【感想・ネタバレ】ヴィンランド・サガ(18)のレビュー

北欧を舞台にしたヴァイキングの物語。主人公・トルフィンの少年時代は、殺された父親の仇を取ることだけが生きがいでした。少年ながらに、侵略・略奪・戦争を繰り返し、その過程で人を傷つけることを平気に感じてしまう。そんな彼が、戦って、成長して、失望して、希望を見つける過程が、ゆっくりと描かれていくマンガです。
「世の中から……戦争と奴隷を失くすことは、できないもんかな…」
いつしかトルフィンは、そんな夢を口にします。
ヴァイキングとしての過去の過ちを悔いながら、殺してしまった多くの人の魂を背負って夢に進むトルフィン。彼を通じて「本当の強さとは何だろう」という問いに対する答えが、あるいは願いが、丁寧に丁寧に描かれている傑作です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年04月05日

トルフィンが実はおぼっちゃんだという設定が嫌な方向に効いてくる新展開に笑った。
すっかり好青年になっているトルフィンだけど、周りがヴァイキングしかいないと昔の柄の悪さが出てくるところが結構好き。

あと、「これ以上の平和は命に関わる」とかいう強ワード何…。
トルケルおじさんはゴールデンカムイに出てく...続きを読むるキャラみたいになってきている。

0

Posted by ブクログ 2017年05月19日

 ヨーム戦士団の跡目争いによる「バルト海戦役」編始まりの巻である。戦乱の風は、だいぶ懐かしいトルケルの再登場が連れてきた。
 それにしても、このシリーズでこんなに笑ったことがあったか思い出せないくらい笑った巻である。内容的にはだいぶハードで、シリアス要素も強い。トルフィンの役に立ちたいと地団太を踏む...続きを読むグズリの恋模様なども進捗が見られている。ここでのグズリの可愛さはなかなかのものだ。
 だが、この巻は何と言ってもトルケルだ。たぶんこのバルト海戦役そのものがトルケルをトリックスターとした物語になると思われる。

 父の仇であるフローキと、対立候補を立てようとするヴァグン大隊の争い、そしてそこに巻き込まれるトルフィンたち。物語がどう展開していくのか楽しみにしたい。
 あくまで始動の巻であるが、内容の濃さのみならず、なんと言ってもトルケルが凄い存在感だ。星五つ以外で評価するのは不可能だろう。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年02月09日

奴隷のあたりから、再読。
なんかすっごく面白くなってて、驚いた。
仲間までできて、相棒、老人、女、子供、狩人。
楽しみ。なにげに、シグやん、気になる。(笑)

0

Posted by ブクログ 2017年02月05日

このマンガ、最高に面白い。
そして恐るべし圧倒的書き込み…!

トルケルが再登場、戦争ばかり求めている暴力男だけどなんか憎めないんですよね(笑)
そしてトルフィン、奴隷を経てすっかり穏やかになったかと思いきや、やはり流れているのは戦士の血。
戦いにブランクがあってもあれだけ動けるのはすごいし、
いけ...続きを読むないと分かっていても戦士の目をしたトルフィンは魅力的。

ヒルドさんのキャラも好き。続きが待ち遠しい!

0

Posted by ブクログ 2016年09月29日

過去は消せない。過ちを償うために、借り物の命を誰かのために使おうとしても、過去が、亡霊のように現れて行く手を遮る。あの頃の自分とは決別したはずなのに、なのに過去に自分が犯した過ちという因果が現在に及ぼす影響からは逃れられない。
宿命、自らの出自という血、流した多くの血と因果によって、トルフィンは巻き...続きを読む込まれていく。殺戮鬼から奴隷になり、旅の商人になろうとしたのに、新しい章の始まり。
壮大すぎる大河でもあるこの作品、何もかもが連なっていく、生きることとは過去を引き連れていくこと、逃げ続けてもやがて捕まってしまう。向かい合って、それも受け入れるか死に果てるか。すべての命がそうであるように。

0

Posted by ブクログ 2016年08月25日

過去のしがらみ、暴力の連鎖に苛まれるトルフィン。自分自身の心の変化だけではどうにもならないものもあるけど、変えられるのはやはり他者ではなく自分自身しかない。しかし、素手とはいえ、戦ってよかったのかな。それにしてもトルフィン無双過ぎ。

巻末のヒルダさんのボウガン解説、連射の仕組みが分かりませぬ。。
...続きを読む
さて、また次巻までが長いな…

0
ネタバレ購入済み

久しぶりの闘い

2022年08月31日

無慈悲な暴力には強さを発揮し、相手を打ち負かすトルフィン。闘いのシーンは、主人公が圧倒的なご都合主義なのが残念。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年01月03日

これから愉快な仲間たちとの行商の旅が始まるのかと思ったら、ヨーム戦士団の跡目争いに巻き込まれたトルフィン。ヴィンランドはますます遠く…。でもでも、この漫画って暴力を否定するくせに、世界平和を願っているくせに、殺し合いをしているところが一番面白い。なんだろうね、この矛盾。暴力から逃れられないトルフィン...続きを読むの業は全人類の業でもあるということか…。

0

Posted by ブクログ 2016年09月04日

いつ荒波が来て沈むかもわからんような小舟の
心もとなさに反して
メンバーには赤ちゃんと犬が加わり
なんとも何ともほんわかした雰囲気。
しかしながら当のトルフィンは過去のしがらみに
より一層巻き込まれていくなぁ。

0

Posted by ブクログ 2016年08月25日

海賊しなくなったけどまた海賊が出てくるようになった海賊漫画。
パーティーが生まれたけど早くもばらけてしまったわい。
フローキがどんな顛末を迎えるのか。

0

Posted by ブクログ 2016年08月24日

子供ではなく、大人の言動を「本質が見えている」と評させる。普通、物語の基本としては、子供=本質を捉えるもの。
敢えて逆にしているのでしょう。そこで残る違和感が、次巻へのヒキに繋がる。

0

「青年マンガ」ランキング