岩瀬大輔のレビュー一覧
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私のようなMBAコンプレックスのあるものからしたらタイトルだけでその本を手に取る理由になる。いわゆるハウツー本とは異なり冗長でポイントはつかめないが、「外国人の営業もまあ日本のそれと大差はない」「今まで経験した営業経験は人類が何千年と行ってきた営業の営みからするとごく一部」ということはわかるのではないか。
もっとも印象に残ったのは以下。
営業マンを撃ち落とすのが仕事だと思われていた 。だがいまは 「顧客を相手にテニスの試合をしても 、いいことはない 。勝てば顧客に嫌われる 。負ければ軽蔑される 。それなら顧客と組んでダブルスの試合をしたほうがいい 」とアンダ ーソンは言う 。戦う相手は顧客のライバルだ -
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ライフネット生命の共同創業者である岩瀬氏が、既存の生命保険業界の構造と抱える問題や、消費者視点での賢い生命保険の選び方を解説した本。
さすがに生命保険会社の経営をしているだけあって知識量や生命保険業界に対する理解が抜群であるし、文章も簡潔かつ明快で薄い本であったが非常に読み応えのある本だった。
普段生命保険業についてなんとなく知っていて無駄や弱みが分かりやすく書いてあって良かったし、それに対してネット生命保険会社を立ち上げている著者の行動の一貫性にも好感が持てる。
ライフネット生命は今経営が厳しいみたいだけど、生命保険業界の在り方に大きな一石を投じた岩瀬氏(と出口さん)はすごいと思うのでぜひ頑張ってほしい。 -
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こういう邦題にするとMBA批判の本のようにも取られるのではないかと思われたが、本の中身は全くそうではない。確かに著者がハーバード大学に入学したときに営業の授業があるものだと思っていたらなかったので、教授に聞いたらコミュニティカレッジの夜間コースに行けと言われたというエピソードが書かれているし、ハーバードの中で著者が唯一受けた営業の授業を担当するアンダーソンが「セールスは、結果が測れる唯一の分野だ。それがMBAの学生には死ぬほど恐ろしいんだよ」と言ったりもする。しかし、この本は断じてMBAで営業を教えない理由を解説するものではない。 著者がMBAの教育に対して懐疑的なことは確かだが、明白にセールスという仕事について愛を込めて色々な角度から光を当てて活写したものだ。イギリス版のタイトルは”The Art of Sales”、アメリカ版では”Life's a Pitch”(人生は売り込みだ)となっているらしい。解説のライフネット生命の岩瀬さんは後者の方がそれらしいと書くが、自分は”The Art ofSales”の方が好きだ。セールスというものが、ハウツーで語られるものではなく各個人の技量と個性による「アート」であるということがにじみ出るからだ。相手を見極める目はハウツーやマニュアルではないし、授業で教えられるものでもないのだ。リーダーシップに唯一の型がないように、営業にも唯一の成功の型というものはないのである。
本書の中では、モロッコの絨毯売り、第一生命のトップ生保レディ、プルデンシャル生命の日本人トップセールスマン、テレビ通販のカリスマ営業マン、ニューヨークの絵画商、など様々なセールスマンが登場する。どの人物も魅力的である。結構、日本人も取り上げられているところが共感がまた深まるポイントでもある。 トップセールスマンになることが、騙しのテクニックなどでは決してないことがわかる。著者がいうようにセールスに欠かせない資質が忍耐力であり、自信であり、粘り強さであり、感じの良さであることがわかる。そして、それがその人自身を魅力的にして、人生にも欠かせない要素でもあるのだ。
ドラッカーが、企業の目的はイノベーションとマーケティングであると述べて、マーケティングはセールスを不要とするものであるとしてからセールスの位置づけは経営学の中で不当に低く扱われてきたのかもしれない。ドラッカーの方も、ハーバードを初めとするMBAの中ではあまりまともに扱われていないという話もあるのだけれど。
