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十津川警部 南紀・陽光の下の死者
十津川警部、新たな事件のため南紀白浜へ 東京池袋署の刑事・伊熊武敏は、会社社長未亡人殺人事件を担当していたが、独断専行を指摘され、上司から非番を命じられ、南紀白浜へ旅立った。紀勢本線特急「くろしお19号」車内で、ひょんなことから、東京中央エレクトリック企画課長の白川健一郎と知り合い、白良浜で会う約束をしたが、翌日砂浜に行ってみると、白川が死んでいるのを発見する。地元の警察署から要請を受けた伊熊は、捜査に当たることになった。 この事件が、伊熊刑事が関わっていた殺人事件とリンクしていく。美貌の未亡人の名は、立花庸子。亡くなった夫は、東京中央エレクトリックの前身、中央電気の社長だった。莫大な遺産を手にした彼女は、数々の浮き名を流していたが、1ヶ月前に自宅で殺されたのである。彼女の過去をたどると、今や廃墟と化した白浜の豪華ホテルの歴史に行き着いたのだった。 事件は広がりを見せ、白川を知るクラブのママや関係者も白浜に現れて、ついには十津川警部の登場となる。 十津川警部が暴いた真相とは! -
大ピンチ探偵 傑作ミステリ短編集
人気作家5人の豪華競演! 「万事休す」から始まる探偵たちの逆転劇。 絶体絶命のシチュエーションだけを厳選した、探偵小説の傑作選。 優雅なディナータイムを迷彩服のスナイパーたちが包囲!?(「体験の後」) 玄関開けたら即格闘?(「不穏な眠り」) 被疑者を追って崖からダイブ!(「雀の森の異常な夜」) 窮地に立たされた5人の名探偵が見せる、ハイリスク・ハイリターンな推理劇。 【収録作品】 「解錠の音が」/逸木裕 「体験の後」/西澤保彦 「不穏な眠り」/若竹七海 「ラストケース」/近藤史恵 「雀の森の異常な夜」/東川篤哉 解説/関根亨 カバーイラスト/飯田研人 カバーデザイン/坂野公一(welle design) -
午後のチャイムが鳴るまでは
「きれいに騙された!」はやみねかおるさん驚嘆!(解説より) タイムリミットは65分。昼休みの“完全犯罪”は達成なるか!? 九十九ヶ丘高校の65分間の昼休み。 学校を脱け出して誰にもバレずにラーメンを食べに行こうとする二人の男子、消えたイラストレーターを捜す文芸部員たち。 閉ざされた教室では男子たちが栄冠を求めて秘密の「ゲーム」に熱狂していて……。 全力で青春を過ごす高校生たちの日常に巻き起こる「事件」の結末とは? 稀代の俊英が圧倒的な熱量で描いた青春連作ミステリー! [目次] 第1話 RUN! ラーメン RUN! 第2話 いつになったら入稿完了? 第3話 賭博師は恋に舞う 第4話 占いの館へおいで 第5話 過去からの挑戦 あとがき 解説 はやみねかおる 装画・扉絵/オオタガキ フミ -
オペラティオ
真山仁が描く日本崩壊。政治とは約束か? 政治の腐敗、独裁者の台頭、SNSが生む憎悪の連鎖―-。真山仁の最新長編小説『オペラティオ』は、現代日本のリアルな病巣を鋭く抉り出すノンストップポリティカルフィクションだ。金融担当大臣が銀座で刺殺され、遺体に「ざまあ」と書かれたメモが残された一件を発端に、政治家、新聞記者、公安調査庁の調査官、過激な野党党首―-それぞれの思惑が複雑に絡み合いながら、日本社会が少しずつ崩壊していく様が描かれる。 「ざまあ系殺人」が暴く日本の病 物語の中心にあるのは、「ざまあ系殺人」と呼ばれる連続事件だ。腐敗した権力者が次々と刃に倒れ、犯人はその場で自殺、遺体には「ざまあ」のメモが残される。この一連の犯行に、SNS上の民衆は喝采を送り、模倣犯が続出する。 本書の語り手は三人。野党第一党「希道党」の党首特別補佐として政界に関わる政治学者・白石望、大手新聞社「暁光新聞」の記者・神林裕太、そして公安調査庁の分析官・長谷川晶だ。三者三様の視点が交差しながら、事件の背景にある政治の陰謀と、社会に広がる怒りの連鎖が浮かび上がる。 白石はSNSを駆使した新たな選挙戦略「ヘルメス」を胸に秘め、選挙に勝つために「手段を選ばない」覚悟を固めていく。神林は上司である伝説の記者・東條謙介に翻弄されながら、権力の腐敗を暴くスクープを追う。長谷川は職務の建前とルールの狭間で葛藤しながら、事件の黒幕を探り続ける。 政治とは「約束」か、それとも「インパクト」か 作中でたびたび問われるのが、「政治とは何か」という根本的な問いだ。白石は学生たちの前でこう語る。「政治とは、約束―-」と。しかしその一方で、「全てを守る必要はない。なぜなら、大半の人は、すぐに約束の中身を忘れてしまうからだ」という冷徹な本音も、ページの上に刻まれている。理想と現実の乖離、そして権力を手にするために人が払う代償―-そこに本書の核心がある。 物語が進むにつれ、石動という元総理の復活劇と、その背後に潜む真の黒幕の存在が明かされる。独裁者とも呼ぶべき政権が国民の熱狂的支持を集める様は、フィクションでありながらどこかリアルな恐怖を呼び起こす。「民衆は、恐怖に踊る」と作中人物は嘆く。そして、そのような状況を生み出したのは、政治家の失態だけでなく、「怒りをぶつけていい相手を見つけた瞬間、全員が一斉に攻撃的になる」国民の感情でもある。 企業買収や医療、原発など、社会の最前線をテーマに小説を書き続けてきた真山仁。時事的なテーマをエンターテインメントとして昇華しながら、読者に問いかける。「あなたは、欺されていないか」と。一気読み必至の力作だ。 -
なんで死体がスタジオに!?
