黒川伊保子のレビュー一覧
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購入済み
共感のあまり、笑ってしまう
男性と女性の脳に違いがあることは知っていたけれど、ここまで深く、わかりやすく、具体的に書いてある本に初めて出会いました。
書いてあることは、まさに私と妻の日常風景で、その事がなぜ起こるのかを、脳の違いの観点でしっかり解説してれていて、あまりの納得具合に思わず笑ってしまいます。
書いてあることをよく覚え、これからの夫婦の暮らしに役立てたいです。 -
Posted by ブクログ
AIから脳機能を専門とする著者による男女脳差論。
感性・共感とプロセスを大切にする女性的脳、思考・論理と結果に重きをおく男性的脳。
そこまで違うのかと愕然とすると同時に、なるほどそういうことかと納得してしまう。
どのように受け止め、対処するのがおススメかもかかれていて結構実用的。
それもこれも女性脳特有の思い込み・天の啓示のようにも思えるが、それでも参考にすべし。
『○○する男、△△しない女』のようなタイトルの本は、ステレオタイプなレッテル貼りのようで基本的に敬遠してきたが、『本を読む人だけが手にするもの』での紹介から読んだら、本書は面白かった。息子くんは、母の教育よろしいことに感心、女心が分かるオトコなんだろうな。
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Posted by ブクログ
ストレスがたまると脳の使い慣れている回路だけを漫然と使う様になるので、思い込みが激しくなったり、過去の呪縛にとらわれやすくなったりする
運が良い人とは、
3パーセントの潜在意識で感じたことを、97パーセントの顕在域に要領よく伝えられる脳の持ち主
一人で勝手に悩んで、悪い想像をめぐらせて、自分はないがしろにされている、と思い込むのは女性脳の悪い癖
人が思い通りにならない事を、私を軽んじているから、なんて解釈しない事
母の様な気持ちで出てくる言葉がベスト
別々に帰りたくないから一緒に暮らす様になった
頼りにして甘えて自分の相談役にする
脳のイメージ領域と身体制御の領域を連帯して使う趣味が小脳を活性化させ、ストレス解消になる。ポイントは単に座学で勉強するのではなく、身体を使うこと。イメージを出力する事。小脳が元気になるだけでなく、身体に覚えこませた経験が腹に落ちる感覚を掴みやすくしてくれる。人が生きていくためには腹に落ちる事がとても重要
脳が悪い記憶を消すまでに要する時間は49日。 -
Posted by ブクログ
「語感」についての研究
黒川伊保子さんの本はやはり面白い!
本書のタイトルである『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』は、主題ではない。「語感」の解説の中で引き出された一例でしかない。
『ことばを発する際に、口の中で起こる空気の流れ、舌の動きといった物理現象が、意味以上に意識の質に影響を与えている』という視点で、特に日本語に焦点を当て、分析を行っている。他の書と重複することが多いけども、この書は、特に『サブリミナル・インプレッション(=ことばの音から潜在能に浮かぶイメージ)』と『音のクオリア(質感)』について言及し解説されている。
ちなみに、『陰陽師』の「この世で一番短い呪(しゅ)とは・・・名だよ」という台詞を紹介しておられるが・・・、やっぱりそうだと思った!好きなんだろうな。
黒川伊保子さんが一貫して言っていることは、この「呪」についての物理的な解釈の一つだと思う。
黒川伊保子さんには、ぜひとも野口三千三へとブチ当たった著作を出してほしいと思うこのごろ・・・。
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【目次】
序 章 ブランドをつくるマントラ
日立のマントラ
商品名の音
音のサブリミナル
第1章 ことばの音
おっぱいの音
母を呼ぶ音
MとPの快感
音と人間の生理
気持ち良いことばは語り継がれる
この世の始まりの魔法
文字でも聴覚野が刺激される
名前は呪である
ことばの本質
文字のイメージ
第2章 サブリミナル・インプレッションの力
ものの音と脳
音の共鳴体としての身体
脳に響く音
「ことばの音」の定義
