畠山丑雄の作品一覧

「畠山丑雄」の「叫び」「改元」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 叫び
    3.4
    1巻1,870円 (税込)
    聞いて欲しい人が一人おるんです。政と聖を描く芥川賞候補作。早野ひかるは「先生」に打ちのめされ、銅鐸と土地の来歴を学び始める。ここではかつて罌粟栽培と阿片製造が盛んで、満州に渡って「陛下への花束」を編み、紀元2600年記念万博を楽しみにしていた青年がいた。いつしか昭和と令和はつながり、封印されていた声が溢れ出す。大阪と大陸で響き合う夢とロマン、恋愛政治小説。
  • 改元
    -
    1巻1,897円 (税込)
    第38回・三島由紀夫賞候補作! 「君は今回の譲位についてどう思うかね?」 「龍の話じゃありませんでしたか?」 「そうだよ」久間さんは目を細め暗い光を溜めた。 「ずっと前から私はその話しかしていない」 龍の夢が「私」を通過するとき、この国のもうひとつの姿があらわれる――現代日本小説屈指の剛腕による、抵抗と革命の二篇。第38回・三島由紀夫賞候補作。 改元の年の異動で山奥の町に着任した公務員「私」は、集落に伝わる惟喬(これたか)親王が見たという龍の夢の伝説を追って、この国のもうひとつの姿を目撃する。(「改元」) 山あいの地主の一族に生まれた少年は、日猶同祖論を唱える父によって「世界の救い主」となるべく「十(じゅう)」と名付けられた。第二次世界大戦をまたいで繰り広げられる、めくるめく年代記。(「死者たち」) 【目次】 改元 死者たち 【著者】 畠山丑雄 1992年生まれ。大阪府出身。京都大学文学部卒。2015年『地の底の記憶』で第五十二回文藝賞を受賞。『改元』で第38回三島由紀夫賞候補。
  • 地の底の記憶
    3.3
    1巻1,188円 (税込)
    ラピス・ラズリの輝きに導かれ「物語」は静かに繙かれる――電波塔に見守られる架空の町を舞台に、100年を超える時間を新人とは思えない圧倒的な筆力で描く壮大なデビュー作。第52回文藝賞受賞作!

ユーザーレビュー

  • 叫び

    Posted by ブクログ

    銅鐸の先生に師事し、土地や歴史を学び、万博へ行く、お話(?)。

    芥川賞受賞作。

    政と聖、啓蒙、歴史や過去の人物との対話など難解な部分もありながら、『時の家』よりもすっと入ってきて私的に読みやすかった。

    古都ひかるさんの紹介ありで「性」の要素もあったり。

    ある程度、一本通ったストーリーのようなものがあったほうが、私的に好みなのだと思う。

    0
    2026年03月01日
  • 叫び

    Posted by ブクログ

    個人的にひっかかったキーワードを挙げる。銅鐸、洞窟、大阪・関西万博、満州、早野と川又青年、先生と音蔵、しおり、聖、天皇といったところだ。早野と川又青年が時を超えて出会い、シンクロしていくところに読みごたえがあった。万博も川又の時代のものと早野の時代のもので結ばれる。川又の叫びは現代の銅鐸を鳴らす音でよみがえったのだろうか。読んでいるときはするすると楽しく読めるが、改めて整理すると様々な対比や結びつきに気が付く。

    0
    2026年02月25日
  • 叫び

    Posted by ブクログ

    2026年前期の芥川賞受賞作品。
    早野、先生、しおりさん、掴みどころのなさに引き込まれた。だらだらとでもいいから話がもっと続けばいいのにと思った。よく解らないけどずっと浸っていたくなる作品でした。

    0
    2026年02月16日
  • 叫び

    Posted by ブクログ

     第174回芥川賞受賞作を読む。著者にとっては『改元』に続く天皇小説(『改元』の世界観と補いあう内容となっている)が、個人的には前作の方が好み。シンプルな物語ながらも描写と表現に強度を感じた『改元』に比べると、本作は物語世界の構図はより複雑になった一方で、やや「賞を獲りに行った」感がないでもない。もちろん、その選択自体は別に否定されるべきことではない。

     地方公務員がその地域の歴史と出会い、謎の年長者に導かれてその時間の迷宮に取り込まれていくというパターンは『改元』と同様だが、『改元』の時間的な幅にくらべると、大阪万博と満洲とを結んだこの小説の特徴は「浅薄さ」だろうか。大阪のベッドタウンが地

    0
    2026年02月14日
  • 叫び

    Posted by ブクログ

    過去のある事件をオマージュしているかのように感じ、主人公の狂気や日常生活から来る愛などの描写が、芥川賞に選ばれた所以ではないかと、個人的に解釈した。夢の中で過去の人物と語り合ったり、刀を渡されたりする場面は、主人公が何故そのようになってしまっているのかが、分かりづらかった。

    0
    2026年02月12日

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