『探偵小石は恋しない』の著者、最新文庫! 「森バジルの快進撃が止まらない」 ――阿津川辰海(作家)【解説より】 生放送直前に見つかった大御所俳優の死体。 曲者ぞろいのトーク番組出演者たちの「嘘」を見破れ! 2026年本屋大賞ノミネート! 『探偵小石は恋しない』著者による、禁断のバラエティ・ミステリー! ◇あらすじ 人気トーク番組の生放送特番の本番直前に、遺体が発見された。帰らぬ人となったのは、大御所俳優・勇崎恭吾。彼の遺体の上には「放送を止めないこと!」と書かれた台本が置かれていた――。 犯人は出演者の中に? 番組は無事に 放送できるのか。 新進気鋭の作家が挑む、前代未聞のバラエティ・ミステリー! 解説・阿津川辰海 単行本 2024年6月 文藝春秋刊 文庫版 2026年10月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
セレブ・ケース
なぜ富豪宅から高級腕時計30本が消えた? 実業家・梅島満の自宅で盗まれたのは、高級腕時計30本と価値ある古書。所轄警察のおざなりな対応に腹を立てた妻・美沙は、警視庁特別対策捜査官・二階堂悠真のもとを訪れる。 二階堂は、社会的地位の高い人物が絡む案件の窓口を任された、警視庁にただ一人の特別対策捜査官だ。自分で捜査することもあれば、担当部署へ回すこともある。しかも二階堂自身、裕福な家に生まれ、金持ちの世界をよく知っている。 一方、渋谷で起きた強盗事件では、総務省審議官の息子・竹本幸樹が容疑者として浮上する。ところが、出頭を求められた朝、竹本は姿を消した。 なぜ、高級腕時計が30本も盗まれたのか。消えた竹本はどこへ行ったのか。 金があるからこそ、露わになる人間の業がある――。 〈アナザーフェイス〉の大友鉄、〈警視庁総合支援課〉の柿谷晶、〈警視庁追跡捜査係〉の沖田大輝も登場。 堂場瞬一が放つ、新たな警察小説シリーズ〈セレブ・ケース〉第1弾! 単行本 2025年4月 文藝春秋刊 文庫版 2026年10月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
警察庁の女忍者
警察を陰から支え、悪を葬り去る女の忍び。 警察庁中央情報課(CIS)に所属していた特別捜査官・甲西博美が殺された。 厚労大臣の許可なく、臓器移植の斡旋をしていたNPOに潜入していたはずだった。 しかも、ほかの捜査官も全員殺されたか、行方不明になっているという。 CISが追っていた反社組織、宝島グループの仕業に違いない。 復讐を誓うCISの長・篠塚だったが、警察庁長官に隊の解散を命じられてしまう……。 一方、博美の妹・紬(つむぎ)は家伝の忍法を使い、超大型豪華客船「鳳凰」に潜入していた。 友達の冴羽ひまりが何者かに拉致、船内に監禁されたらしいのだ。 ひまりの父親は「鳳凰」を建造した冴羽造船の社長だったのに、なぜ? 「鳳凰」に隠された謎と、喪った姉との関係を知った紬は怒りに燃える! 世界に巣食う闇を壊滅させるため、陰に潜んでひとり闘う警察庁の最高秘密捜査官。 私がやらねば、誰がやる! -
白拍子よすがと式神にゃまとの妖日記
都で一番の白拍子よすがの舞に、一目惚れした九条様が、よすがの力を借りて妖退治をすることになり、喜び勇んで、よすがの元を尋ねた。よすがは、都中の女性のあこがれの的、九条様が現れたことに驚きながらもお社様を助けてほしいとすがる、白夜と、沙夜梨の願いを叶えるため悪霊の巣窟へ乗り込んでいくが、早速に、九条様の様子がおかしい…。 ※本作は水花光里の個人誌作品の電子書籍版となります。【29ページ】 -
0秒前の彼女 【無料お試し版】
「勇一君、助けて」津倉勇一の元にかかってきた一本の電話。一年前に起きた爆破テロ事件で最愛の恋人を亡くし、自身も怪我を負うとともに事件の関与を疑われ、日本を離れた津倉。絶望の底にいた彼に届いたのは、死んだはずの恋人からのSOSだった。彼女は生きているのか。一縷の希望を胸に、真相を探るため極秘で日本へ帰国した津倉だったが、新たな事件に巻き込まれ、警察から追われる立場となり……。果たして、電話をかけてきた相手は「誰」なのか!? 『屍人荘の殺人』の著者が仕掛ける、一気読み必至の超ド級ミステリ! ※この【無料お試し版】では、第一章を読むことが出来ます。是非お試し下さい。 -
卯月の雪のレター・レター
読書好きだが八歳年上の姉へのコンプレックスを抱える、おとなしい高校生・小袖。母方の祖母の七回忌で、祖父のもとを訪ねた際に、今春から同じ高校に通うことになる従妹から奇妙な質問をされる。「死んだ人から、手紙って来ると思う?」祖父宛に最近届いたという手紙は不可解な内容だったが、亡くなった祖母が昔に書いたもののようだ。それがなぜ今頃になって? 誰かの悪戯なの? 思い悩んだ小袖は、その手紙の謎をある人物に話すことに……。美しい情景描写が魅力の表題作をはじめ、揺れ動く少女たちの心理を巧みに描いた五編を収録する短編集。/【目次】小生意気リゲット/こそどろストレイ/チョコレートに、躍る指/狼少女の帰還/卯月の雪のレター・レター/解説=紅玉いづき/*本電子書籍は『卯月の雪のレター・レター』(創元推理文庫 新装版 2026年9月30日初版発行)を底本としています。 -
