あらすじ
200万部突破の大人気シリーズ、最新傑作!
二つの傷跡。抜かれた血液。
犯人は……吸血鬼?
東久留米市の公園。荒川の河川敷。
そして、東京湾の沿岸。
三つの場所で相次いで見つかった遺体。
被害者はいずれも首すじに二つの傷跡があり、
ほぼすべての血液が抜き取られていた……。
まるで「吸血鬼」が起こしたかのような連続殺人。
捜査一課の桜井公康から内々に相談を受けた
天才医師・天久鷹央は、事件解明に動き出す。
現役医師による本格医療ミステリー、書き下ろし最新作!
〈目次〉
プロローグ
第一章 吸血鬼連続殺人事件
第二章 水晶の吸血鬼
第三章 血に溶けた罪
エピローグ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ヴァンパイアになぞらえたミステリーって、いくつか読んだけど、こういう幕引きは、初めてだったかな
ここ何作か、胸糞悪い話が続いていたので、今作は違った感じで良かった
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズは病気が事件に大きく関わっており、新たな知見を得られるとともに犯人も本当の悪人ではなく病魔の被害者であると感じた。
結構社会問題になっている外国人労働者の問題も含まれていて、自分自身考えないといけないような問題も見え隠れしていた。
Posted by ブクログ
しばらくぶりで天久鷹央の事件カルテ…やっぱり好きですね。
そういえば、この作家さんは、あの子から紹介されたのでした‥‥
いまは、将来に向けての修行中。
面白いからまた次も読みましょう。
Posted by ブクログ
イッキ読みでした。
久々に“面白かった”って言える、天久鷹央の事件カルテでした。
最後は医師の倫理で終わるなんて最高!
今までの鷹央にしたら… そう思うと、少しは成長したのかも。
Posted by ブクログ
安定のドタバタがありつつ、謎がしっかり医学的に解決するのはすっきり
吸血鬼とかファンタジーな要素もあるのに、ちゃんと理論的に説明されて納得
投げられるものは怖くない舞が個人的にはめっちゃ面白かった
Posted by ブクログ
いったん解決したと見せかけて、その裏に隠れている真実をちゃんと解き明かすのはシリーズならではの展開で爽快。探偵ではなく医師としての選択をしたのはとても良かった。吸血鬼、血のタトゥー、豪華な別館、NPO法人、いろいろな要素が全て繋がり全て回収されるのは清々しい。
Posted by ブクログ
時系列読み14作目。いつもながらの一気に引き込まれる導入部。時系列で追っているからこそ、登場人物たちの成長や関係性の深化がじっくり味わえる。今回は“吸血鬼”を背景にした不穏な事件と、外国人技能実習生を巡る社会的テーマが交錯し、医療ミステリーでありながら社会派の顔も覗かせる一冊。
現役医師である著者ならではの医療描写の説得力と、鷹央の天才的な診断力、小鳥遊や鴻池とのやり取りが絶妙なテンポを生み出す。事件の緊張感と時折のユーモアがバランスよく配置され、最後までページをめくる手が止まらない。
そして迎える結末は印象深く、静かな余韻が長く残った。シリーズを追ってきた読者には特に響く、読み応えある一冊。
Posted by ブクログ
まるで吸血鬼がいるかのような事件。不気味だな〜気持ち悪いな〜、と思いつつも、鷹央先生と小鳥遊先生と鴻ノ池ちゃんのトリオのやり取りがちょっとコミカルで愉快で、シリアスさが軽減されますね。鷹央先生の情緒がすこしずつでも育っててほほえましい。事件の真相はおぞましいし顔を顰めてしまうけど、切なくて悲しかった。
鷹央先生は謎を解くことを楽しんでいるけれど、決して探偵でも警察でもなく「医者」であることが大前提にあるから、そこはとても信頼できる。患者のことをだいいちに考えてくれる医者がたしかにいるんだとわかることがうれしい。
Posted by ブクログ
被害者はいずれも首すじに二つの傷跡があり、ほぼすべての血液が抜き取られていた……
まるで「吸血鬼」が起こしたかのような連続殺人の幕開け・・・
本当に吸血鬼がいるような状態に中、どのような真相があるのか楽しみでした。
なぜ血液が抜き取られたのか謎が多く真相を知った時は驚きました。
また、天久鷹央の成長も感じれてこのシリーズを読んでよかったところです。
ただ、今回の事件カルテは哀しい事件でした。
まだまだ、続くので引き続き楽しんでいきます。
Posted by ブクログ
鷹央先生と小鳥先生のペアに鴻ノ池舞が加わり、3人組となった。ただでさえ鷹央先生のお守りで苦労している小鳥先生だが、さらに鴻ノ池舞が苦悩を一層重いものにしていて、そのうち胃潰瘍で倒れるんじゃないか?(笑)
合気道、良いね~♪習いたくなった。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
今度は連続吸血鬼殺人事件について。
今回は殺人動機にも医療というか病気が関係してて、個人的には良かった。
そして今回から完全版がまだ出ていない…!
