【感想・ネタバレ】ムゲンのi : 下のレビュー

あらすじ

次々とマブイグミを成功させる識名愛衣。次第に、患者の心の傷が都内西部で続発する猟奇殺人と関係があることに気づく。しかも、その事件は23年前に発生した少年Xによる通り魔殺人とも繋がっていた。少年Xは愛衣にとっても忌まわしき存在だった。最後の患者の正体とは? 失踪した父親は少年Xの何を知ったのか? 愛衣はトラウマを乗り越え、難事件の真相究明に立ち向かう。医療×ミステリー×ファンタジー、驚きと感動のフィナーレ!

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Posted by ブクログ

 二十三年前と現在の猟奇殺人事件の真犯人と鍵を握る最後のイレス患者の正体、突如失踪した主人公の父親、夢の世界に隠された真相の全てが繋がって鮮やかな伏線回収を果たすと同時に、胸に心地よい暖かさを残すファンタジー×医療ミステリーだった。また著者のこういう作品を読んでみたいとも思えた。

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2025年08月19日

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読み終わってしまった。もっと読みたかった。

最後の患者の正体とその背景にグッと引き込まれた。
知念さんの最高傑作。ぜひ読んで欲しいね。

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2025年06月15日

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ネタバレ

読み終わってからもいっかい所々のククルの言動を見返すとあぁって泣きそうになる

ムゲンのi、、、夢幻の愛衣、、、無限の愛、、、このタイトルもククルも愛おしい

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2025年04月19日

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ネタバレ

泣くわぁ…めっちゃ泣く。
無限の愛っていうのがいいなと。作品名がちゃんと伏線張りまくってるのがすごいよね。

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2025年03月20日

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ネタバレ

3人目のイレス患者を目覚めさせたあとに愛衣の世界に混乱が生じてきたところから、もしかしたらここも夢の世界なのでは?と思いはじめたが、厳重な扉の向こうにいた4人目の入れず患者が愛衣本人であったことの衝撃が大きかった。そこから、愛衣が思い出す大好きだった家族との思い出や周りから自分が愛されていたことに気づくシーンがとても感動的だった。

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2024年08月29日

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うわお!やられた!
知念先生はさすが裏切りません。いや裏切り上手?

それはそれは想定外のどんでん返しが飛んできて、とりあえずそこでしおりを挟んでしばらくウロウロしてから続きを読んだ。
そっかぁ、そうだったんだ。
確かに小さい違和感はいくつもあった。なるほどそういう仕掛けだったんだ。
はー。
気持ちよくやられた。

家族の愛情にもやられた。猫とウサギどっちも大好きだから、つくづくやられたー。

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2024年06月07日

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4人目のイレス患者。通り魔事件の犯人、少年Xかと思いきや。袴田先生(『 元』院長)が怪しい、でも辻褄合わないし、と途中で思いながら読んでたが。なるほど。久米さん全然優しい人だったのか。少年Xの名前も衝撃。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

びっくりした。上巻からの違和感や疑問が回収されていく感覚。どんでん返し系楽しい
Xが死んだのは、彼にとっては良かったと思う。彼は起きたあとどっちにしろ死刑か、死ぬかだろうし。それなら彼の起点になった人に、彼自身を救われ、赦されて、それを最後の記憶に出来て良かったのではないか。
ただ、読者的には、彼の話を彼の口から聞きたかった気持ちもある。まぁそれは愛衣にとって色んな人にとって辛すぎるけども。
一人一人の心に深く関わる、という意味で、ずっと精神科医の仕事を体験させて貰っているようだった。
私にもクルルがいるのだろう。会いたい

