あらすじ
鷹央と小鳥遊。
二人の医師、運命の出会い。
新カバー×書き下ろし掌編収録の完全版!!
大学病院で外科医のキャリアを積んでいた小鳥遊優は、内科医への転科を決め、天医会総合病院の門を叩く。
そこで彼を待っていたのは、日本最高峰の頭脳を持つ天才医師・天久鷹央だった。
だが、傍若無人で患者との会話もままならない彼女に小鳥遊は困惑し……。
やがて起きる院内の殺人と、数々の謎。現役医師が描く医療ミステリー、出会いの物語。書き下ろし掌編「白い粉の秘密」収録。
出版社名「新潮社」より過去に配信された作品に加筆修正し、新たに書き下ろし掌編を加えた『完全版』となります。重複購入にはご注意ください。
<目次>
プロローグ
第一章 邂逅
第二章 最小の密室
第三章 夢幻の果て
第四章 死天使のナイフ
エピローグ
書き下ろし掌編 白い粉の秘密
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2人の出会い。別の作品から読んでたので小鳥先生が内科医に変わった理由も初めて知った。鷹央先生が小鳥先生を必要としてきてるのを感じれてジーンときました。
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宇宙人を信仰している宗教団体。このシリーズは相変わらず楽しく読めました。小鳥の過去、鷹央の過去も知れたし出会いが読めて良かった。そして鴻ノ池ちゃんの登場シーン楽しめました。
Posted by ブクログ
事件自体はかなり特殊でえぐい内容だが、終わったあとに鷹央先生と小鳥先生が飲みながら自分の過去を話すシーンは感動的だった。完全版のみ収録のミニエピソードではこの後出てくる研修医とのエピソードがあり、嬉しかった。やはり天久鷹央シリーズにハズレは無い。
Posted by ブクログ
刊行順では3作目ですが、時系列順だと1作目になる『スフィアの死天使 天久鷹央の事件カルテ完全版』のレビューになります。
概要です。
ある患者との間で起きた事件をトラウマに抱えた小鳥遊(たかなし)は、統括診断部の医師として今日から勤務を開始する。聞き慣れない部署に期待と不安を感じながら、小鳥遊は病院の屋上に立つ謎の家の扉を開け、これから始まる宇宙人や謎の宗教と、様々な事件を解決に導く『その人』と出会う。
感想です。
知念実希人さんの『となりのナースエイド』の逆バージョンとも言えますが、天久鷹央の独特な個性は魅力的ですね。
小鳥遊先生の天久鷹央に対する感情の変化、クールビューティーになりきれない天久鷹央先生のお茶目な面が、一作目だからこそハッキリと分かり、本作から天久鷹央シリーズを読み始めても良いだろうなと感じます。
Posted by ブクログ
シリーズを時系列で15冊読み終えたあとに読むと、
今の関係性が築かれた“最初の一歩”をもう一度見られるような一冊。
天久鷹央と小鳥遊優、まだぎこちない2人のやり取りに
懐かしさと少しの切なさを感じた。
医療ミステリーとしての緊張感の中に、
“出会いの物語”という温度がしっかり残っているのがこの巻の魅力。
完全版としての書き下ろしも含めて、シリーズの原点に立ち返る読書体験だった。
Posted by ブクログ
ざくっと人が死んだもんで、ちょっとばかりひるんでしまった。しかし、ミステリってのはこういうものだよなあとしみじみしたりもする。
作中時系列だと一番最初の話になるので、主役ふたりの人間関係が初々しいというか、ぎこちないというか、バランスが悪いというか、非対称というか……まあそんな感じで、これがどんどん変化していくのも、ある意味このシリーズの醍醐味なのかなあなどと思う。
いわゆる無印の『推理カルテ』に、前提として出ていた事件がこれなわけだけれども、なるほど初っぱなにこの話を持ってくるよりも、後出しにした方が登場人物に関しての感情が良い感じに受け止められるなあなどと感じたりした。未読の話が楽しみになってくる。
