黒川伊保子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「女女問題」って女性だけの話だと思ってました。
でもこれ、男性こそ知っておいたほうがいい本かもしれません。
**『女女問題のトリセツ』**は、
女性同士の人間関係を責める本じゃなくて、
「そういう仕組みだったのか!」と腑に落ちる一冊。
女性はなぜ共感を大事にするのか。
なぜ正論が逆効果になるのか。
なぜ“ちょっとした一言”が尾を引くのか。
読んでて何度も「なるほど…」ってなりました。
女性は「分かり合えなくていい」と楽になれるし、
男性は「無理に解決しなくていい」と分かる。
これ、夫婦・職場・友人関係、全部に効きます。
人間関係で消耗したくない人、
性別関係なくおすすめです。
本書『女女問題のトリセツ』は、女性同士の人間関係がなぜこじれやすく、なぜ些細なことで深く傷ついてしまうのかを、感情論ではなく「女性脳の特性」から読み解いた一冊である。著者は、女同士のトラブルを「性格の悪さ」や「意地悪」として片づけるのではなく、女性が本来もつ高度な共感能力と感情処理の仕組みこそが、問題を生みやすい原因だと説く。
女性は、会話において結論や正解よりも「気持ちの共有」を重視する傾向が強い。話を聞いてもらうときに求めているのは解決策ではなく、「そうだったんだね」「それはつらかったね」という共感である。そのため、正論やアドバイスを先に返されると、「気持ちを否定された」「軽く扱われた」と感じやすい。この感情のズレが、女女問題の出発点になる。
また、女性同士の関係には、表に出にくい「見えない序列」が存在する。男性社会のように役職や成果で明確に決まる序列ではなく、共感の量、注目の集まり方、言葉や態度の微妙な差によって形成される。そのため、本人に自覚のないマウントや比較、善意を装った助言が、相手を深く傷つけることになる。
さらに女性社会では、「察すること」が暗黙の前提になりやすい。期待や不満を言葉にせず、空気で伝えようとするため、察せなかった側が悪者になり、関係が静かに壊れていく。善意・親切・心配といった一見ポジティブな言動ほど、断りづらく、受け手にストレスを残す点も本書は指摘している。
著者が最も強調するのは、「女性同士は分かり合えるはず」という思い込みを手放すことだ。全員と理解し合おうとするほど、心はすり減る。女女問題の最善策は、無理な共感をしないこと、期待値を下げること、そして適切な距離を取ることである。距離を置くことは冷たさではなく、自分を守る成熟した選択なのだと本書は伝えている。 -
Posted by ブクログ
個人的まとめ
●「主語なしNO」、は未来を奪う
「ムリムリ」、「ダメダメ」
良い言い方
「君の気持ちは分かるけど、私には別のいいアイデアがあるよ。きいてくれる?」
甘やかしたらダメになる は昭和の話。感性を伸ばそうとしたら躾の一部をあきらめなければならない
●女子の自己肯定感
思春期に生殖のために脳が動き出す時女の子たちの脳は、自己肯定感が一気に落ちて他人の承認を欲しがるようになる。髪を切り過ぎた、、など些細な事を以上に気にする
※その自己肯定感の下落は男子ではさほどでもない。この違いを 大人は認識すべき
●叱られ続けた子供は本来の才能が弱体化される
●子供脳と大人脳
子供の脳はインプット脳。光、音、匂い、味、手ざわりも一緒に記憶する。
大人の脳はアウトプット脳。情報の差分のみ記憶する。「決めつけ」も多い。
※子供は大人の決めつけやウンチクが大きらい。
●9~12歳までは脳細胞の回路が劇的に増える時期。子供脳が完成する時期
●中学生の脳
・時々エラーが出る。勉強よりも日常生活の面に出るが、しばらくすれば自然に治るので何もしなくて良い
・自分の気持ちをうまく表現できない時期
「別に・・」や「知らない」が増えるがこれは反抗期ではない
※思春期は 大いなる ストレスの中に いるのだということを理解してやろう
●娘が父親を嫌うのは 健康な証。
近い遺伝子を持つ男性に嫌悪感を持つように作られている
●中学と高校の授業の理解度の違い
中学:1回の授業で理解しやすい
高校:3回以上または他項目の授業で「はっ」と理解できることがある
●幸せな時にいつも口にしてたお菓子を食べると、脳は反射的に幸福感の信号を出す
