薬丸岳のレビュー一覧

  • アノニマス・コール

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    薬丸岳さん著「アノニマス•コール」
    だいぶ著者の作品は読んできたがその中でも極めて疾走感のある作品だった。

    調べてみたら「アノニマス」とは「匿名」とか「正体不明」とかの意味らしい。
    半年位前に「アサヒビール」が「アノニマス」という集団からサイバー攻撃された事件を思い出した。
    そういう意味だったのか…
    その時は言葉の意味を深く考えずそのままの時事として受け入れてしまっていたと反省。
    知らない言葉はやはりその都度調べるべきだと今回思い至った。

    物語は奥行きこそ余り感じなかったが、特質として疾走感に富んだ作品だった。
    警察、もしくは何かしらの権力によって引き起こされた誘拐事件なのはすぐに察しがつ

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    2026年06月22日
  • 友罪【電子特別版】

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    友罪というタイトルを気にしながら読み進めていくと次第にその本質がみえてくる…そんな作品でした。ミステリー要素などはまったくなく事実が物語風に進んでいく展開ですが描写が実にリアルでドラマを観ている錯覚に陥ります…苦しい葛藤から出さした結末にタイトルが重なります。

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    2026年06月20日
  • 友罪【電子特別版】

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    実際にあった少年による殺人事件と結びつけてしまう。そして、あの時の犯人が名前を変えて自分の近くにいたとしたら、しかもそれが友達だったらと考えてしまう。果たして、彼を受け入れる事ができるのか。
    受け入れることは難しく、かと言って切り捨ててしまうことは辛すぎる。
    過去の罪を背負って生きる人の苦悩。
    苦悩という言葉では軽すぎる、地獄と言ってもいいくらいの壮絶な苦悩。
    だからと言って、手を差し伸べることなど容易ではない。自分だったらどうするのか。ずっとそう思いながら読み進め、結論が出ないままに読み終わった。
    作中の主人公の結論はとても感動的である。あくまでも自分も、そうありたいという気持ちとは別に。

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    2026年06月15日
  • Aではない君と

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    旅先で一気読み。

    殺人を犯した、加害者の少年の親が主人公。
    きっつい。
    同じように親である自分には1番想像したくない世界。

    でも、主人公に言いたいよ。
    仕事?彼女?精神が不安定?
    どんなに一生懸命そばで過ごしてても大変なこといっぱいあるのに、でも寄り添ってるからこそわかるものもあるのに。
    なんでそこまで追い詰められてるのにカケラもわからないの。
    まだまだ小さな世界で生きてる子供は逃げ道がほとんどない。1人で歩いていけるまで親は一緒に歩んで行かなきゃいけないのに。

    罪ってなに。反省ってなに。
    人を殺してしまうということって。

    ニュース観て、酷いね。こんな犯人最低ね。っていつも思う。
    でも

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    2026年06月14日
  • Aではない君と

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    読むほどに何とも言えない気持ちになりますね
    辛くなるというか、終わりが無いように感じます。
    『罪を償う』とはどういう事なのか?…と考えさせられる作品でした。

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    2026年06月08日
  • こうふくろう

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    途中で読むのをやめたいと思った本は久しぶりだった。
    精神的に蝕まれ、段々と崩壊していく様子が生々しく描かれて苦しかった。朝読んでいたが、ずーんとした気持ちで1日が始まってしまったので朝読むのはオススメしない。それほどにリアルに描かれており、印象に残る物語だった。
    時系列順に描かれておらず、かつ名前が多く混乱するため、読み直したりストレスを感じる人もいるかも。
    この本を読んで、いかに自分が幸福であるかを再認識した。普通の生活を送ることができており、家族とも仲良しでいられていることに感謝しなければならない。

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    2026年06月06日
  • アノニマス・コール

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    こんな世界があるんだ。。。
    としんみり感じてしまいます。
    知らない方がよかったのか、知ってた方が世渡りがうまくいくのか??
    最後の温かい言葉がぐっときます。。。

