サロメ

サロメ

妖しい美しさで王エロドの心を奪ってはなさない王女サロメ。月光のもとでの宴の席上、7つのヴェイルの踊りとひきかえに、預言者ヨカナーンの生首を所望する。幻想の怪奇と文章の豊麗さで知られる世紀末文学の傑作。R.シュトラウスのオペラ「サロメ」の原典にもなった。幻想的な美しさで話題を呼んだビアズレーの挿画をすべて収録。

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サロメ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月01日

    今度オペラを見に行くので、久しぶりに読みました。かれこれ10年ぶりくらい…?以前読んだのは高校生か大学生なりたてかの多感な時期で、ひどく美しく耽美な戯曲に、そしてその日本語を書いた福田恆存に、くらくらしていた記憶がある。
    久しぶりに読み返してそこまでの陶酔感が得られなかったのは、再読だからか、年だか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月13日

    月の光のもと、王女サロメが妖しくうつくしく舞う──七つのヴェイルの踊りの褒賞に彼女が王に所望したものは、預言者ヨナカーンの首。ユダヤの王女サロメの恋の悲劇を、幻想的で豊麗な文章を書くで描いた、世紀末文学の代表作。ピアズレーの挿絵一八点集録。

    エロド・アンティパス 分邦ユダヤの王
    ヨカナーン 預言者...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月11日

    こういった登場人物一人ひとりが独自のベクトルを持っていて、象徴的な描写に富んでいるもの。いかにも戯曲的・構造的で好き。セクシー。ビアズリーの挿絵もエロティックで良い。
    「とある出来事をきっかけに主人公の内面が変化する~」みたいな、信念の軽薄なものは好きじゃないからとても満足。悪役は悪役のままで悪党の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月13日

    オスカー・ワイルド作『サロメ』は、預言者ヨハネの斬首のエピソードを下敷きにした戯曲である。新約聖書マタイ伝に記された「聖者の生首を所望する姫」という猟奇的な逸話は、モローやシュトゥック、カラヴァッジオなど多くの芸術家に取り上げられてきた。その中でもワイルドの戯曲は、創作としてのサロメの決定版といった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月07日

    元祖School Days、というわけじゃないですが、パートナーの首を切って所有するというのは、時代を超えた愛の表現なのでしょうか。
    首を愛するとういうのは、相手の身体性と同期するような快感がありますね。

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    Posted by ブクログ 2018年09月17日

    最初はビアズリーの挿絵付きの英語版を手に入れましたが、当時は英語が苦手で読めなかったため、戯曲の内容はこちらの日本語訳で読みました。
    神もご照覧あれ!あの有名な洗礼者ヨハネのエピソードが、世紀末の寵児ワイルドの手で見事なまでにイカれたストーリーに生まれ変わりました。是非ともビアズリーの挿画と一緒にご...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月23日

    新約聖書をもとに預言者ヨナカーンの首を欲する美しきサロメと、サロメを取り巻くユダヤの王エロドとその妃エロディアス。どんどん先を読みたくなる岩波文庫の福田恆存訳。

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    Posted by ブクログ 2017年02月27日

    原田マハさんの「サロメ」を読んで購入。ますます深くサロメの魅力に引き込まれます。ビアズレーの挿絵から目が離せなくなりました。

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    Posted by ブクログ 2016年07月29日

    読み終わったのは大分前で、私が十代のときの話しですが、小説のicon o graphの解釈を読んで感動を覚えて思い出したので登録。なるほど、背景にイエス・キリストがいるわけか。

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    Posted by ブクログ 2014年02月05日

    うーん、艶美!
    すごく好みドストライク。今はワイルドがツボだな。

    痛覚と悦楽が紙一重であるように、美と醜悪もまた根本は同じなのかもしれない。
    私の指先は若きシリア人の血を踏みしめ、ぱりぱりと銀にきらめく空気を吸い、欲望にまみれた王の視線を全身に浴びた。
    未だに内臓の奥がエロティック。

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