小田嶋隆のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
内田:この20年ほどの「構造改革・規制緩和」の流れというのは、こういう国民国家が「弱者」のために担保してきた諸制度を「無駄使い」で非効率だと謗るものでした。(P.5)
中島:かつての70年代くらいの若者にとって、未来というのは輝けるものとして存在した。とすると、今ある自分の現実に対して「俺にはもっと幸福が先にあるんだ」と思えた。だから今の自分はまだまだ幸福ではない、と言っていた。しかし今の若者には先が見えない。輝ける未来や、今よりよい自分というビジョンが描けない。あるいは欠落している。だったら今の状態を幸せだと言っておかないと…と考えてしまう。(P.62)
内田:今の公共政策の、まず税金を -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルから前著「小田嶋隆のコラム道」のような文章論の中身をイメージしていたが、そうではなく王道のコラム、あるいはエッセイといった内容だった。
「~コラム道」を読んだ直後の感想では「原稿をかけない言い訳をこねくり回して字数稼ぎすぎ。ラジオのほうが面白いね。」なんて言っていたのだが、本作では読むものを飽きさせない見事なコラム展開を見せてくれて、改めて「いやいや先日は失礼しました」と思うのであった。
談志のくだりやソニーの話なんかは内容的にグッとくるものもあったし、多用される会話文あるいはネットでの書き込みを模した本文に対するコメントには技巧的にも「上手いなー」と感服するばかりである。
でも巻末 -
Posted by ブクログ
いいコラムは読者の思考を促します。何度も立ち止まらせます。小田嶋さんのコラムはまさにコレ。お高く留まって天の声を下々に伝えんとするコラムとは違います。オープンマインド。風通しが良いともいえるかもしれません。
小田嶋さんのことは、雑誌で何度かコラムを読んだことがあり、「面白いことを言う人だなぁ」とかねて思っていましたが、単行本を買ったのは先月の「場末の文体論」(日経BP)が初めて。いや、大変に面白かったです。
で、すっかり癖になって「その『正義』があぶない。」を購入。他にも著作はたくさんありますが、自分は正義を振りかざすことに激しい抵抗を覚えるタイプなので、これを選びました。
結論は言わずもがな -
Posted by ブクログ
やっぱり小田嶋隆さんは天才コラムニストであることを再確認した次第です。
世間の耳目を集める論件があって議論百出したとします。でも小田嶋さんが書くと、パッと全く異なる風景が立ち上がり、思わず膝を打つ。
コラムニストではありませんが、内田樹さんは同じタイプでしょう。実際、お二人は共鳴していて共著も出しています。
コラムといえば、私は新聞で読むことが多いのですが(世間一般からするとかなり精読している方かと…)、正直言って心を動かされたという経験が数えるほどしかありません。
ひねくれているためか、真っ当なことを大真面目に書かれると辟易し、甚だしい場合に至っては「このコラムニスト、これ書いた後、呑みに行 -
Posted by ブクログ
● 何かを変えるためには、自分が座っている木の枝を切り落とすみたいなタイプの決断が要る。
● 二兎を追う者は虻と蜂の両方に刺されて悶絶することになる。間違いない。
● で、われわれは、自分たちがしなくなった相撲という仕事を、アウトソーシングしている。もう少し別の言い方をするなら、われわれは、自分たちの国技を外国人の派遣労働者に丸投げしているのだ。
● ただ、本当に徹底したコンプライアンスを求めるのなら、それなりの時間とコストを覚悟すべきで、当然、リスクも負わなければならない。とすれば、リスクを負う覚悟もなく、コストを支払うつもりも持っていない通りすがりの部外者は、黙って見守るべきだ。
-
Posted by ブクログ
内田樹・平川克美さんのメルマガで推薦されていた本の一冊。
とにかく、パソコンに弱いおじさんをおちょくっていて、おもしろい。
小田嶋氏もそこそこでレベルで、まあ、自分くらいの年格好なので、パソコンに対する違和感も同じ感じ。
(1)パソコンができないと、部下から排除された感じがするのもわかる。でも、子供のころからパソコンを使っていた、若者には根っこのとこから勝てない。
(2)パソコンや携帯ゲームもついていけない。ぼくなんかブロック崩ししかやったことないので、電車の中でみんなが、任天堂、ソニーや携帯でゲームをしているのが全く理解できないい、ついていけない。
(3)電話機が家に一台しか