薬丸岳のレビュー一覧

  • 刑事弁護人(下)

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    子を亡くす親の気持ちは分からない。「経験しなければ分からない」というのであれば、分かりたくない。
    でも、きっと正気を失うのであろうことは分かる。
    悲しむ人、憎む人、嘘をつく人がいて、人の数と同じ数の真実があるのだろう。
    重いテーマだけと一気読み。

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    2026年09月27日
  • 刑事弁護人(上)

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    私の読む本では、検察官から弁護士になったり、逆になったりの本が多いが実際にはどうなんだろうかと思いながら読んだ。
    そんな鞍替えが簡単にはできると思えないが、多角的に物事を考えられるようになるのかななんて思った。

    こういう「悪」が何かに対してを受け止めなければいけない仕事というのは、本当に大変だなと思う。
    100人いれば100人の「悪」があり、「良くは無いと思うが悪なのか?」という案件もあれば、ある人物から見たら「完全な悪」だったりもするわけで、それに白黒つけるというのは責任の伴う仕事だなと思った。
    もちろんそれぞれの仕事が責任が伴わないという訳では無いのだが。

    言い方は悪いがそこまで難しい事件に感じなかったので、上下巻に分かれる程長くなるか?と思っていたが、次々に色んなことがわかってほぼ何も分からなかったという感じだった。
    急いで下巻を読みたい!

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    2026年09月27日
  • 怪物の祈り

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    ​ページをめくる手が重くなるほどにつらく、そして最後まで圧倒的な緊張感が離さない、あまりにも壮絶な心理描写が続く物語でした。

    ​物語は3名の視点によって多角的に紡がれていきます。受刑者に教誨師として説教を施すことを任されている保坂。女性2人を殺害し、裁判中も全く反省の色を見せず、むしろ一刻も早い死刑執行を望む死刑囚・石原。そして、その石原が収監されている東京拘置所で刑務官として勤務する手嶋。それぞれの立場からの葛藤が重なり合っていきます。

    ​そして物語のなかで大きな衝撃を迎えるのが、石原に説教を試みる教誨師・保坂の正体が、実は「被害者の父親」であるという事実です。しかも保坂自身、かつて大切な人に対して犯した過ちや、誰にも言えない後ろめたい過去を心の奥に抱えており、その影が彼の内面をずっと重く縛り付けています。
    目の前に座っている、自分の愛する娘の命を奪った張本人である石原を前にしたとき、過去の十字架をも背負う父・保坂のなかで一体何がうごめき、どう感情が爆発するのか。その対峙の場面は息をするのも忘れるほどの迫力があります。

    ​「人を赦す」とはいったいどういうことなのか。終始張り詰めた極限の緊張感が漂い、ページを閉じたあともその重みがずしりと残り、読後も暫し放心状態になってしまいました。

    ​自分自身も妻子を持つ身として読んでいると、「もし自分が同じ立場、同じ状況に置かれたら、果たしてどういう行動が取れるだろうか」と、どうしても我が身に置き換えて考えてしまいます。
    当然、犯した罪は到底許されるべきものではないですし、一秒でも早く法の裁きが下され、刑が執行されることを強く望んでしまうと思います。​しかし、そんな絶対に交わらないはずの加害者的立場と被害者的立場の人間が向き合うなかで、人間の心の奥底では何が起こるのか。憎しみや復讐心だけではない、人間同士のなかにふと芽生えてしまう「情」や歪んだ絆のようなものは本当に存在してしまうのか。

    綺麗事では決して割り切れない倫理と感情の境界線で激しく心が揺さぶられ、読み終えた後も長く頭から離れない、非常に重厚な一冊でした。

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    2026年09月26日
  • 死命

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    もう、薬丸岳さんの著書が中毒になりやすくてやばい。

    もう治る見込みのないガン患者が、残り僅かな人生で殺人を思いつく。
    そして犯人を追いかける刑事もまた余命僅か。
    犯人に近づけるのか、捕らえることはできるのか。

    彼らの周りの人間関係の描かれ方もよかった。

    寝る間は惜しみたくないけど、読んじゃうんです。。

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    2026年09月24日
  • 告解

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    飲酒運転でひき逃げにより、
    1人の老人が亡くなってしまう。
    犯罪者は、刑務所を出所してから、
    どう生きるべきなのか。

    償いとは何か。
    正解のない答えに、犯人だけでなく、
    家族や友人、恋人にも苦悩は尽きない。

    どう生きるかを
    突きつけられる。

    日々、ニュースになる交通事故の裏には
    苦悩を続ける被害者と犯罪者がいるのだ。

    この後、
    ドラマ「悪党〜加害者追跡調査〜」を一気見!




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    2026年09月24日
  • アノニマス・コール

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    娘を誘拐された元夫婦。
    背後には複雑な事情が絡む。社会派ミステリー。
    事情を隠して協力者を仰ぐシーンにはハラハラ。ドキドキして怖くて、読むのを止めようかと思ったが、やっぱり真実が気になり夢中で読んだ。

    はぁ、面白かったわ。

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    2026年09月23日
  • 友罪

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    一気に読んでしまいました。かっこつけるわけではなくて、何が正しいんでしょう。罪を犯さないこと。が先決。失敗したら人の命を奪ったら解決できない。

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    2026年09月23日
  • Aではない君と

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    同級生の殺害容疑で逮捕された少年と、その父親の話。
    少年犯罪、親子の関係、被害者の心情、いろいろと考えさせられた。
    小説としての終わりはあるけど、生涯続いていく話。

