cazumixさんのレビュー一覧
レビュアー
-
-
まだ続編ある?
3巻現在⭐️5です。BL/ML要素よりも見事なミステリー仕立ての構成が読み応えあって(一般的に言うミステリーカテの書籍と比べてではありませんBL/MLカテにおいて、と言う意味で。)筆力ある作家さんプラス翻訳家の方の言葉選びのセンスの良さもあり面白くてグイグイ引っ張られます。フェアゲームよりさらに複雑な事件性と謎解きの面白さを教えてくれる本作、もおカテゴリーはこの際問題ではないかも。さて何だかリオーダンはいやらしそうな気がしてなりません(←1巻時点)アドリアンの妄想の件での彼のピタッとボンテージの描写に萌え(笑)学生時代からの因縁による猟奇殺人が一応の解決を見せたところでリオーダンの意味深つ発言...続きを読む
-
コレキター。
本作(大変失礼ながらも)珍しくのっけから食い付ける勢いがありました(笑)。大抵の一穂さん作品はデンと構えて読み進めないとなんと言うか盛り上がりに辿り着けない印象なんですが、本作は「結」に繋がる小さな手がかりが最初から散りばめられてて推理するまでには至らないものの先を予想しつつ「おぉそお〜くるか」と意外な裏切りに良い意味でヤキモキさせられて休む間もなく気づけば読み終えてました。縁のおそらくは稀であろう病気のせいで「人を好きになる」という人として自然な成り行きもすら自ら否定してしまう件にはやり切れない憐憫と切なさを感じましたが数真のお日様のよーな呑気な温かさに本当に救われる思いでした。辛い経験を経...続きを読む
-
キたな。
「誰にもヒミツ」の最終話の続編、強面純情男子が主人公ってゆー一風変わったオモシロ設定ですがこれは不意打ちで心を打たれましたね。千明はある意味孤独に育ったにも拘らずその心のピュアさに眩しさを感じつつ癒やされましたぁ。若月ちゃんも嫌味のない天然さんでも案外芯があって故に好感が持てるし木林ちゃんの物慣れてカワイ子ぶった仮面の下は実は不器用だったりサバけてるのが良い味出てる。この作家さんはキャラがそれぞれに確立してるのと行動発言の深層心理的なものがちゃんと練られてて違和感なく読み進められるからアッと言う間に引き込まれますね。2巻完結ですがもーちょい引き延ばしても良かったんじゃないかなぁ、いや絶対もっと...続きを読む
-
ほのぼの〜。
いやぁ、律イイ子だぁ!不器用で傷つきやすいくせに恋愛体質、幼少期のトラウマでか父親からの無償の愛情に似たものをどこかで求めてて、なのに安易に手を出す(出される?)から散々な経験ばかり。そんな律が出会った佐々原は大切なものを失うのが怖い半分「あっちの世界」にいってるちょっと危ない浮世離れ人。過去に訳ありで臆病とも言える2人がきっかけは体からだったものの徐々に惹かれてしまいすかっりハマっちゃう。いつの間にか自然に恋しちゃってて、葛藤があって落ち込んだり取り乱したり嘘っぽい大事件(笑)はなく淡々と進むんですが丁重な心理描写と展開にグイグイ引っ張られ先が気になってあれよあれよと読むのが止められなかった...続きを読む
-
エンタメ要素ぎっちり!
某レビューサイトのランキングかなりの上位作、気にはなってましたが扉絵の軍服にね〜なかなか踏み出せませんでした(笑)その実、気後れに反して萌え感じちゃうくらい画が素敵でしたが。高評価に違わず大変興味深い内容、裏社会と繋がりある密教や秘密結社だったり近親婚に閉塞感たっぷりな全寮制の男子校と怪しげな要素満載です。ダークファンタジーと言っていいのかな、の割に然程どす黒さはなくハラハラしつつ楽しめます。主要な人物像が個々に際立っていて魅力あるのも大きなポイント、ヒエラルキーの上部を切り取ったよーなイケメン揃いだし(笑)Sで鉄面皮かと思えばかなり臆病とゆーか脆く柔らかい部分がある常盤、人間臭くて凄くイイ!...続きを読む
-
優しくて柔らかい
睦の知的障害故の未発達な精神がひどく優しく感じられる柔らかい部分に触れられたよーでやたら泣けます。疑うことを知らない子供のよーな健気さと生きてきたぶん培われた「常識」に時に挟まれ悩んだり暴走しちゃったり、無条件に一途な姿に打たれました。来栖に始め自分勝手な奴だとムカつきさえしたのですが彼目線で書かれる件と睦のくれた紙をずっと持ってたり謝り涙してしまう件(この一連すんごいイイ!)ですっかり清算。誰にm相談出来るわけでなく葛藤したり煩悶したり、いわゆる常識を認識しているぶん睦より実はもっと辛かったんだろうか、と。砂原さん作品は当たりが多いですが本作は一番のお気に入りになりました。
-
-
コレめちゃくちゃイイ!