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2024年04月29日

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ネタバレ

イレスという原因不明の眠り続けていた病気になっていたのは、主人公の主人公が過去のトラウマとトラウマの原因を作った連続殺人犯と対峙しショックに耐えきれられなくなったことがトリガーだった。そのことがきっかけで元々持っていた魂に干渉するユタの力が暴走してその場にいた他の人の魂を自分の中に取り込んでしまった。この本の中で起こっていた出来事は、主人公愛衣の夢の中で起きていたことだった…!一言で夢オチだと言ってしまえばそれまでなんだけれど、最後まで整合性がとれており伏線も綺麗に回収されていて本当にすごいと思う…!後半に進むに連れこの世界の謎や殺人事件の犯人が分かっていくから読む手を止められなかったし、終わり方が愛に溢れていてとてもよかった。タイトルがあえてカタカナで「ムゲン」になってるのも夢幻と無限がかかっていて粋だし、「i」にも自分、愛、愛衣(主人公)がかかっていて、オシャレ〜〜〜!上下巻飽きずに楽しめました!

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2025年10月25日

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読む前はファンタジーと思っていたので、ちょっとなあと思っていた。しかし、読み進んでいくうちにサスペンスの部分の内容に引き込まれ、それとともにファンタジーのストーリーとの秀逸な繋がりに感銘を受けた。さらに、伏線回収もありで読む前と後では印象がガラッと変わった作品だった。

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2025年04月10日

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ネタバレ

オーディブルにて。

今回の2冊はファンタジー要素強かったけど、ミステリーとしてのおもしろさもあり、ただのファンタジーで終わらなかったところが良かった。

どうしてもミステリーの性質上、事件関係者か警察でない限り事件の概要や過去がわからないから、それを知るための手立てとしてのファンタジーなのかな、と納得。

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2025年04月10日

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ネタバレ

作者の愛猫に向けて書いた話だと知って涙が止まらなかった。
物語に登場するククル(ウサギのような耳をした猫)は生き生きとしていて、作者の愛猫に対する愛情が伝わってきた

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2025年02月22日

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いやー、こうくるか。ちと失敗したのが、上巻読んだあと、間あいてしまい、いろんな伏線回収が、なんだっけなぁ??という感じになってしまったのがもったいなかった。こんな展開くるか、、と驚きと、人生の妙と、不幸な子供時代を送った子どもの切なさと、なんだかんだ愛されて育った子の強さと、、いろいろかんがえさせられた。マブイって、落としたり人に影響したり、実際するような気がしますね。オカルトではなく、人間同士の関係性の中で、過渡に影響したりされたり、洗脳したりされたり。マブイ/魂/人格/記憶、、いろんな言い方があるが、おいといて、人生自然に愛しあいされ、過ごしたい。おっさんになったら理不尽も耐える術をもつが、子どもは無条件にあいされるべきだろうと、すっごく思ったのです。

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2025年01月10日

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担当患者2人のマブイグミを次々に成功させた愛衣。3人目のマブイグミを行う中でイレス患者たちが23年前に起きた通り魔殺人の犯人と繋がっていた事を知る。犯人の少年Xは愛衣にとっては忌まわしき存在であった。特別病棟に眠る最後のイレス患者の正体に迫った時、難事件の真相が明らかとなる。

医療とファンタジーとミステリーが融合した新しく、これまでに読んだことのない感覚を覚える小説でした。全ての伏線が回収されて真相が明かされた時に知る、タイトル「ムゲンのi」の意味に感銘を受けました。

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2024年11月17日

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医療ファンタジー。描写が細かく、ファンタジーで想像できない世界をアニメでも見るかのような感覚でイメージできる。ミステリ要素も強いので夢中になって読める本。

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2024年10月20日

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ファンタジー色強めの医療ミステリ。
知念さんの作品は、驚かされつつ、読後感がイヤミスにはならない点が好きです。
ただ、序盤は特殊な設定の物語に入っていくまで少し時間がかかりました!

