あらすじ
「おまえの才能を監禁する」。天才・榛原憂月に翻弄される響生は、榛原を自分の支配下に置こうとする。企ては無残に破れ、絶望の淵に落ちた響生。そんな時、新人作家だった自分を見出してくれた恩師の死に出遭い、響生の心はケイに向かう。ケイの母の従妹に会った響生は、美しかったというケイの母とケイの濃密すぎる関係を知らされ、衝撃を隠せない。一方、ケイも過去の呪縛に苦しみ……。
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Posted by ブクログ
いや〜ん、あたしも榛原さんと動物園デートしたーいっv
・・・って、前章までと同じシリーズの感想とは思えない。や、あいかわらずいろんな事件てんこもりで。連城さま御乱心!はいつものことといってしまえばそれまでですが、あんなひとこんなひとの意外な一面っつーの?特に榛原さんが妙に人間くさくなっちゃったっつーか、玄関にいたらびっくりするわ。
妙にあのハッピーエンド的な最後の頁。っつーか、これでシリーズ終わりなのか?とつい思っちゃったりなんかしたりして。ついほんわ〜としちゃった(だって前の巻がよぉ・・・)。でも、戦いはこれからなのね。ちょっと一服って感じ?
20080310〜20080315
Posted by ブクログ
シリーズ8
ぶち切れちゃって榛原さんに薬盛って、
監禁しようとまでしたゃった連城さん
怒涛の展開の、冒頭から
恩師の死と、先輩作家さんの温かい言葉
ケイの過去を探す連城、
ケイを動物園に連れてってくれる榛原さん
ケイと奥田さんの舞台の感動、
そしてケイと連城ふたりのドライブの
穏やかなラストまで、
今回も息をつかせぬクライマックスの連続!
Posted by ブクログ
鬱になるってわかってるのに、ついつい読んでしまう。
個人的には、鬱っぽくなってる時に読むのはお勧めしないシリーズです(苦笑)
前作を読んだのが、随分前で、本を開いたら、いきなり響生さんが大暴走! してて、かなりびっくりしたんですが……。
その暴走が、響生さんにいい方向の何かを渡しそうで、その点だけはほっとしました。
いえ、全然、何にも動き出せてはいないんですが。
それにしても、相変わらず、食えない奴と、煮え切らない奴のオンパレードで。
この本は一体なんなのか、教えて欲しい……と、思います。
登場人物の行動にはそれぞれちゃんと、作者さんの頭の中では、意味があって動いてくれてるんだと思うんですが、全然、それがわからない。
この人達は、一体何を考えているのだ……? と、なる。
行動原理は割とわかりやすいと思うんですが、そっから先がこっちが思いつかないようなへんてこな行動をとったりする……。
でもね、だからこそ、面白いんです。
煮え切らない、何考えてるかわからないような人間が主人公だから、ついつい、最後まで見守ってあげたくて、「次ー!」「次ー!」ってなってしまうんです。
まぁ、切り方も結構生殺しだったりするせいもあるんですけどね。
ただ、この本のラストは、今までで一番、いいラストだったと思います。
ようやく、幸せの兆しが見えてきてほっとしました。
ただ、あの二人のことなので、このまま丸く落ち着くとは思えない辺りが何とも言えません……。