小田嶋隆のレビュー一覧

  • 街場の五輪論

    Posted by ブクログ

    久しぶりの内田本(といっても対談集)。結果的に、誰も予想し得なかった形で五輪はポシャッた(あ、まだ延期か)訳だけど、このタイミングだからこそ読みたい一冊。皆がいったん、五輪どころではなくなり、そっちの方面に関しては冷静になれている今だからこそ、本当に、どうしてもやる価値があるものなのかどうか、改めて見つめ直すべきではないか。もう、あらかたの設備投資金は積み上がりきってしまっているのかもしれないけど、それを更に積み増して、来年開催という博打に打って出るのが正しい判断なのか。昨今のこれだけ大きな有事に及んでなお、きな臭さが漂いまくる現政権が、一部の熱狂を背景に推し進めてきた事業、という側面を忘れて

    0
    2020年05月08日
  • 人生の諸問題 五十路越え

    Posted by ブクログ

    小田嶋・岡のボケに清野が絶妙なタイミングで入れるツッコミに爆笑、失笑が止まらない。
    「入院患者のために書かれた理想的な一冊」とはじめに書かれているが、とんでもない。胃の手術をしたばかりの身なのに腹がよじれる苦行の連続。命の危険を感じたので、二章、三章は早々にスキップして四章に飛ぶ。

    0
    2020年02月11日
  • 街場の平成論

    Posted by ブクログ

    いろいろな観点から「平成」を振り返る論集。30年間の変化の大きさに愕然とする。もっとも改元が時代の変化を表さないことは言うまでもないが。

    0
    2019年04月14日
  • 転換期を生きるきみたちへ

    Posted by ブクログ

    中高生に『ミライの授業』と併せ読んで欲しい。

    本書は、大人が読んでも考えさせらえるものである。
    「転換期を若い人が生き延びるための知恵と技術」について、親子で一緒に考えてみてはどうだろうか?

    0
    2018年10月12日
  • 転換期を生きるきみたちへ

    Posted by ブクログ

    『日本の反知性主義』の続編。うんうんうん、と頷きながら読んでました。そしてしみじみ、今は時代の転換期なんだなぁと思いました。

    0
    2018年05月18日
  • ザ、コラム

    Posted by ブクログ

    ちょっと時代を感じるエッセイ集
    アル中引きずったままってのがイロイロ説得力を強めてる
    いい視点だな〜

    1
    2017年09月15日
  • ポエムに万歳!

    Posted by ブクログ

    我が国首相・安倍晋三はよく夕方6時から記者会見を開く。すると、私が
    唯一きちんと見ている夕方のテレビ・ニュースが官邸によってジャックさ
    れることとなる。

    仕方がないので見る。というか、顔を見たくないので聞く。用意された
    原稿を読んでいるだけなのに、何を言っているのか分からない。

    「全国放送を使ってポエムを読んでんじゃないよ」

    こんな風に突っ込んでいることが多い。首相だけではない。本書で著者
    が取り上げている元サッカー選手・中田英寿の引退表明のコメント(?)
    なんてニュースで読み上げられた時に「この人、大丈夫か?」と思った。

    ポエムが氾濫していると著者は言う。それは昔々

    0
    2017年08月24日
  • ザ、コラム

    Posted by ブクログ

     TBSラジオのたまむすびという番組で、毎週月曜日の3時から放送される「小田嶋隆の週刊ニッポンの空気」というコーナーが最近の楽しみだ。その小田嶋さんの本が出るというのでさっそく購入した。

     そもそもエッセイとコラムの違いも私にははっきりしないが、小田嶋さんの視点がとても面白い。少なくとも私とは全く違う視点で物事を見ているのが参考になる。同じことでも、見る視点が違えば見える景色も全く違ってしまう。そういう意味で、小田嶋さんのコラムは私に新しい視点をくれる。

     しかし、新しいといっても、同じ人間が考えることだ。いつも何から何まで新しいというのは難しい。1冊本を読んでみると、ある程度、こういう視

    0
    2016年11月06日
  • ポエムに万歳!

    Posted by ブクログ

    SNSやblogで見られる「野放図な自分語り」。書き手の「何か」が過剰に溢れ出た言葉の羅列。論理も理屈もないがしろにされた、ただただ抒情に流れた文章。著者はそれらをひっくるめて「ポエム化」と定義。その最たる例として挙げるのは「中田英寿の現役引退メッセージ」。 僕は当時何かもぞもぞとした居心地の悪さをを感じていたものの、多くの人の絶賛の嵐の前に沈黙を決め込む。

    そう自己陶酔・感情過多に溢れ、気取った臆面の無さに激しく鼻白んだ。職業「旅人」を自認する人だから、さもありなんだけと。このもぞもぞ感を著者の小田嶋隆は「ポエム」という一言で、ズバッと切ってみせてくれた。

    この他では、私の嫌いな似非名言

    0
    2016年10月10日
  • 転換期を生きるきみたちへ

    Posted by ブクログ

    まさに今、日本は転換期を迎えている。今こそ一度立ち止まって考えるべきときが来ている。中高生だけでなく大人にも、言葉そして考えることの大切さを問いている。超高齢化、少子化、貧困、格差社会、どれをとっても、その解決策は成長戦略では、ない。と。

    0
    2016年10月08日
  • 転換期を生きるきみたちへ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    尊敬する内田先生が依頼した方々の中高生に伝えたい事の寄稿文。
    まさに言いたいことや、常日頃モヤモヤしてることが分かりやすく書いてあって、中高生に是非読んでもらいたいと思いました。
    平和を享受して大人(中年)になった私は子ども達や次の世代にも絶対残したい!