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズで最初に読んだほういいということで読んでみた。
少し先が読めちゃったところがあったけど、概ね楽しく読めた。
やっぱり知念実希人は読みやすい。
Posted by ブクログ
天久鷹央の推理カルテシリーズ 第4弾。
鷹央と小鳥遊の出会いが描かれたお話
2人の医師がこれからどんな風に歩んでいくのか
楽しく読めました
2人の恋愛的な部分が描かれるのか気になるところꉂꉂ
Posted by ブクログ
鷹央と小鳥遊の出会いの物語。時系列的にはこれが一番最初だったようだけれど、どこからでも読めるのがこのシリーズの長所でもありました。まだまだ噛み合わない会話の応酬も楽しいです。なるほど、こうやって彼らはかけがえのない相棒になったのですね。そして宇宙人に命令されて殺人を犯したと主張する犯人の謎という事件もまた、さまざまな要素が絡んできてスケールの大きなものです。読み応えたっぷりの一作。
宇宙人による拉致&手術、謎の脳梗塞、怪しい宗教団体、これらの要素がいったいどのように絡んでくるのか。スリリングな展開でぐいぐい引っ張られて一気読み。一件落着したかのように思えたあとの真相にも衝撃でした。ううむ、あの人のやったことは許されることではないだろうけれど、私利私欲だけではなかったのだと思うし、そして選ばざるを得なかったあの結末は切なく感じます。それを許した鷹央の決断は苛烈なのか、それとも優しさなのか。
Posted by ブクログ
天久鷹央ってこんな人だと納得してしまう小鳥遊との出会いの話、いいですね。自他共が認める鷹央についての診断、小鳥遊の過去、書き下ろし掌編に出てくるあの人、役者が揃う始まりの物語でした。
Posted by ブクログ
主要な登場人物が初めて出てくるテイで書かれているが、たぶんこれはシリーズ3冊め。エピソードゼロみたいな感じか?
宇宙人を信仰する団体に鷹央たちが乗り込んで謎解きをする展開だが、毎度のことながら振り回されまくって気の毒な小鳥遊先生(笑)。鴻ノ池舞も初出ですよ。
Posted by ブクログ
個性と向き合う強さを教えてくれる小説。
今作は今までと違い、短編(推理カルテ)ではなく長編(事件カルテ)でした。
内容もかなりボリュームがあり読み応えがかなりありました。
天久鷹央と小鳥遊優の二人の出会いの話で、二人の過去と相性がわかる話でシリーズ好きにはかなり刺さる話だと思います。
事件の内容も謎が多く「宇宙人」に命令で殺した?
全ての謎が解明すると納得感もあり爽快でした。
医学の世界は本当に奥が深くて楽しいです。
このシリーズをお通して医学を少しで知り、擬似体験し、知見を拡げていきます。
また、自分の個性と真正面から向き合う強さも教えていただいた気がします。
今回もかなり満足しました。
Posted by ブクログ
今まで短編(推理カルテ)しか読んでいなかったので、初めての長編(事件カルテ)
予想よりちゃんと恐かった
宗教がらみのネタはよくあるやつかなと思ったけど、真相が予想外で面白かった
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ第四弾。
前作、前々作でちらっと出ていた「宇宙人」事件の話。
ということで、時は遡り、小鳥遊が鷹央に出会うところから話は始まる。
鷹央とその下についたばかりの小鳥遊の目の前で患者が飛び降り自殺、
さらに医師が患者に「宇宙人の命令」で殺され、
と普通に考えればそれだけでも病院は大スキャンダルにまみれているのに、
さらに宗教団体に突撃するふたり。
いや、正しくは突撃しているのは鷹央だけで、
小鳥遊は巻き込まれているだけだが。
宇宙人とのコンタクトは何らかの薬物による厳格だろうとは思っていたが、
糞生菌のキノコだったとは思わなかった。
