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Posted by ブクログ
どん底からいくらか這い上がってあの状態(本編)の連城が、そのどん底へ墜落していくさまを描いている番外編。というわけで(?)、これでもか!と言葉攻め(だって小説だもん)されるさまを想像したらページを捲るのも恐怖(だって桑原作品だもん)!というわけで、読むのに時間がかかった一冊。
だって連城、他人の気がしない。なんとなく身に覚えのあるような感覚だらけ。わたしには奥田のようなひとはいなかったけど、榛原もいなかった。榛原と出会えていないことを幸運ととるか、それでも連城を羨ましいと思うか。刺激的な人生・・・桑原作品に出会えたことでよし、としよう。
それにしても、だ。いきいきと明るい笑顔をふりまくような連城響生って、恥ずかしいやらこそばゆいやらいたたまれないやら。それでもなんだかぐーっと近づけたような。連城と榛原、それからケイの関係。「赤の紳紋」の理由。いまさらようやくわかってきた感じがする。たぶん先を読み急ぐことになるんだろうけど、「ファイアフライ」「黒鍵」を経て「赤の紳紋 第一章」という流れでじっくりと読みたかったような気がしなくもない。ちょっとだけもったいない。
20080317〜20080325
Posted by ブクログ
割と、何度も読んで、何度も読み続けたけれど、終わりにはたどり着けなかった本、と読んだ方が正しいのかもしれない。
読み終わってない本が傍にあるのに、新しい本をとってきてしまうのは、私のとてもよくないクセだと思う。
そんなわけで「国権」。
「赤の神紋」という小説でドロドロを演じる連城のサイドストーリー。
連城はどうやって榛原を知り、榛原に傾倒し、また榛原に飲み込まれてしまったのか、の物語。
もちろん、一度地に落ちた連城は筆を折ったけれど。
奥田の助けを得て、立ち上がり。
けれど、また見てはいけなかったものを見せられてしまっていた。
とてもつらいつらい話。
時として創作はたくさんの人の心を打ち。たくさんの人の心を撃つことがある。それはもちろん、悪いことではないのだけれど、撃たれた側には致命的なダメージを与えられることになる。
もちろん、同じ方向を目指していればその確率は更に上がる。
そしてそれは連城を何度も、何度も、飲み込んでしまう。
すごく難しい問題なんだと思っています。
おそらく、才能があっただけ、連城には重くのしかかってきてしまった。
これはその苦悩だけが重くのしかかってくる、連城のサイドストーリー。
この物語に救いはない。
あるとしたら、ケイがいるだけだ。
ただ、それだけ。
それ以上の救いは「赤の神紋」の本編を読んでほしいけれど、きっち多分、本編を読んでも救いなんてものは存在しなかったことは、最後まで読んだ私は知っている。
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