    0
    2016年09月27日
  • 転換期を生きるきみたちへ

    Posted by ブクログ

    鷲田清一氏の章を読んでいたら、涙が止まらなくなりました。白井聡氏の文章は痛快で、内容にも共感しました。中高生には、この二つの章は難しいかな。でも、読んでほしいなと思う本でした。大人にもおすすめです。

    0
    2016年09月13日
  • 転換期を生きるきみたちへ

    Posted by ブクログ

    本書は『街場の憂国会議』、『日本の反知性主義』に続くシリーズの3冊目。なぜ本作が編まれたかについては「まえがき」を読めば一目瞭然、これまでと違うのは「中高生を読み手に想定」したこと。
    若い人たちに向けた「贈り物」であるところのこの本を、「中年の危機」当事者である私も読ませていただいた。伝えなければならない「たいせつなこと」の多さに、平和を享受してきた世代としては焦りの気持ちを感じる。申し訳なく、そしておとなこそ読むべき、とも思う。
    「転換期」だからこそ伝えたい、たいせつなこと。
    この本が次世代への福音となりますように。

    0
    2016年08月26日
  • 転換期を生きるきみたちへ

    Posted by ブクログ

    内田樹『身体に訊く』-言葉を伝えるということはどういういことか
    加藤典洋『僕の夢』-中高生のための「戦後入門」
    高橋源一郎『表と裏と表』-政治の言葉について考える
    平川克美『人口減少社会について根源的に考えてみる』
    小田嶋隆『13歳のハードワーク』
    岡田憲治『空気ではなく言葉を読み、書き残すことについて』
    仲野徹『科学者の考え方』-生命科学からの私見
    白井聡『消費社会とは何か』-「お買い物」の論理を超えて
    山崎雅弘『「国を愛する」ってなんだろう?』
    想田和弘『「中年の危機」にある国で生き延びるために』
    鷲田清一『社会に力がついたと言えるとき』
    以上11人の寄稿文
    内田樹氏の以下の呼びかけに対応

    0
    2016年08月17日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

    Posted by ブクログ

    グローバリズムという資本主義レールの目先にあるものに向かって進んでいた自分としては最初の数ページは腹オチせず読み進めるのに躊躇したが途中からこの本の目線はもっと先にあることを気がつくとぐんぐん引き込まれた。自分が去年体験した一連のボラ活動などの経験とこの本の中に出てきた2名の20代が言っていた言葉が重なり曖昧だったミライの日本のあり方がぼんやりと見えてきた気がする。

    0
    2014年02月10日
  • いつだって僕たちは途上にいる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ○クリエイティブ・ディレクターで「TUGBOAT」代表の岡康道氏とコラムニストの小田嶋隆氏との対談本の第3弾。
    ○高校、大学の同級生の二人が人生にまつわる様々なトピックをテーマに、過去を振り返りつつ、あるべき理想の姿を伝えようと努める内容。
    ○純粋に、読み物として面白い。両者の立場の違いもあるが、二人の生きてきた時代背景や考え方が、今の我々とはどこか違って、ある意味“牧歌的”で興味深い。
    ○人生の参考にはならないかもしれないが、波瀾万丈な二人の会話を聞いていると、良い意味で安心できる。
    ○次回作も楽しみ。

    0
    2014年01月06日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

    Posted by ブクログ

     腰巻きに「おじさんと若者が,ゆるゆると日本の未来を話し合ってみました…」と書かれていますが,そのとおりのシンポジウムの記録でした。
     ただ,話されている内容は,立ち位置がしっかりしていて,しかも包容力もある話で,とても好感が持てました。
     グローバル化と国民国家とは両立できない…とすると,わたしたちは,もう一度,地に足をつけた国民国家を作る必要があるだろう。
     話を聞いていると,「わたしたちの地域の再生も無理ではない」と思い,勇気が出て来ます。できるところから,できる人がやる。
     「人はカネのためだけに生きているワケではない。」-これも腰巻きの言葉です。
     第3回シンポジウムの結論…「ぬるリ

    0
    2013年11月30日
  • 場末の文体論

    Posted by ブクログ

    小田嶋さんの文章というか、スタイルがすきですが、今回は選挙の話が秀逸でした。自分も小田嶋さんと同じかなあ。と思います。しかし、それをこういう大衆向けの中で発言できるところがすばらしいというか、意志の強さというものをいつもながら感じます。

    0
    2013年11月03日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

    Posted by ブクログ

    自由な競争こそが正義で、これこそが人間にとって幸福な社会の実現とするネオリベラリズムに対抗する「ポストグローバル社会」のありかたを考えるシンポジウムのまとめ本。人材や産業の育成をかえりみず、低コストを求め、中国、インドネシアと畑をかえ短期成果に執着するグローバリズムは、資源が無限であることを前提とした焼畑農業と同質であり、国土に住む国民を包摂せざるを得ない国家という何10年という寿命のシステムと、マーケットにおいてイーブンなプレイヤーであるはずがない、というような指摘はまさにその通りと思う。

    0
    2013年07月15日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

    Posted by ブクログ

    授業でもグレーバル社会の問題点について触れた文章を読んでいたせいもあり、「脱グローバルというタイトルにも惹かれて、この本を読んだ。非常にまっとうな意見だと思う。実現させるのに時間がかかるだろうが、日本の進むべき道はこの方向だろうと思わせられる。
    どうしてこういう考え方が主流にならないのかな?金が儲からないからか。何億と稼げた頃の甘い幻想を諦めきれずに追いかけているからではないのかな? この本のようなまっとうな意見を今の政治屋から聞きたいものだ。

    0
    2013年07月13日