薬丸岳のレビュー一覧

  • ハードラック

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    ネタバレ

    薬丸岳さん、けっこういろいろ読んだ。毎回違ったいろんな角度から、社会の矛盾や究極的な問題について問いかけてくる作品。本作は、社会の底辺でもがく若者が、本当に明日生きていくのにも困って、ネットで闇の仕事を探すんだけど、どこまで同情できるか、っていう話。そして、こうでもしないと生きていけないから、と軽い気持ちで「闇の仕事」に加担すると…
    自分は恵まれなかった、不運がかさなった、自分だって被害者だ、と自己弁護しながら「人を殺しさえしなければ…」と強盗を働く主人公。でも、やはりそれだけでは済まない。
    どんなに運が悪くても、家族に疎まれたり大手企業に搾取されたり派遣切りにあったり親切心をあだで返されたり

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    2020年09月25日
  • 宮辻薬東宮

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    刀の行方

    五人の作家のリレー小説。
    それぞれの持ち味が存分に出ていて、読み応えがあります。
    こんな風な小説は時にあらぬ方向へと流れたりする事もありますが、最初と最後がきちんとつながります。

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    2019年12月13日
  • ラストナイト

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    薬丸岳先生 ホンシェルジュ小説ランキング第1位作品
    読後感は「切ない」の一言。ぜひ読んでいただきたい1冊です。その他に読んだ薬丸岳先生の作品は4冊ですが、全ての作品が心に残っています。(全て星五つの評価を付けました。)

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    2019年12月09日
  • 闇の底

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    ネタバレ

    薬丸岳さんの作品、2作読んでみて、心血を注いで書いている内容だと思ったので、非常に暗くなる内容だけど読みました。
    幼女に対する性犯罪を扱った内容。子どものころ妹を殺された刑事が、同じような犯罪と対峙する。その葛藤を描くことで、犯罪被害者の気持ちを深く考えさせられるようになっている。そして、世の中からそのような悲劇をなくすにはどうすれば良いのか。性犯罪者を残虐に殺す殺人犯を、社会は容認できるのか?処刑人「サンソン」を名乗る犯人の正体はいったい誰なのか?かなりドキドキしながら読めます。性犯罪者=変態。で終わってしまわず、犯罪者を取りまくいろいろな要素も取り入れ、その葛藤も究極的な形で描いている。衝

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    2019年09月01日
  • 刑事の約束

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    犯罪被害者家族でありながら、被害者にも加害者にも寄り添い、真実を見極めようとする夏目刑事のシリーズ。
    ワイドショーなんかでは虐待のニュースとか、身内同士の殺人とか、ただセンセーショナルに報じて騒いだり、背景に何があったのか勝手な、そして薄っぺらな憶測をしたりするけど、被害者にも、不幸にも加害者になってしまった人にもそれぞれの人生がある、ということを気づかせてくれる。家族の愛情に包まれ、犯罪被害にも合わず、また自分が加害者や被害者になる可能性を考えもせずに生きてきた人には、とうてい理解できない犯罪動機が潜んでいたりする。
    親からひどい虐待を受けて育った少年が、猛省した母から「あなたの幸せを見届け

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    2019年09月01日
  • ハードラック

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    江原仁25歳。
    実家にも戻れず、
    やっと見つけた日雇い仕事をクビになり、
    ホームレス寸前の生活。
    一発逆転を狙って闇のホームページで人生を変える仲間を募ってみるが…放火殺人の犯人になってしまう…
    仁を嵌めたのは誰なのか?そしてこの事件の真相は…

    この小説、主人公がもうホントどうしようもない感じで、読み始めてなんかもう私までどんどんどん底気分に陥ってしまったのでどうしようかと思ってたら…
    中盤から二転三転する内容に思わず引き込まれてしまった~

    誰が敵なのか?味方なのか?信じられるのは?
    お金のないことでわかるどん底生活、
    お金さえあれば…お金で人生狂わされた人々
    簡単につながるネットの罠

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    2019年07月09日
  • 逃走

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    不幸の連鎖とスピード感のある内容で、ページをめくるのがドキドキした。
    読み終えて 人は守りたいもののために、これほど強くなれるものなのだろうか……。
    と考え深くなってしまった。

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    2019年04月23日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    居酒屋「菊屋」にやってくる顔に刺青を入れた片桐。
    32年前にその店で店主の妻に脅してきたヤクザから
    守るために傷害事件を起こしてしまい、それから
    何度も強盗、誘拐事件をおこしては服役を繰り返してきた。
    それは何故なのか?最初の事件で妻と子供と別れることになり
    自暴自棄になったからなのか?
    「菊屋」の店主菊池、弁護士の中村、娘のひかり、
    ヤクザの女絢子、片桐に借りのある荒木、それぞれの
    視点から片桐という人物との関わりが書かれている。
    復讐のためだけに生きる片桐がとても悲しく、
    ラスト10ページぐらいから涙が止まらなかった。
    ゲスな梶原にもっとスカッとする復讐をさせてやりたかった。


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    2019年01月06日
  • 友罪

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    読みやすかったー

    どうして、人生は、こんなに辛い人や幸せな人があるのか、どこで決まるのか考えてしまった!ただただ自分の今の生活に感謝しようと思った!

