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  • 風に舞いあがるビニールシート
    4.2
    1巻660円 (税込)
    あたたかくて力強い、第135回直木賞受賞作。 才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり……。 自分だけの価値観を守って、お金よりも大事な何かのために懸命に努力し、近づこうと頑張って生きる人たちを描いた6編を収録。 解説・藤田香織 ※この電子書籍は2006年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 谷間のゆり
    -
    愛する青年・フェリックスの栄達のために、献身的な援助を惜しまぬ不幸な人妻・モルソーフ夫人の母性的な愛――風光明媚なトゥーレーヌの谷間を背景に、きびしい霊肉相剋を通して、愛と純潔の永遠の世界を強く志向した、フランス文学の巨人バルザックの告白体による自伝的&代表的な不朽の名作!
  • 仮面法廷
    5.0
    琵琶湖をのぞむ時価10億円の高台の土地売買をめぐるトラブルで、仲介の弁護士と不動産屋が殺害される。事件の蔭に暗躍する謎の女。法律を盾に、虚々実々の駆け引きに辣腕を揮いながら、甘い利権に群がる地面師。専門知識を活かして、民事裁判の実態をえぐる、法廷ミステリの傑作。江戸川乱歩賞受賞作。
  • 一日未亡人
    -
    月に一日だけ、仕事とも家庭とも縁を切って、のんびりしたい――この夫の提案を、妻は諒承したはずだったが、やがて疑惑がめばえ、それはしだいにふくれあがっていく。企業の最前線に立つ夫と平穏な家庭内にいる妻との人間関係を追求した表題作。ほかに、ビジネスマンの愛と欲望と挫折をミステリアスに描いた7編を収録。
  • ブルー・マン 神を食った男
    5.0
    ハイパー伝奇バイオレンス。八千草飛鳥、登場! 古代の神と合体した絶世の美少年は人食い鬼だった。飛鳥は日本をどう変える? ――希代の美少年にして殺人嗜好症という八千草飛鳥は、18歳にして57人をナイフで解体した人喰い鬼(グール)だ。古代より日本を闇から支配した神が出現したとき、飛鳥はその神を食ってしまった。太古の神と合体した美貌の殺人鬼は、銀色に光るナイフを胸に、日米特殊能力諜報機関と対決する。菊地ホラー小説の新シリーズ!
  • 濡れ髪明神殺人事件 赤かぶ検事奮戦記
    3.0
    京都府警本部に、事件の予告電話!? 現場は、縁結びで有名な知恩院の濡れ髪明神境内。そこには画商の死体が。そして、縁切りで知られる伏見瑞光寺の元政上人の墓近くで、貿易商の射殺死体が。ダイイング・メッセージは、円空仏。京の古刹を舞台に、縁結びと縁切りの神仏の伝説が交錯する事件に、赤かぶ検事が自ら乗りこんだ――。
  • 悪女の玉手箱 告発弁護士シリーズ
    -
    絶対不利な状況に猪狩文助が立ち向かう――奇妙な小箱を手に、老弁護士・猪狩文助のもとへ、瓜実顔の美女が現れた。中には、人の目玉と局部が! 依頼人の森本浜枝は、「開けるな」という警告文を破ってしまったのだ。実業家の夫は、失踪中。鬼の三平こと三岡署長により、浜枝は猟奇事件の容疑者として勾留される。猪狩は依頼人を救えるのか!?
  • 笛師
    -
    厳しい世襲の笛師の世界――笛師・飛田家の後継者・清浩は、伝統のかたちを解せず、サラリーマンになり、チロルの高峰グロース・ベネディガーに遊ぶが、霧にまかれて遭難した。清浩は、父の作った竜笛を吹き始める……。幕末から現在までという激動する社会に、伝統を追究し続けた人々と、その変転を描きあげた、名作長編。
  • 証拠崩し 告発弁護士・猪狩文助
    3.0
    最強の老弁護士、伝説のデビュー戦! ――愛人との心中未遂で、娘を死なせた母親。血塗(ちまみ)れの凶器を前に、男殺しを認めた温泉旅館の女主人……。被告人には、必ず事情があるものだ。証拠を固めた検察や厳罰を下そうとする裁判長を向こうにまわし、「無実」を主張する猪狩(いかり)が繰り出す荒業の数々。口は悪いが人情家、弁護士猪狩文助、無名時代の逆転法廷ドラマ!
  • 殺人者が目覚める朝
    -
    およそ弁護士のイメージとはほど遠い、すりきれたワイシャツ。手垢で黒光りした、寝巻の紐のようなネクタイ。20年以上にもなろうかという、着古したヨレヨレの背広。塗りの剥げたステッキ……。これが、法廷荒らしの異名をもつ、弁護士・猪狩文助の昨日までの姿だ。装いも新たに復活した、いまの彼の姿は?
  • 悪を駆け抜ける男
    -
    38歳、もっか独身の辣腕弁護士・来栖悟郎は、行きつけのクラブのニューフェイスのホステスに魅かれ、土地問題の相談に乗るが、その矢先、難事件が起こる。彼女の魅力の前には、暗躍する暴力団もものかは、敢然と立ち向う来栖。ところが、意外な事実が隠されていた。男女の心理の綾をからめた、長編ミステリー。
  • 帝国の女
    3.6
    「帝国テレビジョン」で働く女たちの日々は、世間の認識とは裏腹に、華やかさから程遠い。倒れるまで奮闘する宣伝部・松国、仕事以外はまるでダメなプロデューサー・脇坂、倦怠に沈む脚本家・大島、刺青持ちのマネージャー・片倉、憧れの人と出会う日を夢見るテレビ誌記者・山浦。ままならないことばかり。それでも私たちはこの仕事が好きだ。5人の切実さが胸に迫る連作短編集。
  • 病葉の踊り
    -
    旧満州の曠野に見棄てられ、死を待つばかりの重症結核患者。その幽鬼ただよう悲憤を、反戦の気するどく追求した処女作「北満病棟記」。看護士相手におどける俺を嘲笑う、女の冷やかな眼。肉体に欠陥をもつ男が過去を暴かれ、おのれの全存在を否定される恐怖を描いた表題作。ほかに、「相場師」「天穴は見えず」など7編を収録。
  • 赤かぶ検事転勤す 赤かぶ検事奮戦記
    -
    われらが赤かぶ検事・柊茂(ひいらぎ・しげる)に、転任の辞令がくだる。今度の舞台は、下関そして萩。転任先には、美人才女の検察事務官が待っている。着任早々、新幹線の車内で1500万円入りの鞄を拾った赤かぶを、噴火口跡で発見された謎の死体が待ち受ける。奇妙な怪事件の連続する表題作はじめ、4編を収録した、傑作推理短編集。法廷をゆさぶる名弁舌!