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    2026年06月03日
  • ラストナイト

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    ある意味で、こんなに純粋に生き抜ける人がいるんだ。。。
    と熱い思いを感じる作品です。
    最後に真実が伝わるかもしれない・・・
    それがまた・・・

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    2026年05月31日
  • 刑事弁護人

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     小説ではあるけど、弁護士さんは偉いなと思いました。間違っても自分はなれません。最後の謎解きは蛇足のような気もしましたが、法曹界の皆様の安全確保はしっかりやって頂きたい。

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    2026年05月27日
  • 刑事のまなざし

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    夏目刑事が出てくるほかの作品も読んでたが、初めてこの本で彼の背景を知ることができた。周りの人は夏目を刑事に向いてないと言うが、教師や法務技官を目指していたように一人一人の人間に真正面から向き合い続けられる彼だから本当の意味で罪を償う犯人が多いのではと思う。本人は苦しいだろうが、こういう刑事がむしろ多くあってほしい。

    ほかの方の感想に「作り物感」についてありましたが、最近の作品はリアルを追求し少し前の作品ではフィクションとしての面白さを大事にしている印象があります。私は最近のほうが好き。

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    2026年05月25日
  • アノニマス・コール

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    アノニマス・コール ★4
    誘拐犯が最後まで全く読めなかったのが面白かった。途中で「あ、こいつか」って思ったらぜんぜん違っていい意味で裏切られた。
    元警察官の主人公しんじは捏造された事件の真相を追って、それをよく思わない上層部に無実の罪をきせられ警察をやめさせれる。3年が経ち、しんじの娘が誘拐され犯人の要求はしんじが掴んだ情報の譲渡だった。最初誘拐犯は警察組織かはたまた捏造事件の真相に関わってくる政治家かと思ったがまさかのその捏造事件の被害者たちだった。

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    2026年05月24日
  • 友罪

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    薬丸さんの2冊目。天使のナイフが面白すぎたので星4つです。神戸のサカキバラ事件を彷彿させます。あの時の少年は今何を感じて生きてるのだろう。自分の近くに元少年がいると知ったら、小説の主人公と同じように嫌悪すると思う。更生したと言われてもね。。

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    2026年05月24日
  • 籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】

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    辛くて重たいエピソードも織り交ぜながらも、最後には人間の温かさが心に沁みる、とてもハートフルな物語だった。

    弁護士である主人公の快彦は、傷害致死事件を起こした従兄弟の亮介から身元引受人を依頼され、渋々それを引き受ける。過去の出来事がきっかけで、人と深く関わることを避けてきた快彦だが、刑期を終えてもなお快活さを失わない亮介と過ごすうちに、少しずつ心を開き人間として成長していく。その過程が非常に印象的だった。伏線を回収しながら、広げた風呂敷を上手く畳んでいく構成も見事だった。

    物語を通じて、人間のすべての行動には善悪問わず、それに応じた報いが返ってくるんだな、と痛感させられた。
    とある人物の最

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    2026年05月23日
  • 天使のナイフ 新装版

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    考えさせられる小説だったし、ミステリーとしてもよく出来てて引き込まれました。
    本当の更生というのが、どういうものなのかを登場人物が苦悩して模索している姿が良かった。
    少年犯罪におけるモヤモヤだったり加害者、被害者視点での違いも書かれていて、むず痒くなった。
    被害者遺族に赦されるまで、一生向き合わないといけないという事が大事だと感じた。
    ミステリーとしてもラストのまくりは驚きました笑

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    2026年05月23日
  • 友罪【電子特別版】

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    ネタバレ

    犯罪者のその後の生き方について考えさせられる、かなり重いテーマの作品だった。

    鈴木は普通に生活しているときはむしろ心優しい人物にも見えて、だからこそ「なぜあの事件が起きたのか」という部分がより気になった。映画もあるらしいのでまた見てみようと思う。
    表面的な姿と過去の行動のギャップが大きくて、簡単には理解できない怖さがあった。益田の指が切断される場面での鈴木が少し怖かった。

