配信予定・最新刊

作品一覧

  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版
    無料あり

    ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 無料お試し版

    小説・文芸

    4.7
    1巻0円 (税込)
    13歳になった「ぼく」の日常は、今日も騒がしい。フリーランスで働くための「ビジネス」の授業。摂食障害やドラッグについて発表する国語のテスト。男性でも女性でもない「ノンバイナリー」の教員たち。自分の歌声で人種の垣根を超えた“ソウル・クイーン”。母ちゃんの国で出会った太陽みたいな笑顔。そして大好きなじいちゃんからの手紙。心を動かされる出来事を経験するたび、「ぼく」は大人への階段をひとつひとつ昇っていく。そして、親離れの季節が――80万人が読んだ「一生モノの課題図書」、ついに完結。「第1章」「第2章」無料お試し特別版! ※本作品の製品版は2021年9月16日より配信いたします。

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  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版
    無料あり

    ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版

    小説・文芸

    4.2
    1巻0円 (税込)
    優等生の「ぼく」が通う元・底辺中学は、毎日が事件の連続。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。落涙必至の等身大ノンフィクション。「はじめに」「第1章」「第5章」「第6章」無料お試し特別版!

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  • あいまいな日本のリベラル

    あいまいな日本のリベラル

    ビジネス・実用

    -
    1巻305円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 政界でしばしば旗印になる「リベラル」だが、保守の側にも福祉国家志向やハト派勢力があり、対立軸は複雑に入り組んでいる。思想史的な検証や実証研究をふまえて、日本のリベラルの現状を整理し、課題を探る。新聞の論壇時評等で話題になった、木村忠正立教大学教授の「『ネット世論』で保守に叩かれる理由――実証的調査データから」も収録。
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

    ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

    小説・文芸

    4.3
    1~2巻649~737円 (税込)
    人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めたぼく。人種差別丸出しの移民の子、アフリカからきたばかりの少女やジェンダーに悩むサッカー小僧。まるで世界の縮図のようなこの学校では、いろいろあって当たり前、みんなぼくの大切な友だちなんだ――。ぼくとパンクな母ちゃんは、ともに考え、ともに悩み、毎日を乗り越えていく。最後はホロリと涙のこぼれる感動のリアルストーリー。(解説・日野剛広)
  • 夜更けのおつまみ

    夜更けのおつまみ

    小説・文芸

    3.7
    1巻682円 (税込)
    31名の人気クリエイターが語る、とっておきの“夜更けのおつまみ”。 読んだら一杯やりたくなること間違いなし!おいしい記憶がたっぷり詰まった珠玉のエッセイ・アンソロジー。巻末にはキリンビールとコラボし、noteで開催したコンテスト大賞受賞作も掲載!
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

    他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

    小説・文芸

    3.8
    1巻800円 (税込)
    『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の大人の続編本! 「自分が生きやすい」社会に必要なのものとは?  感情的な共感の「シンパシー」ではなく、 意見の異なる相手を理解する知的能力の「エンパシー」。 この概念を心理学、社会学、哲学など様々な学術的分野の研究から繙く。 うまく活用するために、自治・自立し相互扶助のアナキズムを提唱。 新しい思想の地平に立つ刺激的な一冊。 他者はあまりに遠い。“共感”だけではたどり着けない。 ジャンプするために、全力で「考える」知的興奮の書!  ――東畑開人 ※この電子書籍は2021年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたち

    ワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたち

    小説・文芸

    4.1
    1巻814円 (税込)
    人生という長い旅路を行く大人たちへの祝福に満ちたエッセイ。EU離脱投票が原因で喧嘩になった妻への仲直りタトゥーが思わぬ意味になっていたおっさんや緊縮財政にも負けないおっさんの話など。笑って泣ける21編。第2章では世代・階級等について解説。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』と本書は同じコインの両面だと著者が記す必読書。単行本10万部突破! 解説=梯久美子 推薦文=國分功一郎
  • オンガクハ、セイジデアル MUSIC IS POLITICS

    オンガクハ、セイジデアル MUSIC IS POLITICS

    小説・文芸

    3.6
    1巻836円 (税込)
    イギリスの出来事が、その先の未来と、今の壊れた日本を予見する。ロックと英国の社会・政治を斬りまくる初期エッセイ。『アナキズム・イン・ザ・UK』の前半部に大幅増補。著者自身が体験してきた移民差別と反ヘイト。拡大するアンダークラス。イギリスの音楽から労働者階級のプライドを自覚した著者にとっても、音楽と政治は切り離せない。
  • ジンセイハ、オンガクデアル

    ジンセイハ、オンガクデアル

    小説・文芸

    3.6
    1巻836円 (税込)
    貧困層の子どもたちが集まるいわゆる「底辺託児所」保育士時代の珠玉のエッセイ。ゴシック文学的言葉を唱え人形を壊すレオ。「人生は一片のクソ」とつぶやくルーク。一言でわたしの心を蹴破ったアリス。貧窮、移民差別、DV。社会の歪みの中で、破天荒で忘れがたい子どもたち。パンクスピリット溢れる初期作品。『アナキズム・イン・ザ・UK』の後半部に大幅増補。映画・アルバム評、書評収録。
  • 花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