  • 熊野路安珍清姫殺人事件 赤かぶ検事シリーズ
    -
    密売人の男たちを操る女ボスの哀しい真実。石畳の古道で謎を追う! ――山深き熊野路で奇怪な死を遂げた、二人の刑事。現場の渓谷から姿を消した謎の女を追う赤かぶ検事は、当地に伝わる安珍清姫(あんちんきよひめ)伝説との深い関わりに行き当たる。美男の若僧・安珍を恋慕するあまり、大蛇となり追い詰め焼き殺した清姫。謎の女は、その清姫の転生なのだろうか!? <『南紀白浜安珍清姫殺人事件』改題作品>
  • アリバイは両刃の剣
    -
    山口地検の赤かぶ検事・柊(|ひいらぎ)茂は、痩せて頼りなげな男である。しかし、赤かぶ検事に不可能はない。どんな難事件も、名推理で謎を解く。由緒ある尼寺の庵主が失踪し、行方不明になって20日、古井戸から死体で発見されるという、法灯の陰に金と性の絡んだ妖しい欲望が渦巻く「破戒尼」、赤い前垂れの石地蔵の足もとに落ちていた100万円入り封筒をめぐる「涙松の怪」ほか、表題作を含む、全4編。傑作・法廷推理小説集。
  • 昨日の僕が僕を殺す
    4.0
    1~3巻660~693円 (税込)
    北海道は小樽。母が父を殺した過去を持つ少年、ルカは、頼りの叔母も喪い、高校にも馴染めずにいる。叔母が好きだったパンを買いに、ロシアンベーカリーを訪れたことから、不思議な世界に足を踏み入れ……。
  • 騙すつもりじゃなかったのに
    -
    司法界の名物老弁護士・猪狩文助と、その弟子で若い美人弁護士・夏目理恵子の、奇妙なコンビが手がける難事件の数々。同級生との同棲生活で幸せいっぱいの女子大生・淳子に、かつての愛人が車のローンの返済を迫ってきた。途方にくれた淳子は、猪狩の事務所に駆け込み、理恵子が独立後の初仕事として奮闘し始めたが……。次々と殺到するユニークな依頼を冴えわたる論陣を張って解決へと導く法廷ミステリー傑作集!
  • 飛騨高山からくり人形殺人事件 赤かぶ検事シリーズ
    -
    飛騨高山は、赤かぶ検事スタートの地。その地で、相棒の行天燎子(ぎょうてん・りょうこ)警部補の車に、殺人予告が投げ込まれる。はたして、名人級の人形師が密室状態の工房で惨殺され、女弟子の死体も宇津江四十八滝に浮かぶ。美しい人形の口から飛び出す殺人針。赤かぶ検事らは、巧妙に仕組まれた憎悪のからくりを突きとめようとするが……。
  • 犯人の画かなかった絵
    -
    美人ホステスをレイプするつもりで誘い出し、崖から突き落として殺害したという容疑で、二人の若者が起訴された。二人は犯行を自供したが、その後、主犯の青年は無罪を主張する。「法廷荒し」の異名をとる老弁護士・猪狩文助は、青年の無罪を勝ちとるべく、検事側と白熱の論争を展開する。美女暴行殺人の真犯人は? 法廷ミステリー傑作集!
  • 断罪
    -
    異父弟の誠介に熱湯を浴せ、大火傷をおわせて左眼を失明させた、犯人・工藤康男は、自白を翻した。事件当夜のアリバイは完璧にみえたが、検察官の執拗な追いあげで、しだいに切り崩されていく……。孤立無援の犯人を弁護する松野澄江。白熱の息づまる論戦で浮かびあがる、青年の孤独と淫らな母への熱い憎しみを描いた、長編傑作法廷推理。
  • 人はなぜ強くなければならないか
    -
    華麗なプレイぶりで、ラグビー・ファンを酔わせてきた、松尾雄治監督が引退した。新日鉄釜石の日本選手権7連覇という偉業を達成した立役者が、常勝集団のリーダーとしての心構えや実践の数々について、優れた考察を述べる。最強の人間性ラグビーはどう創られたのか? 勝利を生む優れたリーダーシップとは何か? 伝説のチームの強さの秘密を解明する!
  • 新宿25時の戦慄
    -
    二人の男女が、同時に誘拐された。溌剌とした若さと才女っぽさで評判の美人ニュースキャスター・岡野陽沙子と、会社社長・横井の子供と間違えられた麻薬捜査官の息子・晴行だ。犯人から身代金が要求され、巧妙な手口で身代金は奪取されたかに見えたが、鮮かな手口ができる犯人が誘拐する相手を間違えるのか……。今は廃墟と化した新宿の歓楽街を舞台に、謎は謎を呼ぶ!  悪辣非情な犯罪を陰で操る黒幕は? サスペンス長編。
  • 勝つために何をすべきか 新日鉄釜石の「やる気」ラグビー
    -
    常勝集団・新日鉄釜石の、勝利を生み出す知略と統率。ラグビーでは、人間を中心に考えるということが大事である。選手の自発的な気持ち、ゲームや練習に自分から進んで立ち向かう「やる気」が、重要なのである。もっとも人間くさく、男くさいスポーツであるラグビーで、勝ち続けてきた組織の、哲学と実践の記録。
  • 死刑台の女
    -
    貴金属輸入会社を経営する佐伯亮三の屋敷に住み込んだ、看護士の江里子と義姉の時枝は、主人の眼を盗んで心臓病の一人息子を誘惑し、ひと儲けしようと企らんだ。ところが……。青い性を誘う肉体を持つ悪女と少年の危険な関係を描いた表題作、「完璧すぎたアリバイ」「髪切り魔」「時の楔」の4編を収録する。傑作、現代悪女ミステリー。
  • 香港迷宮行
    -
    美しいけれど愛されない女優、男装の幼女を連れた謎の女、怯えている詩人の男などが、好人物風の添乗員に連れられて出発した。行き先は、楽しいマジックランド・香港。しかし、遊ぶためのツアーとはいつわり。実は恐るべき罠が……。ゲーム感覚の殺人騒動の中であばかれる、邪悪なたくらみ。話題の推理長編。美食三昧の旅で不気味な殺人事件が!
