福田恆存のレビュー一覧

  • じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ

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    「空騒ぎ」が猫町倶楽部の読書会の課題図書でした。
    ベアトリスのセリフが全部面白くて大好きになった。
    映像や舞台が見たくなった。

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    2025年12月05日
  • リア王

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    心に残ったのは、登場人物たちの「感情の揺らぎ」。リア王の言動は、その瞬間の気分によって大きく変わり、子どもたちへの態度も一貫しない。それが物語の不穏さを生み出し、読者として「自分はどうだろうか」と考えさせられた。多分、規模は違うけど、自分も似たようなもんだろーと。
    立場や役職にかかわらず、人はときに自分の都合で物事を解釈してしまう──その普遍的な姿が作品全体に映し出されているように感じた。
    また、メタファーや難解な言葉が多用されていて、読みながら「もっと教養を深めたい」と思わせてくれ、深い背景知識があれば、さらに豊かな読み方ができそうだ。
    余談で、リア王が嵐の中に身をさらす場面です。自分では経

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    2025年11月29日
  • ジュリアス・シーザー

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    227P

    1623年に発刊された『ジュリアス・シーザー』

    ウィリアム・シェイクスピア
    イングランドの劇作家・詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、もっとも優れているとされる英文学の作家。また彼の残した膨大な著作は、初期近代英語の実態を知るうえでの貴重な言語学的資料ともなっている。

    ジュリアス・シーザー
    by シェイクスピア、大山敏子
    この劇がちょうど十六世紀から十七世紀へ移り変わる時に書かれたということにわれわれは注目しなければならない。ロンドンに出て来たばかりの若いシェイクスピアが書き上げた『タイタス・アンドロニカス

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    2025年11月06日
  • マクベス

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    猫町読書会のシェイクスピア読書会の課題図書なので読んだ。
    強いの武将なのにすぐに占いを信じてしまうマクベス。
    亡霊が見えてしまうシーンが面白かった。
    実際のお芝居を観たくなった。

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    2025年10月26日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    とにかく恐ろしい。
    読んでいくうちに、自分もヘンリー卿が紡ぐ言葉の虜になっていくようだった。美しく、繊細な文学。
    間違いなく私の人生を変えた1冊です。

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    2025年09月22日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    ネタバレ

    悪に徹していれば、美しいまま「堕落の象徴」として生きられたのに、「良心」とか「贖罪」なんて人間的な揺らぎを見せたからこそ、肖像画に逆襲され、結果として「美しさの仮面を剥がされた」残念だ。

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    2025年09月03日
  • ハムレット

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    昔の作品って読みづらそうとか戯曲って難しそうとか、何となく食わず嫌いしてたけど、読んでみると意外とシンプルな話で面白かった。生きるべきか死ぬべきかってセリフしか知らなかったから、こんな話だったのか!と普通にタメになりました

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    2025年07月08日
  • お気に召すまま

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    シェイクスピアは道化役、皮肉役が段違いに面白い。『お気に召すまま』では、タッチストーンとジェイキス。

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    2025年02月18日
  • ハムレット

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    難しそうかと思っていたけど読み始めたら止まらん!
    とても読みやすいし感情移入もしやすい
    ハムレットが母に語るシーンで
    習慣という怪物は、どのような悪事にもたちまち人を無感覚にさせてしまうが、半面それは天使の役割もする
    この言葉重いよね、思いも詰まってるよね
    大事にしたい言葉

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    2025年02月01日
  • ロミオとジュリエット

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    周りを犠牲にしてまでも
    好きって想い続けられる相手が
    行動に移す勇気も湧き出てきちゃうような相手が
    私も欲しいです

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    2025年01月24日
  • ロミオとジュリエット

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    悲劇作品代表作。
    古いのに新しい。表現の豊かさ、麗しさ、鋭さに貫かれる。
    それぞれの登場人物の登場、舞台の移り変わりを、演劇を観ているかのように、読んでいた。
    翻訳が多岐に渡り、現在に読み継がれてきた名作。
    映画を先に鑑賞した作品だったが、本で読み返すことで、言葉の一つ一つ、一行一行を反芻することで、深みを味わえる幸せを感じる。

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    2024年11月29日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    737

    428P

    オスカーワイルド
    オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド。アイルランド出身の詩人、作家、劇作家。耽美的・退廃的・懐疑的だった19世紀末文学の旗手のように語られる。多彩な文筆活動を行ったが、男色を咎められて収監され、出獄後、失意から回復しないままに没した。

    ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)
    by ワイルド、仁木 めぐみ
    芸術家は美しいものを創造する。 芸術に形を与え、その創造主を隠すのが芸術の意図である。 批評家とは、美しいものから受けた印象を、別の手法や新しい素材で伝えることができる者である。 自伝の形をとるのは、批評の最高の形式であり、最

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    2024年10月17日
  • じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ

