生をもっと深堀りしてほしかった。
人を助けるのはやっぱり人なんだね。
とはいえ、やっぱり頭はいい方が人生充実するね。
頭の良さも才能だから。
映像化を妄想して
町田、為井を北村匠海・高橋文哉の《あんぱん》コンビ、ムロイは井浦新さんとかどうかしら。
Posted by ブクログ
面白かった。
並外れた能力を持つ2人。しかし稔という人間を必要とした町田と不要とした室井には決定的な違いがある。 室井が町田の手で稔を殺させようとしたのは自分が持てなかったものを町田が持っていることへの嫉妬のような感情からなのか それとも町田が持っているものへの興味からだったのか…?
終盤 あの様な体になった室井が町田の大切なものをことごとく奪っていった経緯には 自分のもとを去っていった町田の生き方と自分の生き方と両方の先にある結末を最期をむかえる時までに見届けたかったからなのかもしれない…。
室井にとって自分の能力の根底にあったのは〝怒り〟だったのかもしれないが町田にとってはそうではなかった。
町田が室井に言った「─自分のことを自分よりも大切に思ってくれてる人がいる。そのことにずっと気づけずにいたおれとあんたは、どちらも人間として劣っていたということさ」という言葉はシンプルだけれど町田の口からでた言葉だと思うととても意味深い。
エピローグからのラストもとてもよかった。
内藤さんの新しい就職先には少し笑った。
Posted by ブクログ
少年院入所時の知能検査でIQが極めて高いことが判明した主人公町田博史。戸籍を持たない数奇な運命を辿ってきた。己の頭脳だけを頼りに。
振り込め詐欺に関わり、殺人を犯し、少年院を脱走し、大学生になり、会社経営に携わり、結婚?する。
これだけだと主人公の、どん底からのサクセスストーリーのように感じるがまったく異なり、読み応えがあり面白かった。
上下巻の大作であったが珍しく一気読み。
個人的にはムロイとの対決構図がもっと大きく描かれていればよりのめり込めたのになぁと…。
Posted by ブクログ
上巻で 戸籍も与えられなかった少年が
自分の知能で生き抜くというテーマなのかなと
思っていました。
下巻からは、物語が膨らんで仲間という存在を彼なりに受け入れていくという流れを読みました。
神に選ばれし子と選ばれなくても懸命に生きる子。IQ知能という側面だけでは、生き抜けない。
EQ感情知能は、経験と享受で高まることがあるのではと思わせてくれる。
表現は未熟でも 恩を返すという意識を持ち始める少年。
少年の冷静さに彼を想う少女の情熱的な行動を対比させてエンタメ感満載。
闇の組織が中途半端で、悪の頂点の男はもしかしたら小説の始まりからは違うエンドだったかもしれないなと思いました。
それでも先を知りたくて読み急ぎました。
おしまい。
Posted by ブクログ
なかなか読み応えのある本だった。
上下巻あったけど、あまり長さを感じさせず没頭できたかな。
無戸籍の少年時代を経て少年院に入った町田とその周りの悪い人達が良くも悪くも年を経て変化していく。
稔がこれから幸せに暮らせますように。
Posted by ブクログ
分厚い上下巻。
文庫本は持ち歩きに便利だから買ってるのだけど重い。
上巻、面白い。ワクワクして下巻に行くと失速っていうか、うーん。ちょっと分散しすぎじゃない?
もう少し1人の目線をじっくり追いたいのにどんどん変わるからはまりこんで読めない。
それぞれは面白いのに、盛り上がってきたら変わる。
そんな絶妙にもやっとした感じが残念。
ストーリーは好き。最後まで面白かった。
Posted by ブクログ
1度読み出すと中々読むのを止められないくらい夢中になりました。他人を拒絶していた町田が優しい周りの人達のおかげであんなに温かい人間に成長したのがすごく感動した。室井との対決が割とあっさりと終わったのは意外だったけど、大勢が死ぬ結末は嫌だったのでこれは満足できたハッピーエンドでした。長編すぎて読むのに時間がかかったけど最後まで読んで良かったと思います
Posted by ブクログ
上下巻900ページ以上の長編であったが、先が読めない展開で最後まで飽きる事なく読み終えた。
下巻は町田が少年院を出て大学生になり、学生達と起業する。平穏な日々の一方で、得体の知れない闇組織の室井がふたたび町田に接近する。その真意は…
凄く面白かったけど、ラストに並外れた知能指数をもつ室井と町田の頭脳戦を期待していたので、あっさりとした結末は少し残念だった。
自分の頭脳しか信じられなかった町田が、仲間の大切さに気が付き少しづつ人間らしい感情が芽生えていく姿が嬉しかった。特に最後のおにぎりのシーンは本当に心が温かくなり、穏やかな読後感が得られた。
Posted by ブクログ
途中まで最後がどういう展開になるかドキドキしたけど、意外とソフトランディング。
町田の周りで様々な異変が起こったが、最後は悪いことや最悪の結果にならず彼が人間性を取り戻していくことに。
全体的な展開は結構面白かった。
Posted by ブクログ
身元引受人の工場で働きながら大学に通う町田。
知り合った学生たちと会社を起こすことになる。
ただ、積極的には会社にて関わらなかった。
過去から彼を取り巻く闇の存在がまとわりつく。
周りの人間はそんな町田にまとわりつく存在に立ち向かおうとするが、果たしてそれは危険な行為というだけで終わるのか…
手に汗握る展開。
2023.12.13
Posted by ブクログ
Audibleにて。IQが超絶高く無戸籍だった少年が謎の組織の犯罪に関与し少年院を出た人生のパートに、大企業の御曹司が起業をする物語とが絡みあい、謎の組織の陰におびえる話。ストーリーは面白く最後まで読ませるのだが、謎の組織とか敵対する組織の掘りが浅く、少年を追い詰める理由も自滅型でなんだか哀れだった。その裏で、かえでという少女の成長過程が地道に描かれ、最終エピソードが意外にほっこりしてしまう。メインストーリーはしっかりあっても、サイドストーリーはキレがなかった感じ。まあおもしろかったけど。
Posted by ブクログ
身許引受人の町工場で働きながら、大学に通いはじめた町田は、知り合った学生たちの起業を手伝うことにもなり、他人と過ごす時間が彼の心を少しずつ解きほぐしていく。
稔を探す町田。室井関係やら楓やら沢山の人物が登場して、複雑に絡まっていくので、誰が騙して誰が騙されているのか、バックグラウンドは?と考えると疲れてしまった。
町田よりも楓の成長を軸に置いてる部分が大きく、上巻ほどの息を呑む展開もなく、私には、ちょっと長過ぎたかな。
Posted by ブクログ
町工場で働きながら大学に通う町田と過去の人と今の人と。起業の誘いをきっかけに町田の世界は広がるが、過去は纏わりついておりそれらがどう終着するのかドギマギする。ちょっと終盤気になる所あったから個人的にもうひと盛り上がりあれば楽しかったかな。弟の罪とかスルーなんや、って思った。