  • 誤判 私は殺していない!
    4.0
    20数年にわたって、養父殺しの尊属殺人罪で獄窓につながれた美女が、再審を請求する。司法界の名物老弁護士・猪狩文助は、不幸な女・香奈子を救うため、弁護に乗り出す。そして彼女が殺したとされる養父の遺体を、土葬された棺の中から取り出し、再鑑定するように請求した。猪狩文助シリーズの長編傑作ミステリー。再審請求の厚い壁に泣く美女を救え!
  • 午前三時の訪問者
    -
    小学校4年生が、遠足の昼食時に誘拐された。女の声で、身代金5000万円を要求する脅迫電話がかかる。翌日、速達便で、受渡し日時と場所が指定され、母親が一人で来るように命じられた。犯人は金を奪い逃走するが、30分後に逮捕された。ところが、意外にも犯人は……。ご存知、赤かぶ検事・柊茂の活躍が始まる。
  • 一億分の一秒の侵入者
    -
    パソコン少年・園村雅春は、恐るべきプログラミングに熱中、ある計画の実行を決意する。そんな折、大手都市銀行の三洋銀行に、「闇の帝王」と名乗る者から、5億円を要求する脅迫メッセージが届く。姿なき銀行オンライン・ジャックとの息づまるような頭脳戦と、恐るべきコンピュータ犯罪を描く、長編推理小説。
  • ラスベガスから来た脅迫者 弁護士芸者・清香
    -
    京都・祗園の敏腕弁護士・藤波清香には離婚歴あり、一児あり、同棲中の彼もいる。夜は芸妓となって情報収集にも余念がない、昼と夜で二つの顔を持つ女。ところが、最愛の一人息子・公平を目の前で誘拐・拉致されてしまう。犯人はラスベガスの暴力団で、現在、清香が係争中の事件の相手だった。法と情の間で揺れる女弁護士に、起死回生の策は?
  • マイナス百九十六度の相続人
    2.0
    京都の色街に育った気鋭の弁護士・藤波清香は、離婚歴あり、一児あり、恋人ありの元気印の女。その清香のもとに、「凍結受精卵による体外受精で生まれた子に、親の財産の相続権はあるのか?」という難問がもちこまれた。飛行機事故で不慮の死をとげた両親が残した、巨億の遺産。ときには芸妓姿で情報をとる、清香の艶姿。
  • ブル
    -
    旅に出ることの多い演出家の「私」は、胃の手術に耐え、自主制作映画の夢を追って日を過す。淋しがりやの妻のために小犬を飼うが、なぜかブルは子供に対して異常な敵意をみせる。そして翌年の暮、妻は子供を生んだ。女の子だった……。冷酷でも優しさでもない愛犬ブルとの真摯な触れ合いを描く表題作のほかに、「親父の休日」を収録。人生のスタイルへの潔癖と苦渋を描く、高橋文学の注目作2編。
  • BAMBOO GIRL
    -
    高校1年生のソラは、天体観測の途中で数多の流れ星とともに落下する不思議な物体を目撃する。駆けつけると、そこには緑色の髪をした女の子が立っていた。ヒカリと名乗る少女はソラの高校に転入し、すぐに学園のアイドルとなっていく。ところが、ある日二人は謎の組織に誘拐されて……。ソラとヒカリ、愛し合う二人の世界は、学校を、日本を、やがて地球を、宇宙を巻き込んでいく──。
  • 背中、押してやろうか?
    3.8
    連続する同級生の死は、事故なのか自殺なのか!? 親友の不登校、そして突然始まった「ぼく」へのいじめ。いったいこの中学校でなにが起こっているのか?小説推理新人賞作家が、みずみずしい筆致で描く青春ミステリー。
  • 涙

    -
    グリーン上での父と子の再会、異母兄弟の優勝争いと和解、老プロゴルファーの秘話、デビュー3戦3勝してペルーへ渡った若者の笛……、プロゴルファーたちがフェアウェイで向かい合うのは、思いがけない人生の真実と心暖まる発見。勝敗や技術の極限の先に広がる人生のドラマを、愛と友情の形で切り取った、必ず泣ける感動的なシーンばかりの小説集。ゴルフを知らない人も涙が止まらなくなってしまう「落涙小説」ナンバー1!
  • 密室法廷
    -
    京都の名門旧家で育った美貌の女性弁護士が、広大な自宅の密室で、決闘用の華麗なピストルで撃たれ、重傷を負う。犯人は、アル中で飲んだくれの亭主と見られ、逮捕される。しかし、病床で妻は、被告である夫の弁護を引き受ける、と宣告した。奇妙な裁判の裏に潜む事件の驚くべき真相が、どんでん返しとなり現れる。なぜ被害者の女弁護士は夫の弁護をするのか?
  • 彼の初恋
    -
    少年のころ、憎悪の対象であった父親は、いま、好々爺をきめこんでいる。勝手に人生を引退させるものか……。父親を超えていくための息子の格闘を描いた「親父の年頃」、友人の恋愛問題に絡んで奇妙な友情と人間関係をみせる表題作など、青春の苦渋と爽快さを清新な感覚で描いた作品集。他に「光る丘」「野性」「雷魚」を収録。
  • 日本恋愛事件史
    -
    最高権力者の兄弟2人に愛されても、ついに生き方をまげなかった額田王。泣き恨むことによって、夫の心を引き止めようとした蜻蛉(かげろう)。命がけで男を愛し、ともに時代を変えた北条政子。恋を踏み石として、芸術の世界に転身した白蓮。……人々の共感をよんで、後々まで語り伝えられた、激しい女の恋を描く、好評歴史読物。いつの世も、男と女は愛を求める。日本の歴史に残る、絢爛たるカップルたちの愛と別れ。激しい愛憎のドラマを斬新な視点で描く!
