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ヒトの脳の一生は、面白いほど7年ごとに段階を経ていく。子ども脳から14歳までにおとな脳へと成長し、28年間であらゆる知識や感覚を得てピークを迎えるも、まだ試行錯誤を繰り返す。やがて更年期やもの忘れを経験し、心細くなるもの。だが、それは「老化」ではなく「進化」の証。物事の優先順位が見えてくる脳の最高潮期は、ようやく56歳で始まりを告げる! 脳と感性から紡ぐ「成熟」の極意。
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Posted by ブクログ
この本を28の歳に読んでおいて良かった。 また7年周期で読み続けることとする。 35 42 49 56 63 70 読み続けることで実感を伴って読み下すことができるだろうか?はたまた新発見によって内容が過去のものになるのか? 楽しみだ。
「普通名詞を忘れると、その存在意義も忘れる。つまりさ、しゃもじを手にして、その呼び名がわからなくなったときは、それが何に使えるのかも見失うんだよ」 その道のりを憂うことはない。今とこれからを生きるために必要でないものpを捨て去り、魂はきっと身軽になっていく。誰もが行く道である。脳には、その行き方が...続きを読む最初からプログラミングされているはずだ。 脳は五十六歳で出力性能最大期を迎えることがわかっていた。無駄なものを捨てていくのが、脳の最大のテーマであることも。 人はギャップに惚れる生き物 人は、魅力で振り返り、ギャップで惚れて、弱点で愛し続ける生き物なのである。 脳には、「ある決まった動作」をすると、「その動作を繰り返してきた場面と同じ神経信号の状態を作る」という癖がある。 しっくりとくるルーティンは人によって大きく違うので、自分のオリジナルを見つけることだ。「同じ動作」「同じ位置」がキーワード。 笑顔を作れば、勝手に嬉しい時の神経神号が起こる。 人が心を込める、という動作にはパワーがあるのである。私たちの脳には、潜在意識下で百万分の一秒を感知し、フォトン(光子=光の粒)一つにも反応する。想像を絶する精度で、周囲を認知しているのである。おそらく、目の前の人の鼓動や血液の脈動、呼吸のリズムなどを感知しているのである。複数の人間の 脳波が連動する現象も確かめられているので、相手の脳波をキャッチしていることもあるに違いない。 さらに相手の表情筋をくまなく感知することもわかっている。私たちは、目の前にいる生命体の生命情報を感知し、その脳が「間違いなくお釣りを渡そうと、心を込めている」ことを知るのである。その「無意識のうつに感知する生命現象」が、私たちの脳に安心感を与えてくれるのだ。ことばがなくても通じるものが生命同士にはある。たとえ相手が、愛犬や愛猫であっても。なんと植物でも。 脳の出力性能がピークに達するのは五十六歳。健康でさえあれば、ここから八十四歳までが、「ヒトの脳が最も使える時期」に当たる。 ヒトは七年で飽きる 略 ヒトの骨髄液が、七年で入れ替わるのだという。骨髄液は、ご存知の通り、免疫の中枢司令塔だ。略 この骨髄液は、毎日少しずつ入れ替わるのだが、七年より前の細胞が残らない。つまり、満七年経つと、厳密には、今とは違う免疫システムで生きていることになる。 失敗は、脳の最高のエクササイズ 略 特に重要なのは、要らない回路を見極める作業だ。無駄なところに電気信号が行きやすい状態では、ヒトは他者に翻弄されやすく、本質を見失ってしまう。要らない回路を捨てることによって、人の思慮は深くなっていく。 その、要らない回路を見極めるために不可欠なエクササイズが、「失敗」なのである。失敗して痛いおもいをすると、その晩眠っている間に、脳内では、失敗に使われた関連回路の閾値(生体反応が起こるための最低値)が上がり、電気信号が行きにくくなる。つまり失敗の数だけ、人は失敗しにくく、判断にまよわなくなる。失敗が心に痛いほど、取り返しがつかないほど、脳への学習は大きい。失敗は、のうをよくするために、人生で最も有効な入力なのである。 もの忘れは、老化ではなく進化である 略 要らないところに信号が行かなくなるのだから、当然、もの忘れは起こる。脳科学的には人生の想定内であり、むしろ喜ぶべき進化のあらわれなのに、物忘れほど、この国のおとなを不安にさせるものはない。 自分の失敗だと脳が認知せず、夜眠っている間に脳が書き換えられることもない。脳が書き換わってないってことは、心が入れ替わってないってこと。心からの反省だけが、脳を育てる。 脳は、寿命を知っている 略 寿命というより、「脳がこの年齢をもって、生き切ったとする」と表現した方が正しい。 略 ヒトは、脳のゴールは知っていて、そのゴールに合わせて、自分の脳や体を、静かに折りたたんでいくように思える、と、先生はおっしゃった。いくつであろうとも、あらかじめ決めた終焉で逝く脳は、なんらかのこの世の秘密を見て、うまく枯れて、静か に散るのではないだろうか、と。 略 脳の残り時間が短い身で、遠い将来にまで希望が湧いたら、きっとむなしくなってしまう。だから、 脳は、思念時間を小さく折りたたみ、長い文脈を紡げないようにするのだろう。 世の中の仕組みがよくわからなくなった、ちょっと前のことを忘れるようになった。これをボケと呼んで、ネガティブな「病状」にしてしまうのは、どうにも違和感がある。だって、誰もが行く道なのである。病気ではない。脳が、穏やかに終焉を迎えるために、想定内でしかけたイベントなのだもの。
