あらすじ
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現代のオフィスを徘徊する妖怪パソコン。パソコンにより個別のビジネスマンの能力は向上したかもしれない。しかし、パソコンは本当に仕事を効率化しているのか? むしろ、仕事の本質を見失わせ、せわしない合理化競争を加速する一方ではないのか? 街にはリストラの嵐が吹き荒れている。気鋭のコラムニスト小田嶋隆がハイテクバビロンの虚妄を痛快に笑いのめす。ハイテク中毒者からパソコンアレルギー患者まで、思わず納得の一冊。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『Bug News』の連載が切り口鋭く、本当に楽しみでした。
本書は、それよりずっと後の、書き下ろしなので初めて読みます。
エッセイ集なのですが、表題の「パソコンはビジネスを猿仕事にしてしまった」は業界人なら読むべしです。少し引用すると、
世界中の証券マンが、誰もゆっくり眠れなくなったということが、世界経済を少しでも豊かにしたのであろうか?
たとえばの話、阿波踊りの生産性向上を企図した徳島の商工会議所が、お囃子の店舗を倍速にアップしたら、確かに祭りは半分の時間で終わるようになるだろう。が、そんなことに何の意味があるだろうか?
家事なら話は別だ。
マイコン制御の炊飯ジャーのおかげで、飯炊きの手間が10分の1になったからといって、女房に1日30回飯を炊くことを要求する亭主はいない。
つまり、作業量の上限が決まっている家事労働においては、業務処理が効率化した分だけ、確実に主婦は楽になるわけです。
よくよく考えなければならない問題と思いました。
Posted by ブクログ
内田樹・平川克美さんのメルマガで推薦されていた本の一冊。
とにかく、パソコンに弱いおじさんをおちょくっていて、おもしろい。
小田嶋氏もそこそこでレベルで、まあ、自分くらいの年格好なので、パソコンに対する違和感も同じ感じ。
(1)パソコンができないと、部下から排除された感じがするのもわかる。でも、子供のころからパソコンを使っていた、若者には根っこのとこから勝てない。
(2)パソコンや携帯ゲームもついていけない。ぼくなんかブロック崩ししかやったことないので、電車の中でみんなが、任天堂、ソニーや携帯でゲームをしているのが全く理解できないい、ついていけない。
(3)電話機が家に一台しかなくて、なぜか玄関にあった世代なので、電話がかかってくると緊張する感じも同じ。
だいたい、親子の電話がないので、自分の電話で女友達に電話できなくて、わざわざ、公園の公衆電話を
かけにいった思い出もある。
今の子供はメールで気楽に連絡とれるからいいな。
まったく、頭の役には立たないが、頭の疲れはとれる。絶版は残念。