帝都一の下宿屋
時は明治──銀座は南紺屋町に、「静修館」という古いけれど居心地のいい下宿屋がある。大家の梨木桃介はまだ若いが無類の世話好きで、料理をはじめ家事万端を見事にこなす界隈の名物男だった。その働きぶりの前では、下宿人のひとりである小説家の仙道湧水も我が儘を封印し、規則正しく生活するほどだ。そんな静修館には、なにかと謎が持ち込まれる。桃介も愛用する醤油にかけられた偽装疑惑、好条件にもかかわらず借り手が決まらない貸家。「先生なら助けてあげられるかもしれないね」という桃介の一言に促され、湧水は謎解きに奔走するが……。/【目次】永遠の市/障子張り替えの名手/怪しの家/妖怪白湯気 -
名探偵の有害性
かつて、名探偵の時代があった。ひとたび難事件が発生すれば、どこからともなく現れて、警察やマスコミの影響を受けることなく、論理的に謎を解いて去っていく正義の人、名探偵。そんな彼らは脚光を浴び、黄金時代を築き上げるに至ったが、平成中期以降は急速に忘れられていった。……それから20年あまりの時が過ぎ、令和の世になった今、YouTubeの人気チャンネルで突如、名探偵の弾劾が始まった。槍玉に挙げられたのは、名探偵四天王の一人、五狐焚風(ごこたいかぜ)だ。「名探偵に人生を奪われた。私は五狐焚風を絶対に許さない」と語る謎の告発者とは? かつて彼の助手だった鳴宮夕暮(なるみやゆうぐれ)は、風とともに、過去の推理を検証する旅に出る。/解説=青柳美帆子 -
訃。 雨のさつき町では大人だけが軍艦マーチを唄ってはいけない
その町は、地図にはある。誰の記憶にもない。 2013年春。 西川梨恵は、妹の娘・花菜を預かることになった。 震災で父を失い、避難先を転々とするうちに口を閉ざしてしまった小学生の姪。 ふたりが移り住んだのは、新今宮から西成へ向かう途中にある府営住宅「さつき町」だった。 住人は老人と子供しかいない。 市内でここだけが、いつも雨に濡れている。 転校初日、花菜は同級生から二つの約束を告げられる。 ひとりでトイレに行かないこと。 雨の日は外に出ないこと。 破れば「あおむし」が来る——。 その日、花菜はひとりでトイレへ行った。 姪は見えない友達と話しはじめ、 芋虫の絵を描き、どこで覚えたのか『軍艦マーチ』を口ずさむようになる。 そしてもう一つ、この町には大人にだけ課された禁忌があった。 あの歌を、歌ってはならない。 つられて口ずさんだ恋人が消えた。後輩が消えた。 町の元住人・アンジーは、十数年前に息子を失ったまま探し続けていた。 手がかりを追ううち、梨恵は理解する。 この町で起きていることには、はるかに古い出処がある——。 知れば、戻れない。 戦慄のホラー長編『訃。』 -
蜘蛛の巣のネズミ OSINTO記者
OSINT(オープン・ソース・インテリジェンス)=公開情報を収集・分析し、独自の情報とする手法。 コロナ禍のある夜、新聞記者・那緒輝(なおあきら)はニュース番組の何気ない一言に違和感を覚える。「夜の街の人々の東京から地方への移動が確認された」なぜ当局は、そこまで正確に人々の行動を把握できるのか。疑問に思った那緒は、ネットに溢れる情報を駆使して真実を突き止めるOSINT(オシント)という調査方法を知る。自らそれを駆使し、家出少女の居場所を突き止めた那緒はネットの世界で時の人となった。ところが、国民の位置情報を捜査に活かそうという警察の不穏な動きを知り、調べ始めると権力の逆鱗に触れ、陰謀に巻き込まれてしまう……。当局の監視網を抜け出し、真実を掴むことはできるのか!? サイバー空間で繰り広げられる、知的興奮とスリル! -
十津川警部 悪女
[著者のことば] 「犯罪の陰に女あり」という言葉がある。小説の世界だけでなく、女性の存在が招いた事件は、実際に多い。 色紙には、「人生は愛と友情と裏切りで成り立っている」と、書くことがある。男の側からすれば、「愛」と「裏切り」から連想されるのは、「悪女」ではないだろうか。 「悪女」といっても、さまざまなタイプがある。男を惑わす小悪魔のような女性や、氷のようなハートを持つ女性も、悪女と言えるかもしれない。 本書は、「悪女」をテーマとして短編を集めてみた。十津川の前に現れるのは、どんな悪女だろうか。 十津川vs魔性の女たち――。 銀座クラブママ、流行作家の妻、社長夫人……。 立ちはだかる美しくも恐ろしい罠! 人材派遣会社の社長・山際卓郎には殺したい女がいた。銀座クラブママの結城あやだ。彼女の人脈と資金面の協力で山際は成功したのだが、それを恩に着せた言動が目立ってきたのだ。山際は殺害計画を練った。六本木のあやの自宅に青酸カリ入りワインを置き、自分はアリバイ工作のため東京を離れるというものだった。あや死亡の吉報を出張先の大阪で待つ山際。だが、入った連絡は、あやが若いタレントの愛人を毒殺したというものだった……。意外な展開の結末は?(「だまし合い」)。 十津川が「悪女」に挑む傑作短編集! 【収録作品】「だまし合い」「阿蘇幻死行」「白い罠」「鬼怒川心中事件」 ※「十津川警部」シリーズと作品の楽しみ方がさらに広がる解説も収録![解説:小梛治宣] -