成熟脳:脳の本番は56歳から始まる。黒川伊保子先生の著書。50台半ばになると気力や体力の衰えを感じる人も多いかもしれないけれど、脳は56歳から最高潮期を迎える。科学的根拠のない精神論ではなくて、脳科学の研究者、専門家である黒川伊保子先生にそう言ってもらえると元気が出てくる人も多いはず。高齢化社会の日...続きを読む本では56歳なんてまだまだこれからの年代のはず。年齢や性別に関係なく全員がそれぞれの知識や能力、経験を生かして活躍できる社会にしないと。
人の脳の一生をわかりやすく説明されています。入力装置(覚える)としては28歳までがピーク、出力といいますか、物事を判断する脳のピークは56歳から始まると! 黒川伊保子 著「成熟脳 脳の本番は56歳から始まる」、2018.1発行です。興味深かったのは、ことばは、今生きてることに必要なくなったものから消...続きを読むえてゆく。逆に言えば壮年期と同様な暮らし方をしていれば、そうそう脳から消えることはないと。また男性と女性の対話方式の違いもよくわかりました。女性の対話は「共感」、男性の対話は「問題解決」。なるほどです。
脳の衰えを感じていたときに遭遇し手にとりました。 この本を読んで衝撃が2つ。 一つは、思春期は脳の移行期間(調整期間)であること。 二つ目は、もの忘れは老化ではなく進化 と書かれていたことです。 年代に応じた脳の機能にもとても納得できました。 勇気と励ましをもらえ、良い意味で開き直りも大切だと感じま...続きを読むした。 まだまだ、脳と自分自身の成長をこれからも期待したい。
複タイトル「脳の本番は56歳から始まる」にひかれて手に取りました。 作者と同じ時代を生きてきた自分は、こんな考え方ができる(勉強してきた)女性がいるんだと嬉しくなりました。 自分もまだまだだね、と思わせてもらいました。
今56歳(令和2年11月)です、この本の著者・黒川女史の本は最近何冊か読ませてもらっていますが、この本の内容は週刊紙などに数年前に書かれたものが文庫化されたようです。 「脳の本番は56歳から始まル」という副題を見て、どうしても56歳である間に読まなければ、という思いでネットで見つけて取り寄せて読み...続きを読むました。 体力や視力は50を過ぎると悲しいことに老化を無視することはできません、その中で脳はこれから活動が本番を迎えるというメッセージには心づけられます。今まで走り続けてきた人生を振り返り、今後はどのように生きるべきかを考える上で、自分にとって分岐点になる今年に、この本に書かれていることを活かして人生の後半戦(本番)に向けて準備を進めていきたいと思いました。 以下は気になったポイントです。 ・脳には「ある決まった動作」をすると、「その動作を繰り返してきた場面と同じ神経信号の状態を作る」という癖がある(p22)何かに挑戦する人は、挑む日のルーティンも決めておくと良い、同じ動作、同じ位置がキーワード(p23) ・女性脳の共感型対話モデルでは、共感でもって気持ちよく経過を話し尽くすことが基本系、女性は気持ちよく話を聞いてもらえさえすれば、自分で問題解決をする生き物なのである(p39)共感によって女性は脳に残る余剰なストレス信号を解く。(p45) ・人生が始まる前の10ヶ月、ともに呼吸してきた二人は大人になっても呼吸が合う、残念ながら父の胸に抱かれても、母と子の間のあんしんかんは無い(p50) ・人の骨髄液が、7年で入れ替わる。骨髄液は、免疫の中枢司令塔である。この骨髄液は毎日少しずつ入れ替わるが、7年より前の細胞が残らない。つまり、満七年経つと、厳密には今とは違う免疫システムで生きていることになる。(p121)環境に適応するための7年、つまり7年経過すると刺激だったことが刺激じゃなくなる(p122) ・49歳、ヒトは生殖のために生きてきた人生を別の人生に切り替えるのである。生殖のために生きる人生を、新たな目的の人生に切り替えてから7年目、人の脳は新たな目的に慣れて、人生の最高潮期=出力性能最大期に入る。