知念実希人のレビュー一覧
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ネタバレ桜庭澪は尊敬する医師の口利きで、星嶺大学医学部附属病院のナースエイドとなった。ひょんなことから同病院に所属する天才外科医・竜崎大河と知り合うこととなり、竜崎や担当患者との関わりを通じてナースエイドとして成長していく。澪は新聞記者だった姉を自殺で亡くしており、その死に責任を感じたことからPTSDを発症していた。しかし、姉は自殺ではない可能性があると知り、その真相に近づいていく…というストーリー。
途中まで面白かった。
技術面特化の竜崎と患者に寄り添う澪という正反対の2人がお互いを認め合う過程も良かった。
お姉さんの死の直接原因、誰が犯人なのか呆気なくわかった辺りからちょっと?となってきた。
大元のお姉さんが突き止めた秘密がなんなのかSDカードも潰されたからわからないままだし、ガン細胞の件もハッキリしないままだし、教祖と医局長はぽっと出すぎるし、無理やり最後アクション大団円で収めましたわ感が否めない。続きものなのかな? -
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ネタバレ主人公は医者の愛衣。
イレスという眠りから醒めない病気の患者を受け持つ。
先輩→上司→父→祖母に相談すると、
「ユタだからマブイグミできるよ」
と言われる。
よくわからないが何故か出来て、3人中2人の患者を目覚めさせることに成功。
マブイグミとは、イレスの夢幻の世界に入り、眠っている原因(強いトラウマ・精神的なダメージを受けることになったきっかけの出来事)を解消すること。
夢幻の世界には相棒・ククル(うさぎ猫)がいて、フォローしてくれるけど色々隠していそう。
1人目の患者・片桐飛鳥は父親とともに飛行機で墜落したことがトラウマ。当初、父はパイロットを病気で辞めることになったことがきっかけで病み、娘と身投げしようとしたとされ、飛鳥はひどく傷ついていた。
しかし愛衣によりそれが間違いで、「ただ娘と空を飛びたかった」ということ、事故後に自殺したのはドナーとして娘を助けるためだということが判明し、目覚める。
2人目の患者・佃三郎は弁護士として無実勝訴した被告を「実は有罪で、さらに出所直後に人を殺した」ということを聞いて強いストレスを感じ、イレスになる。
愛衣によって「無実は事実」(殺人ではなく自殺)だということが可能性・大となり、信念である「正しいことをする」という道から外れていなかったとこがわかり、無事に目覚める。
終盤に、この2人はなんらかの共通点があること、佃のククルが妻・聡子に変わったこと、何故か佃のククルが事件の真実(と思われる内容)を知っていた(主張した)こと、という謎が出てくる。
また、愛衣の先輩である華の患者は連続殺人事件の犯人の容疑者であることも判明した。 -
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ネタバレ医療系でない知念さん。どんなパターンかと楽しみにしてました。
歴史のif設定は全然ありあえるパターンだなという印象。個人的には好きですね。実例として朝鮮半島もあるしね。少し話題の漫画でも日本が三つに分かれてるやつあるけど、そういう設定好きだなと改めて実感。
一方で、財閥の会長が女子高生。こっちの設定は流石に厳しいー。さらに沙希の能力の背景が不明。。。聞けば幼い頃より英才教育受けた訳でないし、執事含めた部下達が付き合い長い訳でないのに、完全に傾倒してたり。その辺りのエピソードがもう少しあれば、沙希の能力についてのリアリティが出て納得感でたのかなー。
ストーリーとしては、綺麗にまとまってるし細かい伏線回収されてて分かりやすい。色々な登場人物がいてそれぞれのストーリーがあるのも好き。クライマックスからラストもしっかりまとまってて、爽快感ある物語でしたね。 -
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学校のプールに放たれた金魚。誰が、なぜこんなことを?辻堂天馬、柚月陸、神山美鈴のミステリトリオが事件解決に向けて動きだす。
次女に借りた一冊。
大人でも楽しめるジュブナイルミステリィという触れ込みで、どんなものかと様子見の作品。なかなかちょうど良い作品じゃないか。ちゃんとミステリィしてるけど、難しすぎない。難しすぎないというのは、細かいことを考えすぎないということ。確かに、ミステリィを読み慣れた大人からすると、可能性の精査が甘く感じる。犯人の自供以外に証拠がないのも物足りなく感じるが、それをやりすぎると必然頁数も増え、頭で整理しなければならない情報量も増えてしまうので、読み応えがありすぎてしまうのだろう。そういう意味で、小学校中学年でも十分に楽しめて、かつちゃんとミステリィできているという点で、よくできた作品だと感じた。
