あらすじ
裏切り、謀略、そして多くの血。一千年前から変わらぬ戦の真実--。不測の雪に見舞われたアシェラッド兵団は小さな村を襲撃し潜伏する。だがその情報を得たトルケルに発見され、万全でない状態で再び進軍することを強いられてしまう。深い雪のなか募っていく疲労と不安は、次第に戦士たちのアシェラッドへの忠義心を揺るがし始めて……!?
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北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
負けが濃厚になると、生き残ろうと裏切り始める部下達。抜けた者もいるけど、皆1人残らずトルケル達に殺される。
戦って死ぬのが戦士の本望の時代だから、戦おうが抜けようがどっち道死ぬ運命というのが恐ろしい。
かといって村で平穏に暮らしていてもヴァイキングに襲われればそれまでだし、とんでもない時代だな。
Posted by ブクログ
仇であるアシェラッドがヴァイキングなので略奪するし血も涙もない判断を下す悪なのに格好良いな。
週刊少年マガジンからの月刊アフタヌーンなんだ。
講談社内の雑誌のカラーを知らぬのだが。
Posted by ブクログ
先の巻で示唆されていたラグナルの排除を挟みつつ、物語は佳境を迎えつつある。崩壊するアシェラッド一味に、追いついたトルケルの一味と、ここで局地戦が生まれ、トルフィンの再戦の舞台が整った形だ。
歴史的な躍動を描きながら、ディテールへの目配りも欠かさぬ良い展開だった。星四つ半相当と評価している。
Posted by ブクログ
お前ら(アングロサクソン)は暴力でこの地を奪った_俺達(デーン人)はお前等以上の暴力でこの地を奪う 豚にも劣る暗愚なデーン人共よ 丸腰で死んじゃア戦士の館(ヴアルハラ)にゃ行けねェだろうがヨ