前作、アキのツレなさから途中までは読むのが苦痛ですらあったんですが、ちゃんと意味ありましたねぇ。恋人のいる自分に振り向いてくれない同性への不毛な片恋に周りを慮れず一人苦しむ美里、ストレートすぎて人付き合いが苦手な上に猜疑心が強く不器用なアキ、そんな2人が想いを通じ合わせられたのに別れたまま付き合いが続く本作、切ない以外に何と言えばいいのか。周りに応援され親からも静観すると許しを得られ共に人生を歩み始められて感動的でした。アキの「こんな男を好きになってくれてありがとう」にポロリ、始めウザい奴〜とお思って申し訳ありません(笑)朝丘さん作品良し悪しにムラっ気ありますが(心理描写が悲観的にくどかったり...続きを読む
-
-
男はつらいよぉ
寅さんじゃなくてもキッツイ展開。前部からの重苦しい流れに乗って嫌〜な刺客・環の存在が表面化し意地悪さ大発揮、芽吹にも兵頭にもイタイ事態に陥ります。ワタクシ個人的に受け攻め双方以外の絡みが地雷だったりするんで、、、苦かった。がしかし、その苦い展開さえ大切なピースでなければ面白味に欠けるんではなかろーか、と振り返ってみれば思います。一件落着後の兵頭の「もう俺に触れたくないですか?」の件には悔しいよーな辛いよーな悲しいよーな心情になり思わず涙してしまいました。作中に「人生が複雑な織物ならその糸の全てが必要だった」全くね、そーですね、どんなであっても過去があってこその今。読了後に人生について考えてしま...続きを読む
-
認められない
兵頭との関係は相変わらず何だか曖昧だけど深いところで知らず結びつきが強くなりつつあるって感じでしょうか。序盤で七五三野と張り合った兵頭の芽吹の尻についての熱弁が笑えます(笑)「人を信じられる自分でありたい」と切望しつつどこかでそれは欺瞞なんではなかろーかと自問自答する芽吹、ある事件を通して頑なに信念を貫き通し被害を受けてまでもある青年を信じて助けたかったのですが、、実際は初めから欺かれていた。自分のせいで周りに迷惑をかけなに一つ変えられなかったと反省する芽吹、が自らを弱いと形容しながらも私信を曲げない芯のある姿勢はやっぱり格好いい。しかし兵頭との関係、もおちっと甘くなんないのかな〜(笑)
-
殿堂入り〜(個人比)
前編読んでる時は正直スローな流れに間伸び感があったとゆーかドキドキするよーな派手な展開もなく、まあじっくり読ませる作品なんだろーとは思っていましたが、読み進めば進むほどに時には些細でさえある日常の出来事の積み重ねがいかに大事かを考えさせられました。トラウマから無自覚に愚鈍を装ってしまったが故に逆にシワ寄せで深く傷つき心身共に障害が起き久留米や友人の支えもありでも最後は自分の足でしっかり立って自分の生と向き合っていこうとする魚住に、何でしょうBLや恋愛云々よりむしろ生きていくことへのちょっとした指南書って印象が残りました。生きているってことはちょっとづつ死んでいるってこと、、うん、ですね。あとネ...続きを読む
-
キラキラ☆
いや、もー眩しすぎ。高校生時代なんてすっかり遠い記憶な私ですが(汗)君届の皆は根がイイ子で癒される。恋愛が大きなウエイト占めててちょっと背伸びしてみたりやけに照れちゃったり上手く言葉で伝えられなかったり色々と侭ならない「その世代」の等身大な世界観が過去形現在形のいずれの層にも共感されるんではなかろーか。爽子はちょっとファンタジックなキャラですが(笑)天然培養で思いやりがあって繊細で、庇護欲と独占欲そそられる。風早の気持ち、ウンよーく分かるよ(笑)奇抜な展開はなく寧ろ有りがちかもしれないお話ですが(すいません)、個々キャラの魅力(完全圏外キャラのジョーがかなりウケる!イガグリ坊やの龍がね、腕相撲...続きを読む
-
おや?