フランス人心理学者のラパイユとの対話で出てきた「セールスマンを採用するとき、起業は販売の成功実績よりも失敗への受容性を見るべきだ。...「人生でどれだけ失敗してきましたか?」と聞くべきなのだ」は傾聴すべきだろう。最も成功したセールスマンは、最も多く断られたセールスマンなのかもしれない。そして、このことはセールスだけに当てはまることではない。こういった、セールスだけに当てはまるものではないストーリーがこの本の中には、ふんだんに盛り込まれている。
この後に、「ドナルド・トランプがセールスマンにこれほど賞賛されるのは、彼が成功者だからではなく、成功し、失敗し、そしてもう一度這い上がってきたからだ」となるのだが、大統領選にトランプが立候補する前に出版されたものであることを考えると興味深い。
「営業とは、ものを売ることではなく、自分を売り込むことだと考えている。お客様は商品を買うのではなく、信頼できるあなたが売っているもの、つまりあなた自身を買うのだ」という言葉も深い。そのためには、お客様の立場をまず知らなくてはならない。共感力が必要になってくる。セールスに魔法はない。勤勉であることと、よく聞くことの二つのことができればいいのだという。
モロッコの買い物の話が出てきたフェズの市場の様子などあのときに体験したことと同じだ。何を買うにしても値段交渉ありきだった。「セールスマンの力量ってのは、ものを買うときにわかる。儲けられるかどうかは、売るときじゃなくて買うときに決まるのさ。買った瞬間に儲けが確定する」っていうのは、恰好いいね。
プルデンシャル生命の社訓として、「考え方が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる、運命が変われば人生が変わる」という言葉が紹介されていた。よい言葉であり、この本にもふさわしいが、もともと心理学者ウィリアム・ジェームスの言葉と言われたり、ヒンズー教の言葉と言われたり、松井秀喜が星稜学園の監督から贈られたり、中村俊輔や野村克也といったプロスポーツ選手が引用したりと色々と使われているんですね。それだけ、いい言葉なのだと。
邦題に関しては、こういう名前の付け方はあまり好きではない。特に結果がすぐに出てしまう営業がMBAでは教えられていない、机上の空論で投資家や経営層を煙に巻く技術を教えられていて実際の結果がその高給に見合っていないという批判もありうるからでもある。そして、著者の想いは明らかにそこではないのだ。
営業という観点から、スティーブ・ジョブズ、イエス・キリスト、ネルソン・マンデラ、ダライ・ラマまで出てくる。読み物としても面白い。 -
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41 人の力を借りるー助けたい、応援したい、この人のために時間を使ってあげたい、と思わせることは簡単ではありません。そう思わせるには、思いやり、工夫が必要
47 できない人を育てることも期待されている
55 飲み会は1次会で帰る。遅れない、わかりやすい資料を作る、だれかのフォローをするなど、別の形でチームに貢献する
青野ちゅうたつさん(GABA)-中田かずこさん
64 相手の立場にたつ。9割はいい人。それなりの理由がある。この人なりにこう考えていったんだね、という寛容さ歩み寄り
66 対立したらできるだけ会うようにする。嫌いだとぜったい顔にでる。相手を好きになる力を身に着ける
82 人の知性に対して差はない。意見が違うのは、見方がちょっと違うから。価値観・利益・長期短期・定量的。定性的
87 青い鳥症候群
92 ロールモデル:困難をどう超えるか しらすじろう
96 メンター:利害関係のないひと。直属の上司とは違う
104 断片的な考えでも、紙に書くと整理できる
110 何がボトルネックになっているかロジックツリーで解決
120 自分だけの悩みではない。だれかが昔悩んだこと
124 ポジションが人を作る
131 神は細部に宿る
下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうすればだれも下足番にしておかない
135 メンタルはパフォーマンスに大きな影響を与える。体しかつかっていないスポーツマンでさえそう。
