桑原水菜のレビュー一覧
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ネタバレ自刃して果てた時の自分の怨念と闘う景虎さま。
まさに自分との闘い。
自刃した時の気持ちにはもう戻れないけど、続きを生きてるこの地上にも居場所などないことを悟って苦しむ景虎さま。
吉祥丸の殺戮を目の当たりにして、もう誰も殺したくないのに!と叫ぶ景虎さま、痛々しかった…。
なんでこう毎回毎回過酷なんですか。
「どうしてオレは生きてるんだ!」
この絶叫が突き刺さりますね…。
先は長いよ、まだまだ生きなければならないですよ、景虎さま…(涙)
直江に対しても、復讐心以外の感情が芽生えつつあるんでしょうか。
大っ嫌いな人(直江)に対しても、認めるべきところはきちんと認めて労いの言葉をかける景虎さ -
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ネタバレ不動山城、城蟷螂に成り果てた寧の哀しくやるせないお話。
母親の愛は凄まじい。
凄まじいゆえに、悲劇を生む。
敗軍の将・景虎さまは一体どれだけの業を背負って生きていかなければならないんでしょうか。
この怨霊を生み出した元凶は自分だと我を責める景虎さまだけれど、城を守ることもできずに主を恨むなど笑止千万!と坂崎に言い放った色部さんが物凄くかっこよかった。
こんなふうに思ってくれる人が側にいてよかったねえ、景虎さま!
景虎さまの初めての調伏シーン、最初から最後まで神々しく美しく、荘厳でした。
消えた怨霊たちに向かって労いの言葉をかける景虎さまに涙が止まらなかった。
改めて。
争いは哀しみしか生 -
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ネタバレすべての始まりの始まり。
ここから彼らの苦しく切ない400年が始まる…。
大怨霊と化した景虎さまの残念・怨念が凄まじい。
色部さんに懲伏され、天の闇界で謙信公にとうとうと説かれ、この世とあの世の秩序を守るために再びこの世で生を開始しながらも、精神と肉体の齟齬感に苦しめられる景虎さま。
怨霊の巣窟と化した越後でまた苦しむ景虎さま。
痛々しい。
そんな景虎に優しく手を差し伸べつつも厳しい言葉でわが身を省みよと叱責する色部さん、かっこよすぎです。
そして、そこでいじけて終わらないのがやっぱり景虎さまだなぁと。
ぼろぼろになりながらも前を向いて歩き出そうとする姿が、高耶さんだった。
ああやっぱり高 -
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ネタバレ幕末×ミラージュ。
幕末が好きなので、続々と登場する有名な名前に単純にわくわくしました。
様々な思想が入り乱れて混沌とした時代だけれど、誰もが国を良くしようと奮闘してる熱い時代、そんな世の中にあって生を終わらすことばかりを考えている景虎さまとの対比が切ない。
勤王派の志士の熱にあてられて生きることに少しだけ希望を見出し、また直江と共に歩き始めた景虎さま。
やっぱり前を向いてる時の彼は素敵だなあ…。
なんとなくなのだけれど、夜叉衆はいつの時代もみんな一緒に怨霊調伏をしていたイメージだったので、お互いの所在も知らないままそれぞれの場所でそれぞれの生活を営んでいることに驚いた。
結構、淡白な関 -
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ネタバレ直江を失った高耶さんの恐ろしいほどの統率力、半端ありませんでした。
ぼろぼろなのに、現実を歪めてまで敵に立ち向かう高耶さんがほんとうに痛ましくて…。
直江のことがあってヤケになっているのかと思いきや、直江がいない現実を否定して、悪い夢の中だと思い込んでいるっていう事実がすごく…もう…壮絶すぎる。
景虎さまの愛、壮絶すぎる。
そしてあまりにも脆すぎる。
現実を歪めなければ生きていけないほど、直江は景虎さまの全てだったんだなぁ…。
それにしても戦闘シーンはど派手で迫力ありました。
広島・萩は壊滅状態なんじゃ…?