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    今作の『空騒ぎ』は『じゃじゃ馬ならし』と一緒に収録されています。この二作品を一緒に収録した新潮社さんはさすがのチョイスだなと感じました。 と言いますのもこの二作品はどちらもじゃじゃ馬女性の恋を描いたものだからです。ですがそれぞれの主人公は違ったタイプのじゃじゃ馬であり、その相手となる男性もまったく違った性格をしています。 という訳で、似たような恋の話でありながら全く違うストーリーをこの1冊で楽しむことができるということなのです。これはお見事。私もこの二作品を続けて読んでふむふむと頷きながら楽しませて頂きました。

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    2024年08月15日
  • ジュリアス・シーザー

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    「賽は投げられた」、「ルビコン川を渡る」、「来た、見た、勝った」、「ブルータス、お前もか」 これらを見てピンとくる方もおられると思います。 私自身、ジュリアス・シーザーという名ではピンと来なかったのですが、この人物のローマ式の本名はと言いますと、ガイウス・ユリウス・カエサルとなります。 『ジュリアス・シーザー』は私の中でも強烈な印象を残した作品でした。あらすじや背景を知ってから読むと最高に面白い作品でした。非常におすすめです。

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    2024年08月15日
  • リア王

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    この作品はリア王を含め幾人もの人間が悲惨な運命を辿ります。その悲惨さは目を覆いたくなるようなものがあり、彼らの悲痛な叫びには思わず圧倒されてしまいます。 ですがこの作品は単に悲劇的な厭世的な物語というわけではありません。苦痛の中にこそ人間の偉大さや測り知れぬ神秘があるのだと述べられています。 苦悩の中に救いがある。これはドストエフスキーにも通ずるものが感じられます。 単に苦悩が絶望になるのではなく、そこにこそ人間の奥深さがあることに目を向けたという点でもこの悲劇作品の偉大たる所以があるように私には思えました。

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    2024年08月15日
  • オセロー

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    この作品はオセローが主人公ではありますが、実はイアーゴーの方が出番が多く、しかも生き生きと描かれます。イアーゴーがタイトルでもいいくらい彼の奮闘ぶり、策の鮮やかさが描かれています。 『アラジン』のイアーゴもそうですが、人を騙す悪役ではあるのですがなぜか憎めない不思議な魅力があります。そんなイアーゴーの立ち回りもぜひ楽しんでみてください。 個人的にこの作品は大好きな作品です。人間の狂気、混沌を覗くかのような感覚を味わうことが出来ます。シェイクスピア作品でも屈指のおすすめ作品です。

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    2024年08月15日
  • ロミオとジュリエット

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    『ロミオとジュリエット』は悲劇的な純愛のドラマというイメージがかなり根強くありましたが、ロミオが実はその直前まで他の女性を狂うほど熱愛していたという事実はなかなかに衝撃的でした。読んでみてびっくりでした。 そういう発見があるという意味でもこの作品を読んでみるのはとても面白いです。もちろん、恋愛悲劇という本筋もさすがはシェイクスピア。傑作と言われるだけあります。物語の展開に引き込まれ、ぐいぐい読まされてしまいます。 シェイクスピアの中でも随一の知名度を誇る『ロミオとジュリエット』、とてもおすすめな作品です。

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    2024年08月15日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    ネタバレ

    いつまでも子供の頃のように純真無垢でいたい。
    とびきりの美男美女じゃなくとも、魂の清廉さを求める心は誰にでもあると思う。
    そして、そんな願いを叶えたのが本作の主人公ドリアングレイ。彼は自分の肖像画に我が身にふりかかる不浄の一切を引き受けてもらえるように願い、そして叶えられた。

    どう考えても悲劇的な結末しか予感させない。
    なによりわたしが一番恐ろしいのは、日々頽廃するドリアングレイよりも、ヘンリー卿だ。
    彼が毎度唱える逆説的な台詞には、19世紀末の暇にあかした貴族の物憂げさ、噂好き、結末のない議論好きな雰囲気がよくあらわされている。

    そして彼こそ、側でドリアンが侵す悪行の数々を目にしていたは

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    2024年07月04日
  • 福田恆存の言葉 処世術から宗教まで

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    正義感が強くて、真面目ぎみな自分の性格を嫌悪している方にオススメです!
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    ・処世術を技術と捉える
    ・目的のために手段を選ばずをいけないと考えるのは道義論なだけ
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    新潮文庫のシェイクスピア翻訳と言ったら福田恒存さん!
    昔風な言葉遣いで少しとっつきにくいかもしれないですが、そこに古典ぽさ(荒々しさ、痛快さ)があり、時空を遡り想像しながら楽しめるのが福田恒存シェイクスピア翻訳。古典から人生と対人関係を学んだ生き字引みたいな

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    2024年06月01日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    ヘンリー卿は時空を越えて存在する完璧な存在。
    実在しなくて本当によかった。
    出会った作品の中で最高ではないが、人生で最も影響を受けた物語。いまだに呪縛は取れず何度読んでもワイルドの恥美的な世界にどっぷり浸かってしまう。

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    2024年04月24日