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    2018年06月03日
  • 闇の底

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    重いテーマですが、気分が沈むことなく読めるのは、筆力があるからでしょうか。ミステリー要素と社会問題がうまく絡み合っています。登場人物に感情移入できませんでしたが、読書ペース変わらずに読むことができました。

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    2023年11月27日
  • 友罪【電子特別版】

    購入済み

    友罪

    これは非常に面白かった。

    加害者側の心理に寄り添う小説は「うーん、、」が多いけど、この作品は大丈夫だった。

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    2013年05月27日
  • 死命

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    刑事モノのミステリー。
    連続殺人犯とそれを追う刑事、何の因果か二人はいずれも死病に侵されていた。刻々と死期が迫る中で、どんなクライマックスを迎えるのか・・・

    薬丸岳さんの作品とは波長が合うというか、その世界にスッと没入できて、心を揺さ振られて、独特の充足感を味わえることが多いです。
    本作は、刑事と犯人の両視点でのハラハラの展開と、死生観や家族愛などに絡むエピソードでの登場人物の描き出しが秀逸でした。
    あとは、中盤に重要サブキャラを待ち受けていたイベント以降でスピード感が増すところなど、作品のリズム感もよく練られていると思います。

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    2026年03月22日
  • こうふくろう

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    登場人物が多いので、日付と話し手が変わるたびにその人のプロフィールを思い出しながら読んだ。
    2020年と2021年の大まかに二つの時系列で話が進んでいることが分かり、みんなの本名とペアレントネームが一致してきたあたりからやっと読みやすくなった。

    もとは善意の集まりだったのに、とんでもない犯罪集団になってしまった「こうふくろう」
    仲間から抜け出せずに犯罪に手を染めていく若者たち。読んでいてつらかった。

    終章にはびっくり。大悟くんはどうなったんだろう。

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    2026年03月22日
  • 神の子(下)

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    ボリュームもあって、さらに上下巻ということから
    読みたいと思いつつ何年も寝かせていたけど…
    久々の大ヒット!
    印象としては、無痛やストロベリーナイトに近い気がした。

    18歳まで無戸籍児として生活していた町田。
    高いIQを持ち、生きるために犯罪に手を染めるが
    周りとの関りの中で温かさに触れ、しだいに心を解いてく…

    先を急ぎすぎて、一気に読んじゃったから
    今後はゆっくり読みたい。最高のエンタメだった!

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    2026年03月22日
  • 神の子(下)

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    ネタバレ

    為井や楓の周囲で不可解な事件が多発、町田博史に執着する室井が仕向けたものだった。
    物語はわかりやすいけど、町田博史が頭脳派なので(?)読者側も頭を使っていろいろ勘ぐる。けどラストの伏線回収は見事で町田博史の変化に目頭が熱くなる。

    信頼し合える仲間を持て
    愛するが故に壊してしまうひともいる
    というメッセージ性を感じた。

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    2026年03月20日
  • 刑事の約束

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    今回も長編かと思って読んでいたが、短編の1話1話が長編でもいいくらいのしっかりとした内容だった。
    特に「終の住処」では涙が込み上げてきた。
    こういう母親の話に弱くなっている。
    夏目さんのやる気が失せているという表現があったが、それでも人が見落とす大事な事が目に入るというのはすごいなと思った。
    前作の登場人物も出てきて、色んな人の色んな覚悟を垣間見た気がした。

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    2026年03月19日
  • 神の子(上)

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    振り込め詐欺の頭脳役として室井のもとで働いていた町田博史。組織内の食い違いで相手を殺し少年院に入所。仲間と少年院からの脱走を企てたが、失敗。戸籍を持たず義務教育すら受けられなかった博史だが、IQ161と少年院での教育で出所後は大学の理工学部に入る。

    少年院でのエピソードは物語の序章で、メインは出所後の博史と博史を取り巻くひとたち。
    室井の手段を選ばない博史への執着が気になる。
    家庭に恵まれない青年、薬丸さん節炸裂で下巻も楽しみ。

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    2026年03月19日
  • その鏡は嘘をつく

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    面白かった。
    夏目さんのキャラが驕らず、常に圧がないので、警察という仕事以外にも普段の自分の人への接し方として見習わなければいけないなと思った。
    志藤さんのことは何となく小太りの陽気なおじさんのように考えていたので、夏目さんとあった時打ち解けるのかと思ったら慇懃無礼過ぎてびっくり。
    急に嫌いになってしまった。

    殺人事件の動機として、殺されて当たり前ぐらいに思うほど感情移入してしまっていた。
    刑事ものは苦手だが、このシリーズは読み進めたい。

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    2026年03月18日
  • 刑事のまなざし

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    話は読みやすいのに、事件は重かった。
    2転3転という訳では無いが、きっとこの人が犯人なんだろうなと思っても、そこから更に話があり、それぞれ人の感情というのは第三者がはかるのは難しいなと思った。
    「オムライス」の話はなんとも言えない気持ちになった。
    夏目さんのキャラが穏やかで、刑事ものにありがちな感じ悪い横柄な態度の警察が出てこないのは良かった。

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    2026年03月17日
  • Aではない君と

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    薬丸岳先生の本を読み終わると、身体中の力が抜けて、ずいぶん力が入っていたんだなと思う。
    今更だけど、父親も母親もただの1人の人間で、絶対にお手本にしなければいけない人ではなく、「悪いこと」「いいこと」の判断だって、どこでどう間違えたのか、そもそも間違いなのか、何かが起こってからじゃないと分からないんだなと感じた。
    今回も心にグッとくる話だった。

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    2026年03月15日