最終作、実は本シリーズって核と沓澤メインだったの?と今更な疑問(笑)出だし天と正文で始まっててっきりあちらメインかと思いましたが。。本作前半は回想録とゆーか3年遡った出会いのお話、これが面白かったです。沓澤が核に一目惚れて口説こうとする姿は現在と変わらず微笑ましい(笑)いわゆるセフレにはなれました。そして現在の南の島でのバカンスに戻り。。ビーチで沓澤の姿が見えなくなりパニくった核ですがいよいよどれだけ沓澤がかけがえのない人物かを痛感し、その後からはのツンデレ女王様核はそりゃもお可愛いったら。体も素直に乱れまくっちゃいます、白昼堂々の青姦でドライ。。(笑)シリーズ通して人生とは何ぞやなどの重いメ...続きを読む
-
エンタメ要素たっぷり
ネタバレは作品の楽しさを下げちゃうと思うので避けたく詳しくは書けませんが、、家族愛に縁遠く過去の男との出来事に傷ついたままの仁摩と謎の多い傲岸不遜で尊大で気ままな杏二(実はこちらも孤独な人生で本性は別物。。)この2人が私は本シリーズの中で一番好きかも。躾直しするはずの杏二との主従関係がおかしな方向へ向かい更には政権に絡む事情に仁摩が巻き込まれ裏切りや陰謀画策や拉致に陵辱(寸止め)すったもんだあって、、シリーズ他作に比べてもさすがオーナーのコイバナ、かなりスケールの大きい展開となっております(笑)仁摩と杏二共通しての孤独だった過去に対し「孤独とは人に持ってもらえない荷物、誰しもの心に棲むものかも...続きを読む
-
やっぱいいわぁ〜♡
敬愛するハルヒさん原作、小説のほうは何度も読み返すくらい気に入ってます。コミックの方は絵がどーも好みじゃないんで購入渋ってたんですが、最近「電子化されてるハルヒ作品完全制覇」することにしたのでこの度本作も購入。原作に忠実に台詞も要ポイントもきっちり描き込んでくれてるので読んでてミオの切なさが伝わってきて知ってるのにジワジワきちゃいました。北原は無論大人でミオを憎からず思いつつも過去の自分の経験からミオに深入りしないよーにさせないよーに一線を引いて無関心を装ってるんだけど、たまに妙に色っぽくで困っちゃうね〜この先生(笑)先生と生徒で学校という閉鎖された世界での卒業までのはずの関係がミオの頑張りで...続きを読む
-
いきなりハマる予感(笑)
どーもハードボイルド(本格派)ってゆーカテに苦手意識がありますが高評価でずっと気になってた本シリーズ、ヤクザ絡みでも陵辱監禁暴力みたいなイタイ描写は本一作目にはなし。英田さんの構成力と文章力にいまさら言及する必要もありませんが、ハマりそうだと予言出来ます(笑)主要キャラ個々の個性が際立っててイイ。椎葉はトラウマからか意地っ張りで融通利かないツンデレさん、宗近との関係で乱されっぱ(いろんな意味で。)。宗近は企業舎弟といえどヤクザ屋さん、なのに茶目っ気があって可愛い。いつから椎葉を気に入ってんだかは疑問だけどどーやら独占欲も強そうな不遜そーなキャラで個人的にどストライクの攻め様のようでツボりました...続きを読む
-
やっぱりさすがの榎田氏。
