あらすじ
次々とマブイグミを成功させる識名愛衣。次第に、患者の心の傷が都内西部で続発する猟奇殺人と関係があることに気づく。しかも、その事件は23年前に発生した少年Xによる通り魔殺人とも繋がっていた。少年Xは愛衣にとっても忌まわしき存在だった。最後の患者の正体とは? 失踪した父親は少年Xの何を知ったのか? 愛衣はトラウマを乗り越え、難事件の真相究明に立ち向かう。医療×ミステリー×ファンタジー、驚きと感動のフィナーレ!
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Posted by ブクログ
読み終わってからもいっかい所々のククルの言動を見返すとあぁって泣きそうになる
ムゲンのi、、、夢幻の愛衣、、、無限の愛、、、このタイトルもククルも愛おしい
Posted by ブクログ
3人目のイレス患者を目覚めさせたあとに愛衣の世界に混乱が生じてきたところから、もしかしたらここも夢の世界なのでは?と思いはじめたが、厳重な扉の向こうにいた4人目の入れず患者が愛衣本人であったことの衝撃が大きかった。そこから、愛衣が思い出す大好きだった家族との思い出や周りから自分が愛されていたことに気づくシーンがとても感動的だった。
Posted by ブクログ
びっくりした。上巻からの違和感や疑問が回収されていく感覚。どんでん返し系楽しい
Xが死んだのは、彼にとっては良かったと思う。彼は起きたあとどっちにしろ死刑か、死ぬかだろうし。それなら彼の起点になった人に、彼自身を救われ、赦されて、それを最後の記憶に出来て良かったのではないか。
ただ、読者的には、彼の話を彼の口から聞きたかった気持ちもある。まぁそれは愛衣にとって色んな人にとって辛すぎるけども。
一人一人の心に深く関わる、という意味で、ずっと精神科医の仕事を体験させて貰っているようだった。
私にもクルルがいるのだろう。会いたい
Posted by ブクログ
イレスという原因不明の眠り続けていた病気になっていたのは、主人公の主人公が過去のトラウマとトラウマの原因を作った連続殺人犯と対峙しショックに耐えきれられなくなったことがトリガーだった。そのことがきっかけで元々持っていた魂に干渉するユタの力が暴走してその場にいた他の人の魂を自分の中に取り込んでしまった。この本の中で起こっていた出来事は、主人公愛衣の夢の中で起きていたことだった…!一言で夢オチだと言ってしまえばそれまでなんだけれど、最後まで整合性がとれており伏線も綺麗に回収されていて本当にすごいと思う…!後半に進むに連れこの世界の謎や殺人事件の犯人が分かっていくから読む手を止められなかったし、終わり方が愛に溢れていてとてもよかった。タイトルがあえてカタカナで「ムゲン」になってるのも夢幻と無限がかかっていて粋だし、「i」にも自分、愛、愛衣(主人公)がかかっていて、オシャレ〜〜〜!上下巻飽きずに楽しめました!
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
今回の2冊はファンタジー要素強かったけど、ミステリーとしてのおもしろさもあり、ただのファンタジーで終わらなかったところが良かった。
どうしてもミステリーの性質上、事件関係者か警察でない限り事件の概要や過去がわからないから、それを知るための手立てとしてのファンタジーなのかな、と納得。
Posted by ブクログ
作者の愛猫に向けて書いた話だと知って涙が止まらなかった。
物語に登場するククル(ウサギのような耳をした猫)は生き生きとしていて、作者の愛猫に対する愛情が伝わってきた
Posted by ブクログ
マブイグミを成功させ次々と患者を救っていく識名は、救ってきた患者達が23年前の事件に関わっていることを知る。上巻の時点から多くの伏線が張り巡らされおり、それがどんどんと回収されていくところはとても面白かったです。そして終盤につれて衝撃の事実が次々と明かされていくとろ、並びに“この世界”の本当の姿が明らかになった瞬間はとても驚き、鳥肌が立ちました。そこからの怒濤の負の感情の結晶体であるマブイとの闘いはバトル漫画かと思うほどの描写でとても熱かったです。辛い展開を乗り越えた主人公(と読者)が見た(読んだ)最後のシーンは最高のご褒美なのかと思うほどに感動的でした。1ページも飽きることの無い本ですので是非読んでみてください!
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
識名愛衣:内田真礼
ククル:大谷育江
杉野華:小清水亜美
袴田聡史/草薙蓮人(少年X):井上和彦
馬淵大介:遊佐浩二
愛衣の父:安元洋貴
愛衣の母:茅野愛衣
愛衣の祖母:野沢雅子
久内宇琉子:種崎敦美
片桐飛鳥:石見舞菜香
佃三郎:千葉繁
久米隆行:杉田智和
加納環:安済知佳
加納淳子:大原さやか
園崎伸久:森川智之
Posted by ブクログ
読み始めれば、読むのを止められないくらい引き込まれて読んだのだけど、結果から言うと、ほぼ上巻で予想した通りの展開でした。
ククルの正体は20%しか当たらなかったけど(100%予想的中した人いる?)、入院患者の少女の正体も、虐待されていた少年の正体も、連続殺人犯も、全部予想通り。
それでも一気に読み進めてしまったのは、やっぱり作者の文章が上手いからなのだと思います。
ただ、まだ2作しか読んでいないから見当違いかもしれませんが、この人ミステリに向いていないのではないかと思うのです。
重要ポイントについては、くどいほど描写が細かい、または徹底的に隠されているので、「ここ大事。テストに出るから」と思いながら読んでいました。
重要ポイントだけフォントが違うとか、マーカーが引いてあるような感じ。
これ、ミステリとしては、よろしくないと思うのです。
ひとつ、作品世界の中で決定的な部分だけが、後出しのように最後に明かされます。
これは、フェアじゃないと思いました。
たった一言、「実家の広島に」って入れておいてくれたら、気づく人は違和感を覚えるだろうし、気づかない人はスルーするでしょうが、情報開示としてはフェアになると思います。
だから、医療に特化した作品の方が向いているんじゃないのかなあ。
医療×ファンタジーでもいいんだけど、私が面白く読んだのは、むしろ医療従事者の心の内なんですよね、今作も前に読んだ作品も。
Posted by ブクログ
ファンタジーな世界と23年前の殺人事件が絡まり合うという今まで読んだことのない組み合わせ?で新しかった!
伏線をはってはって、最後にちゃんと綺麗に回収されてたところも読みやすいストーリーだった!
愛のククルは猫とウサギなんて多分相当可愛いんだろうなと勝手に想像したりして笑
ただ、これはどんでん返しタイプか??と序盤から考えながら読み進めてたので、少年Xの正体やククルの正体も、驚くというよりかは予想的中!という感じ!!
ただ4人目のイレス患者が愛衣だったとは、、、、
殺人事件のシーンはちょっとリアルに怖くて、あんまり夜に読まないようにしたりしてた笑
たまにはこういうファンタジーもよし!