  • 東京インフェルノ
    -
    東京サミットが開催される3日間に、関東・東海地方に大地震が発生、首都圏は壊滅する――新興宗教「マリアの家」の教祖・柳生宗隆の不吉な予言どおり、次々と異常な数値がみられ始めた矢先、地震災害警戒宣言発令の、にせ情報がテレビに流れた。一大パニックに挑む若きイサム・オキタの、ハードボイルド大長編。
  • 多国籍企業殺人事件
    -
    海野海運は、四ノ宮紗代の乱発した小切手の決済ができず、苦境に立った。紗代の背後には、事件を契機に会社乗っ取りを謀る大海運会社の、むきだしの野望が感じられる。時あたかもエネルギー危機の最中で、国際石油戦争は熾烈に展開される。会社の存亡を賭けて、巨大企業の謀略と闘う男の魅力を、雄大なスケールで描く冒険推理。
  • 我が炎 死なず
    -
    突然襲った、原因不明の全身麻痺。その日から、生への執念と奇病との格闘が始まった。芋虫のようにのたうつ我が身の惨めさ、意のままにならぬ入院生活、看病してくれる妻とのいさかい、絶望的になる日々の中で、作家になることを心の支えにして、ついに難病を克服。強烈なバイタリティがほとばしる、自伝的長編。
  • 悪の扉(上)
    -
    素人投資家をはめていく大証券会社。大衆投資家時代の罠と欲望……。金富証券の若手営業マン・古橋実は、社命どおりに株を売りまくり、顧客の主婦・森本美津子を破滅させ、告訴される。美津子の弁護人は、「法廷荒らし」の異名をとる老獪な猪狩文助。猪狩は、大証券会社の手口をつぎつぎと暴いていくが、公判中に意外な事件が起こる。株の世界の表と裏を克明に描く、長編法廷推理。<上下巻>
  • まち子の夜景
    -
    手ごたえを求める現代の若者の性を、乾いたタッチで描く、高橋三千綱の、鮮烈な小説世界。夫の暴力から逃れようとする若い女を中心に、変幻自在に揺れ動く心と肉体のどうしようもない焦燥感を、的確に表現した秀作「まち子の夜景」、都市近郊の情景の中に、若者たちのよるべなき愛と性を描く「天高く」、ほか2編。よるべなき愛と性を鮮烈に描く!
  • いつも月夜とは限らない
    4.0
    銀行の倒産事件が世界経済に波紋を。事件を探るジャーナリストにおどしの言葉が……。根の深い国際問題が化粧を落とし、犯罪が全容を現す。闇の中から危険が迫る! ――欧州の1銀行が営業停止となり、世界の各地に恐慌をきたした。被害総額は3兆円。とりわけ預金者の大半が、アジア、アフリカ、中東、中南米の第三世界にまたがり、これらの国々では深刻な状況に陥った。事件を追うジャーナリストの前に謎の老人が現われ、背後に隠された事実を探ると、国際的犯罪の全容が明らかに。
  • いつの日か驢馬に乗って
    -
    父親を亡くしても、幼い頃からの笑顔は変わらず、中学生になると、兄を真似て新聞配達を始めた妹。あの早苗が、男を愛する年齢になった……。兄妹それぞれの愛の形を、いとおしむように切々と描いた表題作ほか、「充実した日々」「長い顔のボーイフレンド」「ラベンダーは男の香り」を収録する。青春の哀歓を描く、爽やかな小説世界。
  • 夜の水藻
    -
    日本国籍だが、済州島出身のコールガール・那江子は、一昨年も昨年も、クリスマスイブの夜、街をさまよった。そしてその度に、彼女の人生を変える出来事が起った。初めの年のイブ、彼女は韓国人の暴力バーのマスターと知り合った。次の年のイブの夜、拘置所に入っている彼に、妻子が居ることを知った。そして今年のイブ……。夜の大阪を背景に、体を張ってたくましく生きていく女たちと、周辺にうごめく男たちを描く傑作短篇集。
  • 眠らない目撃者
    -
    幼時より兄妹として育てられた男女が、血縁がないと知った日から、宿命の恋が始まった。妹は検事になり、兄は結婚へと決まった別れの夜、二人は殺人事件に巻き込まれる。事件担当検事となった妹は、事件のすべてを目撃していたが、真犯人を告発できない。インテリヤクザの巧妙に仕組まれた罠。苦境に立つ女検事。会心の法廷ミステリー。
  • 南十字戦線
    -
    速水澪子は、理不尽な巨大資本から南太平洋の孤島を守るために、1人1万ドルで、世界各地から7人の「冒険軍人」を雇う。集まったのは、ベトナム戦争帰り、冒険家、殺し屋、爆発物専門家、ナイフ使い、過激派くずれ……。砲弾飛び交う海戦、ヘリとの戦闘、ジャングルでのゲリラ戦と、スリリングに展開する冒険ロマン長篇。
  • 怒れど 犬
    3.0
    飼い主の顔色をうかがい、ふてぶてしく居ついてしまった犬を、残忍なまでに虐待する「私」。そこまで残酷な行為に走らせるものは何か? 犬の中に、生ぬるく醜い己の姿を見るためか? 人間の偽善をあばき、愛とは何か、生きるとは何かを、抑制のきいた文体で著した傑作。ほかに、「十三歳の旅」「たとえば風に向かって」を収録。
  • 挑戦の世代
    -
    狂乱の証券会社支店長の闘いの日々。団塊の世代のエリ-トが求める愛とはなにか。バブル経済の只中で必死に生きた結果、残るものはなにか。激変する現代に生きる男の姿をみごと描き切った傑作長篇。――若き証券会社支店長が、バブル経済の狂乱の日々のなかで見つめる友情、求める愛、闘う意味を描く。団塊の世代のエリートたちの浮気スキャンダルに巻き込まれ、苛烈な競争に追われ、なお財テクの仕掛人の一人として、無我夢中で駆け抜ける、40歳の男を主人公にした、現代企業人の共感と感動を呼ぶメッセージ。
  • 退屈しのぎ
    -
    アメリカ留学中の純一・23歳。急な坂の途中に建つ、ボロアパートに住む。坂の上には、老人が一人いつも陽なたぼっこをしている、公園。そこを隣人ボブは、サンセットパークと名づけた。底が抜けたような青いカリフォルニアの空の下、純一は青春を生きる。時を殺しながら……。新しい文学の誕生を告げる、著者の第一作品集。群像新人賞受賞作の表題作ほか3編を収録。
  • 私を殺したのは誰?