144 力を発揮できるパターンを用意しておく
148 孫に「おばあちゃんはどんな生き方をしたの?」と聞かれてなんと答えたいか
156 自分という人間はどこから来たのかーハーバー度時代も自分のイギリス時代のこと書いていた
161 好きなことだけやってお金もらえるほど甘くない。だれかがやってほしいと思うから。(めんどくさいOR時間がない、スキルがなくてできない)
168 上司の立場からすると、よく報告しに来る人はいい部下。いいところもわるいところも把握できる
171 運のよさそうな人を採用
何をやるかより、どうやるか、誰とやるか。
何をやるかはどこ行っても変わらない
HowでなくWhat
人を助けたいのはWhat=ゴールで、医者・看護婦はHow -
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レビューby のり~
【内容】
ライフネット生命を立ち上げる際に、どのような市場分析をし、どのようなターゲティングを行ったのか。実際の図やアンケート結果等を用いて、とても具体的に記してくれている。ビジネスを立ち上げる際の考え方(プランの全体像)としてはもちろん、マーケティングの実例としても、大変参考になった。
【感想・気づき】
・アントレプレナーシップの定義「自分が使えるヒトモノカネといった経営資源の制約は、一旦取り払って、何が世の中に求められているか、だけを考える」HBSで教わる内容とのこと。制約に捉われがちな自分の思考に気づけた。
・市場環境分析、STP分析、ペルソナ(子育てローラ)、実際のアンケート結果…どれも具体的で大変参考になり、またじっくり読み直したいところ。
・キャリアについて、著者がHBSで学んできた内容についても記載があり、「自分にとっての取締役会をつくる」(成長を定期的に確認する意味)など、参考にしたい内容が多数あった。
【具体的行動】
・制約条件を一旦取り払って考える(クセ付け)
・自分取締役会を開く(メンターのような存在を考えてみる)
P.S.うっしーありがとう! -
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著者はライフネット生命保険㈱にて代表取締役副社長を務める。大学在学中に司法試験に合格。その後、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、ハーバード経営大学院に留学。帰国後、ライフネット生命保険設立に参画。
著書に「生命保険のカラクリ」「ネットで生保を売ろう」「ハーバードMBA留学記」等多数。
何をもって自分が満足するか、それを知っている人こそが幸せになれる。逆に自分がどこでまんぞくするかを知らない人は、たとえどれだけ物質的に恵まれても心は満たされず、永遠に幸せをつかむことができない。
仕事なんてそもそも、楽しくないのが当たり前。
著者が大事にしている仕事観は
①何をやるかよりもい「誰とやるか」
②自分にしかできない「何か」はあるか
③社会に「足跡」を残したい
それを軸として、働くということは何か。気持ちよく働くために大事なことは何か。どうすれば人生は豊かになるかということへの気付きのきっかけを以下の6章にわたり紹介している。
①仕事は、他人の力を借りれば、4倍楽しくなる
②勉強が嫌いな人でも人生の学びなら楽しめる
③仕事を楽しそうにしている人の秘密
④不採用通知は、自分の人生を闘っている賞状だ
⑤仕事とプライベートは分けるな
⑥目的地までの旅を楽しくする
年齢は3つ違い。年齢以上に人間的な器・能力等様々な面で著者との差は大きいことを実感。
本書にもあるように、他人と比べるな。足るを知る。この二つがすんなり受け入れることが出来ればその差も気にならない。自分と著者は違う。目指すところも目指すべきところも周りから求められるものも違う。
環境に合わせた求められる姿までこつこつ自分なりに信念を持ってやっていこうということを強く考えさせられた一冊。
仕事への想い。それだけではなく、人生をおくるという少し大きなフィールドでの考えを教えていただき、ページをめくるたびに感謝したくなる重い気持ちと言葉の詰まった本書。
マンネリを感じた。何か変えなければいけないというような思いを持つ方には一読の価値は大いに有り。