福田恆存のレビュー一覧

  • サロメ

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    複数の版元から日本語訳が出ている中、長く版を重ねていてビアズレーの挿絵も美しい岩波文庫版を読んだ。昭和33年の訳も高貴さをまとっていて没頭できた。声に出して読みたい台詞の数々。

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    2026年08月12日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    四大悲劇とかに比べると読みやすい気がしたな。
    ただ、フレーズの美しさとかがやっぱり日本語だと感じれないのかなー。教養くらいの気持ちで読んでるけど興味は出てきている。

    「だが、翻訳不能の原文の美しさを別にしても、『あらし』の様な作品について、吾々はどうしてその感動を語り得ようか。何かを語れば、作品そのものの、そしてそれから受けた感動そのものの純粋と清澄とを穢さずには済まされまい。『あらし』はそういう作品なのである。」P280

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    2026年08月09日
  • ハムレット

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    初めてのシェイクスピア作品。いつか読んでみようと思っていてやっと読めた。
    古典でありながら、元々舞台の上演のために書かれたものだからか案外読みやすかったし、言い回しとか面白かった。他のシェイクスピア作品も読んでみようと思う。その中で1番気に入った作品は英語で読み直してみるのも面白そう。

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    2026年08月07日
  • ハムレット

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    シェイクスピア、難しい印象だったが読んでみるとそんなことはなかった。
    劇なのでセリフが続く。
    普段読む小説と違うので馴染むまで抵抗があったが、見せ場のセリフはそのへんの小説よりもよっぽど格好の良い洒落た文章になっている。
    これがクセになって読み進めてしまうし、
    ストーリーを進めるためのセリフはとても簡単に書かれているのでサクサク読める。

    今読むととてもスタンダードなストーリーなのだが、多分ここが源流なのかな。

    ミレーの描いたオフィーリアが美しいので、どんな話なのか気になっていた。
    川で沈みゆくことになる理由が知れて良かった。

    ラストもこうなるのか、という内容だった。
    またシェイクスピアの他の悲劇を読んでみたい。

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    2026年07月17日
  • マクベス

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    史実では、スコットランド王ダンカンを、妻にそそのかされて殺害し王位を簒奪したとされるマクベスを主人公とする本作は、その野望によって手にした束の間の栄華と、やがて破滅へと転落していく姿が、日本で古くから語られてきた「栄枯盛衰」や権勢の儚さと深く通じるものがあり、一気に読み進めることができた。

    物語の構図は『リチャード三世』にも近い。しかし、マクベス自身はリチャード三世のように権謀術数に長けた人物として描かれているわけではない。むしろ、王位簒奪という罪に苦しみ、良心の呵責に苛まれる人物として描かれている点が印象的であった。権力への執着も、彼自身の純粋な野心というよりは、妻に鼓舞され、追い立てられた末の選択であったように思われる。その意味で、彼はシェイクスピア作品にしばしば見られる理想的で強靱な男性像とは、むしろ距離のある人物として描かれているのではないだろうか。

    また、本作を読んでいて興味深かったのは、男性が権力や名誉を追い求める背景には、しばしば伴侶である女性からの期待や圧力が存在するという構図である。もちろん、すべての男性や女性に当てはまるわけではないが、マクベスの悲劇は、男性が自らの本心ではなく、他者から求められる「理想の男性像」に自らを重ねようとした結果として生まれた悲劇とも読める。その意味で、本作は権力の悲劇であると同時に、人間が他者の期待に応えようとすることの危うさを描いた作品でもあるように感じた。

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    2026年07月12日
  • ロミオとジュリエット

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    有名なセリフと言えば「ああ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」かな、それとイメージするのはベランダのシーン。二人が舞踏会で出会ってから、悲劇的な結末をむかえるまで、なんと5日間という短期で超盛り上がる二人だった。少し解せないのは、ロミオが恋愛体質なのではないかと疑われる事実があったこと。ジュリエットは14歳の小娘だし、恋に恋したいお年頃。最後にいがみ合っていた両家が二人の銅像を建立しても、浮かばれないよね...という結末でした。

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    2026年07月02日
  • ハムレット

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    解題や解説を読むのがとても楽しい。どうやっても自分では到達できない深い芸術の世界に触れることができている感覚を味わえる。

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    2026年06月27日
  • ヴェニスの商人

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    シェイクスピアの中でも好きな作品の一つです。
    この時代にユダヤ人に肩を持つような劇を行ったシェイクスピアの差別などの時代の背景を皮肉に捉える先見の明を感じられます。
    その時代の不条理をギリギリ喜劇で表現するあたりに、この小説の凄さを感じることが出来ました。

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    2026年06月03日
  • ヴェニスの商人

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    ユダヤ人の主張に肩を入れて読んでいたが、物語の終局では王女の主義主張になるほどと思った。一休さん味を感じた。解説や、シェイクスピアが生きた時代背景を知ることでより面白みが増すのだと思う。

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    2026年05月17日
  • ロミオとジュリエット

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    大好きなロミジュリ。
    映画もミュージカルも見た。

    文学では読み切るのが難しいと感じたけど、
    やっぱり良い。

    ミュージカル版
    バルコニーと世界の王が大好き。
    念願のミュージカルで聴いた時は泣いた。

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    2026年05月14日
  • サロメ

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    話としては知っていたけれど、読んだのは初めて。
    恋する人に振り向いてもらえなかったユダヤの王女サロメが、王の前で舞を舞った褒美に、その恋しくて憎い預言者ヨカナーンの首を所望する、という話。

    ところが、聞くと読むとは大違い。
    まず、会話劇のはずなのに、一つとして会話が成立していない。
    誰もが自分の言いたいことをまくしたてているばかり。
    人の話を聞け!

