桑原水菜のレビュー一覧

  • 赤の神紋 第十章―Double Tempest―

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    ついに直接対決。手に握るほど汗はかかなかったけど、噛み締めすぎた奥歯の付け根が痛い・・・。怖い怖い怖い!ある程度は想像できた展開だったけど、それだけで済むはずもなくて。
    冒頭しばらく出番のない、いてもいなくても物語は進行していってしまう、演劇人ではないけど小説家という微妙な位置にいる連城が、あれだけ影響されて振り回されているのに、それでもやっぱり「観客でしかない」ってところが切ないよ。追いすがっていきたいんだろうにもう一歩手が届かなくて。諦めずに足掻きはじめる気配のある彼の今後に希望なんか持ってみたりして。
    でもほんと。「ただの観客でよかった」って。ものすごい緊張してものすごい興奮して、ものす

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    2013年06月19日
  • 炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響5 琵琶島姫

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    リアルタイムでミラージュに追いついた記念すべき一冊(時間差があるのは借り物だからだ)。
    数え上げればきりがない(?)越後七不思議のひとつ(嘘)『野尻池事件』を題材に・・・いやぁ、ためになるシリーズだね。珍しくほわわんとした雰囲気のギャグ要素もいつもよりもかなり多めに盛り込んだ、しかしそれでも 怨 霊 退 治 。越後の平穏はまだまだ・・・。いつかうちの近所まできてほしいなぁ。それまで書き続けてね(?)。
    想像力のなさが幸いなんだか災いなんだか、挿絵のない方々のお顔というかイメージが・・・野尻池事件のおふたりは07大河「風林火山」の、琵琶島姫については角川映画「天と地と」のキャスト(違うけど。浅野

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    2010年07月07日
  • 赤の神紋 黒鍵

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    どん底からいくらか這い上がってあの状態(本編)の連城が、そのどん底へ墜落していくさまを描いている番外編。というわけで(?)、これでもか!と言葉攻め(だって小説だもん)されるさまを想像したらページを捲るのも恐怖(だって桑原作品だもん)!というわけで、読むのに時間がかかった一冊。
    だって連城、他人の気がしない。なんとなく身に覚えのあるような感覚だらけ。わたしには奥田のようなひとはいなかったけど、榛原もいなかった。榛原と出会えていないことを幸運ととるか、それでも連城を羨ましいと思うか。刺激的な人生・・・桑原作品に出会えたことでよし、としよう。
    それにしても、だ。いきいきと明るい笑顔をふりまくような連

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    2013年06月19日
  • 赤の神紋 第八章―Blue Ray Arrow―

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    いや〜ん、あたしも榛原さんと動物園デートしたーいっv
    ・・・って、前章までと同じシリーズの感想とは思えない。や、あいかわらずいろんな事件てんこもりで。連城さま御乱心!はいつものことといってしまえばそれまでですが、あんなひとこんなひとの意外な一面っつーの?特に榛原さんが妙に人間くさくなっちゃったっつーか、玄関にいたらびっくりするわ。
    妙にあのハッピーエンド的な最後の頁。っつーか、これでシリーズ終わりなのか?とつい思っちゃったりなんかしたりして。ついほんわ〜としちゃった(だって前の巻がよぉ・・・)。でも、戦いはこれからなのね。ちょっと一服って感じ?

    20080310〜20080315

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    2013年06月19日
  • 赤の神紋 第七章―Dark Angel Appearance―

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    そういえば。連城があんなことにーっ!なってたんだったわね。続き出てるからさほど心配はしてなかったんだけどさ。
    わりとどんな内容でも「ほーぅ、それでそれで?」と読み進められるんだけど・・・「もうだめだ!」って本閉じたのははじめてだよぅ。もうやだ怖い!榛原怖い!
    2度ほどそんな具合で、こりゃあ読み終わるのに時間掛かりそうだわーって思ったのに、やっぱり気になる続きが気になる。そして「怖ぇっ!」閉じた3度目・・・最後の頁。なにするつもりだ連城響生!もうやだ怖いひとばっかり・・・

    20080305〜20080309

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    2013年06月19日
  • ファイアフライ 『赤の神紋』

