あらすじ
ヴァイキング達が跋扈する11世紀北欧を舞台にトルフィンが本当の戦士を目指す物語。父親の仇を討つために過ごした幼少期、奴隷として農場で過ごした青年期を経てトルフィンはヴィンランドへの渡航を本格的に模索するようになる。北海最強の武力集団・ヨーム戦士団の居城・ヨムスボルグを中心にバルト海が戦火に包まれたヨーム継承戦争にまきこまれたトルフィンだが、辛くも戦争を生き抜いた。東ローマ帝国への交易で莫大な資金を調達したトルフィン達一行はアイスランドに帰郷。故郷のアイスランドで結婚式を挙げたトルフィンとグズリーズはヴィンランド移住計画の賛同者を募る。そしてついに約束の地・ヴィンランドへの旅が始まろうとしている!
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北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コーデリアは、もしやトルケルの子供?
イーヴァルの言うことも一理ある。こちらがどんなに非暴力を徹底しても、ヴァイキングのように相手が最初から略奪しようと攻めてきたらどうしようもないわけで。
とはいえ、最初と手段を慎重にしていけば防げた争いもあるだろう。
トルフィンが気付いた取引と依存による平和。元祖貿易の基本なのかな。
1巻から24巻まで一気読み!
アニメの放映から入った作品です。
1巻から読み始めたら、面白くて止まらなくて明け方まで読んでいました。まだまだ続きがあるんだー。楽しみだなあ。
復讐の妄執から解き放たれ本来の明るい青年になりましたが、戦いの中で時折見せる鋭い目つきがやっぱりカッコイイーと思ってしまうのでした。
お父様・・
トルフィンの人生に、意図したり、ある時はせずとも直接的、間接的にかかわってくるトルケル将軍!たしか、ガルムにも、トルケルの子疑惑ってのはあったよね。
Posted by ブクログ
海賊だったマンガ。
海に入った瞬間の表情が怖すぎる感じではあるけど。
ハーフダンさんとの問答は良かったですね。
というか、完全に商人になってる感じがすごかった。
Posted by ブクログ
すっかり明るい雰囲気の漫画になって…。(不穏の種は無数にあり)
ヴィンランド移住計画は史実もあるし成功する気がしないですが。トルフィンは好きですが、イーヴァルの言い分のほうが一理ある気がする。
奥さんには愛されているようでよかった。
出発
こんな平和な物語だったっけ?この流れで最後まで行けるはずはずはない。本格的なアメリカ開拓が始まるのは500年後。これから悲惨な失敗の歴史を紡ぐのだろうか?
ここではないどこか(ヴィンランド)に向けて出発するところで話が終わります。
昔「地上の楽園」に向けて日本から船出した人達のようにはならないか、移住がうまく行ったとしても、力のある穏健派のトルフィンがいなくなった後はどうなるのか、今後の展開が気になります。