Posted by ブクログ
今回はなんと吸血鬼!
いつにもまして医学的な専門知識がずらずらとでてきて?となった。
外国人労働者の社会的な問題にもふれつついつも通りの安定の面白さ。
ラストの展開は衝撃!
しかし犯人の動機として他に方法がなかったのかなって単純に思った。
Posted by ブクログ
天久先生シリーズ何作目だろう?
今回は、吸血鬼っぽい話
もう、病名が出ても全くわからない…
紫陽花だけは、少し想像がついたけど、
埋めてあったのはスペア?
今回、小鳥先生と舞ちゃんが
いい感じに見えました
この先どうなるのかな?
Posted by ブクログ
シリーズの中でもかなり好きです。鷹央が探偵ではなく医師であることをちゃんとわきまえている点、安心しました。サブタイトル通りの内容で、謎も納得感あって読後満足感◎。
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ、回を重ねるごとに段々社会派ミステリーに近づいていってる気がする。
今回のは本当社会派ミステリー感あった。
久々の天久鷹央シリーズ。
この作品から出版社が変わった関係なのか何となくイラストとか表紙の雰囲気も変わったような?気のせいか?
そしてしっかり鷹央先生の本領発揮のストーリー展開が楽しい!
私医療ものは話によって読むのにめちゃくちゃ時間がかかるんだけど、このシリーズだけはサクサク読めるし気が付いたら「えっ!?もう終わり!?」ってことが多いので相性が合ってるんだろうな〜と勝手に思ってる。
ラノベっていうのもあるんだろうけど、でも医療の説明はしっかりあるし本当に読み応えあるんだよね。
病名は益々マニアック(言い方が良くないかも)になってきてるから最早当てられる気がしないけど!
んーでもこの話、実はあの病気かなー?とか思いながら読んでたんだけどそうか、そういう病気も一因だったのかとちょっと勉強にもなったりして。
吸血鬼のモチーフ……と言うか話の元になってるんだろうと言われてる病って本当に色んな種類があるんだなぁ。
どうしてもドラキュラが有名だし、今じゃ美形の耽美系キャラだったりすることが多いけど実は悲しいんだよね吸血鬼……。
Posted by ブクログ
相変わらず聞いたことない病気だ出てきます
こんなとんでもない病気で苦しんでいる人、亡くなってしまう人がいるんだなーと今回も勉強になる
そして、あらためて鷹央がやってるのか「診断」なんだなーと
それにしても知念実希人さんはすごい
このめちゃくちゃ珍しい病気を犯人を追い詰めるのと、動機の部分と2つ考えて、違和感なく繋げるというミステリー作家としての技術の高さね
そしてこうミステリーファンの心をくすぐる小ネタね
軽さと重さを両立させるってすごい
Posted by ブクログ
鷹央がだんだん社会性を身に着けてきていて、小鳥遊との絡みが心なしか減ってきた気がする。
成長が嬉しいような、ちょっとさみしいような…
外国人労働者の待遇は実際に社会問題にもなっているので、胸が痛む。
そして、ラストはやっぱり想像もできない疾患が待っていた。
Posted by ブクログ
☆4
とっても面白くて今作も一気読みでした!