    また、美代子の立場もとても不憫だった。本人が直接何か悪いことをしているわけではないのに、周囲の視線や扱いによって追い詰められていって社会の残酷さを感じた。

    益田が鈴木に対して距離を置き、時に傷つけるような態度を取る場面

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    2026年05月22日
  • Aではない君と

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    オーディブルで聴きました。えー、どうなっちゃっうのー??と一気に聴いた。
    14歳の少年が同級生を殺害。逮捕されても少年は何も話そうとしない。彼の両親は離婚していて、彼の悩みに気がついていなかった。

    ずっと辛かった。なんでこんなものを選んでしまったのか。。

    身体を殺すのと、心を殺すのとどちらが悪いのけという問いに、明確な理由とともに答えが出たのは良かった。

    事件が起こるたびに、犯人の家族がマスコミに追い回されるのは、なぜだろう。犯人の家族が苦しむ様子を見ることで、溜飲がさがるのか。下がらないなー。

    また、刑期を終えて社会復帰した人と普通に付き合える?こちらは自分でも自信がないな。

    考え

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    2026年05月20日
  • ラストナイト

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    ただただ悲しい物語だった。
    優しい男が純粋な愛過ぎる情故に罪を犯し続け、でも愛する娘の一言で最後まで人を殺すことはなかった。
    自分の都合のために誰かが犠牲になるのは新たな憎しみや苦しみを生むためやって良い訳はないが、絢子や荒木だけでなく、もしかしたらほかの事件でも、彼に救われた人がいるのかもしれないもしくは未遂で終わってることが多いのかもしれないとも思った。

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    2026年05月18日
  • 告解

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    ありきたりという言い方は悪いが、どこにでもあるような事件で、それなのに当たり前に被害者にも加害者にも家族がいて。

    薬丸岳先生の本は常に「許す」というのはどういうことなのかを追っている気がする。
    今回のことで、翔太がどのように罪を償うのかというのと、被害者側の気持ちがありありと描かれていた。

    自分のせいじゃないと思いたい気持ちやら、出所した後の友達の反応があまりにもリアルだった。
    そうは自分がなりたくないなと思った。

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    2026年05月16日
  • 天使のナイフ 新装版

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    薬丸岳氏の『天使のナイフ』は、現代社会が抱える少年法の矛盾を鋭く突いた作品である。妻を殺害された主人公・桧山の視点を通じ、読者は「被害者の人権」と「加害者の更生」が激しく衝突する現場に立ち会うことになる。
     最も深く考えさせられたのは、更生の「実態」についてだ。書類上で更生が認められても、被害者の遺族の傷が癒えるわけではない。本作は、少年法という「更生の機会を与えるための盾」が、時には遺族を追い詰める「凶器」に変わる現実をリアリティを持って描き出している。加害者側にも事情があるという描写は、物語に多層的な視点を与え、読者を安易な勧善懲悪の着地点へとは逃がしてくれない。
     緻密なミステリーとして

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    2026年05月15日
  • 死命

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    『死命』は、命の期限を突きつけられた二人の男――連続殺人犯の榊と、彼を追う刑事・蒼井の執念が激しく交錯する、重厚な倒叙ミステリーだった。

    犯人が最初から明かされているにもかかわらず、最後まで張り詰めた緊張感が途切れない。物語の中心にあるのは、共に末期がんを抱えた榊と蒼井の追跡劇だ。歪んだ自己顕示欲に突き動かされる榊と、命を削りながらも事件を止めようとする蒼井。互いに死を意識しているからこそ、その対立には単なる「犯人と刑事」を超えた凄みがあった。

    蒼井が家族への思いと自身の苦痛を抱えながら、それでも刑事として捜査に執念を燃やす姿には強く胸を打たれる。一方で、冷酷非情に見える榊の内側にある孤独

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    2026年05月13日