あらすじ
職場での行き違いや、家庭での夫婦の仲違いが起こる前に、男女のコミュニケーション・ストレスが生まれている。「正しいのは、客観的に判断できる僕」「正しいのは、相手の気持ちに寄り添える私」……。男女の脳のあり方に起因する「感性の呪縛」を乗り越えるには、本書で紹介する四つの共感テクニックや、男性に話しかけるときの3秒ルールといった知恵が効果的。さらに「タスク・イーブン」ではなく「ストレス・イーブン」(することではなく、ストレスを等分する)という新たな発想も提案。職場でも夫婦間でも、友人・恋人関係でも極めて有効な、男女コミュニケーションの教科書。 「ヒトの脳には『感性の呪縛』があり、どうしたって、自分が正しく、相手が愚かに見えるようにできている。(中略)それが、男女理解を阻むのである。私がまさか『感性の呪縛』を乗り越えられたのは、人工知能に人間のありようを教える手法を研究していたからだ(「はじめに」より)」
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Posted by ブクログ
黒川さんのお話しをもっと早くに知っておきたかった。 のが今の私の本音です。
サラリーマンなどの組織社会は仰るように男性の中心の世界で「ゴール指向問題解決型」であることは揺るぎありません。
然しながら、仕事を一緒にしている女性が男性にありがちな、とっさの反応をしたときの違和感や、信頼感のモヤモヤがすっきり晴れた思いです。
ページをめくりながら、「なるほど」の連続です。
自分を振り返ってみると、男性の話が聞きやすいか? 女性の話が聞きやすいか?
本(小説)を読むのに、男性作家の本が腑に落ちるか? 女性作家の本が好きか?
そのあたりから、コミュニケーションの扉は広がっていくと思います。
「読んで(知って)良かった」と思える的を得た良書だと思います。
Posted by ブクログ
『女の機嫌の直し方』とほぼ同内容だが、男性脳=ゴール指向問題解決型への言及が多く、より脳科学チックなものと言える。
今の自分の主題ではないが、最終章で言及されている、1996年以降生まれに多いという「共感障害」には衝撃を受けた。スマホ授乳など、子供の目を見ずに育ててしまうのが原因だそう。まずは自分の子供たちと、しっかり目を見て話そう。。
Posted by ブクログ
AIを開発している人の脳科学の本です。夫が妻に「そのスカートいつ買ったの」と聞いたところ妻が、「安かったから…」と答える。夫はwhenで聞いたのに妻はhowmuchで答える。その後夫が怒る。こんな喧嘩が起こる原因がわかりやすく説明してあります。働き方、部下との関係などためになることばかりです。
Posted by ブクログ
女性はプロセス指向共感型が多い、男性はゴール思考問題解決型が多い(ただし、いちがいに男女でぱきっときれいに分かれるわけでもないのは要注意)、という前提で、コミュニケーションのこと、コミュニケーションによって生じるストレスのことを捉えると、たしかに人との関係が円滑に進みそう。タイプによって、異なる得意/不得意を活かしたり補ったりするのに「ストレス・イーブン」という言葉はとても良いと思う。
Posted by ブクログ
黒川さんの本は何冊か読んでるけど、今の自分にはめちゃくちゃ腹落ちする一冊だった。
面白かったのは、名もなき家事が夫婦のストレスを生む、動揺しやすさは危機回避能力に繋がったりぼんやりしてる間に脳の空間把握能力を高めていたりと一見欠点に見える感性を大事にすること、共感障がいの話。
Posted by ブクログ
男女の脳のつくりは一緒だが、咄嗟の思考の仕方は異なる(引き出される思考法が異なるだけ)という前提のもと、場面ごとでのプロセス思考型とゴール思考型使い分けを説明していてすごく面白い。
Posted by ブクログ
脳には2つの使い方がある、そしてすれ違う
プロセス志向共感型 ほとんどの女性
共感しあう、共感がなにより重要
過去の体験から危機を予測
だからいつまでも覚えている
平時の危機回避回路
⇒心の文脈
・ほめる、きづかう、ねぎらう
ゴール志向問題解決型 ほとんどの男性
欠点を見出し素早い問題解決
目標にロックオン
過去に気に取られている時間はない
有事の危機対応回路
⇒事実の文脈
・結論、目的
解決法
・気持ちによりそう
・自分の見えていない気働きがあふれていることに感謝する
・男にはついでに家事はやらないのではなく、できない
・心の動揺が危機回避能力を上げる、懲りない繰り返しが危機対応力を上げる
・自分ととっさに違う行動をとる人間がいることを肝に銘じる
結論
・共鳴動作はコミュニケーションの要
・相手に譲ることを知っている者だけが、最高の成果を手に入れる
Posted by ブクログ
確かに、使う経路が違うんだなぁと納得
これは、ものの見方の科学なのです。この見方をすれば、現実問題が解ける。数式や物理の方程式のようなものと思ってください。使って有効なら使ってください。役に立たないと思えば、使わなければいい。それだけのことです