    -
    被告人・南茂・23歳。不法監禁・強姦・殺人容疑で起訴。南は、女子中学生を郊外の一軒家に3日間閉じ込め、レイプ殺人を犯したという。しかし、本人は少女の方からしかけられたと主張。そして何と、傍聴人席には、殺されたはずの少女がすわっていた! 奇怪なロリコン殺人の真相を解き明かす、弁護士夫婦の推理の冴え!
  • 殺人者の緋文字
    3.0
    元ソープランド嬢、美人モデル、売春にはしる人妻が、次々に惨殺された。凶器はギターの弦。現場には謎の赤い文字……。事件の直前から行方をくらませた、ロックギタリストの沖中が犯人か? 沖中の恋人・理香子と大泉弁護士がつきとめた、意外な真実とは……。愛と復讐の交錯を鮮烈に描く法廷ミステリー。<「エイズ街の連続殺人」改題作品>
  • 凶獣の島
    4.0
    田中光二の新しい衝撃! SF+冒険小説……。狩られるのは誰か? 伊豆沖の無人島でひっそりと催されたゲームのスリルとサスペンスを痛烈なパンチで描く「凶獣の島」。冒険と悲壮美にあふれた釣り物語の「最後の渓谷」など、異常の世界に躍動する爽快さと苦さに満ちた青春を描く8編を収録する傑作短編集。
  • 花と骨群
    -
    部下との浮気でノイローゼになった課長代理が入院。そこで、神経障害者や精神病患者たちの必死の形相にぶつかる。病いに蝕ばまれた心と体の苦悩と、〈健康な生〉への凄まじい執着を追った表題作。ほかに、「さ迷える魂」など、生きること、愛することの苦しみと悲しみを、極限に追いつめられた人間群像のうちに見た6編を収録。
  • チャイルド・スナッチ
    5.0
    子供を巡る離婚の両親と調査員の愛と苦悩――有能なロスの日系人私立探偵・タニは、日本へ失踪した妻子を探してほしいとの依頼を受けて、来日。だが、なぜか、次々に正体不明の男たちから凄まじい襲撃を受けて……。離婚や別居にともなって、親の一方が勝手に子どもを連れ去ってしまうチャイルド・スナッチ(子どもひっさらい)の世界的風潮を背景に描く、鮮烈な社会派ハード&ミステリー・ロマン。
  • 湯葉・隅田川・丸の内八号館
    3.0
    徳川瓦解により禄を離れた幕臣の娘が、湯葉商の養父を助け奮闘する。その半生を細やかな筆で描く、女流文学者賞受賞作「湯葉」。浅草の高級呉服店を舞台に、大正期の趣味人を彷彿させる「隅田川」、ほかに「丸の内八号館」を収録。明治・大正・昭和三代の女の系譜、庶民の生活と時代を見事に描き上げた代表三部作。
  • 朝を待つ女
    -
    澄子を見たとたん、欲望が爆発した。なんのために、わしは生きてきたんや……。黒い肌に清潔さを匂わせ、妖しい魅力を発散する、アルサロの女。戦後の落し子という、暗く佗しい運命に訣別し、新しい朝を待ちながら、男を狂わせずにおかない「悪女」の肖像を描く表題作、ほか5編。黒岩重吾の才腕を示す、多彩な異色短編集。愛とサスペンス。
  • 西成涙通りに舞う
    -
    ドヤ街に住む男女の、たくましい生き方を描く、傑作短編集。西成の遊戯場に勤める八城は、別れた妻・広美を探すため、キャバレーに通ううち、妻にそっくりの女・奈緒子に会った。八城は、やもめ暮らしの自分の部屋に、奈緒子を誘うが、トイレから出た彼女は、八城の顔を見て大声で悲鳴を上げる。奈緒子の隠された秘密とは……。という表題作ほか5編を収録。人生の谷間に垣間見た、男の地獄と女の業。
  • 心斎橋幻想
    -
    堅実な生活設計を立て、誘惑に負けない決意を固めて、女ひとり、大都会での生活を始めたが……。という、聡明な娘の転落を、都会の非情さにからめて描いた、表題作。華やかなネオンの海で送る男と酒を相手の虚飾の日々。したたかに泳ぐ女、辛酸をなめる女、傷つく……。運命に翻弄される薄倖の女たちの哀歌をうたった8短編。
  • 開かない花
    -
    学生運動に熱中し、中小企業に就職後も労働運動をしてクビになり、会員制クラブのマネージャーになった津村の前に現われた悠子は、悲しい運命の女であった。男から男を転々としながら彼女が求めていたものは、いったい何であっただろう。美女の奇妙な行動に秘められた悲劇。両親から受けついだ自分の血を呪いながら……。という表題作など、傑作6編を収録。現代社会をたくましく生きる庶民の男と女のバイタリティを描いた、興味尽きない1冊。
  • 愛の装飾
    -
    妻子ある男の巧みな罠に翻弄されながら、真実の愛を求めて生きる女性を描くロマン小説──建設会社の上司の技師長によって、順子は性の喜びを知る女になった。だがその上司は、汚職に関係しているらしい。旅先で自殺を図った同僚の妙子を救う、青年・桂との遭遇。順子の心は、いつしか彼に傾斜していく。愛と性の桎梏に悩んだすえ、上司と訣別、桂への愛を貫こうとする。装飾のない一途な愛を求める、若い女性を描いた力作。
  • 本日もセンチメンタル<新装版>
    3.0
    成屋詩織、十七歳はひと一倍感激屋の女子高生。そんな詩織がデートの最中、強盗事件に巻き込まれ、おさな妻・啓子と赤ん坊の二人を引き取ることになってしまった。ところが、その母子が次々と成屋家から蒸発。しかも啓子は暴力団の娘だったから大騒動!! 長編ユーモア・ミステリー。
  • 明日なき巡礼たち
    -
    おれを左遷したヤツはだれだ? 左遷を画策した「犯人」を追う、長編サスペンス。D薬品の有能なプロパーである立槍は、創業者会長の縁戚の娘と見合したが、愛人の存在を理由に破談の上、九州転任を命じられる。辞表を出した彼は、総会屋の部下になり、見えない敵に復讐を誓う……。サラリーマン社会に渦巻く、飽くなき人間の欲望と闘いを鮮やかに描く、サスペンス力作。
  • 密航船水安丸
    4.0
    無償の情熱に生きた、開拓者・アメリカ及甚の劇的生涯! 待つのは栄光か悲惨か? ――1906年・明治39年、及川甚三郎が率いる82人の密航者は、宮城県の荻浜港から、帆船で新天地・カナダへ向かった……。日本人の理想郷をつくるため、あらゆる困難を乗りこえ、勇気と行動力とで、その夢の実現に生涯を賭けた、男及甚を描く長編力作。水安丸を待つのは、栄光か悲惨か?
