あらすじ
幻のデビュー作! サスペンス×ミステリー。私がジャックです――殺人者の〈存在理由〉とは? 末期癌を宣告された医師・岬雄貴は、酒浸りの日々を送っていた。ある日、不良から暴行を受けた岬は、復讐を果たすが、現場には一枚のトランプが――。そのカードは、連続殺人鬼「切り裂きジャック」のものと同じだった。その後、ジャックと岬の奇妙な関係が始まり……。最注目作家、幻のデビュー作! 2年連続本屋大賞ノミネート、知念実希人の魅力が凝縮!(『誰がための刃 レゾンデートル』改題・改稿)
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Posted by ブクログ
いやそうはならんやろ、という部分は確かにあります。
学校の教頭先生が30年前の事件を聞きに来た馬の骨にペラペラ個人情報話すことはないだろうし、
天才快楽殺人鬼が非通知でかかってきた電話に『はい、〇〇です』と本名名乗って電話でんやろ。
とは思うのですが、この本の価値はそこではないのでしょう。ガンに侵された男が残りの命を燃やし尽くす怒涛の展開、いかにもな登場人物、ドラマみたいで面白かったですよ。
歌の才能がある家出少女
仕事崖っぷちの記者
センチメンタルヤクザ
昭和丸出し刑事(デカ)
人にはもう少し多面性がある気はするけど、わかりやすい言動してくれるので話の展開が速い。
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末期ガンの医師、岬雄貴が、ジャックという連続殺人鬼に絡め取られ、一旦は犯罪に加担する。
しかし18歳の少女沙耶との出会いを通じて生きる意味を見出していく。
ハードボイルドな作品でテンポよく最後まで一気読みしてしまうような作品。
もちろん違和感のある描写なども若干あるが、それを感じさせない圧倒的な作品です。
Posted by ブクログ
連続殺人鬼と末期癌の医師と危ないバイトをする少女と。
短い間隔で視点が変わるので、短編集のような読みやすさがありつつも、話が飛び過ぎて混乱することはない文章なのが、さすが知念さんと言いますか。
バラバラな人生に思えた人たちが、少しずつ繋がって、交わって、新たな事件へと発展していく。
ハラハラする展開の中、人の優しさやあたたかさを感じる場面もあり、読み応えのある作品でした。
ただ、途中で殺人鬼が誰なのか、ヒントがわかりやすくてすぐわかってしまったのが残念でした。
Posted by ブクログ
連続殺人犯、切り裂きジャックの犯行の手助けをする癌に冒され余命僅かな外科医の雄貴、刑事の中野や外科医で友人の元カノの真琴、生きる意味、法で裁く事ができない者をジャックと手を組み裁き、そこに生を見出そうとする雄貴、そこへ友人をヤクザ楠木に殺害された19才の家出少女の沙耶が雄貴のもとへ…
自分が生きた証を沙耶に託す雄貴、切り裂きジャックはいったい誰なのか何で殺害を繰り返すのか…
登場人物たちの様々な葛藤をシニカルに描いた作品であった。
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最近読んだ中で1番の傑作。
これほどのクオリティでまだデビュー作なのかと衝撃を受けた。
視点がテンポ良く切り替わる構成でスピード感があり、先の読めない展開にハラハラしながらあっという間に読み終わってしまった。
サスペンス、バトル、医療、恋愛、さまざまな要素がふんだんに盛り込まれており、このボリュームでも全く退屈しなかった。
「人生の意味はあの世に行く瞬間に決まる」
笑いながら死ねる人生を送れるだろうか。
Posted by ブクログ
30代という若さで末期癌を患った外科医の岬雄貴は、自棄になってチンピラを殺してしまう。そして連続殺人犯ジャックにその能力を見出され、悪人を裁くための相棒として殺人を重ねていくことになる。その道中でヤクザから助けた少女と暮らしていくことになり、その少女がヤクザに狙われる背景とジャックの正体という謎に立ち向かっていく。
知念さんのデビュー作ながら、無駄がなく完成度の高い医療×ミステリ・サスペンス。続く作品においても描写される医療、警察、ヤクザ関連の話がデビュー作においてもふんだんに盛り込まれていた。また終末医療や少年犯罪、裁かれない悪人、時効といった、難しくないけど感情的には難しい話について登場人物それぞれが考えるようなシーンもあり、これも続く作品に受け継がれているような気がする。
Posted by ブクログ
最初はどんなストーリーなのか読めなかったが、途中からサクサク読み進められるほど、読みやすかった
ふとした事がきっかけで殺人者になる岬とジャックの関係性が面白い
また、特に終盤になると、登場人物の想いが様々描かれ、難しい考察などはなく読み進められた
Posted by ブクログ
読みやすい本でした。
引き込まれる内容で、どんどん先を読みたくなりました。
殺人や病気への葛藤があり、彼女との距離感、
よく分からない部分もありましたが、読みやすい内容でした。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
知念実希人さんのデビュー作。
今のキャラ立ちした小説とは違って、一般的なミステリー小説に近い雰囲気。
長かったけど面白かった!