    花の命はノー・フューチャー ──DELUXE EDITION

    小説・文芸

    4.2
    1巻836円 (税込)
    絶版だった名著に、新たな書き下ろし、未収録原稿を約200頁も加えた最強版! 移民、パンク、LGBT、貧困層……地べたからの視点から“壊れた英国”をスカッとした笑いと、抑えがたい抒情ともに描く。「花の命は……苦しきことのみ」の言葉とともに渡った英国ブライトンで、アイリッシュの連合いと過ごす、酒とパンクロックの日々。
  • 両手にトカレフ

    両手にトカレフ

    小説・文芸

    4.2
    1巻858円 (税込)
    14歳のミアは、図書館でカネコフミコの自伝と出合う。ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられる一方、学校では自分の重い現実を誰にも話せなかった。けれど、同級生のウィルにラップのリリックを書いてほしいと頼まれたことで、ミアは少しずつ変わり始める――。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が放つ、心揺さぶる物語。西加奈子氏、ヨシタケシンスケ氏、推薦!
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

    コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

    ビジネス・実用

    3.4
    1巻869円 (税込)
    日本の未来はどうなるか――? 養老孟司 ユヴァル・ノア・ハラリ ジャレド・ダイアモンド 福岡伸一 ブレイディみかこ 角幡唯介 東畑開人etc. 22人の論客が示すアフターコロナの針路!朝日新聞大反響連載を書籍化新型コロナウイルスは瞬く間に地球上に広まり多くの命と日常を奪った。すべての人に平等に降りかかるこの感染症によって、社会は様変わりしてしまった。第2波の懸念も高まり、感染への恐怖が消えない中、私たちは大きく変容する世界をどう捉え、どのように考えればよいのか。現代の知性たちのパースペクティブを通し「コロナ後」を思考する糧を届ける。
  • ブロークン・ブリテンに聞け 社会・政治時評クロニクル2018-2023

    ブロークン・ブリテンに聞け 社会・政治時評クロニクル2018-2023

    小説・文芸

    3.6
    1巻891円 (税込)
    EU離脱、コロナ禍、エリザベス女王逝去。混迷する「五年一昔」の記録 ポスト・ブレグジットの英国もどうなるかわからないが、ポスト・エリザベス女王の英国も同じくらい不透明ーーそう記してから3年。EU離脱、女王逝去を経た「今」を伝える時評を文庫化に際し数多く収録。多様性とともに分断が進み、転換点を迎えつつある英国の姿が日本にも重なる、「地べたの社会学」決定版! 果たしてこれでいいのか、と誰もが思っている。 ではどうすればいいのか、と共に思考する一冊。 武田砂鉄(ライター) 英国の地べたから世界を見つめる傑作時評集、増補決定版! 「何かが壊れている」とみんな思っている。 この国が「ブロークン」の元凶に手をつける方向に動き出すとすれば、2024年はブリテンの修復が始まる年になるかもしれない。 英国だけでなく、世界が「ブロークン」の状態から抜け出すために、この記録が何らかのヒントになればと願っている。(本書より)
  • 労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

    労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻902円 (税込)
    2016年の英国EU離脱派の勝利。海外では「下層に広がる排外主義の現れ」とされたが、英国国内では「1945年以来のピープル(労働者階級)の革命」との声も多かった。世界で最初に産業革命、労働運動が起きたイギリスでは労働者こそが民主主義を守ってきた。ブレグジットは、グローバル主義と緊縮財政でアウトサイダーにされた彼らが投じた怒りの礫だったのだ――。英国在住の注目の著者がど真ん中から現状と歴史を伝える。
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

    女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻940円 (税込)
    叩かれても。踏まれても。 したたかにサバイブする 世界の女性指導者と政治事情を ブレイディみかこが解き明かす! 近年、世界中で多くの女性指導者が生まれている。アメリカ初の女性副大統領となったカマラ・ハリスに、コロナ禍で指導力を発揮するメルケル(ドイツ)、アーダーン(ニュージーランド)、蔡英文(台湾)ら各国首脳たち。政治という究極の「男社会」で、彼女たちはどのように闘い、上り詰めていったのか。その政治的手腕を激動の世界情勢と共に解き明かす。いっぽう、女性の政治進出を阻む「サイバー暴行」や、女性国会議員比率が世界166位と大幅に遅れる日本の問題にも言及。コロナ禍の社会で女性の生きにくさがより顕在化し、フェミニズムの機運高まる中「女たちのポリティクス」はどう在るべきか。その未来も照らす1冊。
  • ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021

    ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻1,265円 (税込)
    人か資本か.優先順位を間違えた政治は,希望を奪い,貧困と分断を拡大させる.話題を呼んだ『ヨーロッパ・コーリング』を改編し,コロナ禍の考察を含む以降の時評を大幅に加えた最新版.激動の時代に,子どもや若者,女性,移民,労働者たちが暮らす地べたから,鋭く温かく英国の世相を読み解き,日本の課題を照らし出す.