ペットに見たてた出張ホストだぁ?一体どんなもんよ?と、手を伸ばすのを悩んてたことを激しく後悔。プロットから話の展開に人の心情や機微、文章で伝えるレベルがなるほど、高い。本作では家族と縁薄く愛に飢えていた倖生と同じく寂しがり屋で偏愛傾向の轡田の依存し合ってるよーな主従関係がいつしか本気愛になっちゃうんですが、倖生は無条件の愛情が欲しくて欲しくて犬でもいいからそばにいたいと思ってたのに、(ちゃんと理由あってですが)轡田に突き放されたときは辛かったぁ。轡田が倖生を手中に収めることを躊躇してたってのは今ひとつ承伏しかねるところもありますが(笑)そのままならなさがまたお話に恋愛や立場のリアリティさを加味...続きを読む
-
これはこれは。
一昔前の作品で読むのが後手に回ってしまった本作、全く期待外に超良かったです。高城はハルヒさんお得意様系?のスーパー攻め様、ルックス良し恋愛沙汰に長けててスマートでステイタスもあり。そんな人生に挫折を感じたこともない余裕綽々ぽい大人が純粋無垢な存在に取り乱したり振り回されてド〜ップリ溺愛しちゃうってのが大好きなワタクシに本作ドンピシャ。和士は初っ端ちょっと言葉遣いから粗野な印象でしたが虚勢張ってるだけの可愛い子猫ちゃんでした。慣れない色恋沙汰に翻弄されつつも子供なりに強くあろうとする姿勢が若さ故に勢いもあって、いや〜眩しいス(笑)このカプハルヒさん作品70冊強読んだ中でも個人的に上位にランクイン...続きを読む
-
いろいろ萌えるー。
わあ〜ずっと読みたかったこのカップリング、久遠が「ワルイコト」シリーズで一番ツボな私としては本作がイチオシ。カッコいいのにチャラいの嫌いで取り繕わない実直さ、反していざそうなれば暑苦しいくらいの執着っぷりを発動、もおイチコロです(笑)七王に対する苛立ちは無自覚に気になってたからってゆーちょっと中坊チック?な設定ではありますがこのジリジリした空気がいい。七王は悪目立ちしてる割に本当は傷つかないようハナから諦めの体制保ってたりってゆー不器用な純情っぷり、うっかりキュ〜ンです。でも本気でエロいよ、この人、眼鏡くんで凛としてる時とアッチのギャップが幸村の比じゃない〜!シリーズ随一の淫魔系?(笑)
-
もっかい刑事事件勃発ぅ?!
本当はミントより本作が先だったよーですがシリーズ6作目。飄々として訳あり風で面倒見の良いギャップ高間と少年期に負った一点の濡れ衣から荒れて腐ってたけど本当は真っ直ぐで案外心マトモな佐光、それぞれ人生投げちゃってよーなるところから変えよう変わろうとしていく魅力がある取り合わせでした。反比例して佐光幼馴染の存在と起こした事件は胸クソ悪いを通り越して薄ら寒く相当深刻なものでしたが。。いやマジこえ〜って。>>ここからちょっとネタバレ入りますが、佐光の高間のそれと対になるよーに入れた蝶のタトゥーは佐光自身の成長を象徴してる気がして妙に納得でした。にしてもエロいだろ〜、2人の下肢が絡んだ時に完...続きを読む
-
バッサリ裏切られた!
シリーズ7作目(続きって出てるの??)前作の佐光の兄・清也が、ええ〜まさかの全然別人イメージで驚きまくり。だって佐光幼馴染並に病んで歪んじゃってる暗オタって印象だったので、、こんなエロ可愛いなんて反則じゃないか!!(笑)利憲とのスカイプ中コーフンしてカメラに近づきすぎて無防備な鎖骨以下しか相手に見えてないって図案に変にハマりました(笑)シリーズ通してオタクな方がゴッソリ出てきてかなり意味不明な用語が飛び交ってていちいちググったり、逸脱した病み具合の迷惑な方々に気分を害される程度に読みにくくすらありました。が、一連の描かれている事件がなまじっか全くの絵空事って訳でもないだろうところが空恐ろしくも...続きを読む
-
かーわーい〜ぃ!
