小田嶋隆のレビュー一覧

  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    自由な競争こそが正義で、これこそが人間にとって幸福な社会の実現とするネオリベラリズムに対抗する「ポストグローバル社会」のありかたを考えるシンポジウムのまとめ本。人材や産業の育成をかえりみず、低コストを求め、中国、インドネシアと畑をかえ短期成果に執着するグローバリズムは、資源が無限であることを前提とした焼畑農業と同質であり、国土に住む国民を包摂せざるを得ない国家という何10年という寿命のシステムと、マーケットにおいてイーブンなプレイヤーであるはずがない、というような指摘はまさにその通りと思う。

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    2013年07月15日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    授業でもグレーバル社会の問題点について触れた文章を読んでいたせいもあり、「脱グローバルというタイトルにも惹かれて、この本を読んだ。非常にまっとうな意見だと思う。実現させるのに時間がかかるだろうが、日本の進むべき道はこの方向だろうと思わせられる。
    どうしてこういう考え方が主流にならないのかな?金が儲からないからか。何億と稼げた頃の甘い幻想を諦めきれずに追いかけているからではないのかな? この本のようなまっとうな意見を今の政治屋から聞きたいものだ。

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    2013年07月13日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    ネタバレ

    日本の未来を考えるために、参院選を前に読んで良かったと思う。「でもどうせこの閉塞感は変わらないんだろうし…」なんて気分でいましたが、これを読んだら、まだまだ可能性のある未来は切りひらけるかな?と希望がもてました。その「可能性」は、アベノミクスに代表されるようなものとは全く別のものだけれど。まだ手遅れじゃない、はず!
    私と同世代、あるいはもっと下の世代の人たちの中に、内田先生や平川先生と同じような考えを持つ人がいるというのは、なんだかうれしい。

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    2013年07月09日
  • 場末の文体論

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    ネタバレ

    Web連載(日経ビジネスオンライン)で全部読んだはずの記事であったけれども、このセレクトでこの順番に並べて書籍化すると、なぜか筋の通った一つの自然な本になっている。

    単発の繋がりのないコラムでありながら、底に「文体」の筋が通っているからであろうか?

    日付が古い文章を読んでも、当時を思い出すことはあっても、文章が陳腐になっておらず昔話を、とならない不思議。

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    2013年06月23日
  • その「正義」があぶない。

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    日経ビジネスでのWEB記事をまとめたものですが、WEB記事を読んでてもやっぱりまとめ読みしたくなりますし、読んであらためて面白かったと思います。
    小田嶋さんはいろいろなトピックを取りあげられますが、今回は「硬派」なネタが多かったのではないかと。それだけに、自分たちの生活に近いところでの話なので、興味深く読めます。
    やっぱり感心というか、すごいと思うのは、話の切り口です。その話題を「そこから切り込む?」という論理の展開はすばらしいです。

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    2013年06月04日
  • パソコンは猿仕事(小学館文庫)

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    『Bug News』の連載が切り口鋭く、本当に楽しみでした。

    本書は、それよりずっと後の、書き下ろしなので初めて読みます。

    エッセイ集なのですが、表題の「パソコンはビジネスを猿仕事にしてしまった」は業界人なら読むべしです。少し引用すると、

      世界中の証券マンが、誰もゆっくり眠れなくなったということが、世界経済を少しでも豊かにしたのであろうか?
      たとえばの話、阿波踊りの生産性向上を企図した徳島の商工会議所が、お囃子の店舗を倍速にアップしたら、確かに祭りは半分の時間で終わるようになるだろう。が、そんなことに何の意味があるだろうか?


      家事なら話は別だ。
      マイコン制御の炊飯ジャーのおかげで、飯炊きの手間が10分の1になったからといって、女房に1日30回飯を炊くことを要求する亭主はいない。
      つまり、作業量の上限が決まっている家事労働においては、業務処理が効率化した分だけ、確実に主婦は楽になるわけです。


    よくよく考えなければならない問題と思いました。

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    2012年04月30日
  • イン・ヒズ・オウン・サイト

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    捻くれててエッジが効いててなぜかキュート。こんなんが大好きな私って性悪なんだろなwwわかってますはい。すげーかっこいいです!