いつもの事なのですが…天久鷹央シリーズは読み始まると続きが気になってしまい、ページを捲る手が止まらなくなってしまいます。
今作を読んでいる最中も、時間が経つのを忘れるくらい没頭してしまい…子供のお迎えに行く時間に危うく遅れてしまいそうになりました( º^º; )
そして今作では今まで以上に鷹央先生の成長が感じられました❁⃘*.゚
きっといつも傍にいてくれている小鳥先生と鴻ノ池のお陰なのかなぁと(*´˘`*)
他にもシリーズの新作が出ているとの事なので、読むのが楽しみです!
Posted by ブクログ
久々の天久鷹央シリーズです。
技能実習生と、吸血鬼と。鷹央も小鳥遊も相変わらずでした。小鳥遊との日々により鷹央が少しずつ成長してます。きっと。
中高生にオススメです。
Posted by ブクログ
見つかった死体からは、血がなくなっていた。
全てが外国人留学生、という
確かに身元が即分からない人ばかり。
そしてまた、好き放題に現場に乗り込んで…ですが
今回は双方の職業概念がきっちり話されていました。
当然の話なので、さすがに引き下がっていましたが
これが通じなかったら、さらに大変そうです。
血がなくなっているのはなぜか。
本当に吸血鬼は存在するのか。
ヒントはそこかしらにあるものの、まったく繋がらず
知識は、非常に重要です。
ところで、結局謝罪はうまく終了したのでしょうか?
Posted by ブクログ
血が抜き取られた遺体、その首筋には2つの傷跡。その遺体を発見したホームレスが見たものはいかにも吸血鬼然とした男の姿だった。そこから始まる連続殺人事件、どの遺体も外国人で体には蝙蝠のタトゥーが。海外からの技能実習生とその闇。怪奇な謎に鷹央が暴走し、それを鴻ノ池舞があおる、そして小鳥遊が巻き込まれてゆく。鷹央は天才的なのはわかるが鷹央から出されるわずかなヒントから症状を言い当てていく小鳥遊も何気に凄いのではと思わせるが、おもりをする人が1人から2人になった小鳥遊の苦難は続く。これで14冊目。
Posted by ブクログ
久しぶりの天久鷹央シリーズ。相変わらずの鷹央、小鳥、舞のやりとり。安定の面白さ。
今回は外国人技能実習生の問題にも切り込む。
ただ、なぜそんなことをしたのかの犯人の告白は、医療に携わる者としてあまり納得のいくものではなかったかなー。
Posted by ブクログ
天久鷹央の事件カルテシリーズ、14作目!(だと思う)
長編の鉄板ストーリ!
鷹央が人間として成長してきている(笑)
今回のテーマは外国人労働者問題。
技能実習生として来日した若者を低賃金で使い倒す会社。
そんな実習生が殺される事案が発生。
首すじに二つの傷跡。ほぼすべての血液が抜き取られていた……。目撃された犯人は「吸血鬼」?
鷹央(と小鳥遊、鴻の池)がその真相を探っていきます。
本書のすごいところは、オカルトっぽく思わせながらもしっかりとした疾患名があるということ。
そこにたどり着くところがすごい。
オカルト伝説って実はその病気だったのでは?
そして、医師としての矜持を鷹央が語るところが成長を感じました。
さらに、もう一つ掘り下げた真相が隠されていて、そこまでがストーリ。
狂気じみていますが、哀しい真相でした。
こういうの大好き!
お勧めです。
Posted by ブクログ
破天荒かつ博覧強記の天才女医・天久鷹央と、彼女と同じ統括診断部で働く内科医見習い・小鳥遊優が不可解な事件に挑む、大人気メディカル・ミステリー。
2023年より実業之日本社文庫から刊行された完全版を読み、強烈なキャラクターと医療現場を中心としたトリックに魅入られ、すっかりファンになってしまったため本書を購入。
三つの場所で相次いで見つかった遺体。被害者はいずれも首すじに二つの傷跡があり、ほぼすべての血液が抜き取られているという。まるで「吸血鬼」が起こしたかのような連続殺人を、鷹央らはどう解決していくのか。ずっとハラハラすること間違いなし。
幾重にも張り巡らされたトリックとホワイダニット。医療現場を知り尽くした知念氏だからこそ描ける、非常にリアリティのあるシーンの数々に舌を巻くばかり…。
相変わらず読みやすい文体で、シリーズものながら本書から読み始めても問題ない点もグッド。総じて満足のいく読書体験だった。