黒川伊保子のレビュー一覧
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「普通名詞を忘れると、その存在意義も忘れる。つまりさ、しゃもじを手にして、その呼び名がわからなくなったときは、それが何に使えるのかも見失うんだよ」
その道のりを憂うことはない。今とこれからを生きるために必要でないものpを捨て去り、魂はきっと身軽になっていく。誰もが行く道である。脳には、その行き方が最初からプログラミングされているはずだ。
脳は五十六歳で出力性能最大期を迎えることがわかっていた。無駄なものを捨てていくのが、脳の最大のテーマであることも。
人はギャップに惚れる生き物
人は、魅力で振り返り、ギャップで惚れて、弱点で愛し続ける生き物なのである。
脳には、「ある決まった動作」を -
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まさか脳に性差があるなんで夢にも思わなかった。なんでもっと早く本書を読まなかったんだろう。男性は絶対本書を読んだ方がよい。
著者がAIを開発してきた人であり、女性。だから信憑性がある。
先に、女性脳の対話スタイルと男性脳のそれは、話の方向が真逆だと述べたが、共感で回す女性脳と、問題解決(欠点の指摘)で回す男性脳は、回し方の感性の方向も真逆なのである。この二つがかみ合うわけがない。
「なんだか、腰が痛くて」と妻に言われて、いきなり「医者に行ったのか」なんて返してないでしょうね?
実は、女性脳は、「怖い」「ひどい」「つらい」などのストレスを伴う感情が起こるとき、ストレス信号が男性脳の -
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共感のあまり、笑ってしまう
男性と女性の脳に違いがあることは知っていたけれど、ここまで深く、わかりやすく、具体的に書いてある本に初めて出会いました。
書いてあることは、まさに私と妻の日常風景で、その事がなぜ起こるのかを、脳の違いの観点でしっかり解説してれていて、あまりの納得具合に思わず笑ってしまいます。
書いてあることをよく覚え、これからの夫婦の暮らしに役立てたいです。 -
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AIから脳機能を専門とする著者による男女脳差論。
感性・共感とプロセスを大切にする女性的脳、思考・論理と結果に重きをおく男性的脳。
そこまで違うのかと愕然とすると同時に、なるほどそういうことかと納得してしまう。
どのように受け止め、対処するのがおススメかもかかれていて結構実用的。
それもこれも女性脳特有の思い込み・天の啓示のようにも思えるが、それでも参考にすべし。
『○○する男、△△しない女』のようなタイトルの本は、ステレオタイプなレッテル貼りのようで基本的に敬遠してきたが、『本を読む人だけが手にするもの』での紹介から読んだら、本書は面白かった。息子くんは、母の教育よろしいことに感心、女心が分 -
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ストレスがたまると脳の使い慣れている回路だけを漫然と使う様になるので、思い込みが激しくなったり、過去の呪縛にとらわれやすくなったりする
運が良い人とは、
3パーセントの潜在意識で感じたことを、97パーセントの顕在域に要領よく伝えられる脳の持ち主
一人で勝手に悩んで、悪い想像をめぐらせて、自分はないがしろにされている、と思い込むのは女性脳の悪い癖
人が思い通りにならない事を、私を軽んじているから、なんて解釈しない事
母の様な気持ちで出てくる言葉がベスト
別々に帰りたくないから一緒に暮らす様になった
頼りにして甘えて自分の相談役にする
脳のイメージ領域と身体制御の領域を連帯して使う -
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「語感」についての研究
黒川伊保子さんの本はやはり面白い!
本書のタイトルである『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』は、主題ではない。「語感」の解説の中で引き出された一例でしかない。
『ことばを発する際に、口の中で起こる空気の流れ、舌の動きといった物理現象が、意味以上に意識の質に影響を与えている』という視点で、特に日本語に焦点を当て、分析を行っている。他の書と重複することが多いけども、この書は、特に『サブリミナル・インプレッション(=ことばの音から潜在能に浮かぶイメージ)』と『音のクオリア(質感)』について言及し解説されている。
ちなみに、『陰陽師』の「この世で一番短い呪(しゅ)とは・・・ -
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「私の長年の疑問を、この本が答えてくれた」。
そんな気がします。
日本語を母語とする私たちは、日本語の言葉を発するとき、
息の流れを体感し、
そして言葉そのものにストーリーを頭に描いているのですね。
「なるほど!」という実感を、得ることができました。
著者の黒川さんは、「脳とことば」の研究者。
人工知能の開発にも携わった方なのです。
言語学一筋という研究者と、
また違ったアプローチがこの本でなされているのが
とても新鮮でした。
「おはよう!」は、日本に風土に似合った朝のあいさつ。
「Morning!」は、イギリスの風土に似合った朝のあいさつ。
日本を母語とする人にとって、日本語は -
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ネタバレ朝起きると・・・・・
あたしの頭が「らいおんみたく」なっている。
日本語のプロとして働くあたしだけれど、あえてここは「あたしの」「らいおんみたく」と言わなきゃならない。・・・いや、言わせて欲しい。
「ライオンみたいに」ではなく、「らいおんみたく」。
「ライオン」には写実的な・・・劇画調のイメージがある。「らいおん」にはアニメ・・・しかもまるっこい、一筆書きのようなかわいいライオンのイメージ。「みたいに・・」ではなく、「みたく」は舌ったらずなイメージ。・・・そう、ボサボサで汚らしい印象ではなく、ぽさぽさでぽわんとしてて、汚くない印象が欲しいだけ。
「ガメラ」が「カメラ」 -
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怪獣の名前にガギグゲゴの行が多い。
そんな気がする。
音の印象、”音象”を研究している
黒川さんの著書。
確かに、世界共通なのは音の印象。
漢字が解らない外人に漢字の事なんか
解らない。
名前(字)の持つ意味を日本人なら気にする。
画数や漢字の印象で左右されると思いますが
実は音の印象の方が重要なのではないか?
そう思う一冊である。
ガ行なら、やはり強いイメージ、少年の暴力性に
訴える音の印象であり、女性の好む音ではない
そんな気がする。
爽やかなイメージではサ行。
サワムラ シュンスケ なんて聞いたら爽やかなイメージだ。
ガタヤマ テツジ この名前だとなかなか強そうで、頑固そう