  • 背徳のメス
    3.5
    大阪の施療院で、殺害未遂事件が起こった。被害者は、憑かれたように女をあさる、背徳産婦人科医だった。彼を憎み、うらむ者は多い。犯人追及の過程で浮び上がる、彼や容疑者たちの暗い過去……。戦争で青春を失い、宿命ともいえる業を背負って、吹き溜りにうごめく、人間の生きざまを描いた、社会派ミステリー。直木賞受賞作。
  • 虹の交響
    -
    幼女の自分を日本に置いたまま、国際結婚で渡米し、謎の死を遂げた母。その死の周辺を知りたくて潤子は、アメリカ東海岸の港町を歩く。そして、彼女にとって義弟にあたるアメリカ人青年が、母の故郷・出雲に来ているとわかる……。人種のちがう日米ふたりの男との間で愛に揺れる、30代女性の姿を、精緻に描き上げた重厚な長編恋愛小説。
  • 推定恋愛 two-years
    -
    あなたが恋をしているのなら この気持ち、きっとわかる。恋に正解はないから、誰もが迷い悩む。でもだからこそ、ハマッてしまうんだよね。リアルでヤバイ、恋のエピソードを24個つめこんだ「推定恋愛」シリーズ第2弾! ――つきあいはじめて2年も経つと、ただ楽しいってわけにはいかない。仕事だってあるし、結婚だって考えるし、他の人に目が行くことだってある。親友の彼氏と恋に落ちる、不倫、失恋……。恋に正解はないから、いつだって悩んで迷って……。少し大人になったあなたに、言葉の魔術師・森浩美が贈る、リアルで切ない恋の風景。
  • 人間を売る(上)
    -
    1~2巻660円 (税込)
    友人に紹介された津野木の助力を得て、斎田章子は女実業家に転身した。野心家の男たちに伍して燃えあがる熱意と自信。その美貌と魅惑的な肉体を武器に販路を拡張していく。一方、酷薄で計算高い津野木は、ある陰謀を胸に秘め、協力者の面をかぶって章子を煽る。章子は津野木の思いどおりに変貌していくのだが……。<上下巻>
  • 砂を這う蔦
    -
    東京で金をつくっては、パリで若い男と恋愛する、麻由子。アメリカ帰りのデザイナー・美香。銀座でクラブを経営する、真紀とまどか。女たちの生活は、自由で華やかだ。物語は、麻由子の5度めのパトロン探しから始まるのだが、華やかさの陰に滲む孤独を追って、人生の表裏を描く。ほかに、不気味な味の短編「木枯しの女」を併録。
  • 砂の巣
    -
    夫婦のかすかな欲求不満に仕掛けられた甘美な罠は、しだいに獲物を追いつめる。巧みに仕組まれた汚職に巻きこまれ、家庭の崩壊を招く「砂の巣」。殺人事件に関わり、夫の秘密を知ってしまう妻。夫婦の破滅をミステリアスに描いた「煮えた欲情」。鋭く深い人間凝視で、欲望の魔力に蝕ばまれる悲劇を描出した、佳編2作。
  • 幻魚の島
    -
    日本最南端に位置する久部良島は、奇妙な島だった。周りの島の住民とは、まるで別民族としか思えない優雅な姿態、しかも女は島を出て、20歳を過ぎると島に戻らねばならないという。そんな女性の一人を愛した〈私〉が島に見た異形のもの。禁断の丘に行なわれる奇怪な秘儀……。現代の神話ともいうべき表題作ほか5篇。
  • 京都東山「哲学の道」殺人事件 赤かぶ検事シリーズ
    -
    妻を殺された弁護士が容疑者の女を弁護する!? ――信州・松本から京都地検に転勤になった赤かぶ検事は、哲学の道を夫婦で散策中に、変死体を発見した。被害者の女性は日舞の家元で、捜査線上に浮かんだ不倫相手は、何と行天珍男子(ぎょうてん・うずまろ)。妻の行天燎子(りょうこ)警部補とともに、赤かぶが信頼を置く警察官だった。さらに珍男子の派出所で紛失した拳銃が目撃証人殺しに使われ……。
  • 危険な依頼人 告発弁護士・猪狩文助
    -
    美しき相棒(パートナー)を襲った卑劣な罠に猪狩、怒る!――京都・五条大橋で女性を轢き殺した久世山朝子は、「幽霊(ゴースト)が牙を剥き、私を襲ってきたのでアクセルを踏んだ。殺意はなかった」と、弁護人の猪狩文助(いかり・ぶんすけ)を困惑させるような弁解をした。だが20年前、朝子の一族に起きた失踪事件が未解決のままだと知った猪狩は、審理の行方を逆転させる荒業に出た!
