黒川伊保子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は旦那さんが大好きで結婚した。
だが、妊娠、出産をし只今子育て中。
ん?新婚のときよりはるかに
旦那さんへイライラする、、、
困った時、共感ではなく
私を貶してくるように感じる、、。
何でわからないの?普通なら
わかるでしょ。人の気持ちも考えずに!
とイライラしていました。
まさにその悩みの最中におすすめして
貰ったこの一冊。
わたしの解説書?!というほど
驚きと感動を与えてくれました!!
男女で違うのは身体の構図だけと
思っていた私。
まさか脳にここまで違いがあるとは、、
この本を読むとまさにそう!と
思う事ばかりでした!!
何度も読み返したい1冊です。 -
Posted by ブクログ
人工知能エンジニアとして自然言語解析の専門家、2018年には『妻のトリセツ』がベストセラーになった著者が 「発音体感」という言葉の語感に着目した日本語論
心に残った内容 感想
① 母国語とは語感と情景がしっかりと身体感覚に結びついている
「朝よ、おはよう」と赤ちゃんの頃から声をかけられて抱きあげられていたら、日本の風土のまぶしい朝日と活動が始まる躍動感を経験の中で認識する
朝の「あ」はノドも口も開ける開放感、「さ」は舌の上に息を滑らせて口元に風を作るSの組み合わせ
「おはよう」は第2音の「は」に弾むような感覚があり
親と赤ちゃんは同時に爽やかな空気と朝の光と語感を感性の情報としてインプットしている
情景と語感が一体化している発音体感の例として、擬音語・擬態語
カラカラ・クルクル・コロコロ サラサラ・スルスル・ソロソロ タラタラ・ツルツル・トロトロ
Kは固く乾いた感じの固体 Sは空気をはらんで滑るような感じの気体 Tは水分を含んで粘り気がある感じの液体
Kはノドの奥をいったん閉じて、その接着点に強い息をぶつけて音を出すノドの破裂音で
口の中を早く突き抜け、唾液と混じらない乾いた音
擬音語だけでなく、硬い キツイ、キリ、剣、かたくな など意味と語感が結びついているものも多い
ケンスケ・キイチ・ケイコ・小林・加藤などイニシャルKには強くて速くてドライなクラスのみんなから一目置かれているイメージ
クヨクヨは? YaYuYoは二重母音の特殊な構造で緊張を緩和するゆらぎの優しい音
ヒヤヒヤ・すやすや・そよそよ・くよくよはすべて揺らぎの意味を含む
Hは気管をこする息の音、大量の音をノドにぶつけて喉元が熱くなるほどで体温を感じる音
ヒヤヒヤは熱さ・冷たさ・緊張を緩めるゆらぎがある
Sは息を滑らせて、前歯でこすって音を出す口の中の風の音だから爽やかで涼やか
切ない・寂しい・颯爽・すっきり・スピード・スポーツなどの外来語も日本語のSの語感に合致しているので定着した
Tは上あごに舌をつけてはがすときに音を出すので最も濡れてねばる感じ
タラタラ・たっぷり・たらふくなど豊かさ充実感を表す言葉が多い
3人姉妹「ミカ(仕切り屋の長女)・ミキ(個性的な次女)・ミク(内気な末娘)」語尾の母音の違いでイメージが違ってくる
② 母音を主体に音声認識する言語は世界的に見て 日本語とポリネシア語のみ、言語脳・左脳で言語を認識
その他の欧米、アジア諸国はすべて子音主体・アラビア語は最も子音に頼っている言語で砂漠の民は悠長に大きな口を開けて母音を発音しない
子音を骨格として認識する世界の大多数の人たちは母音を音響効果音として右脳で聞いている
自然の音の音響波形は母音と似ているので、風や雨、小川のせせらぎ・木の葉のこすれる音や虫の音を歌声のように聞き、自然と調和し会話しながら生きてきた
一方、子音語族は自然の音は語りかけてくるとはとらえずに自然と対峙して、統制を取り、または保護するという発想になる
③ 潜在意識で母音骨格をつかむ日本人は、話しているうちに相手と融合してしまう
合意が得られていなくても、なんとなくわかり合えた気になってしまう
合議制という名前の下でお互いの落としどころを探り合っている
子音語族の人たちは、相手との境界線がある
それを超えて理解し合うには権利と義務について話し合う合議制が合っている
確かに日本語は音の響きだけでイメージをとらえることができたり、和歌や俳句の短い言葉で広い世界を表現する文化が合ったり、気持ちを汲み取ったり、共感するのが得意な言語だと思う
そして、主語を言わずにぼかしたり、自分の意見なのか世間の味方なのか立場をあいまいにする会話も多い
親しい間柄ならそれでも済むが、ビジネスや公式の場所、あるいは日本語が母国語以外の人には、もっと詳しく説明しないと伝わりにくい
長い歴史の中で土地を追われたり、母国語を奪われることなく、日本語をはぐくんでこられた事に感謝しつつ、違う文化や言語体系を持つ人たちとも言葉で分かり合えるような柔軟性を身につけたいと改めて感じた本 -
Posted by ブクログ
脳科学、人工知能研究者の著者による、脳の仕組みの視点からみる不機嫌の源となるものと、それを踏まえた日常生活で使える対応スキルについて書いてある本。
普段新書はあまり読まないが、何となく興味が湧いて読んでみた。あーそうそう!と頷きながら、こうやって夫婦はすれ違ってイライラしてしまうのか、と納得。子どもに対しても、ついつい5W1Hで会話を始めてしまって小言っぽくなってしまうなぁと反省した。
ただ、最後に「母の悲しみでしか伝えられないこと」というところで、これだけ「叱らずにほめる」「叱るときは冷静に」みたいな傾向が大きいこの時代に、こういう考え方もあっていいんだ、と思えて少し楽になった。そうだよね、何でもかんでもじゃないよね、と。
色々な考えに触れることは、時々ハッとさせられて新たな視点を持てる。いい読書でした。