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  • 地べたから考える ――世界はそこだけじゃないから

    地べたから考える ――世界はそこだけじゃないから

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻1,287円 (税込)
    日常にひそむ社会の問題を、自らのことばで表現し続けるブレイディみかこのエッセイ・アンソロジー。若い人たちに向けて、地べたからの視線の強さと深さを味わう15篇を精選した。今、あなたの足元にはどんな問いが立っている?
  • 女たちのテロル

    女たちのテロル

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,331円 (税込)
    国家と対決し獄中で死を選んだ金子文子.女性参政権を求め競走馬に身を投じたエミリー・デイヴィソン.アイルランド独立闘争の狙撃手マーガレット・スキニダー.約百年前,日本と英国それぞれの地で,今のありようをぶち壊し,人間のまったき独立を命がけで求めた三人の生涯を熱く描く.時空を超え孤独な魂を鼓舞する,女たちの物語.

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  • 何とかならない時代の幸福論

    何とかならない時代の幸福論

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,485円 (税込)
    ブレイディさんの暮らすイギリス社会と日本社会を交錯させながら、それぞれを象徴する興味深いエピソードが語られる。コロナ後「生きづらい」という言葉が増す日本でどう風通しをよくし、幸せを感じられる国になる道を探るのか、そのヒントがちりばめられる。
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

    リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,551円 (税込)
    やれるか、やるべきか、じゃない。やるしかないときがある。2014年にロンドンで実際に起きた占拠運動をモデルとした小説。ホームレス・シェルターに住んでいたシングルマザーたちが、地方自治体の予算削減のために退去を迫られる。人種や世代を超えて女性たちが連帯して立ち上がり、公営住宅を占拠。一方、日本の新聞社ロンドン支局記者の史奈子がふと占拠地を訪れ、元恋人でアナキストの幸太もロンドンに来て現地の人々とどんどん交流し……。「自分たちでやってやれ」という精神(DIY)と、相互扶助(助け合い)と、シスターフッドの物語。
  • 転がる珠玉のように

    転がる珠玉のように

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,650円 (税込)
    「母ちゃんは、物事がうまくいってないときに俄然生き生きしてくるね」 福岡の80代父(職人肌)とイギリス人息子(思春期)の謎の意気投合、トラック運転手の夫と福岡の母が同時に重病に―― 予想外の事件が舞い込む珠玉な日常を、ガッツと笑いで楽しむ英国在住作家のド根性エッセイ。
  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ

    私労働小説 ザ・シット・ジョブ

    小説・文芸

    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    「あたしのシットはあたしが決める」 ベビーシッター、場の夜間作業員にホステス、社食のまかない、HIV病棟のボランティア等。「底辺託児所」の保育士となるまでに経た数々の「他者のケアをする仕事」を軸に描く、著者初の自伝的小説にして労働文学の新境地。 「自分を愛するってことは、絶えざる闘いなんだよ」  シット・ジョブ(くそみたいに報われない仕事)。店員、作業員、配達員にケアワーカーなどの「当事者」が自分たちの仕事を自虐的に指す言葉だ。 他者のケアを担う者ほど低く扱われる現代社会。自分自身が人間として低い者になっていく感覚があると、人は自分が愛せなくなってしまう。人はパンだけで生きるものではない。だが、薔薇よりもパンで生きている。 数多のシット・ジョブを経験してきた著者が、ソウルを時に燃やし、時に傷つけ、時に再生させた「私労働」の日々、魂の階級闘争を圧巻の筆力で綴った連作短編集。 ■声を出さずに泣く階級の子どもがいる。 ■水商売では年齢と美醜で判断されて、失礼な言葉や態度を許容することでお金を貰う。失礼を売り、失礼を買う。失礼は金になるのだ。 ■何かを感じたり、ムカついたりする主体性のある存在として認識しない者は、相手の賃金だけでなく、人間としての主体性さえ搾取している。 ■革命とは転覆ではなく、これまでとは逆方向に回転させることなのかもしれない。 【目次】 第一話 一九八五年の夏、あたしたちはハタチだった 第二話 ぼったくられブルース 第三話 売って、洗って、回す 第四話 スタッフ・ルーム 第五話 ソウルによくない仕事 第六話 パンとケアと薔薇 あとがき ※本書は「小説 野性時代」2021年4月号、22年1月・5月・9月号、23年1月・5月号に掲載された作品を書籍化したものです
  • 両手にトカレフ