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    2026年09月23日
  • 悪党

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    姉を殺されて、警官になった。
    そして紆余曲折あり、探偵になった。
    犯罪絡みの探偵の仕事に、家族が殺された苦しみは永遠なのかと苦しい気持ちにもなる。
    警察も苦しいし、弁護士の責任も重い。
    短編を読み進めながら、何とか辛い結末だけは避けてほしいと願った。

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    2026年09月20日
  • 怪物の祈り

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    復讐‥こういう方法もあるのかと驚かされた。
    どんどん引き込まれて読み進めた。
    その時は突然やって来る。
    もう少しやり取りが見たかった気がする。
    でもやはり薬丸作品は好きだなぁ。

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    2026年09月19日
  • 怪物の祈り

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    死刑囚と向き合う教誨師と死刑囚の真摯な対話に考えさせられる。被害者の父と加害者という複雑な立場も含めて、許すということの重みを感じた。

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    2026年09月14日
  • Aではない君と

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    離婚し、息子は元妻が引き取り、仕事に邁進する男。
    息子とは時々連絡を取り合い、時々逢う。
    中学生になって頻度は減ったものの…気にしてなかった。

    が、息子はある日突然、警察に捕まった。
    一体なぜ⁈
    弁護士とともに奔走し、息子とようやく向き合った。

    事件は一体⁈

    面白かった。彼は犯人ではないのでは、という思いで読み抜いた!てか、気になりすぎて睡眠時間削った笑
    久々に薬丸さんにハマったので、積読減らします!

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    2026年09月13日
  • 刑事のまなざし

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    刑事もの。
    短編集なんだけど、同じ刑事が登場する。
    夏目刑事。逮捕された少年達を助ける側から、逮捕する刑事へ転職。そこにはある思いが…。

    事件を起こす者には何らかの事情もある。それによっては、同情の気持ちもある。この短編集は、後味が切ない。

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    2026年09月13日
  • 刑事のまなざし

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    ずっと気になっていた刑事シリーズの1作目。
    娘を通り魔に襲われて植物状態にされた夏目信人が、転職して刑事になった。
    前職は法務技官。
    そんな夏目が事件を解決する連作短編集。

    え?と思うような逆転もあって面白かった。
    けれど、ラストの話だけは嫌だったな。
    家庭環境に問題があったことには同情するけれど、己の罪を償わず、『一生背負うから』と幸せに生きるのはどうだろう。
    たとえ罪に問われなくても、虐めをしたことには向き合わず、「自分もあの頃は青かった」じゃないよ。
    相手に真摯に謝罪しないからずーっと恨まれるんだよ。
    そして、罪を償っていないくせに『自分の幸せな生活を守りたい』は虫が良すぎ。
    一先ず事件は解決したけれど、夏目が救われることはないだろうな。
    この先のシリーズも追いかけたい

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    2026年09月06日
  • ラストナイト

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    オーディブルにて

    場面の切り替えの記述が不足してるから、ん?翌日の話?って思うところが何箇所かあったり、登場人物視点から見た章立てになっているから、物語が進んでは戻ったりするとこはあるけども、主人公の不可解な行動の目的が分かってからは、目頭が熱くなった

    この作者の作品を読むのはまだ2作品めだけど、生き方に不器用な主人公が描かれてる共通点がある

    他の作品も読んでみよう

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    2026年09月03日
  • 怪物の祈り

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    心を削られるようなシーンの連続、そして緊張感あふれるラストへ収斂していく怒涛の展開。まさに極上のサスペンスでした。
    映画も絶対観ます!

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    2026年08月31日
  • 籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】

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    【籠の中のふたり】
    弁護士の村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見涼介の身元引受人となる。涼介が殺人を犯した理由、快彦の出生の秘密など推理要素も含みつつ、人付き合いが苦手な快彦が涼介を介して人との付き合いが増えていくなどハートフルな気持ちにもなるエンタメ作。

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    2026年08月30日
  • ラストナイト

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    Audibleにて。一気に聞き終えた。
    不幸な生い立ちもあるのだろうけど、不条理というか、やるせない気持ちになった。

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    2026年08月29日
  • 怪物の祈り

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    教誨師というものを知ってから、教誨師の話というのは何作か読んだが、色んな人間がいるから当たり前に、教誨師にも色んなスタンスの方がいるんだなと思った。

    赦されないから刑が決まったのに、やはり家族がいない人はいないから、必ず後悔してしまうし、誰かに赦されたいものなのかなと思う。
    もちろん生まれながらの悪というのは誰も居なくて、生きている過程で色んなことがあるんだろうが、愛情というか、唯一無二の無償の愛いうのが家族に当てはまるのかなと感じた。

    それでもどうして由亜に全てを打ち明けなかったのかなというのは疑問だった。
    こういうのを打ち明けるタイミングやらメリットデメリットというのもすごい繊細な問題なのかなと思った。

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    2026年08月29日
  • 怪物の祈り

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    終わり方が少しあっさりした感があるが、そこに至るまでの被害者家族として。そして教誨師としての両心情が痛いほど突き刺さる。
    そう考えると、このエンディングがベストなのかなぁ。

    それにしても刑務官の仕事も大変ですね。
    死刑執行の流れ、みたいな番組を以前見たことがあるが、下で受け止める係もいるわけで…。そのお手当って割に合わないんじゃない?ってくらい安いんですよね…。
    立ち会う刑務官の心情も描かれていて、そこも胸が痛みます。

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    2026年08月28日