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    2010年03月20日
  • 東京四次元紀行

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    「貧すれば鈍する」悲哀を感じた作品だった。

    著者の小田嶋隆さんは、この作品を執筆してすぐにお亡くなりになられたという。故人に敬意を表し、率直な感想を述べたいと思う。

    東京23区それぞれで見られる営みが描かれた短編がこの作品の大部分を占める。家庭環境やアルコール中毒、生い立ちなど登場人物それぞれ悩みを抱え、そんな人たちが東京でどのように生活しているかが描かれる。

    読んでいて、元恋人との確執や家庭環境による家庭崩壊、不幸な生い立ちなど、わかりやすいエモーショナルに走りすぎていないか?と感じた。とりわけアルコール中毒の話はこの作品のフックであるかのように扱われ、アルコール中毒を患った人間の苦悩と解脱が描かれる(少なくとも私はそう解釈した)が、それもわかりやすいエモーショナルを求めすぎているようにしか思えなかった。

    著者の小田嶋隆さんも、随分と酒に悩まされ、体調が芳しくなかったようだ。

    思うに、小田嶋さんは、自身の過去に明確な意味を与え、それを作品として昇華することで光を浴びせたかったのではないか。酒に悩まされた過去をより多くの人に肯定してもらいたかったのではないか。

    そして、著者のその姿勢により描かれたこの作品は、現在「貧していない」私にとって、まさしく貧していて、それでいて鈍しているように思えてならない。

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    2026年02月15日
  • 諦念後――男の老後の大問題

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    「老人たちが病気のために動けなくなるのではなくて、むしろ、動かない生活が病気を呼び寄せる」
    そうならないためには何らかの活動をしなくてはならない。
    そば打ち、断捨離、同窓会参加、盆栽、非常勤講師、そして入院。
    5年後か10年後に読み直したい。

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    2025年11月09日
  • 街場の平成論

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     内田樹篇の平成を振り返るエッセイ集。最初に内田氏が言っているように、自由に書いてもらったので統一感はないが、それぞれの書き手の専門分野に応じて、いろいろな平成の断面が見える。中には内田氏ファンである読み手の存在を忘れているのではないかと思われるものもあったが、総じて興味深く読めた。面白かったのはブレイディ氏の英国的「ガールパワー」と日本的「女子力」が全く真逆の意味になるという指摘だった。前者は、女が、女たちの支持を得て女たちをインスパイアすることだったが、後者は、女が、男たちの支持を得て男たちに愛されてほかの女たちより上に立つことだという、なるほど、双方の国民性の一端を垣間見せてくれている。

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    2025年10月13日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    『13歳のハードワーク』がいちばん興味深くわかりやすい内容。これを最初の章に持ってくるべきでした。本当に中学生に読んでほしいと思うなら、まず読みやすい文章から載せるのがいいと思います。「こんな難しいこと書いてるオレってすごいでしょ、みんなついてこれる?」って思ってる大人の文章から始められると読もうとする気持ちがなくなります。
    中学生は小説以外の文章を読む機会が少ないし、意外とまじめなので本は常に最初から読もうとします。興味のあるところから読もうとは思いません。

    そしてこれを書いているおじさんたち、子どもがいるなら精一杯育児に関わったでしょうか?中学生、高校生の息子、娘にしっかり向き合ったという自信はあるでしょうか?

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    2025年09月20日
  • 小田嶋隆の学歴論

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    学歴と言うある人からすればある事で得た利益に対する恥や罪責感、ない人からすればない事で不当に簒奪されてきた事に対する怒りや告発と言った、同じことを語っていても意味の異なるテーマについて論じた本でした。

    残念ながら明確な結論はありませんでしたが、後半の広末の早稲田入学のあたりから面白くなり、特に学歴とは商品そのものではなく値札である。と言うところは、同じ物の値段を見ても人によって安いと感じるか高いと感じるかはその人次第と同じ事、つまり個人の主観の問題で他人との議論で答えの出るような話ではないんだなと改めて感じました。

    建前上は自由競争とされる学歴による階級や、場所による土地の価値の差など、誰かの手によって作られた本当の意味で平等ではないもので世の中は溢れていると思うのですが、皆さんはどう感じているのでしょうか?

