薬丸岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ居酒屋「菊屋」にやってくる顔に刺青を入れた片桐。
32年前にその店で店主の妻に脅してきたヤクザから
守るために傷害事件を起こしてしまい、それから
何度も強盗、誘拐事件をおこしては服役を繰り返してきた。
それは何故なのか?最初の事件で妻と子供と別れることになり
自暴自棄になったからなのか?
「菊屋」の店主菊池、弁護士の中村、娘のひかり、
ヤクザの女絢子、片桐に借りのある荒木、それぞれの
視点から片桐という人物との関わりが書かれている。
復讐のためだけに生きる片桐がとても悲しく、
ラスト10ページぐらいから涙が止まらなかった。
ゲスな梶原にもっとスカッとする復讐をさせてやりたかった。
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Posted by ブクログ
少年犯罪をテーマに、息子が同級生を殺害したとして逮捕された父親が、事件の真相と息子の心に向き合っていく物語。
「少年がなぜ犯罪を犯してしまったのか」だけではなく、その周りにいる家族や被害者、そして加害者自身の苦しみまで、簡単に答えを出せないまま突きつけてくる。
中でも、「心とからだと、どっちを殺したほうが悪いの?」という問いには、思わず読む手が止まってしまった。
被害者の家族がつらいのはもちろんだけど、加害者の親もまた、簡単には言葉にできない苦しみを抱えている。自分の子どもが誰かを傷つけたという事実、被害者やその家族への罪悪感、それでも我が子を見捨てることができない気持ち。
読んで -
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ネタバレ一気に読み切った。
電車の中で読んでいて、度々涙を堪えた。事件前後の明香里の変わりように胸が痛んだし、周囲の人との関わりを経て、少しずつ前向きになっていくところ、犯人の小野寺に正面から自分の想いをぶつける勇気に心を動かされた。
トムくんが、ひどい目に遭わされても母親に会いたがり、会えなくなったのは自分のせいだと、自らを責めるシーンも印象に残っている。どんな母親でも愛するのが子供なのだ。そして人には母親からの愛が必要なのだ。溝口はもう2度とそれを感じることはできない。小野寺は、近くに母の愛があったのに、自ら遠ざけてしまった。そして、罪を犯してから改心して、真っ当に生きると誓った飯山のような人もい -
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【自分の娘を殺された教誨師vs.犯人=死刑囚のやり取り/死刑制度を巡る新しい論点提示】
・ かつて、子を身籠った恋人を死なせてしまい罪の意識を持ちながら牧師となった保坂宗佑は 、自分が父親であることを隠して娘の成長を見守ってきた
•しかし、その娘が結婚・出産を目前に子供もろとも殺されてしまう。犯人石原は祖母をはじめ4件の殺人を行っており死刑判決が下り、本人も死刑を望み反省も生への執着もないまま刑が執行されると思われた
・理由も無く突然娘を失った宗佑は、刑務所での教誨の経験から、石原に教誨師として近付き娘の無念を晴らす為の復讐を画策する
・石原に生きる希望を持たせたところで死の直前に絶望の淵に突 -
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野依美鈴という存在が現代にも必要なのかなと思う。
自分の発言で炎上するのはともかく、第三者が勝手にしたことで炎上する事案も多く、一方の話しか聞かないメディアだったり、何を持ってして解決なのかが未だに決まってない事が世の中に多すぎるなと思った。
時代は令和でも、個人がアップデートされる訳でもなく、パワハラされて育った世代はそれが悪いことだと思ってないし、令和の世代の子達は多様性を認めて欲しいと主張する割に、郷に入りては郷に従えという言葉は無視する。
そういう中で生まれた歪みが炎上となり、見ることができる情報が多すぎて、何を信じるかを選択できる時代というのもややこしいなと思わせられた。
最後の -
Posted by ブクログ
2026.07.23 ★4.0
刑事夏目信人の第三弾
夏目が飄々と独自の洞察力を持って事件の真相に迫っていく短編集。
事件の被害者となり、植物状態になった娘絵美を気にかけながら事件と対峙する姿は心が痛むし、応援したくもなる。
最終話『刑事の約束』では感情の振り幅が大きく、思わず涙がこぼれた。
個性の立った脇役が多く、これからも続編を楽しみにするシリーズである。
↓↓↓内容↓↓↓
■収録作
「無縁」……「小説現代」掲載
「不惑」……『デッド・オア・アライヴ』掲載
「被疑者死亡」……「小説現代」掲載
「終の住処」……「小説現代」掲載
「刑事の約束」……書き下ろし
椎名桔平主演で連 -
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本当に更生したかどうかは目に見えては分からないから難しい。犯罪者じゃなくても前科者じゃなくてもろくでもない人間はいるし、捕まってないだけの犯罪者もいる。作中にもいた。かつての猟奇殺人犯鈴木の現状だけを見ると辛い展開が続く。周りの仕打ちにあんまりだと思う。だけど鈴木は自身が傷付いたことを吐露出来ない。正当な反論も出来ない。怒りを露わにすることも出来ない。過去に罪を犯した自分が悪いのだからと全然飲み込む。それが切なかった。今の彼だけを見るなら、ちゃんと罪を背負っていると感じるし、人並みの暮らしをさせてあげたいと思う。でも怖いという気持ちも分かる。過去の事だと容易く割り切れる程に軽い罪ではない。自分