シリーズ5作目、昭生x伊勢CP一番お気にでしたが覆りそうなくらい超ド級に乙女で初心い桜哉のおぶおぶ具合に殺られそうです。共通の前カレ徳井宅で浮気現場を押さえ押さえられ血まみれの修羅場(主に徳井)を経て何故かお付き合いすることに、、ってゆー始まりがアレですが(シュールだ。。)予想に反して凄く面白かった。徳井に失恋し騙されてたことも発覚し項垂れる桜哉に邦海が即アプローチ、混乱してる間に甘やかしまくられるんだけどいちいち物慣れなかったり素直な反応の桜哉がかわいいったらない。初エッチ後の「おしりが邦海さんのかたちに〜」は明言(笑)今回はちょっと攻め様のS気と病的な執着っぷりが薄いけどベッドではエロく変...続きを読む
-
大人の恋のお話〜ぃ??
信号機シリーズ3作目(本当はここで完結予定だったよーですが続編もあり)拗れちゃった大人のコイバナ、伊勢の一度の浮気を許せなず10年も振り回した挙句(鬼!)やっぱりかけがえのない存在だと気づくまでのお話。事の起こりは伊勢の「逃げ」だったけどややこしく遠回りした要因の大部分は純粋というか狭量で自己中で意固地な故に引くに引けなくなった昭生の稚拙な思考、イラっとくるネガっぷりですが屈折した過去持ちだからこそ魅力があったりもします。複雑な家庭環境と滋への恋心を認識出来ていなかったことで伊勢とすれ違っていき「事件」があって荒んじゃうわけですが、実は自分こそが伊勢を傷つけていた許されたいとひかりに気づかされ...続きを読む
-
かなりのボリューム!
ハルヒさん作品が入荷されたと通知を受けメールを開いたら一挙に14作とかでちょっと引きました(笑)本シリーズずっと読みたかったので四の五の言わず読み開始、美術系専学でのお話で私には馴染みのない専門的な事柄や用語の解説なんかが多くさらに前半は恋愛沙汰にも縁遠い分ハマれるか否か若干疑問でしたが、全く杞憂でしたぁ。過去のトラウマから勝手なイメージを自分に押し付け期待されることを厭い臆病になりこもりがちで自嘲癖があり多くを諦めちゃってる史鶴、作中で精神年齢中年(笑)と詰られてますが変に共感出来ちゃって過去に引きずられてる史鶴に切なくなりました。そんな史鶴を10代らしからぬ包容力と忍耐強さで徹底的に包んで...続きを読む
-
甘くないからイイんです(笑)
大変出来の良いサスペンスアクションものの映画みたい。英田さんはハードボイルドモノがお得意ですが本作は今まで読んだ中では一番「障害があって苦し〜ぃ萌え」でした(笑)それぞれの思惑があり獄中で出会い惹かれ合うユウトとディック、娑婆に出たらコルブスに絡んで対峙する相入れない立場になってしまう2人。ロミジュリですよ(笑)仕事や任務への責務を全うするという男としての矜持を持つが故に恋する心との間で激しく葛藤しちゃったりね〜。この甘くなささがいいんですよぉ!ムショに冤罪、FBIとCIAにテロだったり政治的陰謀だったりとスケールが半端ないですが、事実に基づいて構築されたフィクションの世界なのでなるほどお話の...続きを読む
-
レビューまとめられない。。
どこから書いていいのか困るくらい内容が濃くて良く練られててすっかり没頭、読み止められず圧倒されました。火野と那岐の生い立ち部分と爆破事件の全容を読みながらウーとかアーとか無意識に唸ってました(笑)安見は自分の置かれた立場や目的、過去に至るまで全てを掌握したにも関わらず本来「選んではいけない相手」である火野にどうしようもなく惹かれる。人として犯してはならないことを犯してしまい警察にも戻れない故に追い詰められ精神的にちょっとしたストックホルムシンドロームか?って気もしますが火野という得体の知れない闇に心身共に取り込まれてしまった、ということでしょうか。。一方、那岐は己の過去にケジメを着けようと個人...続きを読む
-
出来の良いサスペンス!
