薬丸岳のレビュー一覧

  • 死命
    2014/11/28 一気に読まされた500頁の長さを感じさせない作品。暗く重いが期待どおりだった。★5
  • ハードラック
    江原仁25歳。
    実家にも戻れず、
    やっと見つけた日雇い仕事をクビになり、
    ホームレス寸前の生活。
    一発逆転を狙って闇のホームページで人生を変える仲間を募ってみるが…放火殺人の犯人になってしまう…
    仁を嵌めたのは誰なのか?そしてこの事件の真相は…

    この小説、主人公がもうホントどうしようもない感じで、...続きを読む
  • 刑事のまなざし
    社会の歪みで苦しむ市井の人々。彼らを暖かく、そして時には厳しく見つめ、真実を探り出す夏目刑事。

    過去には、少年たちに寄り添い、常に彼らの立場に立って進むべき道を示してきた法務技官の夏目。

    しかし、10年前の事件で、通り魔による幼い娘を植物状態にされた彼は、あえて刑事の道を選んだ。

    7つの短編集...続きを読む
  • 死命
    余命宣告された殺人犯と刑事の生き方に
    全く共感できませんが、
    結末を迎えるまでに、どんなことが起こるのか、
    気になって、止まらずに読んでしまいました。

    いつもだったら、通勤で読むので、
    1週間は長持ちするのに、
    二日で読んでしまってもったいない。

    ただ「死を恐れない罪人に、報いを与えられるか」
    ...続きを読む
  • 闇の底
    『天使のナイフ』に続く薬丸 岳氏の長編ミステリー。

    幼児への性犯罪が起きるたびに、かつて同様の事件を起こし、今は更生したとされる前歴者が、殺される。

    犯人は、幼児の性犯罪を無くすためという目的を掲げる謎の死刑執行人・サンソン。

    一方、犯人を追う埼玉県警の長瀬は、かつて自分のせいで可愛い妹を失...続きを読む
  • 刑事のまなざし
    短編集なのでさくっと読めるけど、話の作り込みはさすがとしか言いようがない。短いなかできっちりどんでん返ししてくるじゃん…!
    大人のずるさ、汚さにこどもが傷つけられるパターンが多くて苦しい気持ちになる。ひとつめの「オムライス」から衝撃だった。こんなどんでん返しありかよ…。この話個人的にはものすごく読...続きを読む
  • 死命
    「解説」にもあったけど、最大の見所は 余命いくばくもない二人の男 命をかけた息遣いが臨場感たっぷりで 最後までハラハラドキドキ、
    こんなに緊張するミステリーは久しぶりで 鳥肌がやまない。
  • 逃走
    不幸の連鎖とスピード感のある内容で、ページをめくるのがドキドキした。
    読み終えて 人は守りたいもののために、これほど強くなれるものなのだろうか……。
    と考え深くなってしまった。
  • 神の子(上)
    友人に勧められて購入。
    上下巻それぞれ550ページ以上あり、正直大丈夫かなと思いましたが、スラスラ読めました。
    上巻のみ読んだ時点で、感想を。

    薬丸さんの小説は、筆者独特の視点で、罪や罰について書いていて、印象深い小説家の一人です。
    一つの話から枝分かれしていき、複数の話が同時進行で、下巻に進んで...続きを読む
  • 神の子(上)
    読む手がとまらないくらいおもしろかったです。
    家族で回し読みしました。
    上下を2日間で読み終え、神の子ロスにしばらくなるくらい面白かったです。
    何気なく手に取った本でしたが、この本をきっかけに薬丸岳さんの本をかたっぱしから読んでいきたいと思います。
  • 死命
    サスペンスが好きというのもあり凄く面白かったと思う。
    あまり小説を読んだことがないのですが、人生でこんなにも早く読み切った本は初めてです。

    頭の中で、まるで映画を見てるように画が浮かんできて、読んでるのか見てるのかわからなくなるぐらい今作にどっぷり浸かってしまった。

    "そこに着いたらまっさきにお...続きを読む
  • ラストナイト
    居酒屋「菊屋」にやってくる顔に刺青を入れた片桐。
    32年前にその店で店主の妻に脅してきたヤクザから
    守るために傷害事件を起こしてしまい、それから
    何度も強盗、誘拐事件をおこしては服役を繰り返してきた。
    それは何故なのか?最初の事件で妻と子供と別れることになり
    自暴自棄になったからなのか?
    「菊屋」の...続きを読む
  • 神の子(上)
    上下巻で長いお話。読めるかどうか不安だったけど、読み進めていくうち面白過ぎて夢中になって読んだ。私にしてはすごく早く読み切ったと思う。

    戸籍を持たない天才少年の生きざまを描く。物心ついた時から犯罪と背中合わせの生活、環境に関しては親が悪いと思う。町田君は生きていくために悪事に手を染めていく。。
    ...続きを読む
  • ハードラック
    ハードラックってどういう意味?とまずそこに引っかかりますよね。
    物語の終盤にその意味は分かるのですが、うたい文句に偽りなくそれを知ったら慟哭です。震えあがります。

    ストーリー展開が早く、そして読者を振り回す仕掛けが絶妙。もう先が気になって久しぶりに夜中まで掛かって一気読みしてしまいました。
    どうし...続きを読む
  • 友罪【電子特別版】
    益田は、早急に住むところを見つけるために、住み込みのできる仕事の面接を受けた。
    そのときに一緒に入ってきた、陰気で無口な鈴木。
    二人は同期として、徐々に打ち解け、
    鈴木は益田にはじめての親友だと打ち明ける…
    そんな鈴木が、もしかしてかつて世間を逃げわした、
    児童殺害事件の犯人かもしれない…?


    ...続きを読む
  • 友罪【電子特別版】
    「友罪」
    過去に重大犯罪を犯した人間が会社の同僚だとわかったら親友だったら、貴方ならばどうしますか。


    町工場「カワケン製作所」で働き始めたジャーナリスト志望の益田と、他人との交流を頑なに避ける鈴木。共通点は全く無い2人だが、あるきっかけを機に少しずつ交流を深めていく。そんな中、彼らが住む町の近く...続きを読む
  • 友罪

    読みやすかったー

    どうして、人生は、こんなに辛い人や幸せな人があるのか、どこで決まるのか考えてしまった!ただただ自分の今の生活に感謝しようと思った!
  • 友罪【電子特別版】
    2018/5/31

    親しくなった友人が、残虐な殺人事件の犯人だったら...?

    一気読み。
    鈴木を守ってあげたい気持ちも、事件を思うと嫌悪感を抑えきれない気持ちもある。
    答え出ない。
  • 逃走
    憎しみと愛しさが見え隠れする危うい関係性だからこそ家族は時に思いもしない方へ流されてしまうのだろうか。

    言葉がでない、動けないそんな不思議な読後感だった。
  • 刑事の約束
    『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』に続く夏目信人の活躍を描く連作短編集。

     収録短編は5編。いずれもミステリとしての完成度だけでなく、それぞれの謎をめぐるドラマが切なく、そして哀しく人情ものとしても傑作ぞろいです!

    「不惑」はかつて強盗事件の被害を受けその後、交際相手が自殺したビデオディレク...続きを読む