黒川伊保子のレビュー一覧
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p.108
とっさに使う回路の初期設定が男女で違うのである。
何かことが起こったとき、男性の多くは「遠くを見る」と「問題点を指摘する」を選び、女性の多くは「近くを見る」と「共感する」を選ぶ。
なぜなら、動物は、脳が不安や危険などのストレスを感じた時、数ある脳神経回路の中から、「生存可能性を上げる」ものをとっさに使うように初期設定されているからだ。
p.109
ストレスの解消法も真逆。
女性はおしゃべり。
男性は沈黙。
p.147
この世には、「抽象化」を面白がる脳と、「具象化」を面白がる脳があるようである。
真実が1つの方が気持ちいいという脳と、彩やバリエーションがあった方が嬉しいという脳 -
購入済み
なるほど
具体例が多く書かれてますが、どれも身に覚えのあることばかり。その表面的な事実だけでなく、裏側の女性心理がわかりやすく書かれていて、勉強になりました。いつも喧嘩するのはそもそもの論点がズレてたからからなのかと思いました。
今日から妻の為にも自分の為にも子供の為にも実践していこうと思います。
全ての男性におススメです。 -
ネタバレ 購入済み
妻が自分を理解するのにも◎
結婚して半年の新婚ですが、周りから言われるほどラブラブな感じではなく…理不尽に旦那さんにキレてしまい、自分を責めていました。
こんな理不尽にキレていたら、いつか嫌われるだろうと、キレる強気な態度とは裏腹で、矛盾している自分に悩んでいました。
でも、本書を読んで、理不尽に(男性にとっては感じる)怒ることは自分だけじゃないんだと、科学に基づいた女性ならではの理由があり怒りが蓄積していたこと、共感してもらえないからこその寂しさ、肯定して欲しかったんだという本音など、わたし自身を理解することが出来ました。
いつも出来ない私が悪いんだ、と考えてしまう女性にもオススメだと思います。 -
Posted by ブクログ
職場でうまくいかない話を、整体の先生に相談したところ、なんとその場で貸していただいた。
女性の対話はプロセス指向共感型、男性の対話はゴール指向問題解決型…自分は話を聞かずに結論に走っているのか?
ここからの挽回はかなり厳しい。ただ、せめて少しでも、できることをと思うと…
・とにかく共感
・相づち、あいうえお(あ〜、そうなの/いいね、それ/うんうん、そうなんだ/えっ、そうなの!?/お、そうきたか)
・いきなり弱点を突くのはご法度
・成果を褒めるより、経過をねぎらう
・結果よかったことへのダメ出し、今だから言うけどはNG
・謝るときは気持ちに言及して謝る -
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同著者の「妻のトリセツ」とはテイストが異なり、より「脳科学の専門家」らしい見地から書かれている。
AIをつくるうえで男女の脳の違いを知った著者が説く、男女の溝を埋める言葉かけがタメになる。
女性は子の保護や自身の安全への危機意識が高いため、身の回りのちょっとした変化への感度が高い。
男性は(ときに世界レベルで)全体把握に優れており、身の回りの変化には疎い。
女性は些細なことにきれているように感じるが、本人にとっては些細ではなく、本人がどう感じるかが重要。
コトではなく感情を理解して、感情に寄り添うことが必要。
モノを買う時などの「検討する」とは、男性は比較すること、女性はそのモノを感じつ -
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肩の力が抜ける本
私は自分に出来ること、できないこと、したくないことがわかってきたタイミングでこの本を読んだので、脳科学的に裏打ちしてもらって良かった。肩の力が抜けます。
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娘のトリセツ
娘への接し方に関する目から鱗の知恵が満載です。娘に健全に育ってほしければ最も大事にすべきは本人ではなく。。。娘さんを持つお父さん必読の書です。
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ネタバレ 購入済み
家の場合は娘かも
