薬丸岳のレビュー一覧

  • 刑事の怒り

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    夏目刑事シリーズ。

    最初に短編集があり、最後は本の題名にもなった刑事の怒りで終わります。

    印象に残ったのは、最後の刑事の怒りで、夏目刑事が今までしてきたことは間違いだったのでは?という疑問にぶつかります。

    それをどう乗り越えるかが見所だと思います。

    個人的には間違えてないと思います。

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    2021年11月21日
  • 刑事の約束

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    夏目シリーズ第3弾。短編5作品。
    夏目さん、ええわ。少し頼りない感じに見えるけど、実は凄いって感じが(凄い洞察力で事件の真相を暴く)
    更に単独行動多い一匹狼。
    こんな人が、組織におったら、困るんかもしれんけど、やっぱり組織の論理で動くのではなく、あくまでも、真実を追求する姿勢が好き。
    こういう人は、多分、出世はしない。本人も望んでないやろうけど。
    事件も真相を暴いても、人を傷つけるだけなら、報告しないとか、組織人としては、どうかと思うけど、人としてはええと思う。
    なので、捜査一課の人も、洞察力とかだけでなく、人としても一目置いてるんとちゃうかな?

    でも、人を信じる事を信条にしている夏目さんに

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    2021年11月04日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部みゆきさんのはゾクゾクしたー。
    辻村深月さんのは既読だったな。
    薬丸岳さんのはページを繰る手が止まらなかった。

    東山彰良さんのは始め入りにくかったけど、話が動き始めてからはグイグイ。

    宮内悠介さんのは、面白かったけど、バトンな感じやホラー感はあんまなかったかな。
    最後、宮部さんのそことつながるのかーと思った。

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    2021年08月17日
  • 友罪【電子特別版】

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    凶悪犯罪を犯した少年のその後。受け入れることができない主人公の弱さに苛立ちましたが、現実だったら私はどう行動するのか? 考えるきっかけになりました。重いテーマですが良い本です。

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    2021年08月08日
  • その鏡は嘘をつく

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    薬丸さんにハマって、100円のを多数買って…その一冊。
    シリーズもんやったんや。「夏目シリーズ」。第2弾や。
    別に前作知らんでも面白いけど。
    殺人事件とかが絡んでくると必然的に警察もんが増える。
    こんな風変わりな刑事さんもええな。熱い刑事が好きなら合わんかも。個人的には、飄々としてるけど、凄い実力あって、中身は熱いってのが好み。上の言う事聞かんとか…夏目さんは、後者の部類。なので良い。
    ちょっとした事に疑問を持ち、真実を暴く。
    ここでは、浅川の部屋。
    検事の志藤との対決も見もの。
    自殺を他殺とするまでは、同点、それからが…
    やねんけど、もう、そんな鋭い感覚が自分にはないから…対決を眺めるだけに

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    2021年08月07日
  • 友罪【電子特別版】

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    一緒に職場に来た同期が、過去に人を殺していた。

    最初は同期として仲良くなっていくのですが、その過程で、同期が中学生の時に世間を騒がせた幼女連続殺人事件の犯人だったことが分かります。

    どう接すればいいか分からないまま、自分の過去も責めつつ、物語は進んでいきます。

    誰でも、重い過去はあると思います。(ここまで重いのは滅多にないと思うのですが)その過去とどう折り合いをつけて生きていくかがテーマなのかな?と、思ったりしてます。

    逃げるのは違うと思います。

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    2021年07月28日
  • 刑事の怒り

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    夏目信人シリーズ4作目。今回は「生贄」と「刑事の怒り」が特に良かった。「生贄」は読んでる間辛くて辛くて・・・。性犯罪は人間の心を殺してしまう犯罪。この罪が被害者に与える被害の大きさに比べて軽く扱われているのは確か、もっと厳罰化されるべきだと改めて思いました。「刑事のー」は夏目の娘の事も重ねさせてしまう事件。解説にもありましたが、やまゆり園の事件を思い起こしました。介護している家族の気持ちは他の人間にはわからない。裕馬はこれからどうなっていくのか。このシリーズまだまだ読みたい。

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    2021年05月17日
  • その鏡は嘘をつく

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    一見なにをしているのかわからない夏目の捜査。小さな疑問から殺人事件の捜査へと繋がっていく。中盤までストーリーを引っ張った志藤検事。この人を主人公にしたものも読みたくなった。被害者は苦労して医者になって名声を得たけど人間としては破綻していて、その破綻の原因はなんだったのかしら。医師の世界の闇の部分が影響したのか。夏目の加害者に向ける優しさ。志藤検事は最後夏目の家庭の事情を知ってどう思ったのかな。またドラマ化されないかなー。椎名桔平の夏目好きだったのになぁ。

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    2021年05月12日
  • 刑事の約束

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    再読。

    夏目刑事の人柄に惹かれる。
    一見、仕事できそうに見えないが、多くのことに気がつくところと、人に対してあきらめない心が魅力的。

    どの話も、夏目刑事がいなければ真実に辿り着けず、終わったと思う。

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    2021年01月13日
  • 刑事の約束

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    「絶望から人を救えるのは人」
    動画あとがきで著者がおっしゃってたように、この本の紹介としてはこの一文!
    短編どれも良かった。夏目がかって捜査した事件の被害者がこんな形で再登場するなんて。
    絵美が目を覚まして、これからどうなるのか。続き買わなきゃ。

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    2020年12月08日
  • 逃走

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    一気に読みました。犯罪になるんだろうけど、やりきれない切なさがあった。
    これからの兄妹の人生が少しでも救われるものになるといいな、

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    2020年08月19日
  • ハードラック

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    薬丸岳氏の慟哭の社会派ミステリー。

    派遣の仕事を切られ、日雇い仕事すら失い、今日明日の生活にも困窮する江原仁(25)。

    とうとう怪しい闇の掲示板で、仲間を集うことに。
    そこに集まったのは、仁(ジン)をはじめ、バーボン、ウオッカ、テキーラ、そしてラム(女性)の5人。

    彼らが計画したのは、軽井沢に住む富豪の豪邸を襲う現金強奪計画。
    しかし、途中で誰かに殴られ気を失ってしまう。気づいた時には、放火・殺人の犯人(容疑者)となっていた...