    両手にトカレフ

    小説・文芸

    4.3
    1巻1,650円 (税込)
    『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が14歳の少女の「世界」を描く、心揺さぶる長編小説。寒い冬の朝、14歳のミアは、短くなった制服のスカートを穿き、図書館の前に立っていた。そこで出合ったのは、カネコフミコの自伝。フミコは「別の世界」を見ることができる稀有な人だったという。本を夢中で読み進めるうち、ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられて――。
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

    保育園を呼ぶ声が聞こえる

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    「子どもには適切な保育を受ける権利がある」 子どもの視点から保育問題をとらえかえし、根本的な処方箋を提案する。当事者だけでなく、これから子どもをもちたいひとも知っておくべき保育の前提がここに。 日本の「保育」において重要な課題として考えたかったのは、「子どもの権利」である。日本では「子どもの権利」が守られていない。「子どもの権利」という観点から保育を見れば、日本の保育がまだまだ不十分であり、どこをどのように直せばいいのかがおのずと見えてくるはずだ。読んだひとにきちんと考えてもらえるように、ただの簡単なハウツーものにはなっていない。まだ知らない「保育」の世界に思いをめぐらせ、考え、どのような保育なら子どもが幸せになれるのか、一緒に考えてほしいと思う。 猪熊弘子「まえがき」より
  • THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

    THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻1,650円 (税込)
    混迷する欧州の政治状況をYahoo!ニュースで伝えているブレイディみかこの日本取材記。 各氏絶賛!! 上野千鶴子氏(社会学者)――「日本人著者がイギリス労働者階級のめがねをかけて見た、日本の貧困、格差、子育て。たんなる比較文化論にとどまらない日英への愛憎アンビヴァレンスが読ませる。保守革命に先んじた英国での、ネオリベ対抗運動が参考になるかも。」 柏木ハルコ氏(漫画家)――「バケツの底が抜け、もうどこが「地べた」かよくわからないこの社会で、私たちがこの場所を少しでも生きやすくするために必要なものは何か――――労働、経済、保育、貧困、人権、ブレイディみかこさんの視点は日本の様々な現場を見つめ、草の根から社会を変えるために必要なものを模索していく。〔…〕もちろん簡単に結論が出るわけではない。しかし、そのためのヒントが随所に垣間見える。長い道のりだが、一緒に少しづつ歩いて行こうという、みかこさんの力強い意志が感じられた。」 栗原康氏(政治学者)――「ショッピングできなきゃ、ひとじゃない。カネがなければ、借りてでも買え。はたらけ、はたらけ、カネ返せ。貧乏人はひとでなし。それしか言わない日本社会。終わっている。本書で、ブレイディさんはすべての貧しい人たちに、とてもやさしくこう呼びかけている。てめえら、意地をみせろ。日本死ね。いい本だ!!」 二木信氏(音楽ライター)――「ブレイディさんは、間違いなく信頼できる“筋の通ったレフトの書き手”だ。彼女の活躍に、世の中捨てたもんじゃないと感じているのは僕だけじゃないでしょう」 松尾匡氏(経済学者)――「〔…〕本書からは、コービン=サンダース現象につながる素地が日本にも満ちていると感じる。「中道」に手を広げれば支持が広がるのか。著者は、経済を軽視する日本の左派の傾向を批判し、欧州の左翼は「政府は人民のために金を使え。メシ食わせろ」という庶民の叫びを政治に反映させようとすると強調する。参院選、東京都知事選と連敗した今こそ、本書に学ぶことは多いだろう。」
  • それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗

    それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗

    小説・文芸

    4.3
    1巻1,700円 (税込)
    今、西洋で起きていることは数年後の日本の姿か? 私たちが日々飲み込む言葉を解剖し、社会を紐解く。その鋭い警鐘に、背筋が伸びた。 ――小川彩佳(キャスター) 「名を正す」孔子の精神の実践書だ。正しく名指すことこそ、混乱した政治を解きほぐす道である。 ――國分功一郎(哲学者) 極中、クラス・シーリング、テクノ大衆、リマイグレーション…… 今、西洋で起きていることは、すぐそこにある日本の姿か? ・個は責任を問われ、為政者は説明責任を逃れる「責任格差」 ・イデオロギーを捨て、権力奪取を目的とする「極中」の倒錯 ・貧困層が“身の程を知る”よう呪われる「階級の天井」とは? ・テクノ領主たちが仕掛ける「プラットフォーム・ポリティクス」 ・「リマイグレーション」という名のソフトな民族浄化の正体……etc.  本書を書いているうちに、「リマイグレーション」のような恐ろしい言葉も取り上げざるを得ない状況になってきた。これは、白人以外の民族(移民、市民を問わず)を人種的祖先の地へ大量に送還するという意味の政治的なスローガンだ。民族浄化の「言い換え」と言われるこの表現は、欧州の極右勢力やトランプ政権が使うものだ。(…)   自分たちだけは、ここだけは大丈夫などということは、もうない時代なのだ。その覚悟をもってこの本を書いた。この本に出てくる言葉は、どの国でも語り始められ得る。それはどこでも起こり得るのだ。 ――「はじめに」より ベストセラー『他者の靴を履く』から5年―― 「個の力」(power of)を取り戻す革新の書!
  • SISTER “FOOT” EMPATHY

