北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。
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Posted by ブクログ 2015年03月29日
アイスランドに戻ってきたトルフィン。ハーフダンの息子シグルド、そしてレイフの義妹グズリーズが登場し、話は少しずつ広がっていく。
トルフィンは、ヴィンランドを目指すために地方豪族のハーフダンを頼る。
しかしハーフダンは何も持たないトルフィンに金は貸さず、一角鯨の角を渡す。
レイフはギリシアのミクラガル...続きを読むドならばこれを黄金と交換することができると話し、一行はギリシアを目指すことになる。
ヴィンランドを目指して西へと向かうと思われたが、逆に東を目指すことになる物語。
Posted by ブクログ 2014年11月24日
ハーフダンさんはツンデレ、ってことでOK?
安易にツンデレ言うなとツッコまれそうですが、これはそう言わざるを得ないだろうと。
気が合わないだのいまいましいだの散々ディスっておきながら、引き出物を渡すとか、ツンデレ以外の何者でもない。
もちろん、そこにはトルフィンを試す目的があるのですが、単に気に入...続きを読むらない相手なら毛織物の一枚でも持たせてさっさと帰らせればいいわけで…素直になれない姿にキュンときますね!(誇張誇張)
トールズの頃からの因縁を引き継いで登場したハーフダンですが、思いの他話の分かる厄介な人物でこれから先の係わり合いが楽しみです。
グズリーズの破天荒さと鬱屈した立場・心情も状況を引っ掻き回し、かつトルフィンに更なる試練を与える事になりそうで面白い。
戦いから身を引いてもまだまだ波乱含みの人生が続きそうです。ヴィンランド以前にw
しかし、現状一番不遇なのってシグやんじゃないの、これ?w
Posted by ブクログ 2014年11月08日
やっと新刊でたー!!
他の漫画とは一線を画す重厚さ。すごいボリュームです。
トルフィンは、だんだんお父さんに似てきたな。
彼の少年時代を知っているだけに、感慨深い思いです。
そしてヒロインのグズリーズ!可愛いです(笑)
女だけど外の世界を見たいと夢見る姿、応援したくなります。
さて、次はギリシア...続きを読む編になるのかな??
西方ヴィンランドをめざし、まずは東方ギリシアへ。
早くも次巻が待ち遠しい。
Posted by ブクログ 2023年04月05日
新章特有のワクワク感。
トルフィンはすっかり好青年になり、ヒロインらしき女の子も登場してこれまでとかなり雰囲気が変わる。
シグやん(シグやんて…)ことシグルドはキャラが漫画漫画しすぎてて別の漫画のキャラかと思った。
Posted by ブクログ 2015年11月18日
ヴィンランド開拓に向けての新たな物語が幕を開いている。キーとなるのはグズリーズの婚姻と、贈られたイッカクの角。物語は、ギリシャへと向かう道へと進みかけている。
物語がどういう順路を進むのかはまだ見えていないが、これは生半なものでは済みそうにない。ヴィンランドへたどり着くだけでもまだまだかかりそう...続きを読むだ。
物語は展開する目前であり、そうした始まりということも加味して星四つ相当と評価した。
Posted by ブクログ 2014年12月07日
さあここからヴィンランドサーガがはじまるんだ……! と思って読んだらまさかのここから逆走とかw
引き延ばしというわけではないんだろうけど、何巻まで続けるつもりなんですかねえ。
Posted by ブクログ 2014年12月02日
戦士→農奴→商人へ。新章です。
開拓資金を稼ぐためにギリシャへ旅立ちます。
すぐにヴィンランドに行って、先住民vs開拓民の争いやら交流やらを読むより、中世ヨーロッパの国々の見聞録、冒険譚の方が面白そうな気がします。
ヴァイキング編が終わった後、かなりテンションが下がってましたが、少しわくわくしてきま...続きを読むした。
Posted by ブクログ 2014年11月07日
11世紀ヨーロッパを舞台にしたヴァイキング叙事詩。奴隷の身分から解放された主人公トルフィンは、長い年月帰ることのなかった故郷アイスランドに寄港する。そこで、新天地ヴィンランドを開拓する資金提供のため、父トールズと因縁の深い地元の有力者ハーフダンに資金提供の交渉をすることに…。1巻で登場したハーフダン...続きを読むはド悪人にしか見えなかったけど、長い旅路を経た後だと善悪はともかく深みのある存在として見れることが驚き。今までのように殺伐とした戦争や放浪とは異なる人間味を感じさせる巻ですが、トルフィンの過去と現在をつなぎ、人間としての大きな成長を感じさせるストーリーが良いの。次章へのプロローグって感じなのかな。でもそろそろ凄惨なバイキングの闘いもまた見たいす。
Posted by ブクログ 2014年10月26日
グズリーズがかわいい。
こりゃ旅の仲間確定だよね。
しかし、自分を制そうとしてもできない気持ちわかる。
自分の心は時として自分とは別物のような気がするときさえあるもん。