キャラクターがしっかり確立できている。
地味過ぎる陸は、なんと合気道の使い手の武闘派で、まさかの制圧担当だった。ちゃんと役割があって感心した。探偵役の天馬の謎解きへのスタンスや、こういう斜に構えた少年になった生い立ちとか気になってきてしまって、駄目だ、深堀るな、頁数増えるだろ、などと思考を浅く据えておく努力が必要で、これもまた新しい経験で愉快だった。明日、次女がどこまで真相に迫れていたのかを聞いてみようと思う。それもまた楽しみだ。 -
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ネタバレ作者が医師なので、題名にあるように手術室から話が始まり、、全体がミックスジュースのような変わった味わいだった。後表紙の、慟哭の医療ミステリという読後感は人によるのでしょうが。
純正会医科大学付属病院、手術室。
腹腔鏡による胆嚢摘出手術。執刀医海老沢教授。第一助手冴木裕也。患者冴木信也(裕也の父親)。これは30分ほどの簡単な手術、のはずだった。それで裕也は家族の手術の助手が認められていた。
だが、胆嚢剥離寸前、噴き出すよう勢いで腹腔内に血液が満ちていく。動脈を傷つけたか。教授が裕也に言う。お前が腹腔鏡でやったのか。覚えのない叱責に裕也は責任転嫁を察した。高濃度血液が届き、ひと息ついたのもつかの間、出血は止まらずついに心臓マッサージも除細動器も、あたふたとあらゆる手当てを尽くしたが、その甲斐もなく父は心室細動、心停止、という死の道を辿った。
術中死は許されない。すぐICUに移せ。
末期の子宮がんで余命いくばくもない母親の優子が同じ階に入院していた。夫の死にショックを受けたが、それは自分の死とともに覚悟の上だった。それよりも息子と娘を心配する気持ちの方が強かった。
娘は勤務先の弁護士と付き合い彼の子供を宿していた、
兄と妹は全くそりが合わない、冷酷にも自分の意思を押し付けてくる父に、中学時代に二人で申し合わせて、父から自由になるという未来を選択することを誓った。
しかし兄は父と同じ医学部にすすみ、妹は意思を変えず法学部に、司法試験を諦め司法書士になるつもりだった。この時から兄弟の絆は切れ、会うこともなくなっていた。
一方、教授選が迫った。一人目の候補だった馬淵准教授が撲殺され、同じく候補だった父が死んだ。三人目候補に挙がっている川奈だけが生き残っているが、彼は帝大卒のエリートで引く手あまた、私立医大の雄であっても純正会の教授に魅力はないだろうと思われた。
門外不出の箝口令が常識の院内手術のニュースが出る。内部告発のような形にみえる手術のニュースの取材ということで、ジャーナリストと称する男が近づいてくる。
海老沢教授も騒ぎになった取材攻勢から逃れ院内の病室に隠れ、ストレスからか倒れた時は手遅れで死亡。
ここで刑事の二人組が参入、連続殺人の捜査ということで、話が少し色を変える。
振り返ってみれば裕也は出来事になにか不審なところがあり、その上無欲に見えた父がなぜ教授選の候補になるのを受けていたか。
裕也は医科の関係者、友人などに手を回して、調べ始める。
怪しいジャーナリストと称する男に付き纏われ父も金をわたしていた。
血液分析の結果、ありえない成分が見つかる。父に投入された大量の抗血栓剤。
海老沢教授の血液から出た大量のカリウム。
そしてまたも撲殺されたジャーナリスト。その部屋から母親が隠していたノートを受け取る。
悪筆の上、マークや数字など殴り書きがあるが、自分用の殴り書きの意味が解けない。
母の話からかすかな矛盾が感じられる。父は、母は、何を隠しているのだろう。
いよいよ背後の、ホラーじみた過去が姿を表す。
裕也の勤務する現実的な医療の現場はいかにも今的、わかりやすい専門用語までちりばめてある。
メモを読み解きながらじわじわと山奥の隔絶した村に引き寄せられていく、このあたりホラー臭もする小説世界が少し変わるところ。アレッという場面転換で、これがあってこそ、この悲劇的なミステリが深みを帯びて来るというか……。
家族愛という感動のシーンを盛り上げているというか。
職場は違ってもどこでも同じ人間の欲望の悲喜劇。
家族の歴史が受け継がれ、それが避けられない宿命だと語り掛けてくるところなど。慟哭かな。
少々入り交じったエピソードがひしめき合って、組み合わされた話だった。