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    2025年04月30日
  • 災間の唄

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     「災間」とは、繰り返す災害と災害の間を生きていること、この本は2011年東日本大震災と2020年コロナ禍の間の10年です。
     この10年間に、コラムニストの小田嶋隆さんがツイートしたものを、武田砂鉄さんが選んで本にまとめられています。

    本の構成は、
    ・序文(武田砂鉄さん )
    ・その年の主な出来事(見開き2ページ、35行)
    ・その年のツイートを解説(武田砂鉄さん)
    ・選ばれた小田嶋さんのツイート一年分
    てな感じで、序文以外は10回繰り返します。

     小田嶋さんの「あとがき」を読むと、
    この本は「大傑作」だそうです。
     コラムはふつう2000字くらい、ツイートは140字。だからわりと簡単に読めるのかなと思っていましたが、わたしにはなかなかキツかったです。
     ソフトボールかと思って拾い上げようとしたら砲丸だった・・・みたいな。
     小田嶋さんは「あとがき」で「10年間の間に、自分が最も時間を投入した作業は、一も二もなくツイッターだった」と書かれています。「それなりに苦労して140字以内にまとめている」だったみたいです。
     そういうわけで、言葉の密度が高く、砲丸級にずっしりしてます。

     その時々の話題についてのツイートを、そのときのフォロワーなどに向けて書くのは、ことばが次々と流れていくだけのように思っていました。
     しかし、抽象度が高い文章であるためなのか、いつの世も同じようなことが繰り返されているためなのか、自分の事として、楽しく読めました。

     小田嶋さんは、まあ、反権力です。
     新聞やテレビの情報に隠されている意図や、みえにくくなっているところに「視点」を与えてもらいました。
     その年の主な出来事10年分を読むと、思いだすことがたくさんあります。一覧をみていると政治がらみのことが実に多いもんだなと認識できました。
     そう思って小田嶋さんのツイートを読みすすめて感じたのは、自分がどの程度政治的かを意識しつつも、もうちょっと政治的な話をすることも大切なことなんだな、ということですね。

     全体としておもしろいんですけど、誰に向かって何を意図しているツイートか、わたしの実力ではよくわからなかったものもありました。なので「大傑作」を☆4にしてしまいました。天国の小田嶋さんごめんなさい。

     最後にお気に入りをひとつ。
    P114、「何言ってんだこいつ」と思う人間に突っ込まないでいるために能力の大半を投入しているので、仕事がすすみません。

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    2024年07月28日
  • 日本語を、取り戻す。

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    面白い!東日本大震災からコロナ禍までのコラムを集めた、4年前発行の本。表紙の通り、当時の政権を斬り捨てていますが、ただ罵倒するのではなくユーモアや自戒を加える語り口はさすが稀代のコラムニスト。もっと長生きして欲しかった…

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    2024年05月12日
  • 日本語を、取り戻す。

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    2020年発行の本なので、話題が古いけれどおもしろい
    4年間って意外と多くのことが変わるんだなと思った

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    2024年04月20日
  • 日本語を、取り戻す。

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    この、安倍さんやその政権の諸々の担当者が作った無意味な日本語を垂れ流す事態は、その後の首相やその政権の担当者たちが変革し、日本語を取り戻すことができたのだろうか?
    いやいや、そんなことは決して無いのだろう。
    願わくば、この著者の遺志を継いだ人が同じテーマでこの本の続編を出してもらえないものだろうか。に、しても惜しい人を亡くしたものだ。

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    2023年06月22日
  • 諦念後――男の老後の大問題

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    読み手の世代を選ぶ本。アラ還の僕にはどの節の内容も響きました。その中でも、

    「同窓会に出席してみた。」
    「麻雀を打ってみた。」

    が面白かったし、刺さりました。

    ”老い”というのは自分が思っている以上にきちんとやってくるもんなんだろうなあ、と思わせます。

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    2023年06月16日
  • 諦念後――男の老後の大問題

