薬丸岳のレビュー一覧

  • 神の子(上)
    虐待による両親に対する不信感。
    周りに信頼できる人がいない事。
    帰る家がない事。
    当たり前だと思う事が奪われる想いは想像を絶します。

    口うるさく心配する両親を疎ましく思ったり、毎日面倒だなと思いながら通った学校。
    そんな自分が恥ずかしく思いました。

    信用出来るのは自分だけ…。
    その言葉に 胸が痛...続きを読む
  • 死命
    久しぶりに薬丸岳さん読んだ。さすが!おもしろ(連続猟奇殺人なんで、面白いっていうのなんか違うんだけど)すぎて、一気読み。仕事が手につかず困った。
    ネタバレなので、まだ読んでいない人はこの先読まないでくださいね↓

    主人公は、過去にトラウマを持つ青年「榊」と、その恋人「澄乃」。そして榊を追うことになる...続きを読む
  • ラストナイト
    著者らしいありえない話だとは思いますが、とても練られた作りの切ないストーリーで一気に読んでしまいました。片桐さんや各章の語り手の様な純粋な人たちは現実にはまずいないだろうし、例えいたとしても今の社会では成功したり幸せになるのはやっぱり難しいだろうと思いました。残念な世の中です。タイトルは今ひとつ。も...続きを読む
  • 神の子(下)
    少年院を出院した町田博史は、法務教官・内藤の尽力により、前原家に居候しながら大学に通いつつ、前原家が経営する工場を手伝うという、人生初の安定・充実した生活を過ごしていたのだが、あの組織は常に町田と、町田に関係する人物を監視していた。。。目まぐるしいストーリー展開、数々の伏線とその回収で、多くの読者を...続きを読む
  • 神の子(上)
    色んな場面が最後繋がって面白かった!
    ムロイさんの力すごいなぁと思いつつ、その恐ろしさに震えた
    上下あるから読み応えあった
  • ガーディアン
    教師の業務は多岐にわたるな。一生懸命言葉や気を掛けても返ってこない事ばかり。でも子供は子供なりに一生懸命考えている。代償がまだあまりよくわかってないからこそ、残忍で狡猾で複雑なんだと思う。だからこそ簡単に手放すことはせず、きちんと向き合っていかなきゃならないし、教えていかなければならない。先生に限ら...続きを読む
  • 悪党
    未成年の犯罪は殺害事件でも刑罰が軽い、だが殺された家族、残された家族は生活が乱れ、犯人の年齢に関係なく一生憎悪が募る。犯人が悔いを新ため出所後にどのように暮らそうと「許すことができない」のだ。そんな人間はどのようになれば許されるのか、残された家族の思いそのものの小説の主旨が心を突き刺した。
  • 刑事の怒り
    夏目シリーズ第4弾!
    相変わらず、洞察力抜群で事件を解決していく短編集4編。
    娘さんも植物状態から復帰して、何かええ感じ。
    とは言え、事件の方は変わらず悲惨です(T . T)

    普通なら、当然、この人が犯人、もしくは、こういう犯行でしょ!と皆んなが思ってるのに疑問を感じる。疑問を感じると納得できるま...続きを読む
  • 闇の底
    薬丸岳6冊目。重たい本を読みたくなったら真っ先に手が伸びる。タイトルの闇の底、その一線を越えると何が見えるのか。「闇」か?あるいは「光」か?少女を誘拐・性的暴行・殺害する事件がいつでも起きる。勿論、刑事も被害者家族となる可能性もある。とある被害者家族が犯人たちを殺害していく。被害者である刑事は犯人の...続きを読む
  • 神の子(上)
    上巻だけで500頁以上のボリュームが有るのですが、物語に引き込まれてしまいアッという間に読めてしまいます。読むのが止まらなくなってしまう感覚は、東野圭吾さん作「白夜行」を読んでいる時のワクワク感に通じるものを感じました。ストーリーなのですが、上巻はIQ160以上の天才少年・町田博史は最悪の幼少時代を...続きを読む
  • 虚夢
    刑法三十九条
    「心神喪失者の行為は、これを罰しない」
    確かに、そうなんかもしれんけど、そんな人にでも殺された被害者の家族らの気持ちは、誰に殺されようと同じ。
    更に罪に問われないとなると…