レゾンデートル=存在理由、存在意義
まさにタイトル通りだなと思った。
Posted by ブクログ
医学知識が存分に発揮されリアリティを持って語られる迫力の展開になっている。末期癌患者の医師が存在価値を求めて「正義」の名のもとに現代版切り裂きジャックに操られ殺人を犯していくが、最期に、本当の生きる意味を見つけ出していく。作者の幻のデビュー作とのことですがこの迫力はすごい!
Posted by ブクログ
末期ガンの外科医が弱みを握られたことから事件に巻き込まれ、切り裂きジャックと化するお話。展開が分かりやすい。描写がイメージしやすい。よくドラマである話っぽい。ベタなとこが面白すぎ。知念先生のデビュー作とは驚き!
ただ一点気になるとこ、捜査に行き詰まった刑事が別の方面から揺さぶりかけるって沙耶に接触したじゃない、動揺した沙耶が雄貴の部屋の鍵がかかった引出し開けてナイフとカード見つけるじゃん、んでいざこざあって逃げ出す、追う雄貴、逃げる沙耶、転倒してそのまま意識失う雄貴、それ見つけて救急車呼ぶ刑事、病気悪化で入院する雄貴。
なんで刑事はその後、沙耶から話聞いてないん?てか、その時に部屋に入ったらナイフとカードあるやん?揺さぶりかけて放置?そこだけ奇妙、、、
Posted by ブクログ
知念実希人さんのデビュー作です。
本格ミステリというよりは、サスペンス色が強かったです。
複雑に入り組んだ人間関係の描写が上手い作家さんらしく、最初は、バラバラだった登場人物が、一つに収斂していくのが面白かったです。
Posted by ブクログ
最後には収束するものの、ちょっと要素が多すぎて発散している感じがします。視点人物を変えながら短い断片が続く構成もあって、なかなかメインストーリーに集中できなかった。面白さはあるだけに、もうちょっと読みやすいとよかったな。
Posted by ブクログ
・そう、俺の人生は無駄なんかじゃなかった。短かったかもしれないが、俺の人生は無意味じゃなかった。愛する女性を助けることができたのだから。俺が死んでも彼女は生き続けてくれるのだから。
・宇佐見は岬の犯行を公表しなかった。そのため岬はいまでも、事件現場で死亡した『謎の人物』としてあつかわれている。岬に同情したわけではない。ただこう思ったのだ。ジャーナリストの特権として、世界で自分だけしか知らない真実があってもいいのではないかと。
やっぱり病死は無理だった。
でも自分の命よりも大事な人の
命を守ることが出来た雄貴はかっこいい。
沙耶はずっとずっと雄貴のことを
思いながら生きていくんだろうな。
宇佐美さんが告発しなかったことで
沙耶は確実に夢が叶いやすく、
生きやすい生活を送ることが出来たであろうから
宇佐美さん、ありがとう。
Posted by ブクログ
ミステリー書評
読書レベル 初級〜中級
ボリューム 478頁
ストーリー ★★★★
読みやすさ ★★★★★★!