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    小田嶋隆(1956~2022年)氏は、早大教育学部卒、味の素ゼネラルフーズ勤務後、TBSラジオのアシスタント・ディレクター、作詞家等を経て、コンピューター関連ほか、様々なテーマを論じるテクニカル・ライター、コラムニストとなる。
    本書は、集英社のPR誌「青春と読書」に2018年7月~2019年10月に連載された「諦念後 男の老後の大問題」をまとめ、2022年に出版された。
    内容は、還暦を超えた(=一般に言う「定年」を過ぎた)著者が、その境涯に直面するために、自主的に様々なことを体験し、それについて綴ったものである。具体的には、そば打ち、ギター演奏、スポーツジム通い、断捨離、終活、同窓会参加、麻雀、鎌倉彫、選挙(本人は出馬していないが)、盆栽、大学講師、SNS等。
    私は、還暦を控えて、近年、五木寛之、斎藤孝、佐藤優、出口治明、弘兼憲史等による、人生後半の指南書的な本を読んだが、それらの多くが、著者それぞれの半生・成功体験をもとに、「人生後半、このように生きるべき」というスタンスで書かれている(指南書なので当然だが)のに対し、本書は、少なからぬ定年後の男性が挑戦することを実際にやってみて、感じたこと、考えたこと(良いことも悪いことも)が赤裸々に綴られており、コンセプト自体が大きく異なるし、また、著者の持ち前の批判精神も発揮されていて実に面白かった。
    印象に残った点をいくつか挙げると、以下である。
    ◆そば打ち・・・老後で大切なのは、単純作業に身を投じること。なんとも凡庸な教訓だが、当然である。なぜなら、男が年をとるということは、自分が積み上げてきた凡庸さと和解することだからである。
    ◆スポーツジム通い・・・定年後の居場所で迷った人は、自分に単純な役割を与えてくれる場所を見出し、そこでしばらく過ごしてみること。教会でもゴルフ場でもジムでも、単純な目的に沿って設計された場所は人を純化する。
    ◆断捨離・・・断捨離が得意で、それでメリットを得られる人は、そもそもモノを溜め込まない。一方、断捨離が必要な溜め込みタイプの人は、断捨離をすると、捨てたモノへの未練に苦しみ、廃棄という行為の後ろめたさに悩むことになる。(著者は溜め込みタイプで、断捨離をして苦しんだ)
    ◆同窓会参加・・・男子は、仕事に関わる、外部の人には興味のない話をするつまらない人が多いのに対し、女子は、柔軟な個性を身に付け、素晴らしいホスピタリティーを自分のものにしている人が多い。
    ◆鎌倉彫・・・性格とは、別の言葉で言えば運命のこと。男の老後の行動の仕方は、コミュニケーション型と引きこもり型に分かれる。どちらの型の人間であるかは、生まれつき与えられており、それは運命である。よって、自分に合った余暇の過ごし方をするのが良い。(著者は引きこもり型で、鎌倉彫をやった)
    ◆SNS・・・実りある無駄話は、近すぎる人とはできず、ある程度以上、関係の遠い人との間でしか成立しない。また、(無駄話をする)役に立たない時間にこそ、カネでは買えない味わいがある。よって、老後の孤独を避けるために、SNSには参入した方がいい。
    また、最後に著者は「がんでの死に方」について次のような記述を残している。「がんで死ぬことは、特急券を確保することに似ている。途中の駅をすっ飛ばして、確実に目的地(←終着駅と呼ぶべきでしょうね、むしろ)に到着できるだけではない。特急列車に乗った人間は、その車中で、通勤電車の乗車中には見ることもなかった景色を、終着駅まで意識的に眺めることができる。それは幸運なことだ。」
    著者は、昨年6月に65歳の若さで死去したが、病名は明かされていない。もしかすると、この時点でがんを告知されていたのかも知れない。。。ご冥福をお祈りいたします。
    (2023年5月了)

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    2023年05月31日
  • ザ、コラム

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    白地に黒い字でタイトルと著者名のみのシンプルな表紙。まえがきによれば「独り言に近い」自薦コラム集である本書が出版されたのは2016年。
    目次から既に大真面目にふざけているのが、カッコいいし笑ってしまうのだけど、社会を見る目の先見性は今なお通用するものばかり。
    Twitterが更新されなくなってからそろそろ1年になるけれど、ちょっと休んでいるだけのような気がする。

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    2023年05月13日
  • 小田嶋隆の友達論

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    著名コラムニストの過去の作品を再編集したもの。好みはあると思うが、本質をつき、議論を恐れない舌鋒にある種の爽快感と快感を得ていた読書は多いと思われ、あまりにも早い逝去が悔やまれます。著者のメッセージはいつ読んでも時代のギャップを感じないと改めて感じた。

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    2023年04月23日