さらには、放射線照射装置を凶器に使う医師がいたとは。
まあ、鷹央がアスペルガー症候群だと「自白」したのも意外だったが。
自覚があったのか。
一冊まるまる宇宙人事件の話ということもあって、
読みごたえがあった。
Posted by ブクログ
天久と小鳥遊の初出会い。天久がアスペルガー症候群であるという事実。
宗教団体の解体。医療ものかつミステリーものでもあるこの作品。面白く読ませてもらいました。
一つの大きな結末が来てももう一つ展開が入り混じるから最後まで楽しめました。
Posted by ブクログ
これがデコボココンビ誕生の作品だった。怪しげな新興宗教詐欺的集団との戦い。小鳥遊に無茶振りをしながら一歩一歩真実に向かっていく天久鷹央の推理に一気読み必至。
Posted by ブクログ
不完全版の4作目に当たる作品かしら。
事件カルテの最初かな…故に基本構造は割愛。
完全版商法は嫌いと言いつつ買って読んでしまったが饅頭は怖くないので本当に嫌いではある。
二人の出会い辺りからの話ではあるが、推理カルテの序盤三作後に読むのがベストとは思う。
今の鷹央嬢と全く違う昔のやり取りを観て作品の中で彼女の成長ぶりが読み返せるそういう視点の楽しさもあった。
宇宙人の話。
完全版オリジナルの掌編は、中学校の文芸部員の習作レベルのやっつけに、流石にこれは酷いと思ってしまった。
白い粉の秘密。
Posted by ブクログ
テンポよく読めて、面白かったです。
鷹央先生と小鳥先生の出会いと、2人で解決した初めての事件。
まだ人馴れしていない鷹央先生が新鮮で、鷹央先生のことをまだ分かっていなかった小鳥先生。
事件を通して2人がわかり合っていく流れが心地よかったです。
完全版はまだまだ続く。コンプリートしたくなりました。
Posted by ブクログ
やっと完全版。謎の展開の部分が長い長い。主人公のキャラクターがどのように形成されたのか、説明されたが、それでも専門知識が無いと、正しい解答にたどり着けないというのはちょっとなぁ~
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
6冊目にして鷹央と小鳥遊先生の出会いの一冊。
最後にはあの研修医も出てきて…
今回は信仰宗教と宇宙人からの指令と言う殺人者など医療っぽくない壮大なテーマだったけど、面白く読めた。
Posted by ブクログ
二人の出会いのお話。鷹央先生にそんな事情があったのね…そういうキャラだと思ってた。
気になってた宇宙人の話、刑事さん達との出会い。でも一番面白かったのは追加エピソードの白い粉の秘密かも!
Posted by ブクログ
「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ4
シリーズ的には4番目だけど、小鳥遊が天医会総合病院に赴任してすぐの話。
宇宙人にさらわれたと主張する患者が問診後に自殺、宇宙人に命令されたと出張する男が医師を殺害するという奇妙な事件が相次いで起こる。
その要因としてあがってきたのは新興宗教団体。その団体は宇宙人とコンタクトができることを売りにしていた。
鷹央と小鳥遊、出会ってすぐの2人が新興宗教団体の謎、宇宙人に支配された人たちの謎を明らかにしていく話。
Posted by ブクログ
『天久鷹央』シリーズのエピソード0。鷹央と小鳥遊との初会を描いた、長編医療ミステリー❗
今回取り扱うのは宗教絡みの事件で、ちょっと現実的な設定でないことから、途中で読むのを止めようかと思いましたが、最後まで読み終えることが出来てとても良かったです。
尊厳死の問題は、とても難しいと思いますが、一つ言えることは医師のエゴで勝手に処置されるものではないということです❗
初会ということで、鷹央と小鳥遊の少しぎこちないやり取りがとても新鮮でした。またボーナストラックにはあのキャラクターが登場して、ちょっとニヤニヤしてしまいました❗