ユーザーレビュー 地の底の記憶 畠山丑雄 The crystal radio doesn’t need any power. it's spiral to love, pulse, friendship and the era. Posted by ブクログ 地の底の記憶 畠山丑雄 「平行線というのは基本的には交わらない」長い沈黙のあと西山は授業でもしているような口調で言った。「でもそれは基本的には、ということに過ぎないんだ。非ユークリッド幾何学という分野においては、無限遠点において平行線は交わる」 「無限遠点?」 「ある種の仮想的な概念だよ」西山は言った。「世界の果てのことだ...続きを読む」 (P.209) Posted by ブクログ 地の底の記憶 畠山丑雄 前半は中上健次のような土地と人とのどろどろかと思いきや、後半になると形を変えた村上春樹、という印象。文章も構成も語り口も達者。 もう少しキャッチーなタイトルだったら、著者と同年代の読書にも受けがいいのでは、とも思う。ちょっと地味なタイトル。 Posted by ブクログ 畠山丑雄のレビューをもっと見る