北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。
感情タグBEST3
アニメの放映から入った作品です。
1巻から読み始めたら、面白くて止まらなくて明け方まで読んでいました。まだまだ続きがあるんだー。楽しみだなあ。
復讐の妄執から解き放たれ本来の明るい青年になりましたが、戦いの中で時折見せる鋭い目つきがやっぱりカッコイイーと思ってしまうのでした。
トルフィンの人生に、意図したり、ある時はせずとも直接的、間接的にかかわってくるトルケル将軍!たしか、ガルムにも、トルケルの子疑惑ってのはあったよね。
Posted by ブクログ 2020年10月24日
海賊だったマンガ。
海に入った瞬間の表情が怖すぎる感じではあるけど。
ハーフダンさんとの問答は良かったですね。
というか、完全に商人になってる感じがすごかった。
Posted by ブクログ 2023年04月09日
すっかり明るい雰囲気の漫画になって…。(不穏の種は無数にあり)
ヴィンランド移住計画は史実もあるし成功する気がしないですが。トルフィンは好きですが、イーヴァルの言い分のほうが一理ある気がする。
奥さんには愛されているようでよかった。
こんな平和な物語だったっけ?この流れで最後まで行けるはずはずはない。本格的なアメリカ開拓が始まるのは500年後。これから悲惨な失敗の歴史を紡ぐのだろうか?
ここではないどこか(ヴィンランド)に向けて出発するところで話が終わります。
昔「地上の楽園」に向けて日本から船出した人達のようにはならないか、移住がうまく行ったとしても、力のある穏健派のトルフィンがいなくなった後はどうなるのか、今後の展開が気になります。