陳腐な表現しか出来ませんが、読み手の心を簡単に掴んじゃう英田さんてやっぱ凄いかも。本作は「エス」のスピンアウト、になるのかな?椎葉と宗近に椎葉義兄の篠塚もちょっとだけ出演。読み出しは誰が何なんだか明確にさせない書き方がされているだけに焦燥感を簡単に煽られ早く事実と関係性が知りたくて知りたくて一気読み。2方向からの視点がCPではなくある事件を軸に絡む全くの他人ってのもちょっと目新しい気がします。安見と火野、那岐と加賀谷、後編があるので全容が朧げに見えてきたところで本前編は終わってますが一つの事件に複雑に絡み合った人生と失われた記憶に葬りたい忌まわしい過去、明かされようとされる事実、怪しげな雰囲気...続きを読む
-
これはコメントに困るくらい
月並みな言い方ですが秀逸です!いや〜凄く面白かった。本シリーズ読み出しでハードボイルド系は苦手、などとレビューに残しましたが早くも前言撤回?!英田さんの描く世界観がかなり好みってことでしょうか。この最終章で姉の無念を晴らすためと宗近を守るためにあえて精神的苦痛を伴う五堂の元へ警察を辞して行くことを決意した椎葉。結果的には敵討ちならず、しかも宗近弟にまでいたぶられちゃうんですが(笑)本作で椎葉が翻弄されていた銃密売事件も収束を迎え諸々解決しやっと言葉で椎葉と宗近はお互いの気持ちを伝え確認することが出来た瞬間はもお「ギャー!」って感じでした(笑)これからの人生を宗近と共に生きるために刑事を辞める決...続きを読む
-
切ないねぇ。。
エンディングに向け凄く盛り上がってしまう本作、かなりグイグイ引き込まれちゃいました。宗近の弟に拉致られた椎葉の保身のため蛇のような男・五堂(結構キチクそう。笑)の前で椎葉を抱いたはいいが椎葉に拒絶されたショックと椎葉の身を案じるが故に決別を選択しようとする宗近に椎葉が「おまえは俺のものだ」と愛情を晒せずも吐き捨てる件は、、きゅ〜ぅんでした。明らかに互いに愛を感じてる間柄なのに一蓮托生の利害ある以上の関係になることは許されず苦しむ2人、切ないねぇ。。椎葉姉殺しの真犯人に近づいてきたこと、椎葉を警察から締め出し排除しようとする闇の圧力、宗近との先の見えない関係性。。「エス」自体は次で最終章、ええ〜...続きを読む
-
テーマは「ドライ」??(笑)
前短編集も然りですが、ドライオーガズムってやつがハルヒさんの流行りだったようですね(笑)それって男の人にとってはやっぱり希少な絶頂なんだよね?といつも気になりますが。。さて本作には朝倉xケネスも登場、「チョコレート密度」の風見が朝倉と関係合ったらしく友情出演(笑)してますが、そちらももう一回読み返してみようかな。前作に負けず全編各CP甘々のデレデレ〜、読んでてニヤついちゃうので外で読むことはお勧めしません(笑)甘やかし対決の決勝戦はケネスと山下でしょうか。。健気な乙女対決は全受け様イーブンってとこかな。個人的にイチオシCPの笙惟x和輝がオマケ程度しか出てないのがヒジョー残念ではありますが、シリ...続きを読む
-
ああ〜好きだわぁ。
ブルサン第5作目(続き早く入荷して下さい!)にして私のモロタイな受け様登場。騙され蔑まれ利用し利用され自暴自棄に自己破壊的な自傷行為を繰り返す朝倉の不器用さを超えた自虐的なおバカっぷりにキュっと切なくなります。自分の弱さを認められない傷つきたくないからと周りに吠えて噛み付くことによって逆に自分が傷ついちゃってるタイプが「その人」に出会って精神面で成長してく、セックスの場数だけ踏んでる恋愛経験値が低い相手をデロデロに甘やかす、って展開が大好きなので本作どストライクです。個人的にリアルでも白人さん(笑)好きだしミスターパーフェクトの敬語攻めケネスに撃沈〜、言葉も行動もいちいち甘ったるいのが極々普通...続きを読む
-