    SISTER “FOOT” EMPATHY

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    シスターフッドがポリティカルになりすぎると、それはシスターたちのあいだに分断や対立をもたらすことにもなりかねない。その一方で、シスターフッドが政治に無関心になりすぎると、互いの涙を拭い合うばかりで、「元気を出して明日からまた同じ日常を頑張ろう」という激励会になり、つらい日常を変えていこうという動きに発展しない。 ――本書 「はじめに」 より 2022年にスタートした雑誌『SPUR』の同名連載を新たに加筆修正。コロナ禍以降の社会の動きを鋭く見つめ、これからのわたしたちの生き方を考えた、エンパワメント・エッセイ集。 ◎アイスランド発「ウィメンズ・ストライキ」の“共謀”に学ぼう ◎シスターフッドのドレスコードはむしろ「差異万歳!」 ◎完璧じゃないわたしたちでいい ◎焼き芋とドーナツ。食べ物から考える女性の労働環境 ◎古い定説を覆すママアスリートの存在 ・・・・・・etc.  無駄に分断されず、共に地べたに足をつけてつながる。前に進むための力が湧く39編を収録! ブレイディみかこ ライター・コラムニスト。1996年より英国在住。2017年、『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)で第16回新潮ドキュメント賞受賞。'19年、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)で第73回毎日出版文化賞特別賞受賞、第2回本屋大賞 ノンフィクション本大賞などを受賞。小説作品に『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』(KADOKAWA)、『両手にトカレフ』(ポプラ社)、『リスペクト――R・E・S・P・E・C・T』(筑摩書房)などがある。近著には『地べたから考える――世界はそこだけじゃないから』(筑摩書房)。
  • その世とこの世

    その世とこの世

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    いまここの向こうの「その世」に目を凝らす詩人と,「この世」の地べたから世界を見つめるライターが,1年半にわたり詩と手紙を交わした.東京とブライトン,老いや介護,各々の暮らしを背景に,言葉のほとりで文字を探る.奥村門土(モンドくん)描きおろしイラストを加えての,三世代異種表現コラボレーション.

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  • 街場の平成論

    街場の平成論

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    どうしてこんな時代になったのか? 「丈夫な頭」を持つ9名の論者による平成30年大総括 平成の30年は、日本の国運が「隆盛」から「衰退」へと切り替わる転換期だった。 なぜ30年前に期待されていた「あのこと」は起こらずに、 起きなくてもよかった「このこと」ばかり現実になったのか? 平成という時代の終わりに向けて、この間に生まれた絶望の面と希望の面を、 政治・社会・宗教・自然科学など9つの観点から回想するアンソロジー。 【目次】 まえがき ――内田樹 戦後史五段階区分説 ――内田樹 紆余曲折の日韓平成史 ――平田オリザ シスターフッドと原初の怒り ――ブレイディみかこ ポスト・ヒストリーとしての平成時代 ――白井聡 「消費者」主権国家まで ――平川克美 個人から「群れ」へと進化した日本人 ――小田嶋隆 生命科学の未来は予測できたか? ――仲野徹 平成期の宗教問題 ――釈徹宗 小さな肯定 ――鷲田清一
  • 私労働小説 負債の重力にあらがって

    私労働小説 負債の重力にあらがって

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    Don‘t Blame Yourself! セクハラ、パワハラ、カスハラ、人種差別に事なかれ主義やポジティブ教の上司まで。 ジョブには最低なものとの戦い(ワーク)がつきまとう。 ホールスタッフ、激安量販店の店員、屋敷の掃除人にローンの督促人etc. 「底辺託児所」の保育士となるまでに経た数々のシット・ジョブを軸に描く、自伝的小説にして魂の階級闘争。 「あたしたちは負債の重力に引きずられて生きている。」 だが、負債を返済するために生き続けたら人間は正気を失ってしまう。シット・ジョブ(くそみたいに報われない仕事)。 店員やケアワーカーなどの「当事者」が自分たちの仕事を自虐的に指す言葉だ。 他者のケアを担う者ほど低く扱われ、「自己肯定感を持とう」と責任転嫁までされる社会。自らを罰する必要などないのに。 働き、相手に触れ、繋がる。その掌から知恵は芽吹き、人は生まれ直し、灰色の世界は色づく。 数多のシット・ジョブを経た著者が自分を発見し、取り戻していった「私労働」の日々を時に熱く、時に切なく綴る連作短編集。 みんな誰かに負債を返すために生きている。それこそが、闇だ ■面倒を避け続ける職場では、いいことは悪いことになり、悪いことがいいことになる。 ■上から目線の人々は、あまりに視線の位置が高すぎて、その位置から下の人間の姿が見えてない。だけど、なんとなく下のほうに人がいる気配がするので、とりあえず声はかけておくが、相手の姿は見えないし声も聞こえないのだ。 ■嫌と言えない理由があるから貸すのであり、返さなくてもいいという暗黙の了解もあるのだ。こういう特殊な取り決めが成り立つ関係を、家族と呼ぶのだろうか。
  • そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

    そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    バージョンアップせよ、これが左派の最新型だ! 日本のリベラル・左派の躓きの石は、「経済」という下部構造の忘却にあった! アイデンティティ政治を超えて、「経済にデモクラシーを」求めよう。 左派の最優先課題は「経済」である。 「誰もがきちんと経済について語ることができるようにするということは、善き社会の必須条件であり、真のデモクラシーの前提条件だ」 欧州の左派がいまこの前提条件を確立するために動いているのは、経世済民という政治のベーシックに戻り、豊かだったはずの時代の分け前に預かれなかった人々と共に立つことが、トランプや極右政党台頭の時代に対する左派からのたった一つの有効なアンサーであると確信するからだ。  ならば経済のデモクラシー度が欧州国と比べても非常に低い日本には、こうした左派の「気づき」がより切実に必要なはずだ。(ブレイディみかこ/本書より) 【目次】 第1章:下部構造を忘れた左翼 第2章:「古くて新しい」お金と階級の話 補論1:来るべきレフト3.0に向けて 第3章:左と右からの反緊縮の波 第4章:万国のプロレタリアートは団結せよ! 補論2:新自由主義からケインズ、そしてマルクスへ
  • 誤訳するこの世界で僕は
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    誤訳するこの世界で僕は

    小説・文芸

    4.5
    1巻2,090円 (税込)
    読み違えることで(そして時にわかり合うことで)物語は生まれ、世界は広がる。 人生は不完全な(だからこそしばしば面白い)伝達ゲームであることを示してくれる本。                               ――柴田元幸 英国の海辺の町に留学した僕。間借り先の人情味あふれる大家さんには秘められた過去があるようだ。 変わりゆく社会を背景に個性豊かな周囲の人々との日々を描く、あたたかくて少し苦くてさわやかな長編小説。
  • 子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

    子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻2,640円 (税込)
    「わたしの政治への関心は、ぜんぶ託児所からはじまった。」英国の地べたを肌感覚で知り、貧困問題や欧州の政治情勢へのユニークな鑑識眼をもつ書き手として注目を集めた著者が、保育の現場から格差と分断の情景をミクロスコピックに描き出す。2008年に著者が保育士として飛び込んだのは、英国で「平均収入、失業率、疾病率が全国最悪の水準」と言われる地区にある無料の託児所。「底辺託児所」とあだ名されたそこは、貧しいけれど混沌としたエネルギーに溢れ、社会のアナキーな底力を体現していた。この託児所に集まる子どもたちや大人たちの生が輝く瞬間、そして彼らの生活が陰鬱に軋む瞬間を、著者の目は鋭敏に捉える。ときにそれをカラリとしたユーモアで包み、ときに深く問いかける筆に心を揺さぶられる。著者が二度目に同じ託児所に勤めた2015-2016年のスケッチは、経済主義一色の政策が子どもの暮らしを侵蝕している光景であり、グローバルに進む「上と下」「自己と他者」の分断の様相の顕微描写である。移民問題をはじめ、英国とEU圏が抱える重層的な課題が背景に浮かぶ。地べたのポリティクスとは生きることであり、暮らすことだ──在英20年余の保育士ライターが放つ、渾身の一冊。
  • 私労働小説シリーズ【2冊合本版】

    私労働小説シリーズ【2冊合本版】

    小説・文芸

    -
    1巻3,520円 (税込)
    『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』「あたしのシットはあたしが決める」ベビーシッター、工場の夜間作業員にホステス、社食のまかない、HIV病棟のボランティア等。「底辺託児所」の保育士となるまでに経た数々の「他者のケアをする仕事」を軸に描く、著者初の自伝的小説にして労働文学の新境地。「自分を愛するってことは、絶えざる闘いなんだよ」シット・ジョブ(くそみたいに報われない仕事)。店員、作業員、配達員にケアワーカーなどの「当事者」が自分たちの仕事を自虐的に指す言葉だ。他者のケアを担う者ほど低く扱われる現代社会。自分自身が人間として低い者になっていく感覚があると、人は自分を愛せなくなってしまう。人はパンだけで生きるものではない。だが、薔薇よりもパンなのだ。『私労働小説 負債の重力にあらがって』Don‘t Blame Yourself!セクハラ、パワハラ、カスハラ、人種差別に事なかれ主義やポジティブ教の上司まで。ジョブには最低なものとの戦い(ワーク)がつきまとう。「あたしたちは負債の重力に引きずられて生きている。」だが、負債を返済するために生き続けたら人間は正気を失ってしまう。他者のケアを担う者ほど低く扱われ、「自己肯定感を持とう」と責任転嫁までされる社会。自らを罰する必要などないのに。働き、相手に触れ、繋がる。その掌から知恵は芽吹き、人は生まれ直し、灰色の世界は色づく。数多のシット・ジョブを経た著者が自分を発見し、取り戻していった「私労働」の日々を時に熱く、時に切なく綴る連作短編集。 ※本電子書籍は、2023年10月刊『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』と25年10月刊『私労働小説 負債の重力にあらがって』の2冊を収録した合本形式での配信となります。

