薬丸岳のレビュー一覧

  • 最後の祈り
    重かった。色んな人の感情が、私の中でごちゃごちゃになって、本当に疲れました…

    死刑制度ってどうなんだろう
    何が復讐になるのか

    実際に大切な人を犯罪で失った人と、それ以外の人では、考える重さが全然違いますよね。

    自分は赦せるのか。大切な人を殺されたら…
    イヤイヤ、ぜったい無理。想像するだけで辛い...続きを読む
  • 最後の祈り
    教誨師を務める牧師の男が、その娘(公には娘とされていない)を殺し反省の態度が全く見られない殺人犯と教誨師として向き合う物語。
    かなり重いテーマだが、ぐいぐいと引き込まれた。実際に反省の色がまったくない凶悪殺人犯にこんな変化があるものなのかとは思うが、まさに人間ドラマだった。死刑執行に携わる刑務官や教...続きを読む
  • 告解
    久しぶりに重い内容の小説を読んだ。罪を犯した人がどのような過程をたどり更生し、どう生きていくか。『すばらしき世界』『手紙』を思い出した。
  • Aではない君と
    世の中にはリアルにこういった立場の方々がいらっしゃっいます。
    まるで想像できませんが、一生心から笑える事も無くなるのでしょうか?
    6/4/3
  • 最後の祈り
    罪を償うこと、許すということの難しさを重たく訴えてくる小説でした。薬丸岳さんの小説に出てくる残忍な犯罪者達、全てに向けての筆のようにも感じます。最後があっけないとの感想も多いですが、自分は、主人公の石原、姉、宗佑、小泉の動きのひとつひとつが意味深く、静かに沁みてきました。
  • ブレイクニュース
    作品紹介に記載があるように、引きこもりやパパ活、冤罪、ネットの炎上など、現代の社会問題を取り上げたユーチューバーの物語。こうした事件について、真実を抉り出すのは、YouTubeか週刊誌の記者か。マスコミの真似事と揶揄され、誹謗中傷も多く、過激な動画。ユーチューバー野依美鈴の番組は視聴回数が1千万回を...続きを読む
  • 最後の祈り
    読みながらどんどん辛く心が締め付けられていく
    死刑囚にかかわる刑務官、死刑囚に教誨をし、最期のときに祈りを捧げる牧師。神経が壊れそうになっていく日々が苦しい。

    凶悪犯罪を犯した死刑囚の石原は贖罪の気持ちもなく、死刑も恐れてないという。
    せめて絶望させてから死刑にさせるのが復讐になると考えた
    我が子...続きを読む
  • 最後の祈り
    相変わらず薬丸岳さんは重たくて破壊力のある題材を持ってきます。自分の娘を殺した死刑囚の教誨をするという内容で、よくこんなドMな内容を思いつくなという印象でした。
    凶悪犯には更生など求めず死刑にして欲しいと思ってしまう人間なのですが、この本では死刑に携わる事によって、心が病んでしまう人たちが沢山出てき...続きを読む
  • 罪の境界
    渋谷の無差別殺人事件の被害女性と女性の恋人、犯人と同じ生育環境だったフリーライターの視点から描かれています。秋葉原の事件が元ネタなのかなと思いますが、最近、こんな事件多いですね。
    ミステリーというよりヒューマンドラマですが、面白かったです。
     薬丸岳さんの小説は重いテーマですが、興味深い内容で最後に...続きを読む
  • Aではない君と

    罪を犯した子も命を奪われた子も何かが違ってたらそうならなかったかもしれない。 子供の話を聞いてあげてたら、子供をとりまく環境、子供のSOSに気づいてあげてたら…
    子供の気持ち、親の気持ちがよく描かれていて 辛かったけど 考えさせられる話だった。
    祖父の言葉
    「物事のよし悪しとは別に、子供がどうして...続きを読む
  • 刑事の約束
    夏目刑事シリーズの短編集。
    娘さんが!
    そこの展開は予想していなかったのでびっくりした。
    夏目刑事の素晴らしい人柄に尊敬する。
  • 友罪
    登場人物それぞれは壮絶な過去を持っているので共感が難しかった そしてこの作品全体もむずかしい

    過去に日本中を震撼させた少年犯罪 低学年小学生2人を殺害して目をくり抜く事件 その犯人鈴木が同じ会社に ジャーナリスト志望の主人公 付き合っていた男に騙されてAV出演していた事務職 狭い寮のメンバー 家族...続きを読む
  • 罪の境界
    暗く、重い気持ちになる話だったが、罪の境界というタイトルどおり、越えてはならない一線を越えてしまった犯罪者の葛藤や、環境がうまく描かれていた。
    また被害者の助かったという事実の先にある苦しみにも触れ、フィクションではあるが辛かった。
  • 最後の祈り
    被害者家族の辛さ、苦悩が伝わって読んでるだけで辛くなった
    犯人から直接犯行の様子を聞かされるシーンは自分が保坂さんになった感覚になって激しい怒りを覚えた

    とても考えさせられる一冊
  • 虚夢
    本当に辛い病気なんだろうなと。当人の気持ちを、わかろうとしても、わかってあげることができない。んー、辛いですね。

    三上さんの漢気、素晴らしい。
  • 最後の祈り
    死神にはならなかった。実の娘を殺されて、教誨師の立場を最大限利用して石原を絶望のどん底に叩き落とすラストも考えられたはずなのに、敢えて赦しを作者は選んだ。人は赦し、赦されることを望んでいるのだろうか?たとえそうだとしても、ドス黒い思いを抱えた2人の男の救いのない結末が良かった。
  • 罪の境界
    うーん、、
    これが贖罪のかたちになるのか、、
    ちょっとモヤモヤ
    ただ、航平&あかりの復縁までの道のりは、心理描写がとても丁寧に感じました。唯一救われたところです。
  • 誓約
    逃げても逃げても追いかけてくる過去に、向井が幸せにさえならなければこんな苦しみを味わうこともなかったのにとさえ思わされてしまう理不尽な恨めしさ。周りの優しい人たちが次第に不信感を募らせていくのも苦しい。吐き出してしまうことができるならばどんなに楽か。読む側も向井と同じ感情になっていく。
    薬丸岳氏の作...続きを読む
  • Aではない君と
    「自分自身にも問いかけられる」

    表紙買いした為当著者は初めて読む
    内容は重厚感に富んでいるが何故か読み進めるのが容易うい気がする
    専門的な語彙がありつつも文章力によって
    読みやすいからか

    題である事件についてはもちろん、
    付随する人間の感情や道徳的なことについても
    熟考させれらる
    「こころとから...続きを読む
  • Aではない君と
    自分にも子供がある。家族がある。その立場から様々な事を考えさせられる。
    私は本当に家族を子供を信じ、愛しているのだろうか。上辺だけでは無いのだろうか。不安になる。何が正解なのか判断がつかない。悩ましい。