「右脳で聴く」ということ
潜在脳のイメージ
サブリミナル・インプレッションとクオリア
「マニフェスト」の甘さ
第3章 鍵は擬音・擬態語
言語学から脳へ
脳科学から言語へ
感性工学から言語へ
マーケティング論の視点
九千年のタイムトラベル/インド・ヨーロッパ祖語からの発見
「培」「倍」「by」
肉体の悦び/発音の生理構造からの発見
粘りのある「バビブベボ」
カラカラとサラサラ
すべりのいい「S」
かたい「K」
とろみのある「T」
なぜキツネはズルイのか
第4章 音のクオリア
日本語の音と文字
濁音の見事さ
母音語の奇跡
辛口のキレを持つ「K」
Cの存在理由
確かな手ごたえの「T」
光と風のモニュメント「S」
未来への光「H」
ベッドルームの音「N」
満ち足りた女の「M」
哲学の響き「R」
男たちを興奮させる濁音
吐き出すブレイクスルー系
母音は世界観を作る
アイウエオのサブリミナル・インプレッション
エントロピー増大関数としての「Y」「W」
第5章 ブランドマントラになった商品名たち
未来に向かって走るブランド
トマトジュースが甘い理由
少女たちの救世主
男の子が走り出す音
牛丼と豚丼
化粧品ブランドの棲み分けマップ
終 章 日本人は言葉の天才
世界が二つの言語に分かれた日
溶け合うことば、威嚇し合うことば
日本語は母音語
日本人の絶対語感
おわりに
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Posted by ブクログ
「私の長年の疑問を、この本が答えてくれた」。
そんな気がします。
日本語を母語とする私たちは、日本語の言葉を発するとき、
息の流れを体感し、
そして言葉そのものにストーリーを頭に描いているのですね。
「なるほど!」という実感を、得ることができました。
著者の黒川さんは、「脳とことば」の研究者。
人工知能の開発にも携わった方なのです。
言語学一筋という研究者と、
また違ったアプローチがこの本でなされているのが
とても新鮮でした。
「おはよう!」は、日本に風土に似合った朝のあいさつ。
「Morning!」は、イギリスの風土に似合った朝のあいさつ。
日本を母語とする人にとって、日本語は美しい。
イギリス語を母語にする人にとって、イギリス語は美しい。
風土に似合う、言語があるのですね。
その中、日本語の特異性にも触れたあったことも
見逃せません。
この本から、お互いの風土に根ざしたことばや
文化、習慣を
お互いに尊重していきたいな、と感じさせてくれました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ朝起きると・・・・・
あたしの頭が「らいおんみたく」なっている。
日本語のプロとして働くあたしだけれど、あえてここは「あたしの」「らいおんみたく」と言わなきゃならない。・・・いや、言わせて欲しい。
「ライオンみたいに」ではなく、「らいおんみたく」。
「ライオン」には写実的な・・・劇画調のイメージがある。「らいおん」にはアニメ・・・しかもまるっこい、一筆書きのようなかわいいライオンのイメージ。「みたいに・・」ではなく、「みたく」は舌ったらずなイメージ。・・・そう、ボサボサで汚らしい印象ではなく、ぽさぽさでぽわんとしてて、汚くない印象が欲しいだけ。
「ガメラ」が「カメラ」になったらどう?ましてや「かめら」になったら、怖くもなんともない。
多分手のひらに収まるだろうし、携帯ストラップにできちゃうかもしれない。
「ゴジラ」が「コジラ」になったら?丸い目をしているに違いない。「コシラ」や「こじら」になったらむしろ、あたしの方から謝りたくなる。
『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』(黒川伊保子・著)では、「ガンダム」が「カンタム」じゃない理由がわかる。売れる車にC音から始まるものが何故に多いかわかる。キツネはたぬきよりずるがしこいんだって、日本人の誰もが思う理由が、音にも隠されていることがわかる。
Fから始まる単語がある。
「ファン」「ファンタスティック」「ファンタジー」・・・