ユーザーレビュー

  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1巻でかなりの衝撃を覚え、物事の考え方に少なからず影響を与えてくれたのでかなりの期待感を持って読書。

    エッセイという文体が個人的には好みでは無いのだが、この書籍は遠い国で起こる出来事のひとつとしての側面と身近でも起こり得る問題のバランスが絶妙ですんなり入ってくる。

    今回、最も記憶に残ったのは「俺みたいになりたくなければ勉強しろ」という父に対して、涙を流す息子の姿。そういうことを言わなくちゃいけない父親とそのシチュエーションに悲しみを覚えるという考えがすごくハッとさせられる。

    2巻も私に気づきをくれる一冊で満足。

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    2026年10月24日
  • それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗

    Posted by ブクログ

    『例えば、「男性に対する力」「部下に対する力」「市場に対する力」など、支配力を高めていくことがフェミニズムの文脈で言うパワーではないのだ。むろん、女性の支配力を高めて権威になること(女性の指導者を増やすこと、女性がもっといろんな分野に進出して成功することなど)がエンパワメントだという意見も根強い。最近は、このような個人主義的フェミニズムを新自由主義的フェミニズムと呼んだりもするが、これは「~に対する力」希求型フェミニズムでもある。家父長制に抵抗し、女性だってやれるんだと頑張ってトップに立ったら、自分が家父長みたいになっていた、というやつだ。しかし、本当のところ、女性のエンパワメントとは、「~の力」をつけ、やがて「~と共有する力」となることをめざす、いわばアナキズム的でなければ真に社会を変える力にはならないのではないか』―『第6章・「個人的なことは政治的なこと」を再考する/「POWER」に対するアナキズムの考え方』

    意識的に男尊女卑の考えを支持している訳ではないけれど(と言い訳めいているけれど)、「力」を持とうとする女性解放運動的な動きからは生理的に距離を置いてきたせいもあり、何となくブレイディみかこはこれまで読んでいなかった。それは、内田樹とは主義主張的に同じリベラル左派的な立場にありながら相容れない考えであることをお互いに公の場で主張し合った上野千鶴子に対する個人的な感情も災いしているような気がするけれど。もちろん、それは先入観というか偏見と邪推に満ちた考えだ。そんな風に見て見ぬふりをして来たのだけれど、新刊の刊行に際して内田先生との対談をしているのを偶然に読み、本書を手に取るに至る。

    著者は本書を「言葉を解きほぐす」というテーマで記したという。そんな風に言葉にすると如何にも解説書的な一冊を想像してしまうが、長年英国に住み、自ら体験してきた苦労や彼の地の階級社会において感じてきた思いからの「解きほぐし」は非常に示唆的で判り易い。もちろん、学術的に(ということはある種の権威付けされた価値観に裏打ちされた、というやや否定的な意味合いを含ませている言葉遣いだが)正鵠な解説ではないのかも知れないが、人々がその言葉に寄せている思い、あるいは無意識の内にその言葉が言い表しているものに絡め捕られている現実への言及は、著者の肌感覚にもしっかりと根差した感があり、思わず唸る。

    前半の三つの章では日英での政治的な言葉の意味の微妙な違いも含めて、著者の情報収集の広さ、解読する立場の普遍性などが感じられ、素直に勉強になるという雰囲気。そこから後半の章に移るにつれて、徐々に著者の主義主張のようなものが滲み始めて来るのだが、だからと言ってそれも読んでいて忌避するような感情が湧くものではない。特に第6章の「力」に関する論考には感心させられる。なるほど、自分がウーマンリブ的なフェミニズムに対して一歩引いてしまうのは、やはり全体主義的なものへの予兆がその運動の要求する「力」の在り様の本質にあるからなのだな、と認識したり。ブレイディみかこの説く「Power」という言葉の多義性(権力というような何かに対する力の意味がある一方で、持久力というような何かに内在する力の意味もあり、それが得てしてすり替わり易いこと)についての言説は、社会的な構図に常に存在するレトリックを上手く説明できるように思う。また、アナーキズムとフェミニズムの親和性に関する論考には、ただただ感心する。

