小田嶋隆のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
久しぶりの内田本(といっても対談集)。結果的に、誰も予想し得なかった形で五輪はポシャッた(あ、まだ延期か)訳だけど、このタイミングだからこそ読みたい一冊。皆がいったん、五輪どころではなくなり、そっちの方面に関しては冷静になれている今だからこそ、本当に、どうしてもやる価値があるものなのかどうか、改めて見つめ直すべきではないか。もう、あらかたの設備投資金は積み上がりきってしまっているのかもしれないけど、それを更に積み増して、来年開催という博打に打って出るのが正しい判断なのか。昨今のこれだけ大きな有事に及んでなお、きな臭さが漂いまくる現政権が、一部の熱狂を背景に推し進めてきた事業、という側面を忘れて
-
-
-
-
Posted by ブクログ
我が国首相・安倍晋三はよく夕方6時から記者会見を開く。すると、私が
唯一きちんと見ている夕方のテレビ・ニュースが官邸によってジャックさ
れることとなる。
仕方がないので見る。というか、顔を見たくないので聞く。用意された
原稿を読んでいるだけなのに、何を言っているのか分からない。
「全国放送を使ってポエムを読んでんじゃないよ」
こんな風に突っ込んでいることが多い。首相だけではない。本書で著者
が取り上げている元サッカー選手・中田英寿の引退表明のコメント(?)
なんてニュースで読み上げられた時に「この人、大丈夫か?」と思った。
ポエムが氾濫していると著者は言う。それは昔々 -
Posted by ブクログ
TBSラジオのたまむすびという番組で、毎週月曜日の3時から放送される「小田嶋隆の週刊ニッポンの空気」というコーナーが最近の楽しみだ。その小田嶋さんの本が出るというのでさっそく購入した。
そもそもエッセイとコラムの違いも私にははっきりしないが、小田嶋さんの視点がとても面白い。少なくとも私とは全く違う視点で物事を見ているのが参考になる。同じことでも、見る視点が違えば見える景色も全く違ってしまう。そういう意味で、小田嶋さんのコラムは私に新しい視点をくれる。
しかし、新しいといっても、同じ人間が考えることだ。いつも何から何まで新しいというのは難しい。1冊本を読んでみると、ある程度、こういう視 -
Posted by ブクログ
SNSやblogで見られる「野放図な自分語り」。書き手の「何か」が過剰に溢れ出た言葉の羅列。論理も理屈もないがしろにされた、ただただ抒情に流れた文章。著者はそれらをひっくるめて「ポエム化」と定義。その最たる例として挙げるのは「中田英寿の現役引退メッセージ」。 僕は当時何かもぞもぞとした居心地の悪さをを感じていたものの、多くの人の絶賛の嵐の前に沈黙を決め込む。
そう自己陶酔・感情過多に溢れ、気取った臆面の無さに激しく鼻白んだ。職業「旅人」を自認する人だから、さもありなんだけと。このもぞもぞ感を著者の小田嶋隆は「ポエム」という一言で、ズバッと切ってみせてくれた。
この他では、私の嫌いな似非名言 -
-
-
-
-
Posted by ブクログ
内田樹『身体に訊く』-言葉を伝えるということはどういういことか
加藤典洋『僕の夢』-中高生のための「戦後入門」
高橋源一郎『表と裏と表』-政治の言葉について考える
平川克美『人口減少社会について根源的に考えてみる』
小田嶋隆『13歳のハードワーク』
岡田憲治『空気ではなく言葉を読み、書き残すことについて』
仲野徹『科学者の考え方』-生命科学からの私見
白井聡『消費社会とは何か』-「お買い物」の論理を超えて
山崎雅弘『「国を愛する」ってなんだろう?』
想田和弘『「中年の危機」にある国で生き延びるために』
鷲田清一『社会に力がついたと言えるとき』
以上11人の寄稿文
内田樹氏の以下の呼びかけに対応 -
Posted by ブクログ
腰巻きに「おじさんと若者が,ゆるゆると日本の未来を話し合ってみました…」と書かれていますが,そのとおりのシンポジウムの記録でした。
ただ,話されている内容は,立ち位置がしっかりしていて,しかも包容力もある話で,とても好感が持てました。
グローバル化と国民国家とは両立できない…とすると,わたしたちは,もう一度,地に足をつけた国民国家を作る必要があるだろう。
話を聞いていると,「わたしたちの地域の再生も無理ではない」と思い,勇気が出て来ます。できるところから,できる人がやる。
「人はカネのためだけに生きているワケではない。」-これも腰巻きの言葉です。
第3回シンポジウムの結論…「ぬるリ