十津川警部 怪しい証言
[著者のことば] 十津川警部が、初めて登場したのは、『赤い帆船(クルーザー)』だった。1973年に刊行された作品で、最初は、海を舞台にした事件で、活躍することが多かった。あれから40年、十津川はさまざまな事件を、手がけるようになっている。 単独での秘密捜査もあれば、妻の直子に協力を頼むこともあり、拳銃を構える犯人に、体を張って、立ち向かうこともある。 この作品集には、そうしたさまざまな捜査のやり方が描かれている。出来れば、犯人のトリックを暴く推理力だけでなく、十津川の別の魅力も発見してもらえたらうれしい。 彦根城で消えた女が、東京・月島で他殺体に! 容疑者のアリバイを崩すための証人は―― その記憶は、確かなのか――!? ついに自分にも認知症が出たのか……。彦根城で観光ガイドを務める今泉明子(71)は、不安を抱いた。 男女5人を案内したはずが、女性の1人が行方不明に。しかし、グループは最初から4人だったと言うのだ。 翌日、明子の前に消えた女性が現れ、あれは悪戯だったと言う。1週間後、東京月島の冷凍倉庫でその女性の他殺体が発見。捜査に当たった十津川警部が絞り込んだ容疑者には完璧なアリバイが! 犯人逮捕に必要な明子の記憶は、信頼できるのか?(「一期一会の証言」) 十津川警部の活躍が満喫できる傑作集! 【収録作品】「一期一会の証言」「絵の中の殺人」「処刑のメッセージ」「事件の裏側」 ※「十津川警部」シリーズと作品の楽しみ方がさらに広がる解説も収録![解説:小梛治宣] -
十津川警部 裏切りの駅
[著者のことば] 『東京駅殺人事件』という作品を書いてから、30年が経った。 「駅」は、交通の拠点としての役割だけでなく、いまは別の面で注目を集めている。有名建築家が設計した駅、犬や猫が駅長の駅、秘境駅や無人駅、廃線の駅など、さまざまなかたちで話題になった。 それでも、変わらないのは、「駅」は出会いと別れの場所であるということである。去っていく人がいれば、残される人がいる。「駅」は、旅の出発点であり、終着点でもある。希望にあふれた人がいれば、失意に沈む人がいる。 だから、そこには、多くのドラマがあり、愛と裏切りが隠されている。取材で全国の駅を見てきた。本書は、「駅」が事件のカギとなる作品集である。 十津川警部、“ミスキャンパス殺人事件”に挑む! 無人駅で目撃された奇妙な人物 誤認逮捕か、アリバイ工作か!? 鉄道ファンに人気の無人駅、信州・姨捨駅を休暇で訪れた警視庁捜査一課の亀井刑事は、奇妙な服装の男を目撃して驚愕する。その姿は、東京麹町で起こったミスキャンパス殺人事件の容疑者・中西昭准教授がアリバイを証明する存在として挙げた男と瓜二つだったのだ。 だが、捜査本部は男の実在を確認できず、中西はすでに送検されていた。男は同一人物で、中西の無罪は証明されるのか? 誤認逮捕の可能性が浮上する中、十津川警部は大々的な男捜しを開始した…(「姨捨駅の証人」)。 「駅」が事件のカギとなる推理短編集! 【収録作品】「姨捨駅の証人」「下呂温泉で死んだ女」「謎と憎悪の陸羽東線」「新幹線個室の客」 ※「十津川警部」シリーズと作品の楽しみ方がさらに広がる解説も収録![解説:小梛治宣] -
十津川班捜査行 宮古行「快速リアス」殺人事件
[著者のことば] 時刻表を見ていると、飽きるということがない。オヤッと思うことや、これは何だろうという疑問が浮かび、小説を書く意欲がわいてくる。空想、妄想も膨らんでくる。 取材には、取材の楽しみがある。地方に行ったり、列車に乗ったりするのも好きだ。同じ土地に、2度目、3度目という場合もあるが、必ずといっていいほど、思いがけない、新しい発見や出会いが、待っている。 この2つが、私の、創作の源泉、といっても過言ではない。 この短編集は、ローカル線にまつわるミステリーを集めたものである。 山田線、指宿枕崎(いぶすきまくらざき)線、函館本線、箱根登山鉄道――― ローカル線が“事件”を呼ぶ! ルート、ダイヤ、駅舎…… 地方鉄道を利用した殺人 十津川警部は巧妙なトリックを見破れるか!? 前科2犯の荒木圭介が盛岡発・宮古行「快速リアス」の車中で毒殺された。直後、東京で起きたクラブママ殺しの容疑者として、10日以上前に検挙された男が、突然、事件当夜は荒木と飲んでいたと言い出した。 証言者はすでにこの世にいない。なぜこのタイミングでアリバイを主張したのか? 捜査を開始した十津川警部は、荒木がインターネットで列車を使う怪しげな仕事を引き受けていたことを知る。事件の鍵は岩手のローカル線にあるのか。 十津川は、荒木が乗車した13時51分発「快速リアス」に乗り込んだ……。 【収録作品】「宮古行「快速リアス」殺人事件」「小さな駅の大きな事件」「殺意の「函館本線」」「殺意を運ぶあじさい電車」 ※「十津川警部」シリーズと作品の楽しみ方がさらに広がる解説も収録![解説:小梛治宣] -
伊豆箱根殺人回廊