  • 影を燃やせ
    -
    恋人のまりが、殺された。いまや、美しい思い出となった、たった一夜の契り。夜の紳士・宝木は、恋人に対する愛と犯人への怒りに燃えて、自力捜査を決意する。彼の危険をおそれぬ追及で、事件の輪郭は、徐々にあらわにされる。悪徳と情欲の渦まく大都会を舞台に、女を縛る謎のフィルムをめぐって展開する、ハードボイルド推理。
  • 東京氷嚢録
    5.0
    1巻660円 (税込)
    大学四年生の主人公は、恋人と過ごす穏やかな日常の中で生と死、生きる意味に思いを巡らせる。 忙しない現代を生きる若者が出した、“答え”とは――。

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  • 誘惑教室
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    男女共学高校・青空学園の卒業式の日、英語教師の菊池は、卒業生の竹村順子を愛車に乗せ、ドライブに誘った。今日から順子は、教え子ではない。男と女としてつきあっても、かまわないのだ。セーラー服を脱いだ順子とは、もう男と女のつきあいができる。菊地は部屋へ誘った……。だが、密かに学園を蝕む、女子高生売春と大学不正入試。思春期の女子高生を相手に奮闘する青年教師……。思春期の欲望渦巻く学園を舞台に、若き独身教師の正義感と愛を描く。
  • 木乃伊館
    -
    備前・黒井山中に隠された宇喜多秀家の財宝は、はたしてあるのだろうか……。かげろふ太刀で真っ二つに両断された冥官胄と、その幻の剣法の使手・下山新八郎の妖気漂う謎の死を結んで、黄金伝説を伝える「黒井館」の怖るべき謎が解かれてゆく……という「木乃伊館」のほか、「下郎君平」「八代目団十郎」「片耳奴」「寺田屋兇変」の5編。「夢と恐怖と妖しさと謎」をはらむ、迫力の伝奇時代小説集。
  • 秘剣揚羽蝶 源氏九郎颯爽記
    -
    白装孤影の剣士・源氏九郎の秘剣揚羽蝶は、凄絶な死闘の中にも、華麗に舞う……。消えた公儀御用の純金の行方を追い、佐渡金山の大陰謀をあばく「花の幻」、上野寛永寺の御府庫金をめぐる「秘剣の宴」、琉球王女の哀愁を托す「夢の舞曲」、千年黄楊の櫛の謎を究明する「血汐櫛」の4篇を収録する、伝奇時代小説。
  • 能登の密室 金沢発15時54分の死者
    -
    晩秋の能登のホテルの1室で、美しい人妻が謎の服毒死をした。室内には、青酸ソーダ入りの缶ジュースとルームキーが転がっていた。第三者の出入りが不可能な、完全密室のシングルルーム……。しかし、ルポライター・浦上伸介は、自殺に見せかけた他殺だと確信する。だが、絞りこまれた容疑者には、鉄壁のアリバイがあった。容疑者は豪華寝台特急の車中にいたのだ。二重アリバイの壁、本格アリバイ・トリックの意欲作。名探偵・浦上伸介、初の完全密室殺人に挑戦!
  • 鷹ノ羽の城
    4.0
    大友義鑑のいたずら心から、肥後の巨漢武将と南蛮女との間に、子が生まれた。容貌のため人鬼と称された彼は、父から嫌われ、周囲から怖れられつつ、堂々たる偉丈夫に成長する。彼が合戦の先頭に立つと、敵はその迫力に逃げ腰となった。怪異な容貌と優しい心をもつ武士の数奇な人生を描く、ユニークな異色歴史小説。
  • 柴錬水滸伝 われら梁山泊の好漢(一)
    3.0
    天下泰平の宋の時代、泰平に狎れない型破りの好漢たちがいた。義を重んじて財を疎んじ、危うきを助けて困しめるを救う、天下に名だたる好漢108人は、腐敗政治を掃討すべく、梁山泊に集い、天下を騒がす。中国四大奇書の一つ、超人的で魅惑的な英雄譚。「ブルース・リー」が「ジャッキー・チェン」が躍る、柴錬水滸伝。好漢たち108人が梁山泊に屯集し世間を大いに騒がす一大長編伝奇を、超人的で面白い好漢たちの武勇伝に焦点をあて描いた大傑作。<全4巻>
  • 孤島
    -
    男は、名前を持たなかった。あらゆる過去を消し去り、汚れたレインコートをまとって、深い闇の中を、夜汽車に揺られていた。他人になりすまし、母の死んだ孤島を、ひたすらめざした。自分は、いったいどこにいるのか? 私とは何か? 自己存在の謎に挑む、壮大なミステリーの実験。埴谷雄高、鮎川哲也氏絶賛の『裏街』に続く第2弾!
  • 剣と旗と城 剣の巻
    -
    弱い奴は、死ぬがいい。強い者が旗を奪い、城をとるのだ! 応仁の乱後の四分五裂した天下に、黄金5枚で雇われた、いわば戦争を商売にする「戦争の犬」の眉間(みけん)景四郎と等々力権十郎。そして、忍者、荒法師、女剣士、孤児、それぞれに野望を胸に、あるいは、宿運に生きる、乱世ゆえの人間群像を描く、戦国長編ロマン。<全3巻>
  • 血太郎孤独雲
    -
    将軍家献上宇治の御茶壺行列にやくざの群が斬り込んだ! 虹壺をねらい黒八、闇兵衛の伊賀者が、盗っ人が躍り、浪人者、莫連女、妖尼が躍る……。公家、茶壺、刺青、やくざを結ぶ因縁とは? 「和麿さま」と瓜二つ、男っぷりの無宿者、血太郎の忍法「流れ雲」が冴える――破天荒! 奇妙な人物が織りなす忍法復讐譚。
  • ポセイドンの青春抒情死抄
    -
    三流大学卒業見込みのおれ。学歴不問の四文字に大穴ねらったオオマイ新聞入社試験に、驚くまいことか、ナント楽勝! 目下採用内定の身。ところがだ。なぜかおれのいくところ、殺人事件がまっていた。そしてポセイドンの影も……。花も蕾の迷探偵、少々血なまぐさい、ユーモア・ミステリー。オジン臭い青春よ、サラバ!