喧嘩ップル〜。
ブルサンシリーズ第3作。かなり気持ちいい応酬を繰り広げる和輝と笙惟、結構乱暴な会話なのに笑えるし可愛く思えちゃう虚勢張り意地っ張りな2人です。それぞれがかなりクセある分なかなか先の見えない展開がいい。シリーズ3作まででエロさトップ、至ってノーマルですが、ね。前作で和輝うぜえーと思っていましたが本作読んで目から鱗、視点が違えばこーも違うのかと感心(笑)兄の瀬理とは違う形で圧迫された少年期を過ごし過度に秀でた頭脳と身体能力や容姿故に人から逆恨まれる理不尽なコンプレックスを持っていて特に瀬理には辛く当たってしまっていたんだと分かったら瀬理に続いて同情してしまいました。また笙惟は初めての男が悪く軽い付...続きを読む
-
焦れ焦れーっ。
ブルサン第2作。大らかで面倒見の良い大智と自信がなく引っ込み思案な瀬理、何となくこの2人がくっつくイメージが湧かなかったけどジリジリとなっかなか近づかない感じがもどかしいのに短気な私が嬉しいよーな気恥ずかしいよーな気分になりました。Hも奇抜なものは一切なく然して濃くもないのですが、これがやけに艶っぽい。あっぱれ、はるひマジック(笑)奔放だけど根は誠実で包み込むよーな優しさを持つ大智に純粋培養でド天然な瀬理が捕まって甘やかされまくります。前作で瀬理の印象が神経質で下向きって感じでその原因が本作で綴られていますが、ちょっと泣けますよ。瀬理目線なので被害者意識もやや強めに描写されているのは否めません...続きを読む
-
読み出して正解!
いつ始めようか迷ってましたが読み出してたばかりですが「ザ正解」でした。想いがあるのにすれ違って10年経っても忘れられず再会から新たな関係を築く、目新しい素材ではないけど演出がねロマンティックなんですよ。ハルヒさんの「毒なし」モノ(傲岸不遜な俺様や変態チックな要素皆無って意味ですが。笑)。もおーね、藤木の気持ちが切ないんです、一途に初恋に囚われてて。偶然再会した嘉悦に再び言い寄られる件での「会っちゃったらもお離れられない、俺の10年無駄にしやがって」にジーンです、嘉悦を思うが故に自ら別れて10年ずっと押さえ込んでた何かがプチっといっちゃった瞬間がすごい伝わって。で付き合いだしたはいいけど嘉悦の左...続きを読む
-
終わってしまい、しばし放心。。
今回も要らぬ詮索と軽率な行動から誠が被害に合います。一回は安里に襲われもう一回はディルドと八尋(!)、しかも父親に見られちゃうという。。本作もお楽しみプレイ満載で放尿に乳首攻めにオモチャ入れっぱの放置プレイに学生服コスプレとゆー充実ぶり。あ、個人的に至ってノーマルな趣向ですが本作のは良かった。前作で登場した「思わぬ人物」によりついに秘密を父親に知られるところとなってしまい追い詰められた尚吾を選び縁切りを父親に申し出る件はじんときました。また一件落着後に尚吾が抱いていた気持ちを改めて告げる件での「生まれたときから好きだった」にはバキュンと撃ち抜かれてしまいました(笑)本シリーズ、良く良く練られた...続きを読む
-
は、半端ない濃厚さ。。
父親の腑に落ちない衝突事故に始まり誠が拉致られ水攻めされ尚吾はロケ中のバイクで整備不良があり危うく大惨事に、挙句ホテルに刺客?(笑)が現れ乱闘、、と、スリリングな事件が盛り沢山な本作。誠と尚吾の距離は隙がないくらい近くなる反面、尚吾の異常なまでの誠への執着と欲情が暴走し始め尚吾自身すらその下半身を持て余し(笑)感情の起伏に戸惑う始末。まあ単純に度を超えたスケベで溺愛しまくり、とも言えますが。そんな本作では女装に青姦やオモチャといったプレイ的なお楽しみもあり「マジどエロい」の一言に尽き個人的にエロ重視の私もこの特濃のエロスには舌巻いちゃいました!うん、一作目と違って脳休憩が必要でしたね、ははは(...続きを読む