    いったい、誰が自分を嵌めたのか?
    そこから始まる真犯人追求の旅。二転三転する流れの中で、警察に追われながらも、真犯人へたどり着くことができるのか?

    『いい

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    2020年08月07日
  • 逃走

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    兄妹二人、児童養護施設で育った小沢裕輔は、誤ってラーメン店主を殺害してしまう。

    しかし、彼は、警察に出頭せず、逃走を図る。
    いったい、彼は、何のために逃走を続けるのか?
    その目的とは?

    序盤から、スリリングな展開が続きますが、やがて見えて来るその目的とは?
    そして、兄想いの美恵子が知った驚愕の真相とは...

    登場人物の全てが、自分ではなく、人のために行動しているんですね。
    後半、美恵子と母・文恵の対面は、盛り上がります。

    薬丸作品は、読後に考えることが多いですね。
    関係者の今後は、辛いことも多いと思いますが、少しでも幸多かれ、と願います。

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    2020年07月08日
  • 刑事の怒り

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    『刑事のまなざし』から始まる刑事・夏目信人シリーズ、第4弾。

    社会的弱者の苦悩や問題を、丹念に掘り起こし、一つ一つ丁寧に浮かび上がらせる薬丸作品。

    今回は、『黄昏』、『生贄』、『異邦人』、『刑事の怒り』の4作品。それぞれ、年金不正受給、性犯罪、外国人留学生、介護の問題。

    それぞれ味のある作品ですが、特に、『刑事の怒り』は、被害者が自身の娘・絵美の姿とも重なり、犯人の理不尽な理由に怒りが...
    ぜひ一度、読んでみてください。

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    2020年06月20日
  • ラストナイト

    購入済み

    赦しと償い

    自分ではどうにもならない不条理に出会した後、自分だったらどう生きるのか。自分の周りの人が不条理に絡めとられたら自分は見捨てずにいられるだろうか。考えさせられるとともに終盤は涙が止まらなかった。

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    2020年05月20日
  • 刑事の怒り

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    夏目刑事シリーズは、外さない。人間ドラマであり、サスペンスであり、薬丸岳の真骨頂躍如たるものがある。

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    2020年03月26日
  • アノニマス・コール

    購入済み

    誘拐ミステリーとして、とても面白かった。最後までドキドキしながら一気に読み切った。
    警察組織がこんな組織でないことを切に願っている。そして信じている。政界は分からないけど。
    最後は家族愛や人間愛にたどり着き、ホッとした。

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    2020年02月21日
  • ラストナイト

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    ネタバレ

    人生は幸と不幸とちょうど半分ずつになるようにできているなんて言う人もいるけれど、到底そうだとは思えない。

    明るく真面目で人の好い青年が、良き伴侶と共に夢を叶えようとしていた矢先、その性格ゆえにチンピラの行いを見過ごせずに刺してしまう。以降30年以上にわたり、刑務所とシャバを行ったり来たり。まともな暮らしに戻ろうという素振りすら見せない彼は、いったい何を考えているのか。

    薬丸さんの書く「事件その後の人生」はいつもとてつもなく苦しく切ない。電車の中で読んでいたら、ラストは嗚咽しそうになりました。彼の微笑みが救い。

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    2019年12月31日
  • 悪党

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    ネタバレ

    かつて姉を殺された主人公・修一は、探偵として働いている。その探偵事務所に、「かつて身内を殺した犯人が出所後にどうしているか調べてほしい」という依頼が来る。調べてどうしようというのか…憎しみの気持ちが理解できるだけに、自分の仕事の意味に悩むが、憎むべき相手を見つけてどうするかは依頼人次第だ。探偵としては、頼まれたことをするだけだ。
    短編風に、何人かの犯罪被害者が登場する。彼らの依頼を受けながら、修一本人も、自分の姉を殺した犯人に対してどうするべきか、自分はどうしたいのか、悩み続ける。
    これまでの薬丸岳の作品同様、本当に重たいテーマだ。本作はもう推理とかサスペンスチックなしかけは全くなくて、とにか

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    2024年02月28日
  • ハードラック

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    ネタバレ

    薬丸岳さん、けっこういろいろ読んだ。毎回違ったいろんな角度から、社会の矛盾や究極的な問題について問いかけてくる作品。本作は、社会の底辺でもがく若者が、本当に明日生きていくのにも困って、ネットで闇の仕事を探すんだけど、どこまで同情できるか、っていう話。そして、こうでもしないと生きていけないから、と軽い気持ちで「闇の仕事」に加担すると…
    自分は恵まれなかった、不運がかさなった、自分だって被害者だ、と自己弁護しながら「人を殺しさえしなければ…」と強盗を働く主人公。でも、やはりそれだけでは済まない。
    どんなに運が悪くても、家族に疎まれたり大手企業に搾取されたり派遣切りにあったり親切心をあだで返されたり

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    2020年09月25日