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    榛原のキャンパスライフっすか。第6章までとは違う、神がすぅっと降りてきたようにいくらか身近に感じられる(逆だ。)、人間くささもありつつそれでもやっぱり変なひと(大食キャラなんて素敵っ)。
    それぞれにいろいろな問題を抱えて、だけどそれを乗り越えて成功していくさまは、文章の勢いに乗って小気味よく深く凝った心を掻き回されるよう(読むスピードも上がります)。すぐ隣にももしかしたらいるかもしれない彼らの情熱を、分けて励ましてくれているような気がするのは、向かう先のわからない自分への・・・うん、ただの気晴らしにはしたくないな。いま、彼らに出会えたことを幸運と思おう(病んでる)。
    本編よりはほんわか風味。そ

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    2013年06月19日
  • 炎の蜃気楼40 千億の夜をこえて

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    炎のミラージュ最終巻です。
    早く皆に幸せになって欲しくて、でも物語の終わりを見たくなくて。
    あのラストがずっと心に刺さったままです。

    炎のミラージュは中学の頃友達に勧められて読み始めたのですが文章に馴染めなくて、断念。
    社会人になってからこれまた友達に勧められて読み始めて一気にハマりました。
    暑い夏の日に毎日毎日ずーっとずっとどっぷり読んでいたのを覚えてます。
    高耶さんの熱に当てられて自分の人生考え直しました。
    いっぱい言いたい事はあるけど、うまく纏まらない…。
    いつまでも大好きです!高耶さん!!
    そして桑原先生にお疲れさまでしたとありがとうを叫びたい。

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    2009年10月04日
  • 炎の蜃気楼

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    こいつのせいで人生がアレになったよ!
    一巻は無難に面白い。5.5巻からが問題だ。大問題!相変わらず直江で形成されている私。

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    2009年10月04日
  • 赤の神紋 第三章―Through the Thorn Gate―

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    なんとなく感じてた違和感の正体が、実は主人公はケイちゃんじゃなくて連城だった!・・・って、作者の日記を遡って知った。のとか、つい上がるペースをおさえてゆっくり読んだからとか、己が精神的にちょっと病んでるときに読んだせいだからなんだか、シンクロ率が格段に↑!ケイちゃんや連城と一緒に泣いたり笑ったり、本気で榛原にびびってみたり。ついでにこの鬱々感もなくなって1歩前に進めりゃいいのに・・・やっぱり榛原が怖い・・・

    20080207〜20080212

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    2013年06月19日
  • 赤の神紋

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    ミラージュ以外の桑原作品初体験ですが、 お も し ろ い !
    舞台(ステージの上という意味ではなくて物語の。)が全然身近に感じられるし(そりゃあ怨霊退治とくらべちゃあねぇ)、演劇っていう要素も身近。好きな劇団も好きな役者もいますし、全通は無理ですが1日おきに通ったこともあるよ。
    ・・・っと、ミラージュ40冊読んでるときもそうだったんだけど、この人の文章ってさりげなくすごい爆弾落としてさらっと先に進んでいくから、読み逃さないように噛み締めながら読もうって思ってたのに、その先に先に踏んづけてみたい地雷が仕掛けてあって、気になってつい駆け足になるっ、いやっ!もったいないっ!
    変態キャラも健在。ド

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    2013年06月19日
  • 炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響5 琵琶島姫

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    そういや、これってBL?といまさら思いました・・・。
    一応そういうシーンやらセリフがないので、BLカテゴリーにしませんでした。

    ・・・。
    面白かったです。
    直江さんが、直江さんになる過程を見た気がします。
    女怨霊大将が景虎さまの奥方様かも・・・と景勝のパパと、宇佐美さんのお話?です。
    夜叉衆5人とも活躍してて楽しかったなぁ。
    それにしても、晴家が可愛すぎる〜!景虎さまの美人だったろうし、景虎さまと直江さんの息があってきた所も私的に見所いっぱいです。
    景虎さまのために!な式神もなかなか・・・。
    なんと言っても化粧師、河鹿の正体が!
    これからが楽しみですvvv

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    2009年10月04日
  • 炎の蜃気楼40 千億の夜をこえて

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    炎の蜃気楼。。
    言わずもがな名作だと思う。
    高耶さんみたいな男になりてぇ・・・!