二年半ぶりに出所した男がめぐる 西伊豆、修善寺、箱根には死体が待ち受けていた……。 はめたのは、元首相父子か、政治家夫婦か? 十津川が陰謀を暴く、異色ミステリ・アクション! 出資法違反で二年半ぶりに出所した元大手地銀支店長の管野は、伊豆下田から修善寺、箱根強羅をめぐる。だが、コロナで一変した名勝地には、不審なトラブルが待ち受けていた。 管野を追跡する若者が交通事故死、再会した修善寺の旅館若女将多恵は、芦ノ湖に水死体で浮かぶ。そしてついに殺人が発生、警視庁十津川警部が出動した! 欲まみれのマネーゲームに隠れた真相とは? -
十津川直子の事件簿
奥様は名探偵! 鉄道トリック、動物ミステリ、意外な真相―― 十津川警部も顔負けの推理と活躍、そして夫婦の絆! 全国の郵便局で百円ずつ貯金する“局メグ”が趣味の金子真由美が湯河原で殺され、姿を消した同居女性に容疑が向けられた。十津川警部の愛妻・直子は事件に注目する。友人家族が営む郵便局を、被害者が死の直前に訪れていたのだ……(「百円貯金で殺人を」)。 名作鉄道ミステリ「夜行列車『日本海』の謎」など、十津川顔負けの推理で謎に挑む直子の活躍を描いた傑作集! 【収録作品】「百円貯金で殺人を」「特急あいづ殺人事件」「愛犬殺人事件」「夜行列車『日本海』の謎」 ※「十津川警部」シリーズと作品の楽しみ方がさらに広がる解説も収録![解説:小梛治宣] -
歌舞伎町特別診療所
̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ 犯罪の坩堝、新宿・歌舞伎町。 中国人銃撃事件。 刑事×外科医、二人の正義が犯人を追い詰める! ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ ̸̅̅/̸̅̅ ̆̅ ̅̅ 警察小説のトップランナー・今野敏が放つ 傑作エンターテインメント! 新宿・歌舞伎町で突然銃声が響き、現場から走り去る複数の中国人の姿が目撃された。 その夜、大久保通りの古いビルにある「梨田診療所」のドアが激しく叩かれた。 高齢者や外国人、病院に行けない事情を抱えた患者も治療してくれる診療所だ。 外科医の犬養は、太腿を撃たれた中国人を治療する。摘出された一発の銃弾とともに残された言葉。 「撃ったのは、刑事だ」 一方、事件を追う新宿署一係の松崎は証言をもとに「梨田診療所」を訪ねる。 最初は警戒していた犬養だが、松崎の捜査に対する姿勢にいつしか共感を覚える。 暴力団や警察の思惑が交錯するなか、松崎と犬養は事件の核心に迫る……。 -
取り違えた封筒 ティモシー・トラント警部補の事件簿
ニューヨーク市警殺人課きっての伊達男、トラント警部補が出くわす、謎また謎の華麗なる冒険―― 上流階級に生まれ、法曹界での栄達を約束されていたティモシー・トラントは、輝かしい将来をすべて擲ち、大学卒業後、ニューヨーク市警への奉職を決めた。それは尋常ならざる謎、そして抜け目ない犯罪者との知的闘争を愛するがため。刑事らしからぬ優雅なファッション、そして上流階級へのコネクションに不満を抱き「上流階級専門の刑事」と陰口を叩く同僚たちなどどこ吹く風、トラント警部補は今日も趣味の殺人事件捜査に勤しむのであった。 トラントが殺人事件と遭遇するのは……大金持ちの誕生パーティ、上流階級専門の女子学校、往年の名女優のアパートメント、友人たちと興じるカードのテーブル、劇場のオープニング・ナイト……すなわち、ニューヨークにおいて、優雅と上品が極まった場所だ。あるいは、アルプスのスキーリゾート、ヴェネツィアの豪邸、リビエラの、煌びやかなカジノとは対照的に静まり返った港湾区画……どんなに麗しい場所であっても人と人とが交わる限り、殺人は決してなくならない。上流階級の殺人の、フーダニット/ハウダニット/ホワイダニットは、ティモシー・トラント警部補の論理きらめく頭脳におまかせあれ! エラリー・クイーンに続く、もう一つの合作コンビ《Q・パトリック=パトリック・クェンティン》によって第二次大戦後に展開された、謎解きミステリの精華たるシリーズ二〇編を集成。 合作者たちに祝福を。トラント警部補こそ、エラリー・クイーンと刑事コロンボをつなぐアメリカ本格の「失われた環」なのですから! ――作家・法月綸太郎 推薦! ◎海外識者の評価 アメリカ犯罪小説界のNo.1はパトリック・クェンティンだ。 ――フランシス・アイルズ 「今日最良の犯罪小説短編の作家は誰か」と問われたときにはただ一言、「パトリック・クェンティン」と答えるつもりだ。 ――ジュリアン・シモンズ パトリック・クェンティンの短編集は「探偵小説のプロット技術」を学ぶための最良の教本の一つとなるだろう。 ――アントニイ・バウチャー -
〈メディア〉シリーズ
