あらすじ
病棟に現れた「天使」
謎めく事件の真相は?
書き下ろし掌編を追加した完全版!!
小児科病棟で相次いで起こった急変。同じ病室の男子三名が、原因不明の嘔吐、喘息発作、不整脈を起こした。
さらに、この病棟で「天使を見た」と語る小学生まで現れ……。
魅力的な「謎」があるにも拘らず、事件解決に動かない天久鷹央。
なぜ? そして事件に秘められた「病」とは? 現役医師が描く医療ミステリー、シリーズ屈指の感動作!
書き下ろし掌編「ソフトボールと真鶴」収録。
出版社名「新潮社」より過去に配信された作品に加筆修正し、新たに書き下ろし掌編を加えた『完全版』となります。重複購入にはご注意ください。
<目次>
プロローグ
Karte.01 甘い毒
Karte.02 吸血鬼症候群
Karte.03 天使が舞い降りる夜
エピローグ
書き下ろし掌編 ソフトボールと真鶴
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ第2弾!
前作同様、登場人物たちの掛け合いがコミカルで面白い。
短編3作(毒・吸血鬼・天使)。
謎解きの楽しさはそのままに、今回は胸が締めつけられるほど切ない場面があり、思わず涙しました‥。
Posted by ブクログ
小児科病棟で相次いで起こった急変。同じ病室の男子三名が、原因不明の嘔吐、喘息発作、不整脈を起こした。さらに、この病棟で「天使を見た」と語る小学生まで現れ……。魅力的な「謎」があるにも拘らず、事件解決に動かない天久鷹央。なぜ? そして事件に秘められた「病」とは? 現役医師が描く医療ミステリー、シリーズ屈指の感動作! 書き下ろし掌編「ソフトボールと真鶴」収録。
鷹央ちゃんの頭脳がやばすぎてドキドキしながら読んじゃってました(*^^*)
最後は本当に鷹央ちゃんと健太君の2人の内容に泣いちゃいました!
読んで良かったです!
匿名
鷹央は天才な反面人間性に問題があるけど、それを鷹央自身も理解していて、ただ自分勝手なだけじゃない…そんな自分に時に悩んで苦しんでいる。そんな鷹央の人間味溢れる姿がとても印象的で魅力的でした。
Posted by ブクログ
①甘い毒
面白かった。
1日にコーラそんなに飲んだら死ぬんじゃね?と思ったけどまさかそんな秘密があったなんて。
娘の思いやりにほっこり。
②吸血鬼症候群
普通に怖い。
自分の血たまに吸うときあるけど、ごくごく飲むこと想像したら気持ち悪かった。
③天使が舞い降りる夜
切なかった。
本当に病気って嫌よね。
天久先生の人間味が見られて良い話でした。
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。3篇の連作からなる短編集。
「甘い毒」は天久の病院に担ぎ込まれた交通事故の患者がコーラに毒物が混入されていると主張する。なるほど!といった謎解きでした。
「吸血鬼症候群」は療養型の病院で輸血パックがなくなるという事件が発生。こちらも本当に吸血鬼が現れたのかと思わせられました。
「天使が舞い降りる夜」は泣けました。小児病棟で連続して起きた急変。そして天使を見たという少年。鷹央先生は天才診断医だけれど人間関係構築はとても苦手で、そんな彼女の葛藤が描かれています。
本作も面白かったです。
<目次>
プロローグ
Karte.01 甘い毒
Karte.02 吸血鬼症候群
Karte.03 天使が舞い降りる夜
エピローグ
書き下ろし掌編 ソフトボールと真鶴
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ第二弾。
今回は、
