【感想・ネタバレ】ヴィンランド・サガ(16)のレビュー

北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2015年06月30日

船に焦がれて、自分の生き方を選ぶことに
あれだけ切なく美しい涙を流すシーンを描いて、
洋上ではこれかい!
とか、これまた悲痛な涙を流すシグルドと
ボンクラな仲間たちのゆかいな?復習追跡とか
緩急あざやかに描かれるけど、
最後にはとてつもなくシリアス。
どうする、どうなる?
次巻がでるまで、また最初か...続きを読むら読み直しだな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年06月30日

こんなに続きが気になる事はそうそうない…!!

トルフィンにとって最凶の敵が訪れた。
それはトルケルよりも熊よりも恐ろしい…。


エイナルの言葉の優しさ、そして友情。決して上手い事を言っているわけじゃないけど、確かにトルフィンの助けになる一言。こういう事が言えるよう…いや、言葉というより相手にとっ...続きを読むて最も必要な事を考えられるようになりたいものです。
本当に胸に染みる、1コマ。

それからグズリーズ。
この不器用さはよくわかる。皆と同じにできない、多くの人が是とする事にどうしても従えない。
彼女もまた今の世界から弾き出された者。海の向こうのヴィンランドを目指すべき人です。
つくづく、私が読むべき作品だなぁ、と思わされます(苦笑)。

そして復讐の義務。
…なるほど。確かにシステムとして見ればそういう考え方があるのですね。理に適う。もちろん、グズリーズが言うようにそれが平和だとはとても言えないわけで、復讐の連鎖を止めるために法があり、罰則があるわけで…すが、「復讐の義務」はもっと根底にある仕組み・原則のように思えてなりません。
それ以外の道を、方法を考えるというのは、とても困難な事ではないでしょうかねぇ…。

と。
色んなエピソードやトラブルを含め、実にしみじみとトルフィンの冒険を楽しんでいたわけですが…。

ほんっとうに驚いた。油断してました。
トルフィンの旅は大変なものになるだろうということは想像できていましたけれども、それでも色んな事を乗り越え、潜り抜けてきていましたから、逆にそのトラブルさえも楽しんでしまっていたのです。
そこに、(冒頭にも書きましたが)トルフィンの最強の敵。確かにこれほどまでにトルフィンを狼狽させ、戦慄、苦悩させる存在は他にないでしょう。彼の最大のトラウマであり、使命でもあるのですから。

逃れるわけにはいかない。ましてや抗う事もできない。
この状況でトルフィンがどうするのか…気になって気になってしょうがありません。

絶対にどうにかして乗り越えなければならないこの状況。どうやって結末をつけるのかとてもとても気になります。
決して悪い展開にはならないと思うんですけどねぇ…。



それにしてもシグやんの萌えっぷりったらないねw

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Posted by ブクログ 2015年06月26日

クヌート覚醒辺りからのテンションをずっと維持している本作......凄い......

きっと、まだまだ終わりが見えないこの作品を幸村先生はライフワークの一つと決めたんでしょうね。
(岩明先生も市川先生も弐瓶先生も藤島先生も沙村先生もいるので比較的「アフタヌーン」は安泰でしょうが長く連載していただき...続きを読むたいものです。)

私の「続きが楽しみでならない作品」の一つなのです。

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Posted by ブクログ 2015年06月24日

なんでこんなに面白いのか意味不明。キャラクターの良さ、人間臭さ、清々しさ。魅力に満ち満ちてる。
んで、絵もすごい。熊ね!そして最後のボウガン!!!トルフィン死ぬ〜!

追記
赤ん坊の背中センサーは、全世界の親が共感するでしょう。

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Posted by ブクログ 2015年06月23日

うがー!何て面白いんだ!グズリーズのキャラといい、カルリのキャラといい、キャラを通して伝わってくる感じすごい。
クマとの戦い、ヒルドが出てくる流れ、クマの食べられる描写、どれも良かった。
また次の巻楽しみだなー。

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ネタバレ購入済み

衝撃の出会い

2022年08月31日

戦場で人を何人も殺してきた過去が、後から追いかけてくる。仇として命を狙う復讐者が登場。どう贖罪するのか?