●人工知能の時代に他人と同じようにできることは何ら意味はない。他人と違ったことができること。それが価値を生む時代である
●眠っている時は海馬が知識の再構成をしている時間。
・眠らないと頭は良くならない。
・脳は 眠っている間に進化する。脳神経回路を書き換え記憶の定着を促す
・脳は起きている間に感動した出来事を睡眠中に知識に変える
・超優秀な 子供たちは 意外にたくさん睡眠をとっている。
●メラトニンは 脳全体の神経信号を沈静化させ、 脳を眠りに導くホルモン。
乳幼児も6歳を過ぎるとメラトニン由来の睡眠に変わる。
●コレステロールは女性ホルモンのエストロゲンの材料なのでコレステロールを嫌ってはいけない
●「好きでたまらないもの」が人生を切開くカギになる
以上 -
Posted by ブクログ
妻のトリセツに続き2冊目として拝読。
こんなに書きぶりを変えられるなんて、驚きの全ての母や女性に寄り添った文章で、バリバリ理系の方なのになんて振れ幅なんだ!と変なところでも感動してしまいました。
とても読みやすかったです。
中身として、母の背中を押しながら、脳の発達に伴って子どもとどのように接するのが望ましいか、Howto本に偏らずに語ってくれていて、入ってきやすかったです。たくさんメモしちゃいました。
渦中になれば、しんどい、つらい、いつまで続くのか、分からないことばかり、と溜まってしまいそうな育児を、もっと長期的に、子どもという一人の人間との関係性への投資として、楽しみながら捉えていけたらいいなと前向きに思いました。素晴らしい本、また年齢を重ねたときに再度読み直したいです。 -
Posted by ブクログ
小学生の息子と衝突する事が多く参考に。
脳科学・AI研究者で、読みやすく面白かった。参考になった点もたくさん。
・男は空間認知優先型の脳。遠くを見て空間の距離を測ったり構想を認知したり。
女性はコミュニケーション優先型で、近くに集中して人の表情などに敏感に反応する。遠くと近くは同時には見れず二者択一。
・だから男は目標以外が目に入らない。トイレに行く時はトイレだけ。だから一見ぼんやりしてやりっぱなしに見えるが、近くが手薄なだけ。
欠点を消そうとすると長所も弱体化する。
・女の子の興味は自分。成長につれ自我をリストラする。男の子の興味は自分より対象。成長につれ自分の主観を育てる。
・男子にとって、片付けないで良い自分だけの空間があると想像力が育ち空間認知力も強くなる。
・男子にとって母親は座標軸の原点。
・甘やかして戻れる原点があると確信できると、男性脳は冒険の旅に出やすい。
・8歳までにどれだけぼんやりできたかが大事。その時間で外からの刺激を咀嚼している。
・9歳から12歳までの3年間は脳のゴールデンエイジ。脳が神経線維ネットワーク(賢さ、運動神経、センスなどの源)を劇的に増やす。この時期は体験と睡眠が大事。寝ている間に昼間の経験を元に神経線維ネットワークが作られる。
・叱るより「男としてカッコ悪い」
・男子にはゴールは遠く。ゴールが近く、乗り越えた先にもまだゴールがあるとモチベーションが下がる。
・小さな失敗をたくさんさせる。失敗経験の無い脳に大冒険は担えない。
・自分の中の「確信」(迷わない、逃げない、人の目が気にならない)は人からの「賞賛」より気持ち良い。
・志は高く、結果に無頓着。失敗は恐れない。
・13歳までに母親と共感型対話の訓練を。思春期になるとホルモンの影響でゴール指向になる。
・人を巻き込もうと思ったら演技でも楽しいふりを。最初はふりでも、本当に楽しくなる。 -
Posted by ブクログ
黒川伊保子さんの新書を読んだのは、実は今回が初めて。今までにたくさんの新書を出されているが、そのなかでも有名なのは「トリセツ」シリーズだ。
こういったときは共感、逆にこのような場面のときは結論を先に言ったほうがいい、などと、様々な具体例をあげて説明してくれるから、分かりやすいうえに、きっと実行しやすい。
著者の言う通りに試してみたら、かなりの確率で対話がラクになるはずだ。
何故なら本書は、著者の長い年月の研究が土台になっているから。根拠がしっかりあるので、頭にどんどん内容が入ってくる。
著者の薦める「ハイブリッドコミュニケーション」という対話の技を身につけることができたら、どんどん自己肯定感が高まりそうだ。