研修医時代に基本的な手技がなかなか習得できなかった上に、
医療チームの中でコミュニケーションが取れなくて苦労したとか、
子供の死に遭ったことがなく向き合えないとか、
診断としては優秀な天久鷹央の「弱み」がでてくる話だった。
シリーズ物の展開としては王道か。
それはまあ良いとして、
入院中の中学生たちが退院したくないためにお互いに薬を注射するというのは、
いかに死が間近な小学生への贖罪のためとはいえ、
手段としても、技術としても無理があるのでは。
そんなことを言えば、
はじめは小学生をからかっていた中学生の改心事態にも無理がある。
そうそう、鷹央先生はソフトボールも弱みらしい。
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シリーズになる物語の何処が良いのか!個人的には登場人物の個性が読めば読むほど医療・医学の事ではあるが身近に感じられ、微笑ましくもありイライラもするが、個性豊かな登場人物がどんどん好きになっていく!今までの物語の中でも特に著書では、愛着と言う言葉を強く感じ楽しめた。ストーリーに関しても日常ありえるような運転手さんの話しから、どうする事も出来ない命に関わる医学の核心のような物語を楽しむ事が出来た。どうしても金田一少年の事件簿を連想してしまう。また、アニメ化決定の見出しを見るたびに面白いだろうな!と妙に安心してしまう。次の作品も楽しみに読ませていただきたい。
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本作のテーマは『大切な人を守るために犯した罪』といったところでしょうか。
最終章「天使の舞い降りる夜」のラストでは、医師としての試練を乗り越えた鷹央先生の姿に号泣でした。
アニメ化おめでとうございます!
Posted by ブクログ
今回は鷹央先生が自身のトラウマと向き合う回。
小鳥先生が鷹央先生に寄り添って一緒に成長していく姿に感動した。子供たちの心が大人で、自分もこんな心を持てるようになりたいと思った。事件の結末もホッコリするもので、シリーズの中では感動作に仕上がっていると思う。真鶴先生のミニエピソードも可愛かった。
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大好きな天久鷹央シリーズということで、今回も一気読みです。いつもは謎が解けてスッキリ!という気持ちになるのですが、今回の天使の話は命について、医者という仕事について考えさせられるものでした。救えない命があること、自分の無力さを知ること...。小鳥遊先生の言葉一つ一つがとても印象的でした。完全版ということで、最後にあったショートストーリーも楽しめました。意外な人物の驚きの特技にびっくりです!
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面白かった。
医療関係の闇をきちんと取り入れつつ、患者さんと医療従事者の交流とかを押さえつつ、ミステリとしても短編ながらちゃんと成立してて面白かった。
作中に自分と同じ持病が出てきたので、おおっと思ってしまった。
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天久鷹央の推理カルテシリーズ 第2弾。
炭酸飲料とトラック運転手の話「甘い毒」、
療養型病院に現れる吸血鬼の話「吸血鬼症候群」、
小児科病棟で相次ぐ急変と天使の話「天使が舞い降りる夜」の3話。
アニメで映像化された
天使が舞い降りる夜が切なかった!
鷹央が医師としての苦悩、葛藤、
また成長が見えたお話だった!