140年の歴史を誇る全国紙・日本新報が発行を停止した。世間の新聞離れに歯止めがかからず、経営改善の努力も虚しく倒産してしまったのだ。 同僚たちが次の就職先を模索するなか、社会部の記者・南康祐にはある画策があった。それは志を同じくする同僚と、日本新報の後継としてネット専門メディア「日新ネットS」を立ち上げることだった。 新聞社やテレビなど「オールドメディア」との確執、人員・人材不足、記者クラブ問題、広告収入の減少・・・・・・立ちはだかる諸問題を乗り越え、ネット専門メディアとして成立させることができるのか。 『警察(サツ)回りの夏』『蛮政の秋』『社長室の冬』に続く〈メディア〉シリーズ、真の完結編! 【著者略歴】 堂場瞬一(どうば・しゅんいち)1963年生まれ。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年、野球を題材とした「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。スポーツ小説のほか、警察小説を多く手がける。「ラストライン」シリーズ、「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ、「警視庁追跡捜査係」シリーズなど、次々と人気シリーズを送り出している。ほかに『弾丸メシ』『幻の旗の下に』『デモクラシー』『ポピュリズム』「ボーダーズ」シリーズなど著書多数。 -
5秒で完全犯罪を生成する方法
重岡大毅が主演を務める映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』(2026年9月11日全国公開)を「シナリオブック」として刊行。 人間の選択とAIの完璧さが交錯する新たな完全犯罪サスペンス。AIを誰もが手軽に使える時代に忍び寄る便利さの裏側にある恐怖。かつてSFの世界だったAIが、日常の暮らしに溶け込もうとしている今こそ読むべき最も危険な物語。 そんな緊迫感あふれる本作において、主演の重岡大毅はじめ、共演の原菜乃華、田中みな実の場面撮影写真を、印象的なシーンを中心に巻頭カラーで16ページ掲載します。 脚本は『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』(2010年)や『マスカレード・ホテル』(2019年)など多くのヒット作を手掛ける気鋭の脚本家・岡田道尚が担当。映像では捉えきれないト書き、台詞の“間”、演出意図、感情の揺らぎを読書体験できる一冊です。 また、本書では巻頭カラーの場面写真、シナリオに加え、この物語がどのように生まれたのか、脚本家自らが解説。本作が動き出すことを導いた企画書第一弾や脚本執筆のために試行錯誤したAI生成文などの資料も公開。その物語とともに、制作過程にも迫ります。 シナリオ制作の過程がわかる資料を収録することで、映画を“観た後”にも“観る前”にも楽しめる立体的な構成の一冊となっており、映画ファンはもちろん、脚本・演出・映像制作に関心の高い読者層まで幅広く楽しめます。 -
新婚(ハネムーン)恐怖殺人旅行
新婚旅行+恐怖殺人、絡み合う二重のストーリーに隠された異色のトリック! 新婚夫婦の初夜の儀式を参列者が見守るという、奇想天外な結婚式が福島・磐城母子温泉のホテルで行われた。同じ頃、東京でモグリの外貨金融業を営む外人夫妻が陰惨な姿で殺された。被害者夫妻の悪虐ぶりには怨みを持つ者が多く、犯人割り出しは難航が予想された。同時進行する二重のストーリーの交点に隠された異色のトリックとは……!? 長篇ミステリ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。 -
偽装特急殺人旅行
1億円奪取に成功した犯人グループを奇怪な連続殺人が襲う! GNE社が開発した波動エネルギー装置の資料を強奪し、1億円と交換することを計画した男女6人グループ。彼らは警察の張り込みにもかかわらず、寝台特急〈みずほ〉の車内で現金の獲得に成功した。だが、集合場所に運び込まれた1億円が何者かに奪われたことから、謎めいた事件が始まる。計画はなぜ洩れたのか、裏切り者は誰なのか。連続する仲間たちの奇怪な死に、疑心暗鬼となった犯人グループは……。長篇ピカレスクロマン/ミステリ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。 -
近鉄特急アーバンライナー殺人旅行
列車ジャック事件の直前に失踪した江戸川警部……その行動の真意は? 暴力団・土井組が麻薬取引のために五億円の現金を大阪に運ぼうとしている。鉄道警察隊の江戸川と尾瀬は、厚生省の麻薬取締官とともに新幹線に乗り込んだ。組員の大黒と吉田を尾け、密売人もろとも逮捕するのが任務だった。だが、大黒らが名古屋で新幹線を降り、近鉄特急〈アーバンライナー〉に乗り換えた時、江戸川は急病と称して、行方をくらましてしまう。やがて列車ジャック事件が起きて、尾瀬は孤軍奮闘の捜査を強いられることになるのだが……。長篇トラベル・ミステリ「江戸川警部」シリーズ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。 -
トワイライトエクスプレス殺人旅行
