薬丸岳のレビュー一覧
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ネタバレ薬丸岳さんの作品、2作読んでみて、心血を注いで書いている内容だと思ったので、非常に暗くなる内容だけど読みました。
幼女に対する性犯罪を扱った内容。子どものころ妹を殺された刑事が、同じような犯罪と対峙する。その葛藤を描くことで、犯罪被害者の気持ちを深く考えさせられるようになっている。そして、世の中からそのような悲劇をなくすにはどうすれば良いのか。性犯罪者を残虐に殺す殺人犯を、社会は容認できるのか?処刑人「サンソン」を名乗る犯人の正体はいったい誰なのか?かなりドキドキしながら読めます。性犯罪者=変態。で終わってしまわず、犯罪者を取りまくいろいろな要素も取り入れ、その葛藤も究極的な形で描いている。衝 -
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犯罪被害者家族でありながら、被害者にも加害者にも寄り添い、真実を見極めようとする夏目刑事のシリーズ。
ワイドショーなんかでは虐待のニュースとか、身内同士の殺人とか、ただセンセーショナルに報じて騒いだり、背景に何があったのか勝手な、そして薄っぺらな憶測をしたりするけど、被害者にも、不幸にも加害者になってしまった人にもそれぞれの人生がある、ということを気づかせてくれる。家族の愛情に包まれ、犯罪被害にも合わず、また自分が加害者や被害者になる可能性を考えもせずに生きてきた人には、とうてい理解できない犯罪動機が潜んでいたりする。
親からひどい虐待を受けて育った少年が、猛省した母から「あなたの幸せを見届け -
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江原仁25歳。
実家にも戻れず、
やっと見つけた日雇い仕事をクビになり、
ホームレス寸前の生活。
一発逆転を狙って闇のホームページで人生を変える仲間を募ってみるが…放火殺人の犯人になってしまう…
仁を嵌めたのは誰なのか?そしてこの事件の真相は…
この小説、主人公がもうホントどうしようもない感じで、読み始めてなんかもう私までどんどんどん底気分に陥ってしまったのでどうしようかと思ってたら…
中盤から二転三転する内容に思わず引き込まれてしまった~
誰が敵なのか?味方なのか?信じられるのは?
お金のないことでわかるどん底生活、
お金さえあれば…お金で人生狂わされた人々
簡単につながるネットの罠
イ -
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ネタバレ居酒屋「菊屋」にやってくる顔に刺青を入れた片桐。
32年前にその店で店主の妻に脅してきたヤクザから
守るために傷害事件を起こしてしまい、それから
何度も強盗、誘拐事件をおこしては服役を繰り返してきた。
それは何故なのか?最初の事件で妻と子供と別れることになり
自暴自棄になったからなのか?
「菊屋」の店主菊池、弁護士の中村、娘のひかり、
ヤクザの女絢子、片桐に借りのある荒木、それぞれの
視点から片桐という人物との関わりが書かれている。
復讐のためだけに生きる片桐がとても悲しく、
ラスト10ページぐらいから涙が止まらなかった。
ゲスな梶原にもっとスカッとする復讐をさせてやりたかった。
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辛くて重たいエピソードも織り交ぜながらも、最後には人間の温かさが心に沁みる、とてもハートフルな物語だった。
弁護士である主人公の快彦は、傷害致死事件を起こした従兄弟の亮介から身元引受人を依頼され、渋々それを引き受ける。過去の出来事がきっかけで、人と深く関わることを避けてきた快彦だが、刑期を終えてもなお快活さを失わない亮介と過ごすうちに、少しずつ心を開き人間として成長していく。その過程が非常に印象的だった。伏線を回収しながら、広げた風呂敷を上手く畳んでいく構成も見事だった。
物語を通じて、人間のすべての行動には善悪問わず、それに応じた報いが返ってくるんだな、と痛感させられた。
とある人物の最 -
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ネタバレ犯罪者のその後の生き方について考えさせられる、かなり重いテーマの作品だった。
鈴木は普通に生活しているときはむしろ心優しい人物にも見えて、だからこそ「なぜあの事件が起きたのか」という部分がより気になった。映画もあるらしいのでまた見てみようと思う。
表面的な姿と過去の行動のギャップが大きくて、簡単には理解できない怖さがあった。益田の指が切断される場面での鈴木が少し怖かった。
また、美代子の立場もとても不憫だった。本人が直接何か悪いことをしているわけではないのに、周囲の視線や扱いによって追い詰められていって社会の残酷さを感じた。
益田が鈴木に対して距離を置き、時に傷つけるような態度を取る場面 -
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オーディブルで聴きました。えー、どうなっちゃっうのー??と一気に聴いた。
14歳の少年が同級生を殺害。逮捕されても少年は何も話そうとしない。彼の両親は離婚していて、彼の悩みに気がついていなかった。
ずっと辛かった。なんでこんなものを選んでしまったのか。。
身体を殺すのと、心を殺すのとどちらが悪いのけという問いに、明確な理由とともに答えが出たのは良かった。
事件が起こるたびに、犯人の家族がマスコミに追い回されるのは、なぜだろう。犯人の家族が苦しむ様子を見ることで、溜飲がさがるのか。下がらないなー。
また、刑期を終えて社会復帰した人と普通に付き合える?こちらは自分でも自信がないな。
考え -
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薬丸岳氏の『天使のナイフ』は、現代社会が抱える少年法の矛盾を鋭く突いた作品である。妻を殺害された主人公・桧山の視点を通じ、読者は「被害者の人権」と「加害者の更生」が激しく衝突する現場に立ち会うことになる。
最も深く考えさせられたのは、更生の「実態」についてだ。書類上で更生が認められても、被害者の遺族の傷が癒えるわけではない。本作は、少年法という「更生の機会を与えるための盾」が、時には遺族を追い詰める「凶器」に変わる現実をリアリティを持って描き出している。加害者側にも事情があるという描写は、物語に多層的な視点を与え、読者を安易な勧善懲悪の着地点へとは逃がしてくれない。
緻密なミステリーとして -
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『死命』は、命の期限を突きつけられた二人の男――連続殺人犯の榊と、彼を追う刑事・蒼井の執念が激しく交錯する、重厚な倒叙ミステリーだった。
犯人が最初から明かされているにもかかわらず、最後まで張り詰めた緊張感が途切れない。物語の中心にあるのは、共に末期がんを抱えた榊と蒼井の追跡劇だ。歪んだ自己顕示欲に突き動かされる榊と、命を削りながらも事件を止めようとする蒼井。互いに死を意識しているからこそ、その対立には単なる「犯人と刑事」を超えた凄みがあった。
蒼井が家族への思いと自身の苦痛を抱えながら、それでも刑事として捜査に執念を燃やす姿には強く胸を打たれる。一方で、冷酷非情に見える榊の内側にある孤独