    間違っても直江さんみたいな大人にはなりたくないなw

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    2009年10月04日
  • 炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響4 十三神将

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    どんなにろくでなしひとでなしでけちょんけちょんにいわれていようが(いや、だれもそこまでは・・・)、それでもやっぱり大好きだ、安田長秀!景虎を敵視して読む己もどうかと思うんだけど・・・やっぱり長秀殿のほうがおとななんだもん(?)。

    20080124〜20080128

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    2010年07月07日
  • 炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響3 外道丸様(下)

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    ガラの悪い景虎くんに萌え萌えしてる場合じゃなくなりそうな展開と、そればかりかビジュアル変更の危機!まさかそんなことは・・・ありえる。桑原水菜ならやる。やらないはずがない。信じたくないものを信じざるをえない状態にさせられてまた裏切られた感が、なんというか心地よく思えるってのは・・・すっかりファンになったってことだよな。
    ・・・で、いったん終わってんのねこの話で。続きが出てて、執筆再開してて、続きが出るのをわかってるこの状況で読んでるのってラッキーだと思うわ。だって、やっと登場の安田くんが、あたしの愛が・・・不憫。

    20080119〜20080123

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    2010年07月07日
  • 炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響3 外道丸様(下)

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    兵蔵太の過去、その記憶と向き合う景虎、兵蔵太に呑まれていく景虎を前にした直江の葛藤、直江への藤の想いと、藤への晴家の想い…すべてが胸に痛かった。長秀の宿体がすぐに予想できちゃったのはちょっと残念だったけど、これからの活躍に期待。色々と踏み外し始めた直江にも期待。

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    2009年10月04日
  • シュバルツ・ヘルツ ―黒い心臓― 4 シヴァの踊る森

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    遂にこの時が来てしまったか!!って感じ。ケヴァンが仲間になった事は大きいけど、そのぶん奏は大切な人を失くしてしまいました。辛かったり悔しかったり悲かったりで、奏泣きまくりです。

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    2009年10月04日
  • 炎の蜃気楼

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    47冊+邂逅編9冊と続く大長編シリーズの1作目。
    「ライト」ノベルや「ボーイズラブ」という枠ではとてもくくれない壮大な物語。
    恋愛や依存などの次元ではない人間同士の絆について、深く考えさせられます。

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    2009年10月07日
  • 炎の蜃気楼40 千億の夜をこえて

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    今までたくさんの本を読んできたけれど、読みながら声を出して泣いたのは初めてです。長い長い話が終わったということもあるんだろうけれど、ものすごい感情に襲われました。直江には愛することを、高耶には生きることを教えてもらいました。
    (2004年当時の感想)

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    三年経って、意を決して再読しました。読後は、胸がいっぱいというか、からっぽというか、三年前とはまた違った感覚でした。
    やっぱりどうしても悲しくて納得しきれていない自分がいる、けど、その重苦しさも全部抱えるのがこの作品の読者の責務なのかも、とも思います。
    最期の最期まで、高耶さんは高耶で、信長を包み込む場面は圧巻です。力で屈服させるのでは

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    2010年08月31日
  • 炎の蜃気楼38 阿修羅の前髪

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    「……わかっちょる。わかっちょる!だがこの手で復讐しなければ、この怒りはどうにもならん!」
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    「自分が流された痛みより、愛した人たちを奪われる痛みのほうが、ずっと大きいんだ!」
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    諦めず、闘い続けることは苦しいだろうに。
    苦しいだろうに。

    言葉なんか、もうでてきやしない。針の穴にも満たない可能性に、身も心も投げ出すおまえに、オレはどんな言葉をかければいいだろう。なにを言ったらいいのか言葉が見つからない。おまえへの気持ちを表す言葉なんて、紡ぎすぎて、もうとっくに飽和してしまった。


    折り鶴。直江!
    幸村とか勝家とか大楠公とか将門とか清盛とか……なんなんですか。笑

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    2010年08月31日
  • 炎の蜃気楼37 革命の鐘は鳴る

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    「永遠の命なんて……!望んだわけじゃないのに!」
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    「そうだ。魂の間引きだ」
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    「何も考えるな、いいから、おいで」
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    「そうやって……なにもかも……愛せぬものは砕いて橋を渡るのか」


    直江がまた一段上(?)へ。ガンガン泣きました。
    中川先生……カイコ。潮……栄養ドリンク。笑

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    2010年08月31日