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ラピス・ラズリの輝きに導かれ「物語」は静かに繙かれる――電波塔に見守られる架空の町を舞台に、100年を超える時間を新人とは思えない圧倒的な筆力で描く壮大なデビュー作。第52回文藝賞受賞作!
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Posted by ブクログ
『叫び』で第174回芥川賞を受賞された畠山丑雄さんの10年前のデビュー作。京都大学在学中に書かれたそうで、興味がわきました。 まず登場する男子2人と女子1人、本の裏表紙には小学生と書かれているのですが、どう読んでも高校生くらいにしか思えませんでした。理科を教える西山先生も小学校の教諭とは思えない高度...続きを読むな話をしています。敢えて小学生の設定なのでしょうが、その意図は最後まで分かりませんでした。 冒頭からそんな感じでしたが、その点に引きずられないよう気をつけて読み進めると、大正末期か昭和初期から現代までの歴史を小さな村の坑道跡に閉じ込めるようにして描かれていて、古い小さな宝石箱を開けたような懐かしくて切ない気持ちになりました。 そして当たり前ですが、戦争などという愚かな行為を決して許してはいけないと、改めて強く思いました。 読み終えた今、アンティークなデザインの青い石のネックレスがとても欲しいです‼︎
The crystal radio doesn’t need any power. it's spiral to love, pulse, friendship and the era.
「平行線というのは基本的には交わらない」長い沈黙のあと西山は授業でもしているような口調で言った。「でもそれは基本的には、ということに過ぎないんだ。非ユークリッド幾何学という分野においては、無限遠点において平行線は交わる」 「無限遠点?」 「ある種の仮想的な概念だよ」西山は言った。「世界の果てのことだ...続きを読む」 (P.209)
前半は中上健次のような土地と人とのどろどろかと思いきや、後半になると形を変えた村上春樹、という印象。文章も構成も語り口も達者。 もう少しキャッチーなタイトルだったら、著者と同年代の読書にも受けがいいのでは、とも思う。ちょっと地味なタイトル。
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