知念実希人のレビュー一覧
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仮面病棟の廃病院を舞台に繰り広げられる、リアル脱出ゲームは緊迫感とスピード感があってサクサク読めました。
本作は廃病院に集められた病院関係者が、自身の命をかけて脱出ゲームに挑むというもの。病院からの脱出には過去に不審な死を遂げた医者と映画監督の事故の真相を暴く必要があった。そして、集められた病院関係者は全員、その医師と深い繋がりのある人物たちだった…というストーリー。
本作には仮面病棟の内容も少し含まれますが、前作の本筋やネタバレは特に含まなかったので、そこは読まなくても十分楽しめる作品であると思いました。内容に関してはデスゲーム感があって、トレンディーなライトさもあり、読書が苦手な人でも -
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『ムゲンのi:上&下』— 知念実希人による医療とファンタジーが交錯するミステリー
知念実希人氏の『ムゲンのi』は、医療とファンタジーが融合した斬新なミステリー小説です。物語は、眠りから醒めない謎の病「特発性嗜眠症候群(イレス)」に苦しむ患者たちを救うため、霊能力を持つ医師識名愛衣が中心となって進行します。愛衣は、伝統的な沖縄の霊能力者・ユタの技術を活用し、患者たちの「夢幻の世界」へと足を踏み入れます。
この作品の特徴は、深い医療知識に根ざしたリアリスティックな描写と、神秘的なファンタジーエレメントの組み合わせにあります。愛衣が各患者の夢の中に入り込み、彼らの心の内面と直面しながら、 -
購入済み
事実上打ち切り
新潮のラノベから、他社の小説枠に移行して継続してます。
変に、中途半端に大人な外観にしたのが、敗因の一つかも。
原作と同じにして引っ張れますかですねえ。
三つ目が通る、手塚治虫さんの作品ですが、の写楽さんの立ち位置に近いかもですね。
性別は入れ替わりますが、ワトソン役がこっちだと野郎だし。
空手の立ち位置が微妙なところはありますが、なんかまずくない、いろいろ、
概ね面白いので目を瞑ることとします。
お好みで。 -
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それなりに売れている作家さんの、業界で生き延びる知恵。
三人の著者なのだが、各々がそれぞれの十のテーマについて書いていて、対談みたいになっているのは最後の章だけだった。
業界の裏っぽいところとか、死ぬほどサバイバルな荒野で、新人賞取ったって、ライバルがアマチュアからプロになるだけで、ほぼ絶滅していくとか、この世界で生きていきたい人にも、単に小説が好きな人たちにも、面白く読めると思う。
が。
どなたかも書かれていたが、結局生き残っている人たちの「生存者のバイアス」からは逃れられない。
生き残っている人たちが自分たちの体験を振り返っても、その何がポイントだったのか、生き残れなかった人たちと何 -
Posted by ブクログ
パンデミック後の世界
コロナ以前に読んでいたらきっと違った見え方が
したんだろうなと思う作品だった。
医師作家の知念氏が書く医療現場はやっぱりリアルで
そうだよなぁ。と思わせるシーンが多々。
どんな話なのか全く知らずに読み始めたので
急にヴァリアントとか言われても
え?っとなったんだけど、それよりもなによりも
面白さが勝って、一気に読んでしまった。
こんなありえない話…と思う人もいるだろうけど
コロナ後遺症がもし…って考えたら、
このお話はめちゃくちゃ面白いし、興味深く
すごく現実的な話だと思いませんか?
ファンタジー系は苦手だけど妙にリアルで面白かった。 -
Posted by ブクログ
夜の学校。プールにはなたれた金魚。だれが、なんのために? 4年1組、辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が先生の依頼で動き出す! 「ぼくは読者に挑戦する」名探偵辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるか―?
ミステリ作家の知念実希人氏が初めて子ども向けに本気で書いた本格ミステリジュブナイル。
人物紹介ページや事件周辺地図等イラストが適宜差し込まれていてわかりやすく、漢字はふりがな付きで、初めて読書をするような小学校中学年向けの作りになっている。
ジュブナイルとはいえ、“読書への挑戦状”付きの骨格はしっかりとした本格ミステリ。人が死なない“日常の謎”タイプなのも児童書ならではか。さす