  • プラトンは赤いガウンがお好き
    -
    私の愛称は、パトラ。堂島高の3年生、演劇部所属の17歳。パトラの命名由来を知りたい方は、すぐ本書をお読みあそばせ。さて、演劇部顧問のゲンジンが演出するCM撮影見学に出かけた折りのこと、商品のチョコを口にしたピタゴラスが倒れる怪事件に遭遇、さっそくパトラ名探偵の追及が始まるのだけど、首尾をとくとご覧あれ。
  • ピタゴラス 豆畑に死す
    4.0
    幻の動物・ツチノコを求めて、大和で変死した、セイケンの高校生。死因は、ツチノコによる咬毒死? 古老は、ツチノコの祟り説を譲らない。続発する変死の謎を解く鍵は、意外や意外、ピタゴラスの定理と江戸小咄にあるというのだが……。現代の高校生群像を描いては他の追随を許さない、乱歩賞作家の青春推理第2弾。
  • パンドラの恋愛能力共通一次テスト
    4.0
    銀座高校学年末試験の終了ベルが鳴る。その瞬間、おれは誓った。早急に恋人をつくるべし! が、どうやって? まず、積極的に女に近づくことだ。だが、その思いが強すぎたあまり、女がからむ不可思議なる事件の渦へと引きずりこまれた…。さあ、きみもいっしょに学力・恋愛能力・探偵能力の三重テストに挑戦しよう。きみは合格できるか? 連作青春ミステリー。
  • パスカルの鼻は長かった
    -
    おれの名は小峰元、高3男子。進学もさることながら、目下の最大関心事は、ちんまりとかわいい志津子をヒモトクことだ。ところが不埓にも、この志津子はインチキ・ディレクターの罠に落ち、ヌード写真を撮られてしまった。怒り心頭のおれは、正義の鉄槌を下さんとするのだが、野郎は殺人者の手にかかり、事件は混沌、五里霧中。青春ミステリー。
  • ディオゲネスは午前三時に笑う
    5.0
    北陸線の事故で、姉の恋人が死んだ。その時、姉は松江に出張中だったというのだが、どうもオレには解せない。オレはひそかに姉の周辺を洗ってみるが、その矢先、モーテルの密室で男が怪死。この事件も姉とのつながりを連想させて、オレの不安は募るばかりだ。そして、苦心惨憺、ようやくつきとめた事件の真相は……。
  • イソップの首に鈴をつけろ
    5.0
    東大入試を突破したエリートの卵・今井章之は、郷里の熊本をあとにし、勇躍、東京へ向かうが、新幹線の車中で、謎の女と隣りあわせる。初対面のはずなのに、この女性は、いやに章之の個人的事情に詳しい。東大生といっても、そこは男の子。女に誘われるまま、若干の野心と期待を抱いて、名古屋で途中下車、ホテルへ向かうのだが、この昭和の三四郎を待ちうける運命は……。江戸川乱歩賞作家の青春ミステリー。
  • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち
    4.3
    1~2巻660円 (税込)
    古い洋館アパート、かなりや荘。そこには心に傷を抱えた人々が集まるという……。雪のクリスマスイブの夜、バイト先を辞めさせられたうえ、母親が失踪し、家を追い出された茜音は、不思議な偶然からかなりや荘に辿り着いた。絵を描くことが大好きだった茜音は、その才能を住人の一人の元漫画編集者に注目される。さらに彼女の部屋に、若くして亡くなった天才漫画家の幽霊・玲司が現れて……。優しく力強い、回復と救済の物語、シリーズ第一弾。新たに書下ろし番外編を加えて新登場。
  • 飛騨の陥穽 高山発11時19分の死者
    -
    晩秋の高山で法事を終えて、帰京したばかりのOLが、自宅で殺された。その日は、彼女と不倫関係にある社長とその妻の、三者会談の日だった。同時刻、熱海のマンションで、社長夫人が何者かに襲われる。疑惑は福岡に出張中だった社長に向けられるが……。事件の鍵は高山にある、と睨んだ浦上伸介と美保は、現地へ飛んだ。死者が仕掛けた?トリックを解け! 執念のアイバイ崩し!
  • 逃亡
    -
    俺を嵌(は)めた奴は誰だ! 真野建設工業の沢克彦は、婚約者の浮田冴子と両親が住む北海道へ渡る。原野開拓に絡む汚職を追っていたルポライター・片岡治が殺され、沢は逮捕された。片岡未亡人と冴子は何者かによって、この上ない辱めを受ける。最愛の婚約者を辱められ、殺人者の汚名を着せられた男による、許されざる者たちへの処刑が始まる! 噴き上げる怒りの焔、傑作バイオレンス長編。<「逃亡原野」改題作品>
  • 大将とわたし
    -
    「守れ、墳墓の地」を旗印に、住民の先頭に立った〈大将〉は、暴には暴、法には法で、権力の横暴と闘い抜いた……。熊本〈蜂の巣砦〉を拠点に、10余年にわたるダム反対闘争を展開した老主人公の、痛憤と痛快な闘い振りを描いた、記念碑的作品。ほかに、組合長選挙を諷刺した「△」、単行本未収録の「その箱はなぜ黒いのか」を併録。
  • 仙台の影絵 佐賀着10時16分の死者
    -
    御殿場で放火殺人が発生! 密告電話で、一人の女性が犯人と名指しされた。だが彼女には、事件発生時刻、寝台特急「さくら」に乗車中という完璧なアリバイが……。被害者をめぐる真犯人の思惑と殺意。そして蔵王で起きた事件とは? 浦上伸介と前野美保の名コンビが、時刻表トリックの謎に挑む。
  • 正義の剣
    3.0
    現代社会のゆがみが引き起こした犯罪。罪を問われる被告人は、裁判では孤立無援の存在となる。そこで温情あふれる若き判事補が、婚約者の応援を得て事件を解明していく。――都内のアパートで一人暮らしの女性が、部屋に侵入した男に現金を盗まれ、猥褻行為を強要された。現代版「金さん」こと遠山欣一の温情あふれるお裁き。強制わいせつ、家庭内暴力殺人、子供置き去り、幼児誘拐……現代社会のゆがみを糾し、英知と温情で裁く、連作裁判小説集。
  • 真夜中の死者
    -
    誕生日を祝うはずの若い女性が、横浜のホテルで、青酸化合物入りの洋酒を飲み、変死した。ルポライターの浦上伸介が、犯人の仕掛けたトリックに挑む「密室のバースデー」。著書にとって記念碑的な本格ミステリーであり、アリバイ崩しが鮮やかな「美貌という名の仮面」など、究極の推理を存分に楽しめる短編9作品。
  • 処刑猟区
    3.0
    無念の涙はオレが拭う。復讐のエロス&暴力! 惨殺された家族のため警視庁覆面特殊部隊員となった男がいま決起する……。警視庁覆面特殊部隊員・関敏彦。両親と姉弟をドス黒い陰謀の果てに惨殺された過去を持つ彼は、父親の手記に残された犯罪者たちへの怨念を胸の奥に刻印し、復讐に必要な力を身につけるために警察官の道を選んだ。11年の時を経て、いま、エロスとバイオレンスの吹きすさぶ処刑が始まった! <『血の狩人』改題作品>

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