あらすじ
幼いトルフィンの暮らすアイスランドの小村に巨大な軍船が来た。ヨーム戦士団と名乗る彼らはトルフィンの父・トールズを“戦鬼(トロル)”と呼び、イングランドで始まる戦に参戦せよと通告してきた。平和に暮らす一家に落ちる不穏の影。父はなぜ死んだのか。なぜ、父の仇とともにいるのか。トルフィンの過去が今、明らかに!
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北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。
感情タグBEST3
面白い
『プラネテス』で作者を知っていこう、
世界観にはまりファンになった。
人間の本性に迫り例えそれがよくないとされるものであってもそれを前提に秩序をつくる感が素晴らしい
骨太の物語
北欧の英雄伝説そのものを思わせる骨太の物語が続く。
登場人物たちの表情に少々癖があるが、それはそれでこの物語の個性だと思う。
次巻以降の展開がとても楽しみ。
Posted by ブクログ
心震えるトールズとアシェラッドの一騎打ちである。互いの心理を描き、そこにある実力差を描きながら、この結末まで描ききった力量はお見事の一言である。
いやはや、凄まじかった。トールズの死に様はあまりに見事すぎる。本当の戦士には剣など要らぬ、という言葉の真意は、これから物語が描かれていくにつれて詳らかになるのだろうか。
凄絶なドラマに、星五つは外しがたいところだ。正直、少し泣かされてしまった。
Posted by ブクログ
とにかく父上が最強すぎて、生き様がかっこよすぎて泣いた。
若かりし頃の父上の活躍も読んでみたい。
そしてアシェラッドが好きすぎる。読めば読むほど好きになる。
親父キャラがいい味出してるマンガはいいマンガ!
くりくりおめめのトルフィンがついに人相変わっちゃって切なかった。。。
ヴァイキングの生き様、まじかっこいい。
VS
父の死の真相を知ったトルフィンは、復讐のためアシェラッドに決闘を挑み続ける。その一方で、アシェラッドの冷徹な知略と、彼を慕うヴァイキングたちの絆が描かれる。復讐心に囚われたトルフィンの空虚さと、戦士たちの生々しい日常が胸を締め付ける、緊迫感あふれる展開だ。
トールズの生き方がカッコいい。
殺すのにも殺されるのにも嫌になった。
出陣が決まって盛り上がる村の若者たちと対照的に、葛藤するトールズの心情が深く重い。
出航の時の妻ヘルガとの言葉少ないやり取りも好きです。
Posted by ブクログ
敵などいない。
本当の戦士は剣を持たない。
ユルヴァが生まれたことで、守るべきものができ、失うことの怖さを知ったんだな。価値観がガラッと変わった瞬間だったのだろう。
やっちゃえ
みていてスカッとする展開が多くて感じました。辛いことや悲しいことがあったらこの作品を読んで元気になれます。
すっさまじいな…
なんか、自分と他人の死を軽んじてるところからすごくイライラしてたし息子もなんでついてきてんだお前のせいだとかも思ったんだけど、仇の大将がそれを全部分かってくれていそうで、これが漢の交渉かとーーー。
トルファンたちの過去の一端が明らかになった第2巻。
理想を掲げる男の壮絶な生き様を目撃し、なんだか茫然としてしまう。
またアシュラッドの単純ならざる内面も興味深く、トルフィンとのこれまでと、そしてこれからの関係が気になるのう。
Posted by ブクログ
1002年11月13日。イングランド北部ノーザンブリア伯領ヴァイキング拠点がイングランド人に襲撃された。
トールズがかつて在籍していたヨーム戦士団は、これに反撃するために「戦鬼」と呼ばれた伝説の戦士トールズを召集する。
トールズは仕方なく数人の戦士を連れてイングランドに向かうが、フェロー諸島でアシェラッドの一団に襲われる。
トルフィンがアシェラッドと行動を共にするようになった経緯が明らかになる。
骨太のストーリー展開。厳しい自然に囲まれて逃げ場のない北欧社会。奴隷制度や他国へ攻め込む戦団など、これまで余り知らなかった割に伝説だけは知っている北欧文化がよくわかる作品になっている。
ごく普通の少年だったトルフィンが復讐を決意するまでの話。
トールズが格好いい。
アシェラッドの食えない奴で抜け目ない性格というところが存分に表れています。
匿名
トールズがとてつもなく強くて良いお父さんだと思いました。戦いたがっている息子を止めようとするのは戦いの怖さを知っているからだと思いました。
トールズの一代記でしたね
主人公の父親、トールズがやむに止まれない理由で出撃し、鬼神の如く活躍を見せつつもあっさり討ち死にするまでが描かれますね。
この辺、作品のプロローグに至る道のりを辿っていましたね。
元々は敵前逃亡をしてアイスランドの地で静かに生活していたのですが、それも15年くらいで終わってしまいましたね。
作品はアフタヌーン連載ですが、ルビがふってあるのは当初、週刊少年マガジンで連載していた名残りですかね。
すでにTVアニメ化もされているようですので、そちらも見たいですね。
1巻に引き続きトルフィンの少年時代を振り返る過去編。
トルフィンの父トールズとアシェラッドの決闘で
主人公が何故復讐に燃えるようになったのか理由が分かる回。
Posted by ブクログ
主人公の幼年編というかオヤジ編。戦鬼と呼ばれた男がどうしてこうなったのか、真の戦士とは何か、今後描かれていくとは思うのですが、トルフィンのトラウマとしては強烈すぎて、これからの生き方が思いやられますね。
Posted by ブクログ
ヴァイキングの少年を描いた物語です。海賊という一面を持ち、戦に明け暮れたイメージがあるバイキングの歴史が描かれています。主人公がなぜ、戦に明け暮れるようになったのか?その答えがこの2巻で判明します。ただ、強さに憧れ、剣を欲する子供だった主人公。本当の戦士の強さとはなにか?父親は問いかけます。この巻までが少年サンデーで連載されていました。
Posted by ブクログ
敵前逃亡罪 ここはフェロー諸島_アイスランドとノルウェーの真ん中だ 櫂走準備 狂戦士のキノコ ヨームの戦鬼(トロル) 召集を嫌って行方をくらましたと誤解されたら報復を受ける 極北の国だけどメキシコ暖流のおかげで沿岸部は住みやすい 市街を見下ろす丘の上にレイフ・エイリクソン像が立ってました_北米大陸に上陸した最初のヨーロッパ人
Posted by ブクログ
キャラクターの魅力作りの巻かなーといった印象。
少しストーリーの進みが気になる……もしや超大作になる予定?
サクッと終わってくれるといいなぁ。と思うけど、仕込みでこんな時間かけてるってことは、20巻くらいはいきそうな雰囲気だなぁ。大丈夫かな。
まぁ、ユルヴァがかわいいうちは大丈夫だ。
絵が…
絵柄がちょっと古臭いですね。画力は高いんですが。まず、そこでこの漫画の世界に入り込めませんでした。
あと、リアリティはある反面、漫画のファンタジー的な面白さがないです。
歴史に興味がある人は好きになるとも思います。