    そういう人に娘を殺された!
    その加害者が、たった4年経っただけで、娑婆に出てる!行方を追うが…
    薬丸さんは、少...続きを読む
  • 刑事の怒り
    夏目刑事シリーズ。

    最初に短編集があり、最後は本の題名にもなった刑事の怒りで終わります。

    印象に残ったのは、最後の刑事の怒りで、夏目刑事が今までしてきたことは間違いだったのでは?という疑問にぶつかります。

    それをどう乗り越えるかが見所だと思います。

    個人的には間違えてないと思います...続きを読む
  • 虚夢
    佐和子の執念がすごい。人生をかけての計画、ここまできたならやり遂げさせてあげたかった。
    被害者遺族の理不尽な思い、理不尽だと声を上げるべきだと思っても三上のように諦めてしまう人の方が多い思う。
    ここからは三上の出番。この『虚夢』ように、社会に疑問を投げかける作品を世に送り出してほしい。
  • 死命
    余命宣告された二人が病気が進行するにつれ現れる症状や体力の衰えとか、一方で各々の使命にたいしての焦燥感とか、各々に鬼気迫るものがあった。

    その二人と関わる人たちの、失望やら焦りやら無力感やら…

    連続殺人事件の話だったけど、登場人物の機微がたまらなく良くて、ほんと面白かった。
  • 刑事の約束
    夏目シリーズ第3弾。短編5作品。
    夏目さん、ええわ。少し頼りない感じに見えるけど、実は凄いって感じが(凄い洞察力で事件の真相を暴く)
    更に単独行動多い一匹狼。
    こんな人が、組織におったら、困るんかもしれんけど、やっぱり組織の論理で動くのではなく、あくまでも、真実を追求する姿勢が好き。
    こういう人は、...続きを読む
  • 死命
    信一の過去が衝撃すぎて犯人と言えども同情をしたくなってしまう。ただの快楽殺人とは違い、闇の中の原因を見つけに行くような深い作品だった。大人の勝手さに腹が立つ。欲望がもっと違うものだったらよかったのにと切に思った。蒼井の過去の思いからの執念、言葉にしてやっと繋がる家族愛。そしてその背中を見て育っていく...続きを読む
  • 刑事のまなざし
    夏目シリーズ第1弾。
    ほんまは、これから読むべきやけど、分からずに第2弾から読んでしまった…(T . T)(「その鏡は嘘をつく」)
    30歳からの転職組。警察でもあるんや!
    その理由は、悲しい…( ; ; )
    娘が誰かにハンマーで殴られて、植物状態に…
    それもあって、警察官に転職。
    それまで、少年院...続きを読む
  • 宮辻薬東宮
    宮部みゆきさんのはゾクゾクしたー。
    辻村深月さんのは既読だったな。
    薬丸岳さんのはページを繰る手が止まらなかった。

    東山彰良さんのは始め入りにくかったけど、話が動き始めてからはグイグイ。

    宮内悠介さんのは、面白かったけど、バトンな感じやホラー感はあんまなかったかな。
    最後、宮部さんのそことつなが...続きを読む
  • 友罪【電子特別版】
    凶悪犯罪を犯した少年のその後。受け入れることができない主人公の弱さに苛立ちましたが、現実だったら私はどう行動するのか? 考えるきっかけになりました。重いテーマですが良い本です。
  • その鏡は嘘をつく
    薬丸さんにハマって、100円のを多数買って…その一冊。
    シリーズもんやったんや。「夏目シリーズ」。第2弾や。
    別に前作知らんでも面白いけど。
    殺人事件とかが絡んでくると必然的に警察もんが増える。
    こんな風変わりな刑事さんもええな。熱い刑事が好きなら合わんかも。個人的には、飄々としてるけど、凄い実力あ...続きを読む