    一方、内田樹との対談でも話題となっている昨今の人々の志向の変化についての著者の見立てもまた、よく練られたもののように感じる。そこにはやや左派的な色合いの濃い視点が(本人はパンク好きのアナーキストを奉じているようだが)あり、「クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界」の著者であるヤニス・バルファキスの思考に共感する世界観もあるようだけれど、以下に引用した「待つ」という行為に関する思考などを読むと、むしろユダヤ教的な教え(ここではカトリック的なものとして「待つ」ということに言及されてはいるけれど)に共鳴するものが著者の中にあるような気がしてくる。なるほど、だからレヴィナスを信奉する内田樹との対談も弾んでいるように見えるのか、というのは勝手な、そして余計な感想。

    『ああでもない、こうでもないと議会で話し合って決めるより、独裁制のほうがいいのではという感覚も(コロナ禍のときにこういう論調は高まっていたが)、「待つ」ことが単なる不快な経験として認識されている時代の反映かもしれない。キリスト教では「待つ」ことは「祈る」ことだとよく言われる。カトリック教会の「主の祈り」には「天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。み国が来ますように。みこころが天に行われるとおり地にも行われますように」という言葉があるが、これこそ神の国を期待して「待つ」信徒たちの祈りの言葉だ。祈りは受動的で消極的な行為と思われがちだが、そこには忍耐と希望という人間の生に不可欠の要素があり、互恵的利他主義に必要な要素が含まれている。テクノロジーは、「待つ」という人間の行為を、いままさに無理ゲーにしようとしているのではないか』―『第5章・テクノ大衆の誕生/「無理ゲー」になっていく「待つ」行為』

    堪え性がない、というのはテクノロジーの発達のもたらし禍福(物事には必ず良い面と悪い面がある、とは言いつつ今や、呪い、と言った方がより適切か)の結果としての傾向なのではないかと自分も思うけれど、そこに欠如しているのは「理解」という行為が「意識的な思考」のみではなく「身体的な馴染み」も本来は必要とされるという感覚ではないかと思う。卑近な例に寄せて言えば、かつては技術論文で展開されていた新しい考え方を実地に応用すべく齷齪[あくせく]とプログラムを考え考え書いたものだったが、その過程で正に身体に滲み込む理解もあったように思う。一方、昨今は生成人工知能に命じるだけで欲しいプログラムを書いてもらえてしまう。「無駄がない」と言えばそれはそうなのだが、何かが抜けているなあ、という感覚をどうしても拭い切れない。

    そんなこんなを、あれこれ考えさせられる一冊であることは間違いない。

    0
    2026年10月22日
  • 両手にトカレフ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小説として特別優れているとは思わない。一人の大人に全負担のかかるハッピーエンド、ほとんど孤立しているミアの最終的な救いの一つが恋愛(の種)で着地。きれいにまとまっちゃったなあと。
    でも、いわゆる弱者である女の子(家庭環境的にも性別的にも)が、どうにもならない状況を前に、それでも顔を上げて中指を突き立て進んでいく様を、ここまでじゃないけど毒親育ち的に共感しつつ尊敬しつつで読んでいました。ほんとはこんなに闘わなくていいはずなんですけどね、子どもって。
    その上でミアかっこいい。そして前述と矛盾するけど、ミアを「かっこいい」と表現してくれる人が作中にいてよかった。
    この本に出会えてよかったです。

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    2026年10月19日
  • それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗

    Posted by ブクログ

    「それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗」

    イギリスの話が中心だが、アメリカにも日本にも通じる。こんなに酷いのは日本だけではないのだなと安心できる。できるか(笑)。
    この感じで誰か日本に絞って現在の政治や社会を論じてくれないかと読みながら思った。ブレイディみかこさんがいてくれてうれしい。

    「責任」
    極中
    クラス・シーリング
    プラットフォーム・ポリティクス
    テクノ大衆
    アナキズム
    リマイグレーション
    「偽善」と「誇り」

    あとがきのラスト
    "この「誇り」という尊厳こそが地べたのわたしたちに残された砦であり、それを守るという意志、何があってもそれだけは守り切るという意地があるかどうかが、この薄気味悪い時代の先にある地平を決定するのだと思う。"

    舐められきっているのに、まるで自分たちが権力者側に立っているかのような気分でいる人たち、いまだに「日本はすごい」と錯覚している人たち、排外主義者たち、ものすごく傷つけられ、そう思うことでしか立っていられない自分に気づいて欲しい。





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    2026年10月10日
  • 誤訳するこの世界で僕は

    Posted by ブクログ

    多様性という言葉だけでは言い表せないほど
    心に響く作品でした。

    主人公の僕や大家さんをはじめ
    登場人物それぞれの価値観や生き方を
    特別なものとしてではなく
    一人ひとりの「その人らしさ」として描いているところが
    とても印象的でした。

    わかり合うことの難しさと温かさを
    すくい上げた「誤訳」の物語。

    そして、悩みながらも一歩ずつ進んでいく僕の姿に
    エールを送りたくなりました。

    年代を越えて、多くの方に手に取っていただきたい一冊です。

    *NetGalleyを通じて、読ませていただきました。

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    2026年10月03日

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