薬丸岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
依頼人の被告が生きているのに、上下巻とは何を語ることがあるのだろう?と思って読み始めたのだけれど、被告が真実を語らなくて、被害者が死んでいたら真実は闇の中なのだった。
これは厳しい…
垂水凉香は警察官。夫は新聞記者。垂水凉香が殺したのはホストの加納。その弁護に持月凛子がつく。凉香は容疑を否認している。ナイフを手に襲われたので、逃げなければと酒瓶で殴ったが、その後生きているのをみたあとはわからないという。
凛子の助言に基づき、凉香は黙秘を続けている。最後まで凉香は黙秘を守った。
次々と凉香の言うことと矛盾する証言が出てくる。その日被害者と偶然会ったと言うのは嘘で、約束していたことだけ凉香は認める。しかし弁護士たちにも真相がわからない。 -
Posted by ブクログ
人間ドラマ色が濃い目のミステリー。★4.5です。
作者曰く、「ずっと描きたかった友情物語で、自著で一番好き」とのこと。
人との関わりが苦手な弁護士が傷害致死事件を起こした従兄弟の身元引受人となって一緒に暮らし始めた。そんなある日、偶然にも自身の出生の謎を知ってしまう。その真相の先に待ち受けるものとは・・・
重厚な社会派ミステリーの多い薬丸さんには珍しく、シンプルで軽快な印象のヒューマンドラマでした。主人公目線で新たに現れる点と点が一つずつ繋がっていくという構成がシンプルさを、次から次へと小気味良く展開するリズム感が軽快さを生んでいて、一気読みでした。
不幸な現実が生む悲しさと人の温かさによる救いが交互するという、あまりに分かり易い作家の戦術にも、根が単純な私はまんまと揺さぶられました。 -
Posted by ブクログ
迫力が凄かった
すごくすごく苦しい物語で、人間の暗い真っ黒な部分をどこまでも追求して描かれていて読むエネルギーがすごく必要な本だった。
同じ人間という生き物がやったと
想像もできないような凄惨な事件はフィクションに限らずリアルでも起こり得るものだと思うけど
そんな事件を起こす”怪物”はどうやって生まれるのか
被害者や遺族はどうやってその”怪物”を赦すのか
人間から生まれた闇の連鎖はどうやって断ち切るのか
とても重たく難しいテーマを圧倒的な表現で描いた作品に出会うことができた
きっと自分の読書人生の中でターニングポイントになる出会いだった。
薬丸さんはかなり前に「神の子」を読んだけど、記憶が薄れてるほど前だから、他の本も絶対に読む!
読みたい作家さんが増えすぎてるなぁ