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2024年10月19日

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愛衣は魂の分身〈ククル〉と夢幻の世界に飛び込み、眠りから醒めない奇病・イレスに罹った患者のマブイグミ〈魂の救済〉に次々と成功する。
やがて、患者の心の傷が、23 年前の通り魔殺人と、頻発する猟奇殺人に繫がっていることがわかる。

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2024年10月11日

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下巻はミステリが強くなると思っていたが、ミステリもファンタジーもWで強くなってた。そういうことかー!と驚き。
タイトルも良いですね。

愛衣ちゃんはこれからもククルや家族みんなに見守られながら生きていくんですね。

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2024年09月26日

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ネタバレ

マブイグミを成功させ次々と患者を救っていく識名は、救ってきた患者達が23年前の事件に関わっていることを知る。上巻の時点から多くの伏線が張り巡らされおり、それがどんどんと回収されていくところはとても面白かったです。そして終盤につれて衝撃の事実が次々と明かされていくとろ、並びに“この世界”の本当の姿が明らかになった瞬間はとても驚き、鳥肌が立ちました。そこからの怒濤の負の感情の結晶体であるマブイとの闘いはバトル漫画かと思うほどの描写でとても熱かったです。辛い展開を乗り越えた主人公(と読者)が見た(読んだ)最後のシーンは最高のご褒美なのかと思うほどに感動的でした。1ページも飽きることの無い本ですので是非読んでみてください!

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
識名愛衣:内田真礼
ククル:大谷育江
杉野華:小清水亜美
袴田聡史/草薙蓮人(少年X):井上和彦
馬淵大介:遊佐浩二
愛衣の父:安元洋貴
愛衣の母:茅野愛衣
愛衣の祖母:野沢雅子
久内宇琉子:種崎敦美
片桐飛鳥:石見舞菜香
佃三郎:千葉繁
久米隆行:杉田智和
加納環:安済知佳
加納淳子:大原さやか
園崎伸久:森川智之

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2024年09月15日

Posted by ブクログ

ミステリ作品を中心に執筆されている知念実希人、本作のようなファンタジーの要素が盛り込まれた作品は珍しい印象。
下巻の中盤以降から物語が一気に加速していき、全ての謎が明らかになるが、主人公の愛衣が23年前に起こった事件の際に負ったトラウマを克服できたのかにも注目して読んでほしい。
彼女が最後に辿り着いた先には、優しい光が満ちた場所だったのか。それとも、薄暗い地下室のような場所に閉じ込められてしまうのか。

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2024年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めれば、読むのを止められないくらい引き込まれて読んだのだけど、結果から言うと、ほぼ上巻で予想した通りの展開でした。
ククルの正体は20%しか当たらなかったけど(100%予想的中した人いる?)、入院患者の少女の正体も、虐待されていた少年の正体も、連続殺人犯も、全部予想通り。

それでも一気に読み進めてしまったのは、やっぱり作者の文章が上手いからなのだと思います。
ただ、まだ2作しか読んでいないから見当違いかもしれませんが、この人ミステリに向いていないのではないかと思うのです。
重要ポイントについては、くどいほど描写が細かい、または徹底的に隠されているので、「ここ大事。テストに出るから」と思いながら読んでいました。
重要ポイントだけフォントが違うとか、マーカーが引いてあるような感じ。
これ、ミステリとしては、よろしくないと思うのです。

ひとつ、作品世界の中で決定的な部分だけが、後出しのように最後に明かされます。
これは、フェアじゃないと思いました。
たった一言、「実家の広島に」って入れておいてくれたら、気づく人は違和感を覚えるだろうし、気づかない人はスルーするでしょうが、情報開示としてはフェアになると思います。

だから、医療に特化した作品の方が向いているんじゃないのかなあ。
医療×ファンタジーでもいいんだけど、私が面白く読んだのは、むしろ医療従事者の心の内なんですよね、今作も前に読んだ作品も。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

眠りから覚めない謎の病気を治すために、ユタの血を引く医者がマブイ(魂)を再び戻すお話

以下、公式のあらすじ
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展開も結末も予測不可能な超大作ミステリー!!