発音する際に、息の音の一部を唇に当てて振るわせるFの音は、ふんわりした、拡散したイメージを持っている。〔不思議〕〔非現実的〕な印象。だから、「ファンタジー」で表現したいときに、それは「おとぎ話」に変えたくないけど、なんとなく「空想」「夢想」「幻想的作品」にはしてもいい気持ちになる。これは漢字が持つ力でもある。「空」は開放感いっぱいだし、「夢」も拡散しているし、「幻想的」なんてそのままイメージを継いでいる。ファンタジーには素敵な終りが用意されていて、まだ続きがあるかもしれない希望がある。でもおとぎ話は悲しかったり、皮肉に溢れている場合がある。それが音にも十分表現されているのだ。F音の魔法・・・と黒川さんが言う。
黒川伊保子さんには、あるイベントでお会いした。あまりに話しが面白かったのでそれから彼女の本を全て読破。それまで、外国由来のカタカナ語を自分たちが使っている理由について、深く考えたことがなかったけれど、適度な重みのある「手紙」とちょっとした「レター」は違う。「ラブレター」を送ったら喜ばれるだろうが、「愛の手紙」を送ったら相手が退くかもしれない。あたしがラジオで毎週伝えているのは「詩」であって、「ポエム」ではない気がする。
黒川さんは、理学部物理学科を卒業し、現在は言葉の感性の研究をしていらっしゃる。言葉を紡ぎだしているのは、ご存知、左脳。左脳にダメージを受けると、言語に障害を来す。現在では、脳のどの部分が言語処理をしているのか大方明らかになっている。
一方の右脳は、音楽や美術などの記号化できない要素に感応する「感性」を生み出しているわけで。その右脳で、「ことばの音が潜在脳に描くイメージ」も生み出されているのだという。・・五感のすべてを駆使して人が感じ取る「脳の秘め事」と彼女は呼ぶ。そういえば、以前TVで、事故で左脳全て摘出した女性が、話せるようになった事例を見たことがあったなあ・・・。彼女は、世界初の「音が潜在意識に働きかける」ことをチャートにしてしまった人。ああ・・・尊敬する黒川ひゃん・・。
「ねっとり」は「しっとり」より粘性があり、「うっとり」は「う」の音を、喉の奥から出すので籠もった感じになる。これを、ナレーションとして入れるときにはいろんなアレンジができるのだ。「うっとり」の「う」をを唇近くで高い音にすると、年の若い、かわいいイメージになる。声を低くして喉の奥だけ使うと、年齢が上がり・・・「り」の母音まで発音すると、年齢が下がる、下がる。さらにスピードダウンさせるとより大人になる。同時に息を吐く量を増やすと・・・「うっとり感」が増す(笑)。「念じる」は重く、「信じる」はスパっと言い切る感がある。「さらり」の「さ」は粉のような・・・「はらり」の「は」は衣擦れのような・・・「きらり」の「き」は閃光のような・・・印象が脳に染み付いているのだ。
『日本語はなぜ美しいのか』(同・著)にはもっと面白いことが書いてある。日本語の「オハヨウ」と「Good Morning」を例に。英国の朝はくぐもってる。物憂げで、日本人の朝とは違う。この言葉の組成「良い・朝」をみてみると、これは語感ではなく、意味から生まれた言葉だということがわかる。けれど、この鼻腔に響く物憂げな発音が、英国の朝に根付いてきたのには、それなりの理由があって・・・ゆっくりともやのかかった朝に始動する英国だからこその言葉だろうという。英国の赤ちゃんは、穏やかな、やさしい朝のイメージを持って育つのだろうとも。
一方、鮮烈な朝陽を受けて起きる日本人には、「おはよう」が根付いた。赤ちゃんは、お母さんから「朝よ!オハヨウ!」と元気に、そして爽やかに言われることで、音と一緒に、お母さんの明るい顔・爽やかな声のトーン・まぶしい光を一緒に感じとって・・・「朝」を知るのだそうだ。
音が赤ちゃんに与える影響力、そして長年かけて各国民族が生み出してきた言葉の不思議。その他、骨格がいかに音に、言葉に影響しているかも教えてくれる。
びっくりしたのは、日本語は、世界でも珍しく「母音を主体に音声認識をする」言葉ということだ。(他に確認されているのはハワイ語などのポリネシアン語のみ)
以前、外国人男性とは付き合えないのはなぜか考えたことがある。(人それぞれだから・・・あくまでも、あたしの場合は、ってことで)母音で伝える感情が無かったからだ。コミュニケーションに不足があるとは思わない。身振り手振りや表情で言葉を補えばなんとかなる。ただ、どうしても伝えたい情緒が伝わらなくて、むず痒い思いを何度かした。そして、その時、「ああ、日本人がいい」と思ったのを覚えてる。
