畠山丑雄のレビュー一覧

  • 叫び

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    銅鐸とか罌粟とか、ヤバい人ばかりのアブナくて胡散臭い物語だけれど、笑いとシリアスと、世知辛い現実と雄大なファンタジーがごちゃごちゃ混ぜこぜになった感じが清々しくもあるのが不思議。最後まで真面目でシュールな世界だった。

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    2026年03月29日
  • 叫び

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    芥川賞受賞とのことで興味を持ち手に取る。
    現代の日常生活から、銅鐸を通して歴史と思想が詰め込まれた物語で、不思議な世界観だと思った。
    場面描写から心の声に切り替わると文体が変わり惹き込まれる。でも文章が堅く難解で頭にスッと入らないことも。「聖」についての解釈が面白くて変に納得してしまった。最終的にやばいやつとして見られてしまう主人公になんとも言えない感情が湧き上がるが、人って繋がりとか縁で生かされるのかなと感じた。

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    2026年03月27日
  • 叫び

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    主人公の早野は、彼女から振られたことをきっかけに、先生と出会い、「地下」へと入っていく。
    地下とは現代の日本の教育で教えていない日本の歴史であり、早野は戦火時、天皇のためとアヘンを栽培していた川又青年に入れ込んでいく。
    天皇の力があり良くも悪くもその力で一つにまとまろうとしていた日本と、現代の個人の自由が保障されている社会の比較がされているように感じた。

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    2026年03月19日
  • 叫び

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    これ女の人バージョンで書ける人いるかなあ。振られる話と
    芥子の話と銅鐸と万博と、地下とか歩くこととか。
    読ませられた。

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    2026年03月17日
  • 叫び

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    早野青年の蒙を啓くため、銅鐸の音を聞かせるため、川又氏の念を通させるためというラストシーンには切ない気持ちになってしまった。とはいえ、最初から最後まで楽しく(というか、ふむふむ感)読み通せた。
    芥川賞、受賞おめでとうございます。こういう機会じゃないと関西弁を身近に感じられないし、行けなかった大阪万博の状況も楽しめることがなかったので。
    純文学というだけで一歩引いてしまうような方にも手に取っていただきたい本です。

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    2026年03月16日
  • 叫び

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    芥川賞受賞作。帯に期待したらイマイチだったということはよくあるけれど、これは逆。真っさらな満州で陛下を思い人生を投じた川又青年と今の日本で銅鐸作りを先生に学びながら一人の女性に恋をする。大阪万博の栄華と埋もれた叫び…。期待を超えた面白さだった。難しい漢字が多いけれど、言葉が心に直接届いていくような心地よさだった。

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    2026年03月15日
  • 叫び

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    京大文学の系譜?ダウナーな浮遊感のある文章。
    聖とか銅鐸とか罌粟とか天皇とか、昭和の純文学っぽくもあり、主人公の切実さがどうしようもないところとか。こんな万博小説があったのか、という驚きもあり。面白かった。

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    2026年03月10日
  • 叫び

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    銅鐸の先生に師事し、土地や歴史を学び、万博へ行く、お話(?)。

    芥川賞受賞作。

    政と聖、啓蒙、歴史や過去の人物との対話など難解な部分もありながら、『時の家』よりもすっと入ってきて私的に読みやすかった。

    古都ひかるさんの紹介ありで「性」の要素もあったり。

    ある程度、一本通ったストーリーのようなものがあったほうが、私的に好みなのだと思う。

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    2026年03月01日
  • 叫び

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    個人的にひっかかったキーワードを挙げる。銅鐸、洞窟、大阪・関西万博、満州、早野と川又青年、先生と音蔵、しおり、聖、天皇といったところだ。早野と川又青年が時を超えて出会い、シンクロしていくところに読みごたえがあった。万博も川又の時代のものと早野の時代のもので結ばれる。川又の叫びは現代の銅鐸を鳴らす音でよみがえったのだろうか。読んでいるときはするすると楽しく読めるが、改めて整理すると様々な対比や結びつきに気が付く。

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    2026年02月25日
  • 叫び

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     第174回芥川賞受賞作を読む。著者にとっては『改元』に続く天皇小説(『改元』の世界観と補いあう内容となっている)が、個人的には前作の方が好み。シンプルな物語ながらも描写と表現に強度を感じた『改元』に比べると、本作は物語世界の構図はより複雑になった一方で、やや「賞を獲りに行った」感がないでもない。もちろん、その選択自体は別に否定されるべきことではない。

     地方公務員がその地域の歴史と出会い、謎の年長者に導かれてその時間の迷宮に取り込まれていくというパターンは『改元』と同様だが、『改元』の時間的な幅にくらべると、大阪万博と満洲とを結んだこの小説の特徴は「浅薄さ」だろうか。大阪のベッドタウンが地

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    2026年02月14日
  • 叫び

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    過去のある事件をオマージュしているかのように感じ、主人公の狂気や日常生活から来る愛などの描写が、芥川賞に選ばれた所以ではないかと、個人的に解釈した。夢の中で過去の人物と語り合ったり、刀を渡されたりする場面は、主人公が何故そのようになってしまっているのかが、分かりづらかった。