建造物ぶっこわすし、マグマは呼ぶし、空には天狗や龍が舞って虎は吼え、海には戦艦大和 -
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ネタバレねーさんが200年もの長い間待ち続けてる恋人のお話。
時間が経ち過ぎて本当は顔も声も忘れてしまっているのかも、、、と疑心暗鬼に陥って取り乱すねーさんが痛々しくて。
やっぱりどうしても村重を調伏できなくて、どうにかして逃がそうとするけどそれも出来ずに、最後は信じて生き続けるために自ら調伏したねーさん、切ない。
そしてとても強い。
あたしはいつまでもあのひとの右の腕だもの…
いつか、慎太郎さんの魂に出会えることを願わずにはいられなかった。
そしてそんなねーさんに寄り添う高耶さんがとてもとても男前。
最後の鴨川のシーン、印象的です。
この人たちは悩みながらもこうやって寄り添って支え合いながら4 -
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ネタバレ昭和編第二弾。
尚紀くんな直江がいい感じにみんなにいじられてて、なんだか微笑ましい。
特に長秀。彼は本当にいい仕事するなあ!
最後にその事実知った時の衝撃。素知らぬ顔して写真撮ってたのかと思うとおかしくておかしくて。
尚紀くんかわいい。
まさか直江のことかわいいって思う日がくるなんて思いませんでした。
そして直江ストーカーな高坂。
神出鬼没すぎですし。
ここでも高坂の運転に翻弄される直江。
愛されてるなあ!
つうか高坂はもはやなんでもありですか?
直江に会うためならなんでもするんですか?
……と、いろいろ突っ込みどころもありつつ、状況は深刻です。
直江の前宿体のお墓参りのシーンがすごく -
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ネタバレ手元にありながらなかなか手が出なかった昭和編。
高耶さんじゃない景虎様を果たして受け入れられるんだろうか…という心配は全く必要ありませんでした。
やっぱりこの作品は引き込む力が強いなあ!読み始めたらぐいぐい引き込まれてしまいました。
本編でも何かにつけて語られていた30年前のお話。遂にあの忌まわしい出来事が明るみに…!(涙)
2人の関係も良好とまではいかないけれど、それでもまだ穏やかな空気が流れているように感じました。
景虎様が直江誘って飲みに行くなんて!!!
朽木さんのことはほんとに辛かった。
高耶さんにとっての譲みたいなポジションに収まってくれる人だと勝手に解釈してたから。まさかまさ -
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理想郷を手にしながらも最後にはやっぱり「このひとと生きていたい」と願ってしまった直江が切ない…。
高耶さんの「ありがとう…」に涙したのに、直後にはまたいつものいがみ合い。なんなの。直高ってなんなの。
あいつを失いたくない、景虎に戻ればあいつのことを考える資格が得られるんだろうか…とそんなことを思うまで高耶さんを追い詰めた直江。
でも高耶さんはそんなこと口にしないから!
もっと素直になって本音をぶつけ合えば少しは分かり合えるはずなのに、それをしないのが高耶さんと直江。
お互いこんなに愛し合ってるのに!求め合ってるのに!
なんでこじれるの。
もどかしい。もどかしいよっ!
中編とは打って変わって -
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高耶さんは鏡に囚われたままなのに、やたら暗躍してて存在感ありまくり。カリスマ性が光る。かっこいい。遠山さんを脅迫するとこなんて怖すぎましたし。
登場人物は沢山出てくるけど、それぞれがそれぞれの事情を抱えてて裏切り裏切られの連続。戦国っぽい!調略に次ぐ調略!
そして……問題の直江さん。
最初で最後の理想郷を目の前に、葛藤葛藤葛藤…。
ヤケクソになった直江は高耶さんにあんなことしたいこんなことしたいと氏照兄にぶちまけ、この男が弟にとって本当に必要なのかどうか悩む兄上。直江の妄執は他者をも巻き込み始めましたよ…怖い。直江怖い。
人は400年も生きるとこんなにも複雑な感情を抱くんでしょうか…(苦笑 -
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