こういうのでアプリ作ったらベストセラー何じゃないだろか。
家の場合は旦那に色々求めてないからここまでならないけど問題は娘。
女の子なのに完全に男性脳でマックスイライラ(笑)
旦那のとこを娘に置き換えて、あるあるーとよんでました。
このシリーズで男女逆も欲しいなぁ、できたらうまくコントロールする方法とか(笑)そしたらイヤイヤじゃなく手伝いとかしてくれそう! -
Posted by ブクログ
ベストセラー(妻のトリセツ)から読み始めた身には、それ以外の本が色褪せてしまうのは否めない。妻のトリセツこそ同性の黒川さんの本領発揮という感じがしたから。しかし数冊読んでみると、「人間のトリセツ」は黒川さんの著書の集大成として面白かった。全ての本で述べられた重要点が、未来の人工知能に向けてという形で要約されている。内容がマンネリだという捉え方ができなくもないが、結局女性脳を語ることは男性脳との比較であり、人間を語ることは男女を語ることであるのだから繰り返しが生じるのは仕方なかろう。黒川さんのおかげで人間関係や子育てが数倍面白く感じられるようになって感謝です。
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女性向けの一冊に思えるけど男性が読んだ方がむしろ、考えさせられるのではと思いました。もちろんよい意味でです。
男性脳と女性脳。女性脳は共感であり、男性脳は解決するためにあるという。男性の場合、空間把握能力が優れているのに対して、女性脳は危険を回避する能力に優れているという。
男の子の育て方については、なるほどと思う部分が多々ありでした。
ひとを説得するのに正論だけでは相手を納得させることは出来ないけど、共感する力があってはじめて相手や自分のためになるのではないかなと思います。
男も女も生きにくい世の中かもしれないけど、世の中、男と女しかいないのだから、お互いを補いあって生きていけば良いのに。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれから本書に記載されていることを実践して、少しでも残された時間を有意義に過ごしたいと思います!
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・ときにむかっ腹が立つ。それが夫婦なのである。なぜならムカつくことこそ「とっさいに真反対の答えを出す、ペアの装置」が正常に機能するための大事な要件だから
・女が共感とねぎらいをどんなに欲している生き物か、まったく知らないのである。
・妻にとっての古亭主の役割はまさに「生けるアルバム」
・男性脳は、ぼうっとしている間に、脳を整理して進化している。いわばマシンのメンテナンス。必要不可欠なのである。
・趣味のない男は、魅力的じゃない。何かを追及して工夫していくことにこそ、男性脳の真骨頂がある。 -
Posted by ブクログ
一般的に男性はまずゴールを知りたがり、女性は共感を求め出来事プロセスを語ろうとする。
女性は自分の話をしながら、結論を導き出していきたいと考えるので、話の腰を折られたり、結論をすぐに聞かれたり、男性から結論を言われることを嫌う。
たとえば、妻が「なんだか、腰が痛くて」といったとする。男性がいきなり「医者に行ったのか」と返したら、対話は破綻する。正解は、相手の言葉を反復して共感で返すことだ。「腰が痛いのか。それはつらいね」。これだけで女性の脳のストレス信号が減少し、不調が軽減することもある。
女性は「怖い」、「つらい」というストレスを男性よりも受けやすい。それは防衛本能で、そのようなストレス -
Posted by ブクログ
人工知能開発者が書いた子育て本。脳を知り尽くした作者ならではの冷静というか好奇心に満ち溢れた楽しい子育てに微笑ましくなる。
印象に残ったのは「甘やかしすぎることはない」として息子さんを甘やかしたというくだり。直前に読んだ佐々木正美先生も、医者の立場から「過保護を心配する必要はない」と全く同じことをおっしゃっていたからだ。甘やかして自立できない子供になると思いきや、その逆で、自分を受け入れてくれる軸や居場所がある分、子供はそこから世界に飛び立てると。
黒川伊保子さんでいうところの、特に男性能が必要とする「座標の軸」に母親がなるということかとわかり、とても納得できる内容だった。
思えば子育