トリック ★★★
伏線・展開 ★★★★
知識・教養 ★★★★★
読後の余韻 ★★★
一言感想:ノンストップ・医療・サスペンスが好きな方にオススメの作品です。
最初から最後までノンストップ!中弛みもなく、サスペンス要素がかなり強めなので、ハラハラドキドキ感も存分に楽しめる作品でした。ストーリーや語句も非常に分かりやすくて読みやすく、ページ数は多めですが読書初心者にもオススメできると思います(場面や視点が激しく切り替わったりして読者が迷子になる事はないです)。
本筋とは外れますが、ストーリー内で語られる剣道の極意にグググッと惹かれてしまいました。間合い詰め、剣先を交え、互いの目線や呼吸を確認しながら激しい心理戦…一度、やってみたいです(笑。
Posted by ブクログ
知念実希人さんの作品は相変わらず読みやすい
割と分厚く470ページぐらいありましたが
詰まることなく読見進めれた。
テンポ齒悪くないけどすごい面白いかと
言われるとうーんという感じ。
特に印象に残った所もなぁと思う。
Posted by ブクログ
死の宣告を受けた主人公が事件に関わっていく話 オーディブルにて
自分が死ぬ時に笑顔で死ねるようにするには何をすればいいんだろうかと考えさせられる小説だった
末期がんを宣告され、余命いくばくもない主人公が殺人鬼に操られて殺人を犯す。
ただしそんなおりに出会った少女と同居をはじめ、お互いに心惹かれあっていく
ヤクザの若頭は、妹を救うためになんとか骨髄ドナーの提供者の情報を調べようとし犯罪を犯す
3組の悪人と警察が最終決戦で交錯する
人生をやりきった人は
死ぬ時に笑顔で死んでいく
本当だろうか。本当だとしたらそれを目指したいな
Posted by ブクログ
緻密に計算されたストーリー。
余命わずかと知って苦しみ、堕ちていく医師と、連続殺人犯。彷徨い込んだ一人の少女。
緊迫感溢れるストーリーの中で、少女や同僚とのやりとりが救いをくれます。
ラストは予想していた通りでしたが、じんわりと暖かくなる終わりでした。
Posted by ブクログ
最近作家読みしているので、どうせだからデビュー作を読んでみようと考えて手にとった。
面白かった。端々に、既知の既読作品の登場人物の影というか原型が読み取れる気がした。けれども、ヒロインが自分向けではなかったので、読後感としてはなんか残念な感じがある。
Posted by ブクログ
サスペンスとして途中まではイベント盛りだくさんで楽しかったが、「これってどう収集つけるんだ!?」と不安交じりにワクワクしていただけに結末が不満。死んだらノーサイドじゃないのよ。
ミステリーとしては、というかこれミステリーでもあったんだなって読み終わってから気付いた。引っ張った謎要素がまじでどうでもいいところだったから気にしてなかった。
Posted by ブクログ
オーディブルで視聴。硝子の塔の殺人が最高に面白く聴きやすかったので、それと比べると平凡に感じた。末期癌の外科医が「レゾンデートル」に辿り着くまでの過程を、キューブラーロスの受容の五段階になぞらえてドラマチックに描き出している。わたしにとって多くの小説に言えることだが、登場人物たちが人格的に未熟で幼く感じられ、あまり共感できなかった。とはいえやはり知念実希人の医学的知識には親しみが湧くし、正確で美しい文体は心地よく、他の作品も読んでみたいと思わされた。
Posted by ブクログ
なんとも……
なんて言ったらいいんだろうねえ…
登場人物の様々な思いや葛藤が入り交じって…
知念氏のデビュー作だそう。
そんなこと知らなくって読み終わったあとに
そうだったのかってなりました笑
医療描写は初期からバリッとして◎
でもこんなに濃厚に書いて、全く薬剤等分からない人は
読んでて楽しいのかな?って余計なお世話な心配をしてしまった笑
ラストの怒涛のスピード展開も良かった◎
最後の最後に振り絞る力…すごい。
Posted by ブクログ
知念さんのデビュー作ということで、まだまだ荒々しい感じ。ミステリー要素は薄いしベタベタな展開だけれど、するっと読めてしまう。医療系の描写はさすが。最後の戦いに挑む際のドーピングは本当に可能なのだろうか?
主人公が医者かつ剣道の達人で、昔馴染みの女医にも10代の家出少女にもモテモテ、というてんこ盛り属性。惜しい人を亡くしたものだ⋯。
Posted by ブクログ
知念実希人デビュー作
若干詰め込みすぎ感と荒っぽさのある作品でしたけど、怒涛の展開でサクッと読み終えました。ストーリーはまあ普通でしたけど、戦闘シーンの描写も迫力あって、あと流石お医者さんなだけあって病気の描写がめちゃめちゃリアリティありました。
知念さんがここから名作を数々産んでいくと思うと、いわばダイヤの原石的な作品でしたけど、普通に面白かったです。
Posted by ブクログ
後半のどきどきはらはらがたまらない!
続きが気になってさくさく読み進めた!
医者のゆうきが癌に侵され、殺人に手を染め、後悔し、ジャックを探し、という怒涛の展開。善良な市民ががんに侵されたというだけでそんなに自暴自棄になるものかと心の動きに疑問をもった。しかし、医者だからこそ自分が数ヶ月後に死ぬという運命が、死期までの道のりが、分かってしまう。だからその現実を受け入れられず、やけになってしまったのだろうか。