小田嶋隆のレビュー一覧

  • 日本語を、取り戻す。
    超面白かった!一家に一冊だな。小田嶋氏と飲んでみたかったな。小田嶋氏が今の統一教会や裏金にまみれた自民党をみたらどんなコメントするのだろうか。きっと全然驚かないんだろうな。
    表紙の絵も秀逸。
  • 諦念後――男の老後の大問題
    著者の過去の連載をまとめた内容。タイトルの通り年老いた男性(この場合、男性と言い切ってよい感じ) の「あるある」から、ゆるゆるとしつつも確信をついたメッセージに改めてコラムニストとしての著者の偉大さと、若くして逝去されたことに失ったものの大きさを感じる。「初老」に入ってからの各種試みの「続き」を聞い...続きを読む
  • 東京四次元紀行
    一つ一つの短い物語に感動し、時に目頭が熱くなるのは、やはり去年、著者が逝ってしまったからだ。今も月曜日にはTBSラジオで「週刊ニッポンの空気」を聞こうとしてしまう。惜しくてならない。 小田嶋さん❗短くてもすばらしい人間描写はさすがです。事実のような虚構のような世界。東京の街の匂いが閉じ込められている...続きを読む
  • 日本語を、取り戻す。
    システム思考という名前を最近知った。それができていることがこの先を生きていくために重要だと。
    この本の著者はそれができている。出てきた奇天烈な言動に反射的な批判を繰り出すのではなく、それが別の場所で生じさせる影響や時を経て生じる影響まで思いを致して、文章に綴っている。だから、エッセイストとして一流な...続きを読む
  • 小田嶋隆の学歴論
    2000年に刊行された本の再編成ながら時代遅れの感がないのは著者の鋭い切り口と舌鋒が現在でも有効であることの証であると感じる。余りにも早すぎる65歳での逝去には多くの読者ファンが残念としか言いようのない無念な気持ちにあることと思う。
  • 日本語を、取り戻す。
    一言、面白かった。

    小田嶋さんの書物は初めて。コラムニスト独特の出来事に対する切り口、感じかた、その変化球的な伝え方は、他のコラムニストでもありますが、ユニークさと自虐的なこと、相手をいじり、ここぞというときはこれでもかと言うくらい書きのめす。

    「日本を取り戻す」は、安倍元首相が使ったフレーズ。...続きを読む
  • 東京四次元紀行
    「本当のことを書く」縛りから解き放たれた小田嶋さんの物語。時も場所も登場人物達も自由自在に、それぞれがさまざまな理由でほんのちょっと交流したり、すれ違ったりするのだけど、実在する地名から連想する風景が妙にリアルで、若い頃、見たり聞いたりした「本当のこと」とも重なって時間と記憶、自他の感覚が交差して切...続きを読む
  • 日本語を、取り戻す。
    ずっと気になっていながら、結局追悼的に読む感じになってしまった。まだまだお若かったし、そんなに体調が悪かったとは知りもせず…。ちなみにこの☆5つは、追悼抜きでの感想。思えば、この表紙の人のあまりに貧しい言葉遣いとかも、小田嶋さんのつぶやきで知ったことも多かったし、鋭いツッコミに『我が意を得たり』って...続きを読む
  • 人生の諸問題 五十路越え
    前書きにあるように「得るところはそんなにないかもしれないが、失ったものを思い出すためのフックはそこらじゅうに散らばっている。」
    微妙に自分とは年代が違っていて、時代的にそこの差が大きいのだけど、人の本質は同じ、年取ったらますます同質化していくのだと。ただ、年取ったらってのが70代かもしれない…人生長...続きを読む
  • 日本語を、取り戻す。
    人気コラムニストの単行本ですが、2022年と
    なっては若干古い気がする、安倍政権につい
    で書かれた内容が大半です。

    なのでタイトルの「日本語を取り戻す」とい
    うのも、安倍政権のキャッチコピーであった
    「日本を取り戻す」をもじっています。

    しかし岸田政権の今であっても読むに値する
    内容です。

    ...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    数年前に1度読んだが、内容を忘れてしまったので再読。
    様々な立場の方々が、先の見えない転換期にあたり、中高生に向けて「根元的に物事を考える」ために書かれた本。

    刺さるメッセージはたくさんあったが、特に刺さったのは「13歳のハードワーク」だった。
    たしかに「夢=職業」にしてる人が圧倒的だなー、と思っ...続きを読む
  • 日本語を、取り戻す。
    こういう視点を身につけたい
    言われてみると大きく頷ける話がだが、自分からは展開できない

    変に濁してないし、自慢が鼻につくようなこともなく気持ちよく読める
  • 日本語を、取り戻す。
    ー私たちが暮らす世界では、なぜ〝ことば〟がここまで空疎なものになってしまったのか!?ー
    この紹介文に惹かれて手に取った。おそらく、安倍政権の政策に対する批評本、と言う紹介文だったら手に取らなかったと思う。なぜなら、私は「日本語」に興味があるから。政治・経済よりも「言葉」。
    正直、政治も経済もよく分か...続きを読む
  • 日本語を、取り戻す。
    ここ数年の間に、雑誌などに書かれたものを集めたコラム集。安倍前総理をはじめとする、政治家、あるいは政治そのものに関すること。また、マスコミ、メディアに関することが多く書かれている。
    森友学園問題、加計問題、中央官庁の障がい者雇用水増し問題、色々な事件でのデータや記録改竄・廃棄問題、麻生大臣の武漢ウィ...続きを読む
  • ア・ピース・オブ・警句 5年間の「空気の研究」2015-2019
    小田嶋隆が、日経ビジネスの電子版に連載していたコラムを一冊の本にまとめたもの。コラムニストとしては、内田樹と並んで、この小田嶋隆は好きだ。空気を読まなずに自分の考えをきちんと書く正直さと誠実さを感じるし、何より、ユーモラスで諧謔的な内容と文体は、それだけで面白い。

    内容とは関係がないが、このコラム...続きを読む
  • 街場の五輪論
    久しぶりの内田本(といっても対談集)。結果的に、誰も予想し得なかった形で五輪はポシャッた(あ、まだ延期か)訳だけど、このタイミングだからこそ読みたい一冊。皆がいったん、五輪どころではなくなり、そっちの方面に関しては冷静になれている今だからこそ、本当に、どうしてもやる価値があるものなのかどうか、改めて...続きを読む
  • 人生の諸問題 五十路越え
    小田嶋・岡のボケに清野が絶妙なタイミングで入れるツッコミに爆笑、失笑が止まらない。
    「入院患者のために書かれた理想的な一冊」とはじめに書かれているが、とんでもない。胃の手術をしたばかりの身なのに腹がよじれる苦行の連続。命の危険を感じたので、二章、三章は早々にスキップして四章に飛ぶ。
  • 街場の平成論
    いろいろな観点から「平成」を振り返る論集。30年間の変化の大きさに愕然とする。もっとも改元が時代の変化を表さないことは言うまでもないが。
  • 転換期を生きるきみたちへ
    中高生に『ミライの授業』と併せ読んで欲しい。

    本書は、大人が読んでも考えさせらえるものである。
    「転換期を若い人が生き延びるための知恵と技術」について、親子で一緒に考えてみてはどうだろうか?
  • 転換期を生きるきみたちへ
    『日本の反知性主義』の続編。うんうんうん、と頷きながら読んでました。そしてしみじみ、今は時代の転換期なんだなぁと思いました。