若き女医は不思議な出会いに導かれ、人智を超える奇病と事件に挑む。
眠りから醒めない四人の患者、猟奇的連続殺人、少年Xの正体――
すべては繋がり、世界は一変する。

眠りから醒めない謎の病気〈特発性嗜眠症候群〉通称イレスという難病の患者を3人も同時に抱え、識名愛衣は戸惑っていた。
霊能力者である祖母の助言により、患者を目醒めさせるには、魂の救済〈マブイグミ〉をするしか方法はないと知る。
愛衣は祖母から受け継いだ力を使って患者の夢の世界に飛び込み、魂の分身〈うさぎ猫のククル〉と一緒にマブイグミに挑む――。
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眠りから醒めない謎の病気〈特発性嗜眠症候群〉通称イレス
同時期に発症した患者4人のうち3人の主治医となった識名愛衣
ユタだったという祖母はマブイグミを行う必要があるという
患者の夢の中でマブイグミを行う過程で明かされていく患者同士の繋がりや識名愛衣のトラウマとなった事件

スピチュアル+ファンタジー+医療+ミステリーという異色の組み合わせの物語


マブイに関する小説といったら「豚の報い」を思い浮かべるけど、この作品はファンタジー要素が強い
そして夢幻の世界で幻想小説っぽいのに、患者の背景や事情はあくまでもリアルで医学的に正しそうな事が前提になっているという、リアルと虚構のバランス感が知念実希人さんらしい


本人の「マブイ」を映し出した鏡のような存在の「ククル」
愛衣のククルは、うさぎのような耳を持った猫

患者の夢の世界で過去の記憶をヒントに、昏睡に至った状況や患者ノククルを見つけてマブイグミを行う過程で見えてくる病気や事件の背景


マブイグミを行う一人目の患者、片桐飛鳥
パイロットだった父親に顎がれ、念願叶って同じ職業に就く目前に事故に遭い、パイロットへの道は閉ざされる
しかもその事故は父親のせいで……

二人目の患者、佃三郎
冤罪事件を手掛ける老弁護士
殺人事件の一審の判決後に証言を翻した容疑者の無実を信じ、二審から担当弁護を引き受ける
結果、無罪判決を勝ち取るも、その後には思わぬ展開を迎える
果たして自分のやった事は正しかったのかと悩む

三人目の患者、加納環
二人目の患者の佃に弁護を依頼した、容疑者の同級生
容疑者との再会から事件に至るまでの第三者としての視点
そして自分の人生の振り返り


また、愛衣は23年前に連続通り魔殺人事件の被害者で
当時の精神的なショックから記憶が朧気なところがある

犯人の少年Xがイレス発症や再び起こっている連続殺人事件にどう関わっているのか?


そして、先輩医師の杉野華が主治医を務める4人目の患者は誰か?

過去の連続殺人事件事件、イレス発症の謎、現在起こっている連続殺人事件の真相とは?


序盤から、愛衣が実家に帰ったところで引っ掛かりがあったけど
下巻の地震のあたりでは明らかに違和感を感じる
なるほど、そんな事だったのねぇ……

それにしても、イレスという架空の病気で
しかも治療方法はスピリチュアルでファンタジーなのに
病気になった背景や病気はとてもリアリティと説得力があるというミステリと医療ものの土台がしっかりした構成の確からしさを感じる

4人目のイレス患者はちょっと違う人を想定してた
でも、言われてみればそうだなと納得感がある


イレス患者の繋がりにしても、愛衣の23何年前の事件にしても、序盤はそれぞれの繋がりが見えないけれども
断片的な情報の小出しとミスリードっぷりに見事に騙されたなぁ

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2024年03月18日

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愛衣が赦しても俺はあいつを許せません。

絵に描いたようなファンタジーと、現実世界が交錯するミステリーを読んだことがなかったので新鮮でした。根幹の真相も普通に驚いた。現実にない要素が絡むといつも思考停止してしまうけど、謎を解く伏線はきちんとあった印象。 ファンタジー自体久しぶりに読みましたがイメージが少し難しい。これは映像作品で観たいと思いました。

個人的には畳み方が。少年Xがすでに瀕死というのは、これはあくまで愛衣の内面の戦いの話だったということなんですかね。

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2025年12月15日

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知念さんの作品はこれで2作品目なんだけど、
ぃぜ読んだ小説同様、楽しめなかった。