あたしの過去の仕事で、番組開始当時は英語を使っていたのに、途中から使わなくなったことが2回ある。ラジオの生放送とカウントダウンのナレーション。
最初は「英語のところは英語でかっこよくお願いしま~す♪」と言われて頑張る。そのうち・・・「英語はなしで・・・」になるだろうなーと思いつつ・・・・
そして結局英語の部分はカタカナ読みになる。「すいません。英語の部分カタカナ読みでお願いしよっかなー」って言われる。なぜなら、英語と日本語を単語単位で混ぜこぜに読めないから。日本語は日本語で読みたいという強い欲求があり、同時に英語は英語で読みたいと思う。英単語に日本語の助詞をくっつけても、変な帰国子女になっちまう。(念のため、あたしはカリフォルニア英語を話し、ナレーションの文脈によって必要があれば、英国英語で目立つ、子音の強弱も母音のアレンジもして日本人に通じやすくしたりもするので、聞くに堪えない英語になっているわけではない・・・だろう)英語をそのままに発音すると、必ず日本語にリズムがついてくる。一方、日本語のように音の高さで表現し、リズムを一定にすると、音の強弱で表現する英語が変になる。だからFMラジオのDJのようには喋れない。
・・・おっと、忘れてた。あたしはFMラジオのDJだった・・・。
・・・でも、嫌なものはいや。
両方達成できるように、口蓋と唇、喉の振るわせ方、息の加減でどうにかできないものか。探求続けるしかないかな。
創世まもなく・・・といっても神の子たちは皆、数百歳は生きているから・・・数千年後、ノアとその家族、つがいの獣たち以外を滅ぼした神様。「もうしないから・・ちゃんとしてね♪」と何度も契約を確認してくれたのに、洪水が退いたらすぐに天にまで昇ろうとした人間たち。
「洪水にはしないって言ったけど、そんな塔建てるんだったら、みんなバラバラにしちゃうからっ!」と言われ、全世界に散り散りになった懲りない人間たち。でも、そんな人間の『言葉』にも、感動を残してくれたのは、やっぱり神様のなせる業だわ。
「あたし」からのおすすめ本・・・黒川伊保子さんの著書は、
『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』(新潮新書)
『日本語はなぜ美しいのか』(集英社新書)
他に『シンデレラ・ブレイン』『しあわせ脳に育てよう』(講談社)、『感じることば』(筑摩書房)など -
Posted by ブクログ
怪獣の名前にガギグゲゴの行が多い。
そんな気がする。
音の印象、”音象”を研究している
黒川さんの著書。
確かに、世界共通なのは音の印象。
漢字が解らない外人に漢字の事なんか
解らない。
名前(字)の持つ意味を日本人なら気にする。
画数や漢字の印象で左右されると思いますが
実は音の印象の方が重要なのではないか?
そう思う一冊である。
ガ行なら、やはり強いイメージ、少年の暴力性に
訴える音の印象であり、女性の好む音ではない
そんな気がする。
爽やかなイメージではサ行。
サワムラ シュンスケ なんて聞いたら爽やかなイメージだ。
ガタヤマ テツジ この名前だとなかなか強そうで、頑固そう。
音の印象は大事かもしれない。 -
Posted by ブクログ
万人にオススメの一冊。日本語の言葉の音のもつ力について書かれている本。言葉とは、その言葉が持つ意味の前に、音によってある程度言葉のイメージができてしまう。
著書のタイトルの「ガギグゲゴ」に代表される濁音の言葉の持つイメージであるが、著者に言わせれば「オトコ子ども」の好きな言葉であり、確かに、少年漫画誌のジャンプ、マガジン、サンデーなんかも濁音が入っている。
一番興味深かったのが、「カキクケコ」、「サシスセソ」、「タチツテト」はこの順で乾燥度が違うこと。「カキクケコ」は一番乾燥しきって、「カラカラ」の状態である一方、「タチツテト」は「タラタラ」と粘性のある状態。その中間の、「サシスセソ」は、「サラサラ」で、最もバランスのいい状態。なので、資生堂といった化粧品メーカーの名前は、「サシスセソ」で構成されている。
結局、物の中身も大事だけれど、それ以前に、物の言葉の音だけで物の中身をイメージされてしまうということ。それだけ、音は大切であり、ブランドイメージを作る上で、音の響きは重要になる。 何か自分で名前を付ける時には、名前の意味以上に、名前の音を優先するべし!