あらすじ
医師の言葉が信じられない。
患者を救えるのは、誰か。
鍼灸師から「若返り」の治療を受け、外見が二十歳以上も変わった女性。白血病が再発し骨髄移植で
しか助かる見込みがない中で、聖痕を持つ「預言者」に縋った少女。
医療行為とは異なる奇蹟を求める患者に対し、天医会総合病院の天才医師・天久鷹央は「神秘」に潜む真実を明らかにする。
現役医師が描く医療ミステリー! 書き下ろし掌編「詐欺師と小鳥遊」収録。
出版社名「新潮社」より過去に配信された作品に加筆修正し、新たに書き下ろし掌編を加えた『完全版』となります。重複購入にはご注意ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人混みに紛れると腐っていく手指、若返りの秘術、そして全てを赦す預言者ー。
等、今作もドキドキするストーリーが盛り沢山!
そして、またひとつ成長していく鷹央先生の姿も見られました。
やっぱりこのシリーズ、大好きです!
Posted by ブクログ
以前出てきた登場人物、いつかまた出てくるだろうなあと思っていたら、やっぱり出てきた。満を持してという感じで読み進める。詐欺師ではあるが、下手すると主人公よりは常識的だったり、倫理観もしっかりしていたりするのがなかなかに粋である。まあ、そうじゃない出てくる詐欺師はボッコボコにされているのが、このシリーズの小気味良いところ。
宗教ネタをギリギリにせめているなあという印象。今回は、新興宗教ではなく大手どころなので、余計にそう感じたかもしれない。本棚の並びのまま読んでいるので、これも順番としてはちょっと前後している気がしている。そろそろ順番通りに読み直したい。
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ
プロローグと本編の違いを読み比べるのも面白い。
「雑踏の腐敗」腐敗というのは何なのかと思いながら読む。自分であれば腐敗とはまた違う勘違いをするかもしれない。
「永遠に美しく」そんな二十歳以上も外見が若返るのか?とそちらに不思議さがあったが、この話は逆に怖さを感じた。
「聖者の刻印」縋りたくなったときの信仰の怖さとともに人の心の動きが面白く感じた。ここに出てきたとある人物がまた出てくるかもしれない期待感も残る。
Posted by ブクログ
現実の向き合う大切さ、自分と向き合えているか・・・
今回もハラハラ、ワクワクしながら読めました。
推理カルテなので短編の話ですが、全ての謎(病)と物語がよかったです。
自分なりに推理して読みますが、医療の世界は面白なって思います。
今回の「聖者の刻印」を良い話でした。
自分自身と向き合って前進する難しさと大切さを改めて知れた気がします。
最後の書き下ろしも「詐欺師と小鳥遊」もいい塩梅で面白かったです。
このシリーズは全てが満足できますね
Posted by ブクログ
医療と宗教との間に生ずる摩擦についてのお話。いつもながらの鷹央先生と小鳥遊先生のコンビが謎を解き、事件を解決させる。シリーズをずっと読んでいると、この流れがとても心地よい。次のお話も自然と期待してしまう。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
人混みで体が腐る青年
若返った70代の女性
聖痕と血の涙によるキリスト教の預言者
少しずつ鷹央の成長も感じて、もはや女詐欺師にまで愛着湧いてきた(笑)
Posted by ブクログ
プロローグ、エピローグと短編/中編3本に
オマケページまでついた
お得感満載な本作
杠さんが、今回は味方として
結構登場していて楽しませてくれます
鷹央先生が
オカルト、詐欺などの問題を
相変わらず次々と解決して
スカッとしますね
オマケページもよかった
Posted by ブクログ
刑事との絡みが増えてきたな
謎解きの危険度が増してきてる?
聖痕はなんとなく予想がついたけど、血の涙は分からなかったなー。そんなことあるんだ。
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ第七弾。
「聖者の刻印」では、小鳥遊だけでなく、
盲腸から復活した鴻ノ池も、なぜか詐欺師の杠までもが鷹央にこきつかわれていて、
大変そうだった。
対決したのは、カルトではなくカトリック教会、
しかもバチカンとは大物だなーと思ったら、偽物だったとは。
最初の「雑踏の腐敗」は謎解き(症状?)の部分も面白かったし、
渋谷という知っている場所が登場したのが面白かった。
患者の姉はOLとして働いているのに、
渋谷のマンションに住んでいる?というところから、
どこら辺という設定なのか気になった。
マンションから歩いて渋谷センター街まで15分ぐらい、
その後スクランブル交差点に行っていることから、
駅の北西側、
寂れた感じの住宅街でスーパーがあるとなれば、富ヶ谷?
でも、そこまで行けば代々木八幡駅があるから、
最寄り駅が渋谷駅だけじゃないし。
まあ、そこらへんは突っ込んではいけないところかも。
Posted by ブクログ
面白かったです
今回はショートストーリー3遍。最後の詐欺師の話は、前のストーリーを思い出させてなかなかよかった。あと、最後に母親が(ある意味)洗脳から解放されてきちんと治療を受けさせてあげられたところはよかった。鷹央先生の成長ぶりもよかった
詐欺師の子の名前が、別れた元嫁のところに置いてきた娘と同じ名前だったのには何だかなぁ、という気持ちだった。字は違うけど
Posted by ブクログ
雑踏に紛れると変色してしまう体、異様な若返り、そして医療不信。
本作もまた、様々な症例が盛り込まれたミステリを堪能した。
本当に患者を救いたいと願った天久鷹央は普段の彼女とは違い、まさに鬼気迫るものを感じる。
これからもそんな彼女と、そしてコンビを組む小鳥遊医師の活躍を期待している。
Posted by ブクログ
なんやかんやで味方が増えてきたな。詐欺師のお姉さんはまた登場しそう。
小鳥先生は今回も可哀想な役回り。いつも盾になって痛い思いしたり失恋したりしてる気がする…
Posted by ブクログ
「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ7
小鳥遊が赴任して7-10ヶ月
おおよそ「透明人間による密室殺人」の後くらいの話。
人混みに入ると身体が腐敗していく謎、
年老いた女性がみるみる若返りをする謎、
血の涙を流したり、聖痕を浮かびあがらせる預言者の謎、
この3つの真相を鷹央が白日の下に晒していく!
今回は短編集のため、読む間隔が空いても大丈夫!
読書苦手な人にもオススメです!