28年を一ブロックと見立てると、84歳まで続くことになる(p125)29歳から56歳までの第二ブロックは、膨大な数の回路の中から、要らない回路をより分け、必要な回路を知るための28ねんかんである(p128) ・失敗のない人生はないが、失敗を他人のせいにする人は、その失敗を脳に反映することができない。(p129) ・50代からの語学は、何度も繰り返すことが肝要である。この時、本人の脳は「繰り返し」だと思っていない、これが50代の素晴らしいところ。50の手習いは成果を求めず、繰り返しを楽しむことを目的にしたら良い(p142) ・56歳近くになると、あらゆる成功に使われる共通の回路=成功の秘訣、が目立ち始める。30代の惑い(失敗事例の蓄積)、40代の苛立ち(成功事例が増えてくるものの周りの理解が足りない)、を乗り越えて、脳は50代に本質を知る(p143) ・本質の回路は膨大な失敗の果て、成功事例をいくつも重ねて脳に仕上げられる回路であり、人に教えられたり「一方向の成功事例」だけを恣意的に繰り返すだけでは手に入らない(p144)苦難が降りかかった時、「私には特別な才能がある、神に選ばれたに人なんだ」と思えば良い(p144) ・脳は102歳までは進化が約束されたしょうみきげんの長い装置である(p159) ・不満や怒りを溢れさせている人の話は、「そう」「そうなの」「それはひどいね」という相槌で聞く人が圧倒的に多いが、これは無意識のうちに「ソ」の触感で、相手を宥めている。優しく撫でて、クールダウンして温めて包み込む(p165) ・上質な男は、ヤ行音を使う。「良い」ヤ行音は、イから他の母音への変化で出す音韻である、脳に「長い時間をかけた感じ」「深い癒し」を同時にもたらす。「やれやれ」「よしよし」「おやおや」「そや、良かった」「やっと、きたね」(p181) ・ねぎらいや親密感を表現したかったら訓読み系(大和言葉由来)、敬意や責任感を表現したかったら音読み系(漢語由来)でと、無意識に使い分けることができる(p193) ・この世には何語であろうと、二つの対話スタイルがある。女性は主にプロセス指向共感型、男性はゴール指向問題解決型である。そして異なる対話モデルで喋ろうとすると、互いに傷つけ合うことになる(p201) ・女性がキレたら過去の総決算をしていると思った方が良い、何度謝ったかしれないが、今もう一度傷ついているので、もう一度謝るしかない(p204)これをやめさせる方法としては、キレられた時ではなく比較的幸せな時に、深い後悔として謝ること(p205) 2020年11月28日作成
黒川伊保子氏の本をいくつか楽しんで読んできたが どうやら私は新しいものから読んでいたようだ ( )内は発売年月 妻のトリセツ(2018年10月) 前向きに生きるなんてばかばかしい(2018年4月) 運がいいと言われる人の脳科学 (2011年11月) 成熟脳: 脳の本番は56歳から始まる (201...続きを読む7年12月) この本は3部構成になっており 「感じることば」で56歳以降のエッセイ 「一生の脳科学」メインディッシュ 「情を科学する」デザート メインでは人生最初の28年とその後の脳の役割について 特に「デキる40代の罠」が面白かった キリスト教 ユダヤ教 イスラム教 の教えに端を発する7日周期が 仏教の初7日49日にも7日周期が使われている不思議 The magical number 7(魔法の数7) 49日でヒトは立ち直る(7×7) 49歳で生殖のために生きてきた人生を別の人生に切り替える 脳にとって物忘れは想定内の進化 今生きるのに必要ない回路の優先順位は下がるらしい あれあれほらっあの人とか言い合って必死に思い出そうとしてきたけど 今の私に必要ないものなんだと知ると笑える 56歳まで生きると誰しも人生の達人になる ただしネガティブに生きてきた人はネガティブの達人になる だから56歳をこえて困った人には近づかないこと それ以降は変えられないのだ 私は何の達人になっているのかなぁ 成熟脳世代のいう事は理屈を考えず素直に従う ただし尊敬できない脳の持ち主なら一目散に逃げる 成熟脳に至るまでの3冊も読んでいないが もう過ぎ去った時代なのでいまさらなので読む必要もないかな 今その渦中にいる世代の方は読んでみると面白いかも 恋愛脳(2006年2月) 夫婦脳(2010年11月) 家族脳(2014年4月) 今後はこの2冊を読もうかな 夫のトリセツ (2019年10月) 定年夫婦のトリセツ (2019年4月)
読んでいて林真理子さんを思い出しました。ananに連載してたバブルっぽい文と似てる気がしました。 ただ林真理子さんほど文学的じゃない気がしました。 「ほんとに?」と疑いながら読みましたがサラッと読みやすいです。
脳科学の本だがエッセイ風で軽い。表題の部分は一部のみ。おもしろかったのは最後の項の「夫婦脳の不可解」。2019.3.2
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