薬丸岳のレビュー一覧
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罪を償うこと、許すということの難しさを重たく訴えてくる小説でした。薬丸岳さんの小説に出てくる残忍な犯罪者達、全てに向けての筆のようにも感じます。最後があっけないとの感想も多いですが、自分は、主人公の石原、姉、宗佑、小泉の動きのひとつひとつが意味深く、静かに沁みてきました。Posted by ブクログ
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暗く、重い気持ちになる話だったが、罪の境界というタイトルどおり、越えてはならない一線を越えてしまった犯罪者の葛藤や、環境がうまく描かれていた。
また被害者の助かったという事実の先にある苦しみにも触れ、フィクションではあるが辛かった。Posted by ブクログ -
被害者家族の辛さ、苦悩が伝わって読んでるだけで辛くなった
犯人から直接犯行の様子を聞かされるシーンは自分が保坂さんになった感覚になって激しい怒りを覚えた
とても考えさせられる一冊Posted by ブクログ -
死神にはならなかった。実の娘を殺されて、教誨師の立場を最大限利用して石原を絶望のどん底に叩き落とすラストも考えられたはずなのに、敢えて赦しを作者は選んだ。人は赦し、赦されることを望んでいるのだろうか?たとえそうだとしても、ドス黒い思いを抱えた2人の男の救いのない結末が良かった。Posted by ブクログ
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うーん、、
これが贖罪のかたちになるのか、、
ちょっとモヤモヤ
ただ、航平&あかりの復縁までの道のりは、心理描写がとても丁寧に感じました。唯一救われたところです。Posted by ブクログ -
自分にも子供がある。家族がある。その立場から様々な事を考えさせられる。
私は本当に家族を子供を信じ、愛しているのだろうか。上辺だけでは無いのだろうか。不安になる。何が正解なのか判断がつかない。悩ましい。Posted by ブクログ