死命

死命

作者名 :
通常価格 774円 (704円+税)
紙の本 [参考] 858円 (税込)
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作品内容

若くしてデイトレードで成功しながら、自身に秘められた女性への殺人衝動に悩む榊信一。ある日、余命わずかと宣告され、欲望に忠実に生きることを決意する。それは連続殺人の始まりだった。元恋人の澄乃との皮肉な再会。犯人逮捕に執念を燃やす刑事・蒼井にも同じ病が襲いかかり、事件の展開は衝撃の結末を――。

書店員のおすすめ

余命僅かの宣告を受け殺人願望を実行に移す男と、同じく癌が再発しながらも殺人犯逮捕に執念を燃やす刑事。物語はこの二人を対比させるように元恋人と刑事の娘、息子を絡めながら深みを増しつつクライマックスへなだれ込んでいきます。そして連続殺人鬼に身を落としていった男が幼少期の消し去った記憶を取り戻したとき、衝撃の結末が・・・。
犯人を追い詰める刑事ドラマのようなサスペンス部分と、当たり前の日常で家族や愛する人と向き合う事の重みをじっくりと考えさせられる場面が印象的に描かれています。いつもながら重いテーマを扱いながら、今回の作品ではいつも以上に温かいシーンが多いように感じました。
毎年、薬丸岳の新刊を読むたびに次の「このミス」第1位は彼だ!と私は思わずにはいられません!

ブックライブ書店員

死命 のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月19日

    分厚い上に、行がページのギチギチに詰められているという、重厚長大な作品だった。内容もさることながら、読書という行為そのものが好きな人間としては、これを一冊にまとめてくれた編集者さんにも感謝したい。
    組織捜査に馴染まないローンウルフ系刑事の蒼井が、進行性の胃癌に犯されながらも、連続女性殺害事件の被疑者...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月14日

    余命宣告された二人が病気が進行するにつれ現れる症状や体力の衰えとか、一方で各々の使命にたいしての焦燥感とか、各々に鬼気迫るものがあった。

    その二人と関わる人たちの、失望やら焦りやら無力感やら…

    連続殺人事件の話だったけど、登場人物の機微がたまらなく良くて、ほんと面白かった。

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    Posted by ブクログ 2021年11月04日

    信一の過去が衝撃すぎて犯人と言えども同情をしたくなってしまう。ただの快楽殺人とは違い、闇の中の原因を見つけに行くような深い作品だった。大人の勝手さに腹が立つ。欲望がもっと違うものだったらよかったのにと切に思った。蒼井の過去の思いからの執念、言葉にしてやっと繋がる家族愛。そしてその背中を見て育っていく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月09日

    最近ハマってる作者の作品!これも面白い!まだまだ、5、6冊はキープしてるので楽しみ!
    さて、本作は、余命宣告を受けた善悪の2人の終わりまでを描いてる
    残り少ない日々を抑えていた欲望を解放する榊、最後まで犯人を追い自身の職務を全うする蒼井。
    自身の欲望解放はええけど、人様に迷惑掛けるのは…まぁ、そんな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月12日

    余命わずかと知って己の欲望を解放した者と、
    己の使命と向き合う事で恐怖と戦う者
    ふたりの運命が交錯し、最後を迎えるとき
    どちらがどれだけしあわせだったのか?
    どちらの勝利といえるのか?

    死を迎えるラストは最初から見えているのに
    最後までふたりの生き様を知らずにいられなくなってあっとゆうまに一気読み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月03日

    余命宣告を受け、抑えられない衝動から殺人を繰り返す榊。かたや余命宣告を受けたが、家庭を顧みず執念深く連続殺人犯を追う刑事・蒼井の対決。残り僅かな命をかけて罪を犯すもの、罪を暴くもの。命のタイムリミットが迫る2人にどのような展開が待ち受けるのか。

    続きが気になって一気読み。
    暗い話だが、本当におもし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月01日

    2014/11/28 一気に読まされた500頁の長さを感じさせない作品。暗く重いが期待どおりだった。★5

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    Posted by ブクログ 2019年05月04日

    「解説」にもあったけど、最大の見所は 余命いくばくもない二人の男 命をかけた息遣いが臨場感たっぷりで 最後までハラハラドキドキ、
    こんなに緊張するミステリーは久しぶりで 鳥肌がやまない。

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    Posted by ブクログ 2019年03月21日

    サスペンスが好きというのもあり凄く面白かったと思う。
    あまり小説を読んだことがないのですが、人生でこんなにも早く読み切った本は初めてです。

    頭の中で、まるで映画を見てるように画が浮かんできて、読んでるのか見てるのかわからなくなるぐらい今作にどっぷり浸かってしまった。

    "そこに着いたらま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月25日

    一気読みでした。犯人の殺人衝動は何から来てるのか気になりテンポ良く読めた。
    ある意味これだけ使命を感じられる人生はなかなかなさそうだし、羨ましくもあった。
    人生最後の時間自分はどんな風に過ごしてるのかな…なんてふと考えたりもしました。

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