ファンタジックなストーリーもそうだし、
奥行きの無い文章で魅力を感じないんだよな。

何故人気作家さんなのか、全く理解できない。

最後まで読んだ私偉く感じるくらい、

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2025年03月24日

Posted by ブクログ

イレス患者と連続殺人事件がどう繋がるのか考えながら読んでいて、仮説を立てても矛盾があるなと思っていたら、まさかその矛盾こそがヒントになるとは。
想像をはるかに超えた展開に、終盤は驚きの連続でした。

結末を知ってから振り返ると、あちこちに伏線があったんですよね。
ちょっと違和感があると思っても、そんなものかなと流してしまってました。

医療とミステリとファンタジー、全部が好きな人にはおすすめの作品です。

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2025年03月02日

Posted by ブクログ

帯の「医療×ファンタジー×ミステリー」を見て、どんな物語なのか全く想像できませんでしたが読んでみて納得。3つの要素が良い塩梅であり読み応えがありました。
序盤からファンタジー要素が強く、少し苦手な私は読み進められるか心配でしたが、物語が加速していくと気にならなくなりました。途中少しだれるところは否めませんが、主人公の愛衣が自身のトラウマを乗り越えて成長していく姿と、終盤にかけて全てが繋がっていく展開が面白かったです。伏線も色々散りばめられていたようですが私には結末を予想するのは難しかった...。なのでどんでん返しされたような展開になったので、それにまた引き込まれました。医療、ファンタジー、ミステリーそれぞれにしても楽しく読めました。

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2024年12月15日

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ネタバレ

時々、なんだか清々しい気持ちで朝を迎えられる事があるけれど、その時は私も私の自身のククルと冒険していたのだろうか?だったら良いなぁ

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2024年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻よりは読みやすかった。
4人目のイレス患者が愛衣自身だったなんて、全く予想してなかったから驚いた。

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2024年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ファンタジーな世界と23年前の殺人事件が絡まり合うという今まで読んだことのない組み合わせ?で新しかった!

伏線をはってはって、最後にちゃんと綺麗に回収されてたところも読みやすいストーリーだった!
愛のククルは猫とウサギなんて多分相当可愛いんだろうなと勝手に想像したりして笑

ただ、これはどんでん返しタイプか??と序盤から考えながら読み進めてたので、少年Xの正体やククルの正体も、驚くというよりかは予想的中!という感じ!!

ただ4人目のイレス患者が愛衣だったとは、、、、

殺人事件のシーンはちょっとリアルに怖くて、あんまり夜に読まないようにしたりしてた笑

たまにはこういうファンタジーもよし!

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2024年07月31日

Posted by ブクログ

『ムゲンのi:上&下』— 知念実希人による医療とファンタジーが交錯するミステリー

知念実希人氏の『ムゲンのi』は、医療とファンタジーが融合した斬新なミステリー小説です。物語は、眠りから醒めない謎の病「特発性嗜眠症候群(イレス)」に苦しむ患者たちを救うため、霊能力を持つ医師識名愛衣が中心となって進行します。愛衣は、伝統的な沖縄の霊能力者・ユタの技術を活用し、患者たちの「夢幻の世界」へと足を踏み入れます。

この作品の特徴は、深い医療知識に根ざしたリアリスティックな描写と、神秘的なファンタジーエレメントの組み合わせにあります。愛衣が各患者の夢の中に入り込み、彼らの心の内面と直面しながら、謎を解明していく様子は読者に緊迫感を与えます。また、都内西部で起きる連続殺人事件や、過去の事件との関連性が徐々に明かされる過程は、ミステリとしての面白さを一層引き立てています。

『ムゲンのi』は、その複雑なプロットと予測不可能な展開により、読む者を最後まで引きつけます。各患者のエピソードが丁寧に描かれ、彼らの心情に深く共感させることで、物語全体の感動を高めています。終盤の伏線回収と驚くべき展開は、知念実希人氏のストーリーテリングの力を見事に示しており、長編ながらも飽きることなく一気読みしたくなる魅力を持っています。

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2024年04月29日

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