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    2026年02月12日
  • 地の底の記憶

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    『叫び』で第174回芥川賞を受賞された畠山丑雄さんの10年前のデビュー作。京都大学在学中に書かれたそうで、興味がわきました。
    まず登場する男子2人と女子1人、本の裏表紙には小学生と書かれているのですが、どう読んでも高校生くらいにしか思えませんでした。理科を教える西山先生も小学校の教諭とは思えない高度な話をしています。敢えて小学生の設定なのでしょうが、その意図は最後まで分かりませんでした。
    冒頭からそんな感じでしたが、その点に引きずられないよう気をつけて読み進めると、大正末期か昭和初期から現代までの歴史を小さな村の坑道跡に閉じ込めるようにして描かれていて、古い小さな宝石箱を開けたような懐かしくて

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    2026年01月26日
  • 叫び

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    早野が銅鐸や土地の歴史を学ぶ中で、ある女性と共に生き、川又青年の情熱というか夢?に魅せられた物語であってるかな?笑
    這いつくばりながらも、口を動かし、声を出し続けるような熱さ?狂気?を感じました、勝手に。

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    2026年03月26日
  • 叫び

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    茨木市にゆかりのある人は知ってる場所とかがたくさん出てきて楽しいと思う。

    物語の感想としては、すごくメッセージ性があるように感じたけれど自分は受け取れなかったという印象。

    序盤はまだ理解できてたのだけれど、終盤は何が起こったのか訳がわからなかった。

    やっぱり芥川賞は難しい。

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    2026年03月22日
  • 叫び

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    どこまでいっても「自分、自分」の主人公。先生との出会いが引き金となって、内なる世界へと深く潜り込み、遂には虚構の世界を作り上げてしまう。さらには、だんだんと現実との境界が曖昧になっていき…そんな物語のように感じた。

    本を読んでいる間は、聞いたことのないはずの銅鐸の音が、ずっと耳の奥で鳴り響いているような気がした。

    この作品を読んで頭に浮かんだものは、ドンデコルテの銀次、漫画『満州アヘンスクワッド』、『ねじまき鳥クロニクル』の間宮中尉。

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    2026年03月15日
  • 叫び

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    かつて日本が満州に上陸していったことと、現代の大阪万博を川又青年と銅鐸を介してつなぐような物語の構成になっていたようだが、あまりよく理解できなかった。

    文体というか表現もおろしろくしたいのか、昔、罌粟を栽培するしかなくて声を挙げられなかった当時の人を拾い救う高邁なお話なのかそれもよくわからなかった。

    現代に生きる早野もしおりさんもそれほど器用に生きているわけではないから何かしらの救いを描きたかったのかなというようには思いながら読んでいたのだが、最後、早野が大阪万博で銃刀法所持違反かなにかで警察に逮捕されてしまって物語が終わったのはとても唐突に感じた。

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    2026年03月15日
  • 叫び

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    第174回芥川賞受賞作品。相変わらず芥川賞は難解。二度続けて読んだけど、??。僕の読解力不足なんだろうけど、芥川賞は毎度々々理解出来ない。だけど,読み返すと、この作者の文章は読めば読むほど味わい深いところがあることを発見した。

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    2026年03月15日
  • 叫び

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    早野(ひかるちゃん) 銅鐸作り 
    茨木 安威川沿い かつて罌粟(けし)が名産 歩いていて銅鐸の音 先生に出会う 
     官製の聖=天皇 その霊力 衰退の一途
     お前には重さが必要 市民交流コーディネーターになる

     プラネタリウム 川又青年 罌粟栽培と阿片 満州へ 星空
     1940年の万博 中高生への語り 職員に止められ クビに 
     しおりさんに声をかけられる  大学事務員 父が家を出て行った 

    万博 芝生広場 先生の声 
     列を離れ 戻りの遅い しおりさんを探す 川又青年と肇国記念館へ 
     伝えたいこと 陛下へ  行幸啓妨害で 逮捕 
     蒙を啓(ひら)く 本人へ 響きが光になるまで鐘を鳴らす 

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    2026年03月07日
  • 叫び

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    芥川賞を受賞した本作が気になり手に取りました。あらすじから満州や歴史など、若干苦手なジャンルだなぁと思ってはおりましたが、現代視点がメインの作品だったこともあり、割と抵抗なく読めたかなという印象です。

    本作は失恋の経験から、銅鐸の製作を行う人に師事するようになった主人公のお話。主人公は師から、歴史や己からの脱却を目指すよう諭され、歴史について学ぶようになり、1人の青年の人生に共感するというお話。

    まず本作に惹かれた点としては、主人公の危うく傾倒した考え方やその不安定さが文章に表現されていることかと思います。よるべもなく齢を重ねた時に感じる空虚さ、自暴自棄的な考え方などが常に漂うところは、自

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    2026年03月05日
  • 叫び

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    純文学らしい硬派な文章で、展開も予想の上を行きます。乗ってきたらあっというまに読めます。
    帯に書かれていた、「政と聖を描く」や「満州から令和の大阪万博へ」は確かにその通り内容に含まれていましたが、それほど壮大ではなかったです。キャッチコピーに恵まれた作品と感じました。
    茨木の歴史や異常に視野狭窄になってしまう主人公など、要素は深いものがありましたが、主人公が惹かれた女性とのエピソードにもう少し深まりが欲しかったです。

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    2026年03月02日