Posted by ブクログ
人のことを思う気持ちを感じることが出来る小説。
すごく人との繋がりを感じる回で、最後の「天使の舞い降りる夜」はよかった。
朝から感動してしまいました。
親、友達、知人のために自分ができることを考えさせられました。
でも、良かれと思ってやった1つの行動で病を発症したりと医学が恐ろしくも感じました。
少しでも医療について最低限の知識を学びたいと考えさせられます。
主人公の天久鷹央の人間らしさや弱い部分があり、より一層魅力的に感じた回でした。
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オーディブルにて。
今回は、
コーラを飲みまくる巨大ドライバー
吸血鬼事件
小児科病棟での悪戯っ子の急変
そして、
珍しく鷹央が珍事件に食いついてこない理由とは。
さくさく読めて良い。
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天久鷹央シリーズ2作目
今回の作品も天久鷹央の推理が鋭くて、とても
面白いストーリーでした。
短編のいいところとして、一つ一つの作品が
独立しているので、もう一回リセットして読めるところです。長編でしたら、もう一度ページを
戻して頭の中を整理してから読まないといけないのです。
今作は、天久鷹央の裏の顔と言うのか、前作では、表現されなかった感情が見えます。
泣ける一冊になると思います。
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子供の入院患者の話はやっぱりちょっと辛いな
でも、重たすぎないようにまとまっていて、安心して読める
天久鷹央が、だんだん人間らしくなってきてる気がする
Posted by ブクログ
・甘い毒
・吸血鬼症候群
・天使の舞い降りる夜
3作品とも相手を何とか助けたいという想いがあるが故の事件でした。
甘い毒は
父親の健康を案ずる娘がゼロカロリーのコーラをすり替えた故に起きた意識障害
吸血鬼は
思うような治療が施されない患者を案ずるナースが献血用の血液を盗み出した事件
天使は
末期の癌を患った少年に対して3人の少年の贖罪の気持ちが起こし事件
末期癌の少年、健太に最期に鷹央がベッド際で絵本の読み聞かせをするシーンは鷹央自身の新たな心の成長の一歩を感じさせる描写でした。
満足の内容でした!
Posted by ブクログ
「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ2
小鳥遊が赴任して4ヶ月〜半年くらいの話。
コーラに仕込まれた毒の謎、
病院に現れた吸血鬼の謎、
小児科病棟に舞い降りた天使の謎、
3つの謎を天久&小鳥遊コンビが解き明かしていく。
今作は子どもの気持ちがキーワード。子どもたちの優しさ、想いが謎に大きく絡んでくる!
Posted by ブクログ
医療的な謎解きが読み応えがあった。
医療の世界を難しい感じではなく、とても読みやすく書かれていて他のシリーズも読みたくなる内容だった。
また、患者の死との向き合い方など一般の人間からは想像もできない世界を感じることができた。
Posted by ブクログ
ドラマを観てから3巻目。シリーズは2巻目。
Karte.01 甘い毒はドラマの1話(コーラは違う)
Karte.03 天使の舞い降りる夜はドラマ5話
と同じお話でした。
安定の面白さでした。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。こんなに何個も謎を生み出せるってすごい。作者にはどれだけの医療知識があるの?と思ったけど本当にお医者さんなのねー。
今回は鷹央先生の意外な一面に触れられる。小鳥先生も扱い方が分かってきたりと相棒として成長してるなー。
Posted by ブクログ
天久シリーズ二作目。
今回の3部の犯人の心の優しさを感じる作品でしたね。医療の知識がないので、トリックというか種明かしの部分はそういう薬があるんだ、くらいの感想になってしまうのが、自分の知識の無さも含めて少し残念。知識のある方が読んだら全く違った感想なのだろうか。
余談ですけが、最近自分の涙腺ポイントが他の人と違うなと思う事がよくある。今回は鷹央と健太のの絡みでなく、悪ガキ三人が健太の母親に謝罪して母親が涙ながらにそれを受けるというたった数行のシーンにやられた。マイノリティなのかな。
Posted by ブクログ
破天荒かつ博覧強記の天才女医・天久鷹央と、彼女と同じ統括診断部で働く内科医見習い・小鳥遊優が不可解な事件に挑む、大人気メディカル・ミステリー。
『推理カルテ』→『吸血鬼の原罪』の順に読み、本作『ファントムの病棟』へ。
『推理カルテ』と同じく、3つのエピソードが楽しめる短編集。印象に残った話はやはり『天使の舞い降りる夜』だろうか。
小児科に入院している少年たちの完治したと思われた症状が再発。その隣の病室に入院している別の少年は『天使を見た』と証言しており、この奇怪な問題に統括診断部が挑むというもの。
ページ数的にも本作のメインとなる話で、普段は傍若無人な鷹央の意外な一面を知ることができた回だった。
他の知念氏の作品と同じく、読み応えがありつつもスラリと一気読みできる読みやすい文体は言わずもがなで、ミステリ初心者にもオススメしたい。