あらすじ
オーギュスト役の最終選考『メデュウサ』を演じる条件として榛原はケイに自らのハミル像を作り出すことを命じた。ワタルのハミルを超えることができるのか――焦りとプレッシャーに押しつぶされそうなケイ。響生はかつてハミルを演じ、榛原との確執で舞台を遠ざかった藤崎晃一に会うことを提案する。ケイと藤崎の出会いは何を生み出すのか? 榛原と彼の最後の稽古に秘められたものとは?
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Posted by ブクログ
くっそ、なんでこいつら二次元なんだ。なんで実在しないんだ。『メデュウサ』の来宮版も葛川版も、藤崎版すらも観たような気になっているのに、実在しない悔しさったら!DVDとか出るんじゃないか?再演はいつ?あったら全通するわ!とか思うのに・・・(奴らが実在しても怖いけど・・・)。
さて。連城響生は少々喋りすぎ。たまにはだんまりを決め込んで、榛原をやきもきさせてごらんなさいな。榛原だってケイに3日もオアズケ食らわしてるんだから。挙句に出た言葉があれよ!あーゆーことするから嫌いなんだわ(言い切った!)!
青薔薇様藤崎先生(!)の登場は、あたしにとっての希望。彼の逆襲だろうが復讐だろうが、願ってもない。ええ、悲願?そうよ!ケイがオーギュストになることよりも、連城が榛原に勝つことよりも、榛原にギャフン(死語!)といわせられるようなとんでもキャラでも人格でも、そーゆーのが出てくるのを待ってたの!変身能力だの巨大化機能だのがついてりゃ最高だ!もう負けられないの。彼らだけの戦いじゃないのよもう。できることなら協力は惜しまないわ!でも、奴ら二次元・・・悔しい・・・(影響されすぎ)。
20080424〜20080430
Posted by ブクログ
なんだか勝手にちょっと丸くなった響生とケイの話。
藁をもすがるような思いで、かつてハミルを演じ、その後、舞台を遠ざかった藤崎晃一に会うことを提案する。
というのが今回のメインのところ。
藤崎晃一には、藤崎晃一なりの考えがあって、それが榛原と合わなくて結局ああいうことになってしまったんだな、というようなところが明かされました。
相変わらずケイに付けられる稽古は半端じゃなくて、これは一体大丈夫なのか……?
と思わないこともないですが、まぁ、小説だからね、となんとか納得しているような状況(苦笑)
今回の巻の見どころは、何となく落ち着いてしまったケイと響生の関係。
響生が内面の葛藤を何とか抑えて、ケイのために、と思って動いてるのは、それはそれでいい関係なんだろうな、と思います。
ただ、響生は仕事、大丈夫なのか……? と、思わないこともないですが。
なんていうか、響生が思うように、響生は響生の仕事を捨ててしまえば楽になれるのに、それをしてしまえば終わりのような気もするんですよね……
このまま、二人が穏やかに結びついてくれればいい、と思うような巻でした。
まぁ、これだけでは終わらないと思うんですけど。