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Posted by ブクログ 2015年11月18日

 急展開を迎えたところで物語が閉じられている16巻である。現在のところの最新刊がこれであり、ここで待ちに入るのかとやや気が滅入っている。
 それぐらいに物語としては、避けることのできない大きな問題にぶつかっており、これが次の巻で解決するとはちょっと思えないくらいの大きさだ。過去を背負いながら立とうと...続きを読むするトルフィンの前に、再び過去が立ちはだかる。その壁の大きさは、もはや絶望的ですらある。
 この物語がどんな結末を迎えるのかは楽しみに待ちたいところである。とりあえずここでは、星四つ半相当と評価しておく。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年09月19日

 個人的に最近出産したので、出産ネタや子供ネタに弱いので赤ちゃんを助けたあたりは胸を打ちますね。あかん。食事とかどうしてるのか心配です(汗)
 過去にトルフィンが殺害した人の家族がもう登場。早くないか。それでもこれからはもっと越えていかなければならないハードルがあるってことでしょうか。

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Posted by ブクログ 2015年08月20日

復讐されてたものは復讐される。そういう因果があるのだろうか…。

やられたら、やりかえす。

その繰り返しは平和を生まない。

人を憎まず、許す心があればいいのに。
きれい事なのかもしれないけどね。

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Posted by ブクログ 2015年08月15日

どこかゆるい空気があるように見えても、やはりこの時代は殺伐としている。死はけっこうあっさりやってくるんだよな。

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Posted by ブクログ 2015年08月14日

復讐の連鎖は断てるのかーー。
資金調達の旅であると同時にトルフィンの贖罪の旅でもあるようです。しかし、謝っても償えない罪はある。罪には罰をという被害者の感情を収め、犯罪抑止にもなる手段、ノルドの人々には正当な権利として"復讐"が認められているみたいです。恵みの少ない土地で部族抗争をするのは人口抑制の...続きを読む効果もあるのかも。
重いテーマはありますが、逃亡花嫁に乳飲み子が仲間に加わり、旅の雰囲気は賑やかで楽しいです。追手のシグやんも憎めないキャラだし。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年08月04日

新章始まる
いろいろ動きや出会いがあってこれからの旅の波乱を予感させる
それでいきなり来たのが仇討ち
これ仇討ちの正当化からラストへの流れを持っているから、次巻を待ち遠しくさせるね
熊を殺すこと、それと同等のように人が殺され死ぬ様を描いているのも意図的であるように思う
こういう残酷で無慈悲だが、絶対...続きを読む的であり実は本質かもしれない平等性が、この漫画には始まってからずっと根底に感じられるのだ

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Posted by ブクログ 2015年07月01日

11世紀ヨーロッパを舞台にしたヴァイキング叙事詩。
戦争も奴隷制度もない国を作るため、北の果てヴィンランドを目指すことを誓ったトルフィン一行。遠征のために必要となる莫大な資金を得るため船で東方ギリシアの都・ミクラガルドへ向かいます。そこに、船乗りになることを願って夫のもとを飛び出した花嫁グズリーズが...続きを読む仲間に加わり、身寄りのない赤ん坊と犬も追加。しかしその後ろからは、グズリーズ奪還の追手が迫る…。
新たな旅が始まるとともに、トルフィンは殺戮に明け暮れた過去とも向き合わなければならない模様。とても辛そうですが、どうなるのかとても楽しみ。冒険の始まりは、いつでもドキドキしますなぁ。

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Posted by ブクログ 2015年06月23日

唯一無二な海賊漫画。
ついに自分の業に追いつかれてしまったトルフィン、どーーーーーーーーーーーーーーーーなんの!!!!

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