寝台列車の個室で起きた密室殺人! だが捜査陣を待ち受けていたのは第二、第三の殺人事件だった 大阪発札幌行きの超豪華寝台列車の個室で、徳田財閥の御曹司・義明とその婚約者が殺された。死因は毒殺、しかも部屋は密室だった。美人ハコ師・瓜生姉妹を追って同列車に警乗中だった鉄道警察隊・江戸川警部と尾瀬刑事は、ただちに捜査にあたるが、当初徳田の婚約者だと思われていた被害者の女性が、別人であることが判明、事件は混迷の状況を迎えてしまった……。長篇トラベル・ミステリ「江戸川警部」シリーズ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。 -
欧風客車(サロンエクスプレス)殺人旅行
偶然同じ個室に乗りあわせた容疑者の兄弟たち……そのアリバイ・トリックを見破れるか ゴールデンウィークの初日、逗子と軽井沢を結ぶJR自慢のリゾート列車欧風客車〈そよかぜ〉は、満員の客を乗せて逗子駅を出発した。同じころ、鎌倉御成町でモグリの金融業を営む老女が何者かに連れ去られ、死体で発見されるという事件が起きた。偶然、容疑者の兄弟たちと同じ欧風客車の客室に乗り合わせた大学助教授・御調哲司は、持ち前の推理力で彼らが主張するアリバイを崩していく……。長篇ミステリ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。 -
京都殺人事件
枯山水で囲まれた古寺で起こった“開かれた密室殺人”に挑む高校生の推理 夏休みに京都を訪れた高校生・佐野進は、ふとした好奇心から、ホテルで見かけた挙動不審の男を尾行した。男は観光コースをはずれ、虎安寺の六角堂の中に入りこむが、進が一瞬目を離した隙に何者かに殺されてしまう。はからずも第一発見者となったうえに、殺人容疑をかけられた進は、自らの容疑をはらすため行動を開始。だがそのために、事件は思わぬ方向へ……。中篇ミステリを3作品収録。 *京都殺人事件 *雪の密室殺人事件 *死を呼ぶ将棋の駒 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。 -
新特急スーパーひたち殺人旅行
1億円の身代金の行方は!? ハイテク列車を駆使して行われる誘拐殺人事件 元伯爵の血筋を引く姉小路家の令嬢が誘拐された。付添いの運転手を殺害したうえで拉致するという凶悪な犯行だった。犯人の目的は1億円の現金。その受け渡し方法は、常磐自動車道を北上する車の自動車電話に、並走する常磐線特急列車〈スーパーひたち〉から指示するという突飛なものだった。犯人は〈スーパーひたち〉に乗っている!? 茨城県警捜査本部から急報を受けた鉄道警察隊・江戸川警部は、尾瀬刑事とともに車内捜索を開始する。だがその直後、尾瀬までが「不審な人物を尾行する」と無線連絡を残したまま失踪してしまった……。長篇トラベル・ミステリ「江戸川警部」シリーズ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。 -
巴里・ローマ休日殺人事件
海外旅行の先々で起こる謎の殺人事件……解決の糸口は帰国しなければ見つからない!? 若き宝石商・京林哲夫の自邸の金庫から、時価四億円もの宝石類が消失した。趣味のゴルフ仲間とともにヨーロッパ旅行の打ち合わせを行った直後のことだった。哲夫は顧問弁護士の小桜美樹に調査を託して、予定通りパリへ発つが、同行した友人・白子純一がゴルフ場で刺殺され、その内妻も全裸で殺されてしまう。殺人容疑は、状況から哲夫に向けられるのだが……。長篇ミステリ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。 -
L特急踊り子3号殺人旅行
同一列車内で起こった連続殺人事件に挑む、鉄道警察隊・江戸川警部の活躍! 通勤客で満席の〈湘南ライナー2号〉から、女の殺し屋が失踪した。仲間の男たちは、女が車内に残した秘密書類を回収すべく、折り返しL特急〈踊り子3号〉となった列車内をくまなく捜しまわるが発見できず、列車は伊豆急下田駅に着いてしまった。だが、そこで発見されたのは、失踪した女の得意技・毒針で殺された仲間の死体。しかもそれは、連続して起きる殺人事件の幕開けにすぎなかった……。長篇トラベル・ミステリ「江戸川警部」シリーズ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。 -
冬虫夏草の惨劇
死体なき殺人事件? 失踪した恋人の行方に影を落とす謎の秘薬・冬虫夏草とは 若き薬学者・皆川洪志が、漢方の秘薬といわれる怪草・冬虫夏草を採取するために、蔵王へ出かけたまま消息を絶った。皆川のマンションに残されていたのは、他人名義の預金通帳。しかもその通帳には一千万もの不明な金が入金されていた。皆川の身を案じた婚約者の桂木由美子は、蔵王で知り合った医師・佐々木哲彦に、皆川捜索の協力を求める。だが、その矢先、失踪の鍵を握っていると思われた人物が、顔一面に冬虫夏草を生やした姿で惨殺された。手掛かりを失った由美子らは、皆川を捜して再び蔵王へ発つが、そこでは第二の殺人が……。謎の連続殺人に挑む長篇本格ミステリ。 ●斎藤 栄(さいとう・さかえ) 1933年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、1966年『殺人の棋譜』で江戸川乱歩賞受賞。以後、巧みなストーリーテラーとして推理小説界の第一線で活躍する。 -