    一番ヤバいのがヨカナーンだと思う。
    私はもっと落ち着いて、理路整然とキリストを語る人なのかと思っていたけれど、うわごとのようにひたすらキリストについて語り、王妃の不実をなじるのみ。
    サロメは一目ぼれというか、声に惚れたっぽいけど、いいの?こんな人で。

    首を所望するくらいだから、サロメはもちろんヤバい人なのだけど、彼女の母親もヤバい。
    今の王様は、もともと王弟だったのだが、兄を殺してその妻と国を強奪する。
    なんかハムレットみたいだけど、この夫婦はその結婚がさほど幸福には見えない。
    王妃は常に王の興味が娘にあることに嫉妬し(義理の親子で、実の叔父と姪なのに!)、それを糾弾するヨカナーンが目障りで仕方ない。

    これらの中では王が一番まともなような気はする。
    いちおう神を敬い、兄を殺す以外は人の道を外さないようにしてはいる。
    が、サロメに対する劣情はやっぱりあやしい。

    というわけで、主要登場人物全員が取っ散らかっているのであるが、ストーリーは単純明快で、読みやすい。
    これがワイルドの腕ってわけなのかしら。
    でもなぜかしら精神が疲弊します。

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    2026年05月11日
  • マクベス

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    自分にはまだ読むのは早かった、かな。
    まずは知らない言葉が多すぎて、辞書と本書の行ったり来たり、、
    登場人物が多く、関係図が頭に入らないままで、なかなか話が理解でぎず。

    ただ、マクベスが自分が殺めた人の亡霊に苛まれる様子の描写は、映像として頭にありありと浮かびました。

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    2026年04月30日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    登場人物たちが持論を展開するシーンが多く、小難しい解釈のセリフが延々と続くのが少々苦痛だった。

    しかしそれを差し引いてもテーマ性、特に老いて「美」が失われることへの恐怖や、殺人を犯した後に罪悪感で狼狽える心理描写など、現代人の感覚からしても共感できる場面が多々あった。

    起承転結の流れが御伽噺のようで、ストーリーラインも読み終えた後ではシンプルで分かりやすいものと気づく。

    読破するのは大変だが、読み終えた後の満足感は一定あり。

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    2026年04月11日
  • 老人と海

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    作中のほとんどが老人とカジキマグロの海での対決シーン。ひたすら老人視点でカジキとの激闘がつづられていて、短いストーリーだけど読み切るのにすごくエネルギーを使う。老人が語る描写が細かすぎてすごい。鳥や魚や自分自身と対峙して語り合う老人の哲学がなんだか素敵。ライオンの夢を語るシーンは少し切ない。

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    2026年04月09日
  • ハムレット! ハムレット!!

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    シェークスピアが開けた小窓から無限の宇宙が広がっていく。16-17世紀に書かれた作品が現代でもこれほど人の心を掴んでいることに鳥肌が立つ。文学の持つ底知れなさを思う。

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    2026年03月28日
  • マクベス

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    ネタバレ

    シェイクスピア四大悲劇の一作品。
    魔女の暗く不気味なやりとりにて幕を開ける。
    人の性が如実に表現され、悪と善、影と光、対局にあるものが同時に見て取れる。
    一つ一つのセリフに、思慮深く考えさせられる要点が散りばめられている。
    時代は違えど、人というものは変わらず、「人の生涯は動きまわる影にすぎぬ」という言葉にしっくりとくる。

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    2026年03月21日
  • オセロー

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    個人的にはハムレットよりも面白いと感じた。
    ハムレットが親殺しの恨みによる復讐劇に対して、オセローは妻への不信感を募らせた結果、自身も破滅することになるまさに悲劇。
    現代にも通じる部分があるからこそ、ハムレットよりも読みやすく、リアルでドロドロした印象だった。
    解説も読むと、オセローが妻を殺すことになった根底には無意識の自尊心の低さが関係しているのではと感じた。そこに漬け込んだイアーゴーの狡猾さにはゾッとする。

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    2026年03月20日
  • リア王

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    ネタバレ

    3人の王女たちへの領地分割の時のリア王の質問と結果はリア王の愚かさが凄いな~。こんな王様に統治される国民って気の毒。追放されてもリア王に忠誠を示すケントや父親から追放されたエドガーの姿はいいかな。後半の悲劇の連続は何回読んでも好きだな~。新潮文庫は解説も面白いし表紙もかっこ良いから好きだな。

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    2026年03月07日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    ネタバレ

    絵画をモチーフにした小説作品は多い。『楽園のカンヴァス』に美術史家の高階秀爾があとがきを寄せていて、絵画の真贋判定や鑑賞自体にミステリの要素があるからだと言っていた。本作は絵画をモチーフにした代表ともいえるワイルドの傑作。ドリアン・グレイは不思議な肖像画を持っていた。彼はどんな悪事を重ねても、年月がたっても変わらず若く、美しいままだった。代わりに彼の肖像画が変化していった。人を裏切れば小ずるい影が頬に刻まれ、口元はあざ笑うかのようにゆがんでいく。さて、私の肖像画は、今どんな表情をしてるかな。

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    2026年03月05日
  • ロミオとジュリエット

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    ロミオとジュリエット、初めてきちんと読んだ
    時代感、漂う雰囲気、恋の激情、諍いの罪。とっても面白かった
    建立された像に宿る魂が安らかでありますように

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    2026年03月05日