ミルテの指
とある童話のように美しい屋敷で、女の遺体が見つかった。その体は滅多刺しにされ、右手の指五本すべてが切断されていた。屋敷の主である矢田清吾は画家で、殺されたのは矢田の長年の恋人・黒川百合子だった。事件の日は豪雪により、矢田と五人の女たち──女中の安住くに、矢田の娘の美代子、モデルの久下時栄、弟子の門馬藤乃、友人で作家の漆畑寿満子が屋敷に閉じ込められていた。そして、矢田の知人である探偵の神埼千秋も居合わせていた。警察の到着を待っている最中、翌日には矢田までもが「すべて自分の罪だ」とキャンバスに残し死んでしまう。事件は矢田による犯行として片付けられたが、失われた指は見つからず、不可解な点を残したままだった。しばらくして、矢田の弟子・藤乃から神崎のもとへ再調査の依頼が舞い込み、事件の再調査に乗り出すが── -
黄砂の籠城 改訂完全版【上下合本版】
1900年春、砂塵舞う北京では外国人敗訴を叫ぶ武装集団・義和団が勢力を増していた。暴徒化して境界を焼き討ち、外国公使館区域を包囲する義和団。足並み揃わぬ列強十一カ国を先導したのは、新任の駐在武官・柴五郎率いる日本だった。日本は世界の戦陣を切って漢人キリスト教徒の救出を試みたが、清朝の西太后は宣戦布告を決断し、公使館区域からの24時間以内以内退去を通告する。沿岸部からの援軍も到着せず、20万人の義和団と清国軍の前に、四千人の外国人とキリスト教徒の命は風前の灯火となる。日本人の叡智と勇気を初めて世界が認めた、壮絶な戦い……誇り高き日本人必読の歴史エンタテインメント。※本電子書籍は下記2冊を1冊にまとめたものです。『黄砂の籠城 改訂完全版 上』『黄砂の籠城 改訂完全版 下』 -
「マジシャン」シリーズ
タダでカネを倍にしてくれる人がいる! という怪しげな噂に大規模詐欺の臭いを嗅ぎつけた刑事・舛城は、マジシャンを志す少女・里見沙希と出会い、ともに事件の真相を追う。(『マジシャン 最終版』)両親に絶望した少年・椎橋彬は、趣味のマジックの知識を使い万引きGメンとして脚光を浴びるが、同時にその才能は暴走していく。舛城と沙希は、椎橋を追跡し始めるが……。(『イリュージョン 最終版』)マジシャンを目指す若者を集めて才能を見出す特別カリキュラムの招待状を受け取った沙希は、椎橋彬が参加することを知り自らも参加を決意する。(『フィナーレ マジシャン最終章』)マジックというミステリアスな世界の内幕と、天才マジシャン・沙希の成長と活躍を堪能できる、一気読み必至の合本版! ※本電子書籍は下記の3冊を1冊にまとめた合本版です。『マジシャン 最終版』『イリュージョン 最終版』『フィナーレ マジシャン最終章』 -
魔戦呪縛島
暴力団幹部の相次ぐ失踪事件……そして南海の孤島で進められていた陰謀とは 政財界の揉め事を闇から闇へと葬る男、久坂史郎。彼は、日本最大級の広域暴力団・祐天連合会の総長である兵頭伸一郎宅に呼び出されていた。彼の話では、腕の立つ幹部が二十数人、行方を絶っており、組織間の抗争という事実はなく、官憲、つまり警察の仕業ではないかという。だが、警察が組織潰しを実行に移したとして、こんな姑息な方法をとるだろうか? 不審に思いつつも久坂は、部下として従えているサヤカ、神月竜二と共に、警察内部の調査を開始する。すると浮かび上がってきたのは、若き自衛隊幹部の不審な事故死であり、キナ臭い政治団体の存在だった……。既刊『闇を狩る者』の続編となる長編バイオレンス・サスペンス。 ●石津嵐(いしづ・あらし) 1938年、福島県いわき市生まれ。日大中退後、手塚治虫に師事し、虫プロダクションの文芸課長として日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』の脚本を担当して以来、数多くの作品に携わる。旺文社の雑誌『中一時代』から『中三時代』などにジュブナイルを発表後、豊田有恒からの依頼による『宇宙戦艦ヤマト』の小説化で本格的に作家活動へ。SF、サスペンス小説など著作多数。 -
スーパーとかち殺人事件〈新装版〉
東京で殺された男が乗るはずだった「スーパーとかち」から若い女の死体が! 個室つきの豪華特急で起きた事件に十津川班が挑む! 六本木のクラブで、男が喧嘩に巻き込まれて死亡した。 被害に遭う前、男はホステスに「北海道旅行をする」と楽しげに話していた。 女性同伴の旅らしく、財布から飛行機や個室付特急の切符をみせていたという。 その財布が遺体から消えていた。 十津川警部は、出頭してきた被害者の恋人から「旅行の件は知らない」と聞かされる。 犯人の狙いは切符にあった、と睨んだ十津川は、男が乗るはずだった列車をスーパーとかち5号と推理し、北海道へ飛ぶ。 当日、特急の個室で発見されたのは、新たな女性の死体だった。 傑作長篇トラベル・ミステリー!